Creepy Nuts『オードリーのオールナイトニッポン』の魅力を語る

Creepy Nuts『オードリーのオールナイトニッポン』の魅力を語る ニッポン放送

Creepy Nutsのお二人がニッポン放送開局65周年特番に出演。『オードリーのオールナイトニッポン』の魅力について話していました。

(飯田浩司)オードリーのオールナイトは、じゃあ松永さんは特にずーっと?

(DJ松永)ずーっと、単発のRからいままでもずっと全部、何周も。何回も何回も聞いてますよ。ずっとそれありきの生活を、本当に生理現象のように。

(飯田浩司)じゃあ、もう土曜の夜は?

(DJ松永)そうです。もちろん録音も全部取ってありますから。繰り返し聞いて。

(R-指定)僕、一時期松永さんの家にずっと居候していた時期があるんですけど、そこではじめて松永さんが超ヘビーラジオリスナーやってことを知って。そこでずっとかかっていたのが『オードリーのオールナイトニッポン』で。だから2人でまあまあ、「お疲れ様。寝ようか」って松永さん家で居候していて寝る時もずっとそのオードリーのがかかっている状態で。

(飯田浩司)ああ、子守唄のようにかかっている?

(DJ松永)そうです。子守唄のようにもするし、逃げ場所としても利用するっていう。一時期、クラブでレギュラーDJをやっていた時があって。いまはもう辞めちゃったんですけども。その時、なんか肌に合わないけども、無理やり自分で挑戦してみようと思ってやっていたんですけども。その深夜のクラブっていうのが肌に合わなすぎて、代官山のクラブだったんですけども自分のプレイ以外の時間は全部iPod Shuffleの2GBにパンパンに『オードリーのオールナイトニッポン』を入れて。

それを聞いて代官山、渋谷の街を徘徊して。で、自分のプレイ時間になったら戻ってきてプレイをして、先輩とかに顔を見せて。「いや、今日のパーティーも最高っすね!」っていう顔だけして。楽しんでないと怒られるから。そういう顔だけして、すぐに外に戻って『オードリーのオールナイトニッポン』を聞いて。で、またクローズの時間に戻ってきて「いやー、今日のパーティーも最高でした。来月もよろしくお願いしまっす!」って言って帰っていくっていう(笑)。

(一同)フハハハハハハッ!

(R-指定)なにしとんねん!

(DJ松永)だからそのおかげでマジでその時期は生きていけましたから。

(飯田浩司)はー。やっぱり「ウエーイッ!」っていうのはなかなか……。

(DJ松永)いや、そうなんですよね。フフフ、いま、飯田さん、無理しましたよね? いま、肩いわしたでしょう?(笑)。

(飯田浩司)完全に「ウエーイ!」って言って公開しているっていう(笑)。

(R-指定)普段使わない筋肉を(笑)。

(DJ松永)ですよね? なんか別の喉が開いていたもん(笑)。「いや、俺無理だ、これ……」って(笑)。

(飯田浩司)でもいまもそんな感じの?

(DJ松永)いまもずーっと聞いていますね。ずーっと繰り返し繰り返し聞いて。本当に落語のように知っている話を何度も。

(飯田浩司)じゃあもう、自分もできるみたいな。印象に残る話って?

(DJ松永)印象に残る話は……。

(飯田浩司)まあ「ひとつ」って聞くのは大変だけどね。

(DJ松永)「ひとつ」っていうのは難しいですけども。でもやっぱりオードリーのラジオは最近、またすごいっていうことがすごいじゃないですか。

(飯田浩司)ああ、10年たって?

最近、またすごくなっているのがすごい

(DJ松永)そう。だんだんとゆるやかになっていくものじゃないですか。10年とかたつとだんだんと落ち着いていくもんだけど、その生き様を丸ごと反映しているから。『オードリーのオールナイトニッポン』って。その若林さんの熱愛報道、破局報道、春日さんの結婚、そしてあの不倫報道もあって……みたいな(笑)。で、そこも面白さが爆発していましたよね。人間味を丸ごと、丸出しっていうか。そこがわからないけども勝手にヒップホップと通じるところがあるなって。

(R-指定)ああ、それは完全にそうなんですよ。

(飯田浩司)そうなんですか?

