みうらじゅん「マイ遺品」と映画パンフ・Since・みうチューバーを語る

みうらじゅん「マイ遺品」と映画パンフ・Since・みうチューバーを語る 安住紳一郎の日曜天国

みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』に出演。安住紳一郎さんと著書『マイ遺品セレクション』や向いていない映画パンフレット、Since調査報告、みうチューバーについて話していました。

(安住紳一郎)さて、みうらじゅんさんのプロフィールを改めて紹介します。1958年(昭和33年)生まれ、61歳。京都府京都市のご出身です。1980年、漫画家としてデビュー。1997年には「マイブーム」が新語流行語大量に選出。ゆるキャラ、仏像ブームなどの火付け役に。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、映画監督など多方面で活躍をされています。そして今年2月に『マイ遺品セレクション』というご本を発売しました。

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(みうらじゅん)そうなんですよ。やっぱり「断捨離」とか「終活」とかって言うけど、できない人もいるんですよ。やっぱり。というか、長年つけてきたものだから、趣味が高じて癖になっているから。だから、もうさっきの仏像だって見なくてもいいわけで。違うものにも仏像を見るのって、もう癖なんですよね。だから趣味じゃなくなっているものって捨てるとかっていう感覚がないもので。最終的にやっぱりもう事務所、自宅、倉庫まで借りることになっちゃうぐらいの数になったんで。これはなにかいいネーミングにしておかないと、生きているうちに誰かに捨てられるっていう不安があるんですよ。

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(安住紳一郎)うんうん。

(みうらじゅん)ほんでまあ、なんか鑑定的にいいものがあるわけでもなく、なにも価値のないものを目指して集めているもんで。これは放っておいたらマズいなと思って「マイ遺品」っていう名前にして。「これは趣味で集めたんじゃない。将来的に確実にマイ遺品になるもんだ!」って言ったら周りもちょっと「マイ遺品っていうんだったら、無下には捨てられないな?」っていう、まあ逃げ口上のネーミングですよね。

(安住紳一郎)これ、要は断捨離できない自分に対する生き方宣言みたいなものですか?

(みうらじゅん)アンチではないんですよ。しょうがなくこうするしかないじゃないですか。そんな……。

(安住紳一郎)フフフ、そうですね。みうらさんは断捨離とは真逆の生き方ですし。

(みうらじゅん)でも昔、安住さんと初期の頃に行った崖ブームがあったじゃないですか。いっぱい崖の写真、取ってあるんですよ。それもアルバムっていうか、ちゃんとDPに出して入れてるんですけども、それが数冊できているんですよ。背表紙に「いい崖だしてるツアー」って書いてあるんですよ。そんなもん、ぽっくり逝った時に遺族は「なんだ、これ?」ってなるじゃないですか。で、当然即捨てると思うんですけど、それは自分に対するキュレーターになって。自分が説明を加えておかないと意味がわからないから。

(安住紳一郎)そうですね。

(みうらじゅん)それに意味を加えるためのキュレーター本なんですね。

(安住紳一郎)全部自分が持っているものはいろいろと意味があるよっていうことで、解説を全部先につけておいたっていう?

(みうらじゅん)そうですね。他人はつけそうにないから、自分でライナーノーツを書いてCDを出しているみたいな状態ですよね。

(安住紳一郎)捨てられそうな予感はあるんですか?

(みうらじゅん)やっぱり「魔が差す」っていうのがあるじゃないですか。人には当然あって。僕にも何度かあったんですよ。大きかったのは中学生になっていて、小学校の時に集めていた怪獣のソフトビニールの人形っていうのを僕は風呂でも遊んでいたもんで。それを使った後で即拭かないでおもちゃ箱に入れていたから、びっちりカビが生えてるんですよ。もうヌルヌルしていて。「これ、もうエエやろ?」っていうサタンですよね。オカンとサタンって似ているでしょう? オカンであるサタンがつぶやいた時に魔が差したんですよ。

(安住紳一郎)ええ。

オカン≒サタンと「魔が差す」

(みうらじゅん)で、ちょっと思春期だっていうのもあって、「この趣味はモテないんじゃないか?」って思ってしまったがゆえに、捨ててしまったんですよ。まあ、それが本当に大きい傷となって現在、あるんですけども。

(安住紳一郎)自分は本来、それを収集すべき立場であったのに?

