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小袋成彬 ベッドルームミュージックとミキシングを語る

小袋成彬 ベッドルームミュージックとミキシングを語る MUSIC HUB
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小袋成彬さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』の中でベッドルームミュージックとミキシングについてトーク。ヘッドホンで楽曲製作をすると起こりがちなことを話していました。

(小袋成彬)ロンドンはですね、土日になるとマーケットができるんですよ。通りに。アメ横をイメージしていただいたらいいんですけど。ああいうマーケットがロンドンフィールズだったりブリックレーンとか、まあ各地で週末にやるんですよ。ちなみにブリックレーン・マーケットっていう、イーストエンドと言われる東の、いま文化的に盛り上がって、盛り上がり散らかした地域があって。そこはね、ロンドン最古のマーケットなんですよね。

で、ケバブとか、お寿司もありますし。そういう食品がバーッと並んだり。ヴィーガンだけのヴィーガンマーケットができたり。服、ポーチ、アクセサリーを売る露店もずらっと並ぶんですね。で、いろいろ気になって。どうやったらそこに店を出せるの? とか、どれぐらいやっているの? みたいな話を聞いたんですけど。最古のマーケットっていうこともあって10年選手がめちゃくちゃ多かったですね。

僕が買ったビビンパ……ビビンパを食べたくて韓国系の露店の人と話してたら、どうも12年やってるって言ってましたね。東南アジア感もあるようなちょっと雑多な感じのマーケットなんですけど、すごい面白いですね。ノッティングヒルにもあるんですよね。いわゆる『ノッティングヒルの恋人』の舞台になったすごくポッシュな高級住宅街があるんですけど、そこでも露天はやってます。ちょっとね、高級感はあるんですけど。街並のせいなんですけど。普通にね、なんかリユース品もあったり、ジャンク品のカメラもこの前、売ってましたね。

すごく活気があって面白いですし。特にね、晴れてる日は本当に心地がいいので、すごい最高ですね。そんな土日を過ごしてました。まだね、マーケットで行ってないところがいっぱいあるんで。すごい大きいBorough Market(バラ・マーケット)っていうのもね、ロンドンブリッジの近くにあったり。あるいはコロンビアっていう場所にフラワーマーケットが日曜にやってるんですよ。

で、なんかいろんな人に聞くと、そのフラワーマーケットがとにかく活気があって最高らしいですね。ちょっと来週の日曜に行ってみようかなっていま、思っています。ということで、僕のイースターはそんな感じでしたね。2曲目に行こうと思います。Yazmin Laceyで『90 Degrees』。

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Yazmin Lacey『90 Degrees』

お聞きいただいたのはYazmin Laceyで『90 Degrees』でした。イーストロンドンのシンガーで、ルーツはノッティンガムらしいんですけど。まあ、すごくソウルフルかつベッドルームミュージックの匂いのある人ですね。たしか2017年の彼女のEPの『Black Moon』っていうのがあるんですけど。それは彼女のベッドルームでほぼ完結した、製作されたらしいので、あながち間違いじゃないというか。なんかね、聞いてるとやっぱりわかるんですよね。この人たち、スタジオじゃなくて自宅のベッドルームで作ってるなっていうのは。

それはね、僕のアルバムもそうなんですけど。で、僕のアルバムのいちばん嫌いなところでもあるんですけど。なんかね、音像の広がりが、世界観が結構縮こまっちゃう感じになるんですよね。音を出せないんで、ヘッドホンだけでやるんで。そう。ヘッドホンでやると、スピーカーだと出るすんごい低い音域とかが全然出ないので。普段以上に(そこを)出し過ぎちゃうんですよ。出せば出すほどやっと聞こえるくらいに。で、(ヘッドホンで)やっと聞こえるぐらいだと、他のスピーカーで聞くと爆音なんで。

それね、俺はそれこそいま、アネッサのCMで使ってもらってる『Summertime』っていうプロデュースした曲があるんですけど。まさにこっちに移る前に終わった仕事だったんで、スタジオがなくて、ベッドルームミュージックの最たるものって感じでしたね。だからちょっとね、もうちょっとできたなっていうのは、こっちにスタジオ持ってその曲を聞いた時に思いましたね。ちょっとボワボワしてるなとか。

まあ逆にね、いま爆音でやってるとすごい楽しいでし。映画の劇伴とか、そういうのは作ってるともうめちゃくちゃ楽しいですね。うん。そうなんすよ。まあ、そういう音をね、僕が作っためちゃくちゃな音を直してくれるエンジニアさんもいて。すごく仕上がりは良くなったんですけどね。『Summertime』はね。

音って重なるとボワボワする感覚でわかります? その、こもるというか、音の波形がぶつかり合って、音がぼやけてしまうんですよね。ボワーッとしちゃうんですよね。で、それはね、ミキシングっていう作業でそれを避けることができるんですよ。そうすると、全部の音が大きくならない。要は小さい部分があったり大きい部分があったりっていうのがその曲の抑揚になるんで。普通のiPhoneで聞くと音がちっちゃくなっちゃうんですよ。

まあ、あるいは他の環境で聞いてもそうなんですけど。そのダイナミックスを保つために音が振り幅が大きいがゆえに、ちっちゃくなっちゃんですよね。音がね。で、それを直すためにマスタリング作業っていうのがあるんですよね。いわゆるEDMとか、まあドラムン・ベースもそうですけど。全ての音が爆音で聞こえるようになってるっていうのは音の波形にするともう真っ白になっちゃうんすよね。波がなくてね、常に帯状になってる。それを僕らは「昆布波形」って言ってるんですけど。

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昆布波形

その昆布波形になっちゃうので、それは僕はどっちかっていうと嫌で。そういう意味ではそのダイナミックスが保たれているアルバムっていうのも年に何枚か出るんですよ。素晴らしいアルバムが。いまはね、もう本当にとにかくインパクト勝負なんで、昆布波形になりがちなんですけど。たとえばブルーノ・マーズの新しい『24K Magic』とか、あとはダフト・パンクの3、4年前に出た『RANDOM ACCESS MEMORIES』とかはちゃんとね、ダイナミックスが保たれている素晴らしいアルバムなので。

音はね、他のアルバムに比べてめちゃくちゃ小さいと思います。ただね、売れてるんですよ。こういうのがちょっとね希望だったりはするんですよね。

<書き起こしおわり>

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