高田文夫とナイツ テレビ生放送の魅力を語る

高田文夫とナイツ テレビ生放送の魅力を語る ラジオビバリー昼ズ

高田文夫さんとナイツのお二人がニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』の中でテレビ生放送の魅力について話していました。

(塙宣之)まあ、(お休みの清水ミチコの)代わりというかもともと先生の番組なんでね。「代わり」っていうのはおかしいんですよね。

(土屋伸之)そこに我々がお邪魔しているんですから。

(高田文夫)おかしいんだよね。じゃあ、夏休みで行っています。それで今日、私がやっていますよっていうことですよね。そして、お相手はこの2人。

(ナイツ)はい。ナイツです。よろしくお願いします。

(高田文夫)そこは「迫亮(さこりょう)」じゃねえのかよ?

(塙宣之)いや、「迫亮」でも「闇営業1号2号」でもないですよ!

(土屋伸之)やめなさい!

(高田文夫)「闇上がり決死隊」でしょ?

(塙宣之)闇上がり決死隊でもないですから! 迫亮でいいじゃないですか!

(高田文夫)ニシン漁みたいじゃねえかよ(笑)。

(土屋伸之)闇上がり決死隊だと……。

迫亮、闇上がり決死隊、闇営業1号2号

(塙宣之)先生が考えた闇上がり決死隊だと「雨上がり決死隊」にしかかかってないなって思っちゃったんですよ。「ロンドンブーツ1号2号」にも……平等にしなきゃいけないって思って。だから闇営業1号2号の方がいいなかって。

(高田文夫)ああ、そうか。ツーショットで会見しているしな。

(塙宣之)そうです、そうです。

(土屋伸之)両方に気を使わないくていいんだよ、別に!

(高田文夫)それで気を使った挙げ句が迫亮っていう(笑)。

(塙宣之)さっきちょっと弱かったなって。

(土屋伸之)コンビじゃないから(笑)。

(高田文夫)あれ、2人でやったステージは1回だからな(笑)。

(土屋伸之)あれ、最初で最後のステージ?

(塙宣之)ツッコミいなかったですよね?

(高田文夫)お互いにボケ放題だから。涙とともにボケるから。涙でボケるからね。

(塙宣之)大ボケはどっちなんですか? 宮迫さんの方が大ボケ?

(高田文夫)大ボケは社長だよ(笑)。

(塙宣之)時間差のコント(笑)。

(高田文夫)そうそう。オチまで1日飛んで……みたいな感じで。「オチは明後日ですよ」みたいな。

(塙宣之)1回、暗転を挟んで。

(土屋伸之)オチが5時間半かかったっていう。

(高田文夫)延々と。中継も大変だよ。これからだって吉本、国の予算とか入っているから。最終的には万博狙っているからな。

(塙宣之)急にまたマトモなことを言うからわけわかんないですよ……。

(高田文夫)フハハハハハハッ!

(土屋伸之)どっちなんすか?(笑)。

(塙宣之)本当ですもんね、万博。

(高田文夫)本当だよ。私は情報マンとしてさ。なあ。メディアとは何か?っていうことを常に考えているんだよ。常に。

(土屋伸之)正しい情報を常に心がけているという。

(高田文夫)マクルーハン理論だからね、これは。

(土屋伸之)はい?

(高田文夫)ほら、もうお前ら、勉強しろよ。この間、太田もラジオで言ってたけどさ。「高田先生のラジオを聞いていると……」って。俺、ヒデちゃんと話していたんだけどさ。結局、テレビっていうのは生放送しかない。『お前はただの現在にすぎない』って言ったんだよ。そういう本が昔、出たんだよ。テレビマンユニオンを作った荻元晴彦さんっていう人が出した本。その本を読んで俺、学生時代に勉強したんだよ。それをこの間、放送でちょっと言ったの。そしたら太田は偉いから。勉強家だから。「Amazonで取り寄せた」っつってて。

(塙宣之)へー! なんて本ですか?

(高田文夫)お前は人の話を聞いてないのか?(笑)。『お前はただの現在にすぎない』。それはテレビ論なんだよ。

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(塙宣之)『お前はただの現在にすぎない』。

(高田文夫)テレビっていうのは「今」しかないんだよ。作り物とかそういうのをやっても、それはテレビの機能ではないんだよ。テレビっていうのは生中継がいちばん面白いんだよ。だから社長の5時間半、見てられるだろ、お前? 実は。あれがテレビなんだよ。

(塙宣之)たしかに!

(高田文夫)そういうことなんだよ。だからダラダラ撮っていても「次、なにが起きるかな?」ってドキドキするだろ? だからなかなかトイレも行けない。あれがテレビなんだよ。

(塙宣之)ビバリー昼ズもまさにその精神で。

(高田文夫)生。その精神。もう塙がなにを言い出すからわからない。ハラハラするみたいな感じがいいんだよ。これが生放送。いいんだよ。それのもともとはだから、真面目な話になるけども。あさま山荘事件があって。機動隊と攻防戦があって、最後はダーン!って撃ち合ったりして、鉄球がボーン!っていくまで。それまで延々と何時間も何日もずーっと、山を映しているだけなんだよ。だけど日本中、80%以上がそれを見たんだよ。その動かない風景を。それが『お前はただの現在にすぎない』なんだよ。テレビっていうのは。わかる?

(塙宣之)なるほど。深いですね。

(高田文夫)深いよ。俺は実は学問してるから。放送学科だから。それ専門の勉強をしていたから。マクルーハン理論だから!

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(塙宣之)マクルーハン理論……? さすがですね。勉強不足でした。

(高田文夫)ニヤッとしたんだから。「まくる」とかちょっといやらしい言葉だなって思ったんだから。

(塙宣之)ただ、いま僕はニュータッチのことしか考えてませんから!

(高田文夫)えらい! 俺も一緒だ! 俺もニュータッチ。じゃあ、(ニュータッチ提供の)コーナーに行こう!

(土屋伸之)じゃあ、行きましょう。音楽道場破り!

<書き起こしおわり>

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