(みうらじゅん)ですね。やっぱりいまでも中野ブロードウェイとかに行くと「あれは俺のじゃないのか? 俺のあのカビを取ったやつなんじゃないのか?」って、そんな疑いすら持つことがありますんで。やっぱり捨てない方がいいですね。後悔しますから。

(安住紳一郎)今日はみうらじゅんさんにお話いただくテーマ、こちらです。マイ遺品、集めることは修行なり。まずは一気に紹介します。マイ遺品、集めることは修行なり。その1、向いてない映画のパンフ。その2、Since現状報告。その3、みうチューブ始めました。以上の3つです。まずひとつ目は「向いていない映画のパンフ」。

(みうらじゅん)いや、俺は向いていると思ったりするのも自由ですけども、周りから「向いてないんじゃないか?」って言われる映画ってあるじゃないですか。少女漫画原作のやつとか。僕が高校の時に見に行っていたらいいけど、もう還暦すぎて『PとJK』とか……「いいんじゃないか」って思っても、誘う人もいないから1人でいかなきゃならないから。

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(安住紳一郎)はいはい。

(みうらじゅん)でも、ちょっと気になるじゃないですか。「JK」は僕、その時に知っていたんですよ。「女子高生」っていう意味だって。でも、「『P』ってなんだろう? ひょっとしてやらしい方のPかな?」って思っていたんですけど、「ポリス」だったんですよ。それは見てわかったけども。

(安住紳一郎)ええ、ええ。

(みうらじゅん)となると、やっぱり当然、休日とかに行くと周りがもう若い人っていうかそういう女子高生の中にロン毛の変なオヤジが座ることになるわけじゃないですか。でも、それは俺もシルバー料金で行ってるんだけども、いいじゃないか?って思っているんだけども。なんかやっぱり、舌打ちとかをされているように聞こえてくるんですよ。まあ、当然それが修行ですよね。

(安住紳一郎)ああ、なるほど(笑)。

『PとJK』をシルバー料金で見る「修行」

(みうらじゅん)それで自分は座って座禅を組んだように無になるっていうか。映画館で無になる。雑念を取り払って映画に集中するっていう修行で。で、それは入れてよかったけど、いまはやっぱり自動発券機とかあるから、券は勝手に買えるんですよ。前みたいにチケット販売窓口に行かなくていいから。でも、パンフレットだけは言わなきゃいけないんですよ。たくさん映画があるから。「何のパンフレットですか?」って聞かれるから。その時にやっぱり、その『PとJK』とか『わさお』とかって発声するシルバーというのはもうかなりの修行……もう高野山ぐらいの修行ですよ。課せられますよね。

(安住紳一郎)ちょっとね。「すいません。そのパンフをください」「なんですか?」「ええと、『チア☆ダン』のパンフを……」って(笑)。

(みうらじゅん)『チア☆ダン』も行きました。『チア☆ダン』もキツいじゃないですか。やっぱり「お前に『チア☆ダン』は関係ねえだろ?」って言われそうで。前はほら、チケットの販売の人がマイクがついていたでしょう? インカム。

(安住紳一郎)ああ、そうですね。高速道路の料金所みたいに。

(みうらじゅん)だから『チア☆ダン』とかの頃はまだインカムがついてましたから。俺、「『チア☆ダン』1枚」って……やっぱりちょっと恥ずかしいからこもって言うから。言ったら、その販売の人が「えっ、『チア☆ダン』ですか!?」って大きいマイクを通した声で言うから、やっぱり横にいる人はこっちを振り向きますよね。「お前に『チア☆ダン』はないだろう?」って。そんなの、でも見たいんだからいいじゃないかっていうことなんだけども。当然、修行ですよね。課せられますよ。

(安住紳一郎)課せられて。自分に向いていないと思う映画のパンフレットを買うという。

(みうらじゅん)そうですね。パンフレットを買わないと、そのままもうやり逃げで帰れますから。パンフレットでもう1回、自分の見たものを口に出して言ってみるっていうことですよね。「どんな気がする?」っていうところですよね。

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。猛烈営業教育みたいなことですよね。「私は今月、売上を150万、取ります!」「口に出して言いなさい!」「ハイッ!」みたいな(笑)。

(みうらじゅん)大概、そのパンフレットも、パンフレット自体そんなに買わないじゃないですか。みんな。ほんで、そのパンフレットの売り場の人たちってね、なんかまあ若い男の人と女の人が2人で組んでいる時もあって。なんかね、いい感じでしゃべっている時に『チア☆ダン』みたいなことを言うジジイが来るっていう感じのシチュエーションもかなりいい修行の現場ではあると思うんですよ。

(安住紳一郎)ああ、わかります、わかります。最近、映画館はおしゃれでね。ちょっと働いている人たちのおしゃれ感も止められなくなっちゃって。

(みうらじゅん)そうなんですよ。また、新宿武蔵野館みたいな香港映画とかカンフーとかをやっているところならいいけど、そういうところに限って、もうパンフは出ていないんですよね。もうパンフの必要性がなくなっちゃっているんで。

(安住紳一郎)みうらじゅんさんにマイ遺品、集めることは修行なり。お話を聞いています。2つ目はSince現状報告。

(みうらじゅん)Sinceはね、もうほら、ここの番組でも何回かやってもらって。ここのTBSの付近でいっぱいシンスをゲットしてもらって。でもあの時はこのTBSの近くの四方っていう酒屋さんがシンスがものすごい古かったですよね。16○○でしたよね。

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(安住紳一郎)1624とかかな?

