小袋成彬さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』の中で仮想通貨についてトーク。買ったことを忘れていたものを売却して中古車とギターを買った話をしていました。
(小袋成彬)J-WAVE『MUSIC HUB』、小袋成彬がナビゲートしております。今日はもう時事ネタと決めたから時事ネタでずっとしゃべろうと思います(笑)。3曲目、行きます。SHY FXで『Carnival Culture』。
お聞きいただいたのはSHY FXで『Carnival Culture』でした。ロンドンのDJです。本名がアンドレ・ウィリアムスさん。この人はですね、ロンドンの超ベテランDJです。2007年のディジー・ラスカルの『Maths + English』っていうアルバムがあるんですけども。そこでプロデューサーをやってたり。ディジーとはあと、『Can’t Tek No More』っていう曲でも……2009年かな? コラボしていたりっていうね。
まあ何十年もこっちのロンドンのアングラシーン、DJシーンで活躍している、クラブシーンで活躍している名DJですね。名プロデューサーございます。SHY FX、めちゃくちゃかっこいいんで。最近出た新譜です。聞いてください。
そうっすね。最近、時事ネタ。時事ネタ……なんかないかな? 金融ネタ?(笑)。この話、したことあんのかな? 仮想通貨の話。仮想通貨バブル、ありましたよね。ちょうど1年前ぐらいですかね? めちゃくちゃ上がってたじゃないですか。で、僕ね、実はイーサリアムっていう……何歳だろう? 22の時にイーサリアムが発表された時、「儲かる」とかじゃなくて、「めちゃくちゃ面白い!」と思って、7万円分ぐらい買ったんですよ。
で、ちょうど去年のいま頃の仮想通貨バブルの時に突然思い出して。「あれ? 買ったな」と思って、ウォレットを開いたら、いい金額になっていて。で、きっとこれはバブルだってわかってたんで。「どうせ落ちるだろう」と思って、結構ね、早々に売ったんですよ。バブルが始まってすぐぐらいの時ですかね。そう。それでは僕、車とギターを買ったんすよ。車とギターと……とにかくね、現物に交換したんですよ(笑)。
で、もう少し待ってればね、もっともっと跳ね上がったんですけど。まあまあ、僕はこんなもんでいいんで。実際に車とギター買えたし。だから、すげーラッキーで。まあ、めちゃくちゃ安い中古車なんで自慢できるほどじゃないんですけど。ちょっと、あまり手を出さない方がいいと思いますよ。僕も一切手を出してないですし。もう絶対に触らないようにしようっていま、思ってますね(笑)。
あんなの、怖いよ。見てらんないもん。もう放っておいて上がっていたからよかったけど。毎日見てるなんて気が気じゃなくなりますから。まあでもイーサリアムカー、めちゃくちゃ壊れて。結局修理に4、50万円ぐらいかかったんでトントンだったんすけどね。結局(笑)。まあまあ、ありがたいですよね。そのギターでアルバムも作れたし。イーサリアムギターで。うん。よかった、よかった。ということで4曲目に行こうと思います。最後の曲ですね。Obongjayar『Frens』。
Obongjayar『Frens』
お聞きいただいたのはObongjayar『Frens』でした。ロンドンベースのナイジェリア人のシンガーです。彼を知ったのはですね、Everything Is RecordedっていうXLレコーディングスの創始者のリチャード・ラッセルがやっている個人プロジェクト。そのアルバムに参加していたので発見したんですね。で、僕があのアルバムの中でいちばん好きな『Close But Not Quite』っていう曲があって。そこに参加してました。
ナイジェリア出身で、17歳でイギリスに移住して。ノーウィッチの大学に通っていたそうです。熱心なキリスト教信者らしくて、大学ではね、歌を歌ってたらしいんですよ。で、アメリカン・アクセントで歌えていたのはもともとナイジェリアでエミネムだったりアッシャーだったりネリーだったり。そういうブラック・ミュージックのブートレグをよく聞いて育ったそうなので。だから歌えたらしいです。
で、ですね、彼が発表していた楽曲がSoundCloudに上がっていて。そのサンクラの曲がリチャード・ラッセルの目に留まってEverything Is Recordedに参加したっていう経緯があるそうです。はい。今日はちょっとアフリカ寄りなのかな? ラテンな感じもあったけど。
うーん、時事ネタ。他にあったかな? 経団連の会長がね、「もう終身雇用はいまの時代の考え方ではなくなってきている」という見解を示しましたね。もう終身雇用なんてないぞって言われて……俺の就活でも言われてた気がするんだよな。うん。もう今更かよ!って感じですけど。いいところも悪いところもありますからね。ただ、いまの時代には全く合っていないっていうのは、それは間違いないと思いますね。
自身のキャリアを俯瞰してみる
でも自分のキャリアをたまにね、俯瞰して考える時があって。いまね、僕がその社会に放り出されても、音楽以外のスキルがね、いまんところあんまり無い。まあ、会社経営をやってましたけど、「やってる」って言っても友達と一緒に財布を管理してるっていう程度のものですから。で、イギリスに来て会社を建てたけど、結局会計士を見つけただけ。で、そこの会計士の方にいろいろ手続きしてもらって……っていうだけなんで。
まあ、経験はあるけど実績はないっていう不思議な状態なんで。ちょっとね、この30までに向けて自分の人生を……なんか足場を固めたいなって思うんですよね。よくね、ミュージシャンは……僕の好きなミュージシャンもそうですけども、「いま、精一杯生きて明日死んでもいいぜ!」ぐらいの感じ。めちゃくちゃかっこよくて、ロックでいいなって思うんですけど、僕は本当にね、そういうタイプじゃなくて。割と安定した中で不安定を楽しみたいっていうタイプなんで。足場がないと不安定さを楽しめないタイプなんですよね。
なのでちょっとね、この2、3年でしっかり自分の人生の方向性をバシッとね、見定めたいなっていうのがあるんですよね。こっちに来てね、いろいろ音楽以外にも仕事をやってみたいなって思いますし。本当人生はいろんな可能性があるので、ひとつひとつ試して真摯に取り組んでいきたいなっていうのはいま、思いますね。でもいま、スタジオと部屋の往復で。日本語すら喋らないみたいな日があったりするんで。そういう時はね、すげえ孤独を感じたりするんですけど。
まあ、いまだけですかね。ここから頑張っていかないとって感じですね。30になって挑戦できるかできないかは人生を大きく左右するだろうなと、そういう気持ちでいます。こんな感じですかね。今日は音楽の話はほとんどしておりませんが。来週はもうちょっと音楽の話をできるように頑張ります(笑)。
今日はですね、マーケットに行って食材を買うのと、あと友達の屋台のマーケット調査。その後にですね、現地の人と食事に行く予定でございます。こっちもやっとね、春らしくなってきたんですよ。本当に先週まではクソ寒かったんですけど。いまはね、半袖でも出歩けるくらい陽気な日が続いてます。ちょっとここからね、最高の日々が続くんで。ヨーロッパは夏がいちばん最高なので。またこっちの空気感お届けできたらなと思います。
<書き起こしおわり>