高野政所 宇多丸にアシッドパンダカフェ復活を報告する

高野政所 宇多丸にアシッドパンダカフェ復活を報告する アフター6ジャンクション

高野政所さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に電話出演。宇多丸さんにアシッドパンダカフェがネット上に復活したオンラインコミュニティー『アシパン学園』について説明していました。

(宇多丸)今夜はDJ高野政所さんとお電話がつながっています。もしもし?

(高野政所)もしもし? どうも、こんばんは。

(宇多丸)どうも、政所くん。久しぶりです。

(高野政所)ご無沙汰しております。

(宇多丸)相変わらずいい声してますね!

(高野政所)いえいえ、ありがとうございます。

(宇多丸)ということで高野政所さんといえば、この番組の前番組『ウィークエンド・シャッフル』時代からインドネシアのダンスミュージックFUNKOTのレポートであるとか、ジャカルタレポートなど、様々お世話になっております。あと、昨年11月に政所さん、原宿のコンドマニア前でやっているかわいいシール屋さん。ヤバいシール屋さん。これもレポートしていただきました。その後、シール屋さんはいかがですか?

(高野政所)そうですね。重要な収入源としてそれなりな調子でやらせていただいております。

(宇多丸)やっぱり、なにも知らない修学旅行生が「ヤバいシールだ!」なんて買っていくっていう?

(高野政所)そうですね。なんか女子高生に囲まれたりして面白いです(笑)。

(宇多丸)女子高生がモーリー・ロバートソンさんのシールを買っていくという(笑)。

(高野政所)「かわいいー!」とか言いながら(笑)。

(宇多丸)ねえ(笑)。ということで、そんな政所さんに私から質問を今日は投げさせていただきます。政所さん、アシッドパンダカフェがオンラインで復活するってどういうことっすか!?っていうね。

(高野政所)説明しよう! アシッドパンダカフェはアシパン学園としてオンラインコミュニティーとして生まれ変わるのです!

(宇多丸)「本人もわかって言ってるのか?」っていう感じが……(笑)。

(高野政所)フハハハハハハッ! 言わされてる感がすごいっていう(笑)。

(宇多丸)ということで、まず最初にアシッドパンダカフェ。通称アシパンとは何か?っていうところから改めて、政所さんからお願いします。

アシッドパンダカフェとは?

(高野政所)はい。アシッドパンダカフェというのはDJバーだったんですけど、2005年から2015年にかけて営業をしていた、僕がやっていたクラブなんですけども。まあ当時ね、「日本の平均的かつ最先端のクラブ」として国内外の音楽イベントはもちろん、サブカル的な……特撮、アニメ、ゲームなど、当時は「クラブでやっちゃダメだよね」って言われていたような音楽イベントをやっていたりとか。あとはダサいTシャツを競い合うダサTウォーズとか。

(宇多丸)ダサTウォーズね!

(高野政所)それから、監視カメラをみんなで集まって監視するだけのジャスティスナイトとか。

(宇多丸)「路上の平和を我々が守るんだ!」っていうジャスティスナイトですよね。

(高野政所)ビジランテ感覚あふれるイベントをやったりとかしていたんですけども。そこに、なかなか変わった人が集まったりとかして。

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(宇多丸)結構、そこ発で出られている方、そこ出身で活躍されている方もいるんですよね。常連の方でね。

(高野政所)そうですね。プリキュアおじさんとかを筆頭に(笑)。

(宇多丸)スーパー・ササダンゴ・マシンさんのパワポプレゼン芸も、なんでもアシパン発だなんていうことも……。

(高野政所)実はアシパンインスパイアのものでして。正式に「これをやらせてください」みたいなお願いをされて、いまササダンゴ・マシンさん、やられていますけども。パンダ中学100年B組という僕と俺色そめるさんっていう方でやっていたユニットが発祥ということになっていますね。

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(宇多丸)あと『おそ松さん』の藤田陽一監督とかもアシパンの常連で。「アシパンイズムがあるからこそ『おそ松さん』は生まれた」なんてことをおっしゃってましたね。

(高野政所)ねえ。ありがたいことにおっしゃっていただいてますけども。

(宇多丸)これ、政所くんもそういう影響を与えた人からちゃんと1000円ずつもらって。僕ら、ほら、1000円もらわないと。

(高野政所)フフフ、1000円もらわないと(笑)。

(宇多丸)っていう、その「1000円もらう」的な場として。要するにアシパンは惜しまれつつも、2015年に閉店してしまったんですもんね?