(R-指定)ヒップホップとかラッパーって歌詞を書く時にいちばん大事なのって、勉強とか本を読んだりっていうことじゃなくて、体験なんですよね。だから体験で、人生でいろいろとある浮き沈みが全部そのまま作品に爆発するというか。で、オードリーのさっき松永さんが言っていた回とかは喜びとか大ピンチ……それをめちゃくちゃ面白いことに変えるっていう。この逆境でこそいちばん輝くというのがすごくヒップホップやなって。

(DJ松永)そう。怒りも悲しもも全部そのエンターテイメントとしてパッケージしてそのまま出してくるみたいな。

(R-指定)だから俺、超ヒップホップなラジオだと思いますよ。

(DJ松永)いや、俺も超ヒップホップだと思う。特に若林さん、超ヒップホップ。

(R-指定)めちゃめちゃヒップホップ。

(飯田浩司)ああ、若林さんが?

(DJ松永)そう。俺、最初に聞いた時にやっぱり人見知り芸人とかっていうので出始めた時で。若林さんもはじめて芸能界っていう社会にぶち当たって感じる悩みとかストレスというものを生々しくお話をされていて。そこに共感を受けたんですけども。何年もたって、どんどんと芸能界で若林さんと春日さんがステップアップしていくにつれて、悩みの種類っていうのが変わるわけですよ。それで前まではゴルフをしているやつらを腐していた若林さんがゴルフを始めるようになるっていう。そこも全部、正直にアウトプットするところがすげえ信頼できるというか。

(飯田浩司)「お前、前はあんなことを言ってたじゃん!」って言われることも覚悟の上で出していくという。

(DJ松永)「負けキャラを演じてそれで商売をする気はこの人にはないな」っていう。「じゃあ全然、この人には全乗りできるな!」って思っちゃうんですよ。その、味方を作るつもりはないっていうか。完全にいまの自分の現状をそのままきれいにエンターテイメントにアウトプットしてく姿がすごく胸を打たれるんですよね。

(東島衣里)この冷静な分析ですよ。

(飯田浩司)これ、自分のオールナイトにも跳ね返ってくる部分ってあるんですか?

(DJ松永)ああ、そうですねー。でも意図せずに下地にあるなと思いますね。たぶん、なんだろうな? いっぱい言葉を学んだのは絶対に『オードリーのオールナイトニッポン』だから。いちばん見聞きしているものが自分の語彙になるじゃないですか。そうなってくると、オードリーのオールナイトで俺のいましゃべっている語彙もできているのかなって思っちゃいますね。

(飯田浩司)で、そんなCreepy Nutsのお二人、『オードリーのオールナイトニッポン』の10周年の全国ツアーのテーマソングを作りましたよね?

(R-指定)あれね!

(DJ松永)こんなん、もうトップオタでしょ?(笑)。こんなん、もうかかってこいよ、トップオタ!(笑)。

トップオタのCreepy Nuts

(R-指定)ちなみに我々Creepy Nuts、ホンマにトップオタグループですからね。本当に憧れている人とありがたくも仕事をさせていただきまくっているというかね。

(DJ松永)そう。本当にただのリスナーだった頃から、こんなテーマソングを作らせていただいて。しかもそのミュージックビデオの撮影を春日さんのむつみ荘の家でさせていただくという(笑)。

(R-指定)フフフ(笑)。

(DJ松永)オタクが家に上がり込んでいるわけですから。で、俺は個人的に朝井リョウと2人で若林さんのご自宅にも行っているんで。もうコンビ2人の家に上がっているただのトップオタ(笑)。

(R-指定)逆に考えると、どう? 俺らのファンが自分らの家に来たりするって?

(DJ松永)ありえねえだろ?

(R-指定)嫌やな(笑)。

(DJ松永)誰も上げねえよ! ふざけんなよ! 上がり込んでくるなよ!(笑)。

(R-指定)むちゃくちゃやないか!(笑)。

(DJ松永)仕事と切り離すぜ!(笑)。

(R-指定)それをやってるのが俺ら。気持ち悪っ!(笑)。

(DJ松永)気持ち悪い!(笑)。

(飯田浩司)フフフ、それでは1曲、お聞きいただきます。曲紹介、お二人でお願いします。

(DJ松永)はい。Creepy Nutsで『よふかしのうた』。

Creepy Nuts『よふかしのうた』

<書き起こしおわり>

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