渡辺志保とDJ YANATAKE 2019年注目の若手・新人ラッパーたちを語る

渡辺志保とDJ YANATAKE 2019年注目の若手・新人ラッパーたちを語る INSIDE OUT

(DJ YANATAKE)4組目は先週、ゲストに出てくれたTajyusaimboyz !(笑)。やったー! これね、僕のインスタでも「みなさん、おすすめは?」ってやったんですけど、これがいちばん多かったです。すごい来ていました。でも、なんて言ったらいいんだろうな? まあまあ、本当に大変な人生のはずなのに、それを明るく生きてる感じ(笑)。

(渡辺志保)なるほどね(笑)。「アベノミクスの申し子」的な(笑)。よくわかんないけど。

(DJ YANATAKE)まあ本当、ゆとりなのか知らないですけども。本当はね、もう「こういうところから這い上がってやる!」みたいな、そういうラップの歌い方をしてもいいような人生だと思うんですけど。なんかそうじゃなくて、割と自分たちの置かれた状況を、こういうちょっとコミカルに……じゃないですけど、歌えるのって意外と日本のヒップホップシーンにも足りないとこなのかなっていうか。ユーモアの感じっていうのも本当に含めまして。あと、本人たちは姿勢がいま、何かをいま掴みかけている。あいつらは。

(渡辺志保)だってね、『月曜日から夜更かし』デビューもね。

(DJ YANATAKE)先週、びっくりしましたけどもね。でも、そういうのも含めて持ってるみたいなの、あるじゃないですか。あの先週、この『INSIDE OUT』にゲストで出てもらって後に、僕が家に帰って何気なくパッとテレビをつけたら本当にすぐパッと出てきて。慌てて録画して。それを録画したやつを携帯で撮ってSNSとかにUPしたら、2日ぐらいでTwitterの動画が5万再生ぐらい行ったの(笑)。

(渡辺志保)えっ、すごい! 求められてるなー(笑)。

(DJ YANATAKE)でもそういうのも、やっぱりいま、いい人はそういう運も本当に持っている。みたいなことも含めまして、Tajyusaimboyz を選ばせていただきました。なんか勢いってあるじゃない? そういうのを感じさせてくれる4人組ですね。本当に前回も彼ら、言ってましたけど。ヒップホップであいつらマジで何百万もある借金を返せたら、「ヒップホップ夢あるな!」っていうのを実際にみんなで見ていこうじゃないかと(笑)。1年ぐらいで返せんのかな?って(笑)。ねえ。1年後ぐらいに聞いてみたいですよね。

「あの時、フレッシュメンに選んだ時にはまだ借金いっぱいあったよね」とか、来年言いたいなと思って選ばせていただきました。というわけで現在ですね、一応最新シングルとして出ている曲をかけさせていただきたいと思います。『リボで買う。』っていうリボルビング払いの生活の歌。そして『給料日くらいじゃない。』という、給料日ぐらい羽を伸ばしてもいいじゃないっていうね。借金があるくせに……っていう歌の後は、やっぱり『もしもし、どうすか?』っていうね、借金の返済の催促がかかってくる歌でございます。じゃあ、Tajyusaimboyz で『もしもし、どうすか?』。

Tajyusaimboyz 『もしもし、どうすか?』

(DJ YANATAKE)いま聞いていただいておりますのは『INSIDE OUT』が選ぶフラッシュメンリスト2019からTajyusaimboyz で『もしもし、どうすか?』。『スリルドライブ』っていうデビューEPが今週ですかね、リリースされますんでみなさん楽しみに待っててください。

(渡辺志保)じゃあ、ラスト。私から紹介するラストの今年のフレッシュメンでございます。彼が私としてはいちばん手ごたえを感じているというか、2019年に大きく飛躍するんではないかと思っているこのMCです。リル・キード! 私、アトランタのラップが非常に非常に大好物でして。このリル・キードは今年の初めぐらいだったかな? ドレイクが自分のストーリーにもアップしてて「おっ!」って思ったんですけども。昨年末、すでにアルバムを発表しておりますよね。『Keed Talk to ‘Em』っていうね、アルバムですけども。

で、彼はアトランタ出身ってことで。かつ、いますでにYSLレコーズと300エンターテイメントともうすでにサインをしているということで。ネクスト・ヤング・サグ。そしてネクスト・ガンナ的な立ち位置なんじゃないかなという風に思っております。かつ、このリル・キードがすごいのは、すでにアトラントの兄貴たちのバックアップもすごい受けているんだけど、弟もいま、非常にフレッシュな感じでシーンに名を馳せている。弟がリル・ゴティットですね。