(高野政所)そうですね。

(宇多丸)まあ、非常に閉店を惜しむ声があったわけですが、それがオンラインで復活という。どういうことですか?

(高野政所)「お店をまたやらないのか?」っていう声とかめちゃくちゃいただいていたんですけども。まあ、実際にお店をやるって家賃がかかったりとか、運営でそんなに飲めもしないお酒を売ったりとか、結構大変なこともあるんですが。実はそのアシパンってダンスフロアのあるクラブだったんですけども、ダンスフロアがなくてもアシパン的なものはオンライン上でできるんじゃないか?っていう。

(宇多丸)たしかに、ジャスティス活動は別にダンスフロアである必要はまったくない。ダサTウォーズも別にダンスフロアである必要はまったくない(笑)。

ダンスフロアがなくてもアシパン的なものはできる

(高野政所)そうなんですよ。そういった、そのアシパンのダンスフロアが特にいらない側面みたいなものを……(笑)。

(宇多丸)フフフ、早く気付けよ!っていう気もしますけども(笑)。

(高野政所)そうなると、この2019年、インターネット時代到来!

(宇多丸)やはりね!

(高野政所)まあ、だいぶ前から来てるっていう気もしますが(笑)。

(宇多丸)2015年の時点ではインターネットなんてものはね、これはね! まだまだ影も形もなかったですからね!(笑)。

(高野政所)いやー、聞いたこともなかったですけども(笑)。僕、インターネットというものの存在に気づきまして。それで、まあそのへんのイベントをオンラインでできるっていうこと。それにプラス、今回は「学園」にしたっていうのがあって。先ほど宇多丸さんがおっしゃっていたように、多くの能力の偏った若者みたいなものが……要ははぐれ者的な、一般社会と微妙になじめない若者たちが集まって、そこでなんか変態芸を磨くというか、独自の感性を磨いて巣立っていったっていう状況がありまして。これ、よく考えたらX-MENのプロフェッサーXの学校みたいだなって。

(宇多丸)なるほど、なるほど。エグゼビア・スクール。

(高野政所)そのミュータントたちを世の役に立てるために……。

(宇多丸)「ミュータントたち」(笑)。まあ、たしかにね(笑)。ミュータントは異端視されるけど、ちゃんと使い道を学べばいいわけですもんね。

(高野政所)そういう学校的な側面もあったんで、まあそのアシパン超人の先輩たちの講義を聞けたりっていう、その特殊能力を仕事にするとか、世のために役立ててうまくサバイブできるような方法を教えるような学校的な側面を持ったオンラインコミュニティーという形で復活しようという。

(宇多丸)でも、たしかにそういう形態の方がたしかにたとえばティーンの子とか、そっちにアクセスしやすいですし。それで「ああ、自分はこれでいいんだ。居場所があるんだ」って思えるだけで、それはめちゃめちゃすごいことですよね。

(高野政所)はい。まあそういうのの受け皿になってきたっていう。

(宇多丸)で、オープンはいつ頃なんですか?

(高野政所)実は、オープン自体はしていまして。今日の18時ぐらいからそのサイトというか、入会はできるようになっています。

(宇多丸)ああ、ついさっきオープンした? カジュアルだなー!(笑)。

(高野政所)フハハハハハハッ!

(宇多丸)ということは「アシパン学園」で検索すると、それがすでに出てくるわけね?

(高野政所)Extroomというところに運営だけやっていただいているので。「エクストルーム」とカタカナで検索していただくとトップに上がってきますんで。そこのコミュニティー紹介ページにアシパン学園の詳細が書いてあるという状況です。そこから入学できる形になっておりますので。

アシパン学園入学ページ

(高野政所)で、「若い人を育てたい」っていう意味で有料でその「1000円ください」会員が300人以上になったら、若い人には無料にしようと思っているんですよ。

(宇多丸)ああ、門戸を開くためにね。じゃあ、ちょっと大人たちは協力ができるシステムがあるということですね。じゃあちょっと政所さん、このアシパン学園の活動も我々、フォローをさせてください。

(高野政所)はい。ありがとうございます。

(宇多丸)政所さん、時間がなくてすいません。ありがとうございました!

(高野政所)はい。また呼んでください。ありがとうございます。

(宇多丸)面白いことをやるね。本当にね。インターネットがな、普及さえしていればな……(笑)。

<書き起こしおわり>

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