(みうらじゅん)元禄ぐらいのシンスをだしましたよね? 最古シンスを出していて。

(安住紳一郎)最古シンス(笑)。

(みうらじゅん)でもその時にその年はみうらじゅん賞、四方がもらったんですよ。店員の人、あの店長がもらったんですよ。

(安住紳一郎)ボブ・ディランと四方が同時受賞という(笑)。

(みうらじゅん)同時受賞した時でした。でもその後に、やっぱり調べていくうちに、2018とか、ひどいのになると2019……もう最新スもいいどころか、今年かよ!っていうのも出た上に未来シンスまで出始めて。「20XX」って書いてあるシンスが出たんですよ。

(安住紳一郎)どういうことですか?

混迷を極めるSince

(みうらじゅん)これはね、本当に……僕、一応シンスを審査するシンサーっていう役をやっているつもりなんですけども、これはお手上げですよね。「XX」が出るともう、こんなもんいくらでも作れるわけですから。そのシンスのやっぱりメンツっていうのもあるわけですよ。やっぱり。「30年やったらそろそろ出してもいい」とか、条件があったじゃないですか。もう、ないでしょう? 「XX」には。「困ったな……」と思って、いまでも撮っていることは撮っているんですけど、そういう輩が増えているということですよね。現状報告としては。

(安住紳一郎)ただ、やっぱりシンスが少し復権してきたというか、溢れてきたっていうか。

(みうらじゅん)溢れてきているでしょう? また。で、中には「Since Angel」とか書いてあるホストクラブまであるんですよ。なんでその……「天使から」ってなんだろう? みたいな。この間、正月に台湾に行ったんですけど、その時に台湾はね、「1958から」って書いてあるんですよ。ひらがなで。

(安住紳一郎)ええーっ?

(みうらじゅん)わかりやすいでしょう? 説明。シンスはいれないで、「Since=から」っていうことを台湾の人に教えてもらったみたいな。えらいなと思いましたよ。

(安住紳一郎)日本語のひらがなの方がクールだっていうことで、たぶん「Since」じゃなくて「から」を。

(みうらじゅん)はい。「から」を入れていました。

(中澤有美子)嬉しいですね。

(安住紳一郎)だから、あれですよね。英語を母国語にする人たちは日本でシンス看板を見ると普通にそういう風に見ているみたいなことですよね、きっと。

(みうらじゅん)ということですよね。だから一時、その自分のイベントとかで「Since」とだけ書いたTシャツを売り出したんですけど、前に「から」って書いてあるだけですから。シンスはやっぱり年号と結びつかないと成立しないほど弱気なものであるということを僕はちょっと証明をしたかったんですけどもね。

(安住紳一郎)フフフ、Tシャツが売れなかっただけですよね?

(みうらじゅん)うん。まあ、売れなかったですけども。そんなに売れてはいないんですけども。ええ。

(安住紳一郎)いや、シンスはね、私もちょっとみうらさんとお話をするようになってから街角で気になるようになって。で、見つけた時は「シンス発見!」って言うんですよね。

(みうらじゅん)やっぱり、そんなにない時はないじゃないですか。あれってなんなんですかね? ある時はやたらと見るのに、ない時は……体調とかと関係があるのかな? シンスって。なんか、やっぱりない時にピカッと来た時に「出た! シンス発見!」とかつい声が漏れてしまう時があって。やっぱりそうしているうちに……昔からそうでしたけども、まあ外国から要人とかが来ている時にはうちの近く、事務所とかは近いんで。となると、警察官の方から「どうしましたー?」って遠くから声をかけられて。どうもしていないんだけど……みたいなことはまだあるんだなって思いますよね。

(安住紳一郎)みうらじゅんさんに話を聞いています。マイ遺品、集めることは修行なり。お終いはみうチューブ、始めました。

(みうらじゅん)YouTubeとか言うじゃないですか。でも、僕はパソコンをいじれないからわからないから、見たこともないし。でも、「You」よりは俺は「みう」だから。みうらだってことで。「みうチューバー」とか、まあ飲み屋でオヤジがハズしたギャグを言っていたんですけども。昔の僕の音源っていうか、中3の時から現在に至るまで、たぶん400曲以上は曲があるんですよ。

(安住紳一郎)ああ、そんなに?

早すぎたYouTuber

(みうらじゅん)でもこのインターネットっていうのはなんでも知れる。どこかでかかっているのでもすぐに検索できて、これは何の曲だってわかるんだけど、俺の曲はほぼ出ていないんですよ。上がっていないっていうか。そんなね、「なんでも上がる」って言われているのになんで俺だけ外してきてるのかな?っていう疑問があったので。

(安住紳一郎)ネット上に自分のものが全然上がっていないと?