リル・ゴティットもなんかジャケ写とかですごいいろんなところで見るなって感じなんですけども。2019年はこのリル・キードとリル・ゴティット、セットになって動くことが多いんじゃないかなという風にいまから非常に期待しております。で、これからフェスシーズンとかにも突入しますので、このリル・キード。またね、いろんなところで露出が増えるんじゃないかなと期待しておりますので。ぜひぜひここでみなさんに聞いていただきたいと思います。たぶんまだ『INSIDE OUT』でも彼の曲かけたことがないと思いますので、この機会にぜひ聞いてみてください。それでは紹介しましょう。リル・キードで『Move It feat. Offset』。

Lil Keed『Move It feat. Offset』

(渡辺志保)いま、お届けしておりますのは私が注目してるアトランタの若手MC、リル・キードで『Move It feat. Offset』でした。

(DJ YANATAKE)ありがとうございました。じゃあ、いよいよ最後の日本語ラップの紹介となるんですけども、実はいまもまだちょっと最後の1人をどうしようかなっていうぐらい……ぶっちゃけ3組ぐらい、画像も作って用意して、直前まで誰にしようかなって話をしていたんですけども。まあでも、彼に決めました。こちらも僕のInstagramの方にも来てたんですけども、日本語ラップ最後のフレッシュメンはこちら! イエロー・バックス!

(渡辺志保)おおーっ!

(DJ YANATAKE)これもね、もうみなさんご存知でしょう。『ラップスタア誕生!』っていうね、Abema TVの方でやっておりました。こちらのシーズン3。『ラップスタア誕生!』シーズン3をかっさらっております。岐阜の飛騨高山出身の彼なんですけども、何ですかね? もう本当にあのいろいろな要素を五角形にした平均点が若くしてすごい高いみたいな。そんな感じがします。まあ、ラップのスキルとかね、トラック選びとか、ファッションとか、見た目とか、なんかすごい本当に平均点が高いような子が出てきたなっていう感じで。これがやっぱりちゃんとオーディションでね、こういう子が優勝したっていうのはすごくいいなと思っております。

で、この『ラップスタア誕生!』ってさ、優勝すると300万ぐらいもらえるんだよね。で、みんなこれをどう使うのかな?っていうもなんとなく、あんまりわかってなかったりもするかもしれないんですけど。それでね、見てたんですよ。そしたら最近、出たばっかりのシングルがありまして。『Grow Up』っていうシングルが出たんですけど、そこに客演でね、その『ラップスタア誕生!』で戦ったライバルたちをフィーチャリングして。

だから、なんて言うのかな? この若さで言ったらさ、もう300万とかあったらバッてなんか遊びに使っちゃってもおかしくないじゃない?でもやっぱり最近のこのスタジオに出てくる若い子たちも、みんな結構地に足がついてるっていうか。

(渡辺志保)そうね。しっかりしてらっしゃるっていうね。

(DJ YANATAKE)内情はわかりませんけども。その300万円の中からギャラとか、たとえば払って客演に呼んでいるとしたら、こんな美しい話はないじゃないですか。で、まず1曲出して、それがまた狼煙となってね、話題になっていくような感じもしますし。そういったアティテュードも含めて選ばさせていただきました。『INSIDE OUT』フレッシュマン、次にお送りしますのはイエロー・バックスで『Grow Up』。

¥ellow Bucks『Grow Up』

(DJ YANATAKE)最後にご紹介させていただきましたのはですね、イエローバックスで『Grow Up feat. Jua, Joseph Blackwell, Flight-A & SANTAWORLDVIEW』でした。この他のメンバーもすごい子たちなんで、こういったのを優勝した仲間がフックアップするっていうのもいい話だなっていうことで選ばせていただきました。ありがとうございました!

(渡辺志保)というわけで、非常に駆け足でバババババッと全部で10組、無事に紹介できました。いかがでしたでしょうか? みなさん、「もちろん知ってるよ」っていうアーティストもいれば、「今日、はじめて聞いた」っていうアーティストもいるかもしれませんので、ぜひぜひ引き続きどんなラッパーが今年、テイクオーバーしていくのか、ディグってみてほしいなと思います。

<書き起こしおわり>

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