宇多丸がMXテレビ『バラいろダンディ』の中でインド映画『バーフバリ』の絶叫上映について話していました。
(阿部哲子)続いて、第8位はこちらです。
(蝶野正洋)第8位、朝日新聞。「観客一体 絶叫上映が熱い」。
(阿部哲子)映画の登場人物に声援を送ってペンライトを振ったり、紙吹雪やクラッカーを使って大騒ぎしたりする観客参加型の絶叫上映が近年、人気を集めています。今月2日夜に新宿ピカデリーで行われた『バーフバリ 王の凱旋』の絶叫上映はおよそ600席が発売後すぐに完売し、会場は登場人物のコスプレをした観客で埋め尽くされました。この会に参加した消費者行動の専門家は「1人で鑑賞するのとは全く別の体験で、誰かに話したくなる。その場にいたい雰囲気はハロウィーンに近い」と語っています。
(蝶野正洋)宇多さん、まるでコンサート会場ですね、これは。
(宇多丸)これ、でもね、「ハロウィーン」って言っているけど、それよりもこの『バーフバリ』っていう映画がめちゃくちゃ面白いんです! それがまずポイントで。だから『マッドマックス 怒りのデス・ロード』とかみたいに、映画がめちゃくちゃよくできていて。その中で、結構熱狂するような場面がある映画だから成り立つんです。どんな映画でもこれが成り立つというわけじゃなくて。『バーフバリ』はこれ、ちなみに『王の凱旋』は後編ですからね。前編の『伝説誕生』とセットでぜひご覧いただきたい。
(長州力)これ、Netflixとかでもうやってます?
(宇多丸)前編はネットとかでも見れます。で、これは後編なんです。
(蝶野正洋)長州さん、見られました?
(長州力)これ、2、3日前に見たけど、途中で止めちゃった(笑)。
(一同)フハハハハハッ!
(蝶野正洋)そこは絶叫して見なきゃ!
(宇多丸)でも、これはいいことをおっしゃっている。つまり、映画はやっぱり映画館で見ないと、集中して見れない問題、ありますから。特にね、前編は最初の方はまだ何の話をしているのかよくわかんないと思うんですよ。で、ちゃんと見ると、後編でちゃんと伏線とかも回収されて。もう最後、本当に立ち上がって拍手したくなるような。
宇多丸映画評『バーフバリ』
(室井佑月)でも私、みんなでこうやるのは絶対に無理。私、スポーツとか見に行きたくても、ウェーブとか回って来る時って1人だけ立ち上がっちゃったりするから。行けないんだよね。
(宇多丸)あの……こういう方式じゃない上映もあると思いますんで。
(一同)アハハハハハッ!
(蝶野正洋)玉さん、どうですか? 絶叫上映っていうのは?
(玉袋筋太郎)絶叫上映。だからこうやってね、この映画だったらたしかにいいけど、やっぱりぜひとも『砂の器』とかの絶叫上映を。
(宇多丸)これですか?
(蝶野・宇多丸)「こんな人、知らねえ! こんな人、知らねえ~~~!」。
(宇多丸)これね、いちばん感動的な場面……えっ、『砂の器』? もう、教養がない!
(一同)フハハハハハッ!
(蝶野正洋)すいません……(笑)。
(玉袋筋太郎)「知らねえよ!」だよ。「知らねえ、うぇぇ~!」(笑)。
<書き起こしおわり>