(みうらじゅん)音源の方はね、少ないっていうか。まあ当然のことながら中3の時に俺が録音したカセットの音源ですから。

(安住紳一郎)残っているんですか?

(みうらじゅん)僕はもう、まあ生まれながらにしてインターネッターだったから。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。

(みうらじゅん)近所とか友達に向けて発信し続けていたんで。そもそもYouTubeっていうのも僕が中学3年の時に始めた行為と似ているんですよ。僕は1日3曲のノルマで学校で歌詞を書いて、家に帰っては即ギターで曲をつけて。ひどい時は3曲も4曲も作って。ほんでカセットに録音して、自分の部屋をスタジオって読んで。それでオカンという外敵……もうオカンは突然入ってくるから。録音が台無しになったりとかして、また次々と録音をして。それをダビングして。2台、デッキを買ってもらって。それを聞きたくない友達に送りつけるっていう、まあそれは「チューバー」ですよね?

(安住紳一郎)チューバーですよ。はい。

(みうらじゅん)だから僕、チューバーだったんですよ。元祖。

(安住紳一郎)そうですね。インターネッターですね。

(みうらじゅん)そうでしょう? 「なんだ、俺があの頃にやっていたやつをいまさら流行っているのか!」っていう気持ちでやっているんですよ。

(安住紳一郎)で、いまようやくネットにも上げ始めたということですね。

(みうらじゅん)なんか権利とか取るんでしょう? あれ、チューブって。だから他の人が取ったとかよくわかんないんです。そんなのはやっていないんで。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。でも本当にみうらさんは全部自分の行動とか作品を記録にして残していますからね。本当にマメにインターネットに上げたら大変なアーカイブになると思いますよ。

(みうらじゅん)うん。それを「重要」と取るか、「重要じゃない」と取るかの問題らしいじゃないですか。世の中って。そこにちょっと気づきが遅かったですね、俺は。

(安住紳一郎)今日はそのみうらじゅんさん15歳の時に作ったという『勇気1974』という曲を……。

(みうらじゅん)これ、最後まで聞いてもらわないと本当はわからないけども、ヤンキーの歌ですよね。言うならば。

(安住紳一郎)お聞きいただきましょう。

みうらじゅん『勇気1974』

(みうらじゅん)こんなのがTBSで流れる時代が来るなんて当時は思いもしていないわけですからね。京都の片隅のスタジオで録られた1本がね。

(中澤有美子)かわいい声だった!

(安住紳一郎)声変わり、していないんじゃないですか?

(みうらじゅん)割と、僕は20何歳ぐらいまで声変わりしなくて。高い高い声だったんですよ。だからもう、ある時から……タバコと酒ですかね。もう笑福亭みたいな声に。「乳頭の色は?」みたいな声になっちゃったけど。前はね、かわいい声をしていたんですよ。

(安住紳一郎)そうですか。いやー、でもこうやってテープに残っていた音源でみうらさんの15歳ですか。『勇気1974』。ギターもお上手で。

(みうらじゅん)ありがとうございます。アルペジオっていうのを弾いているんですよね。これね。

(安住紳一郎)なんとなくお好きなボブ・ディランとか……。

(みうらじゅん)この頃、もうほぼ初期の頃はメロディーはパクリですからね。でも、社会に訴えかけるとかそういう人たち、僕らの憧れた人たちはやっていたけども、テーマがないから。普通の童貞をこじらせているだけだから。テーマが「期末テスト」とか「机の前に落ちているチリ」とか。「チリ」っていう歌もあるんですよ。チリだけに特化した歌とか。それはみんな、聞かないですよね。聞きたがらなかったですよね。

(安住紳一郎)一応、なんか社会に打って出たいみたいな気持ちはあるんだけど、なんとなく不良とすれ違ったとか……。

(みうらじゅん)そうですね。僕はカツアゲをされる方でしたから、あれだったんですけども。まあそこにアンチテーゼみたいなのを入れているんでしょう。たぶん。

(安住紳一郎)いやいや、いいですね。「勇気凛々、三浦くん」っていうところがなんとなくね、この後の様々な言葉の語感からイメージを膨らませていくみうらさんの原点があるような気がしますけども。

(中澤有美子)みうらじゅんさんのお話をいただきましたご本を紹介します。『マイ遺品セレクション』。文藝春秋から税別1300円です。ギンビスアスパラガスみたいな感じの外観ですよね(笑)。

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(みうらじゅん)そうですね。アスパラガスですよね。これ、モンドコレクションですから。『マイ遺品コレクション』。帯に遺影も入っていますから。

(中澤有美子)ああ、すでに?(笑)。ぜひぜひお手に取ってください。

<書き起こしおわり>

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