吉田豪 加納エミリ・O’CHAWANZ&3776・EMOE・FAREWELL, MY L.u.vを語る

吉田豪 加納エミリ・O’CHAWANZ&3776・EMOE・FAREWELL, MY L.u.vを語る アフター6ジャンクション

(吉田豪)続きまして、EMOEというグループがあるんですけども。これ、2018年9月にデビューしたばっかりで、配信でいま3曲、4曲ぐらい買えるんですけども。変わったシステムなんですよ。ボーカル担当とダンス&ラップ担当っていう珍しい2人組で。キャラクターがちょっと面倒くさい感じなんですけど、曲がとにかく素晴らしいので。

(宇多丸)キャラクターが面倒くさい感じ?(笑)。

(吉田豪)僕が物販で並んだだけでものすごいいじられ方をして(笑)。

(宇多丸)フフフ、吉田さんってわかって?

(吉田豪)わからずに(笑)。

(宇多丸)わからずに? フハハハハハハッ!

(吉田豪)超面倒くさくって。でも曲はいいんで。

(宇多丸)じゃあ、聞いてみましょう。

(吉田豪)EOMEで『レラリンルンリンラン』。

EOME『レラリンルンリンラン』

(宇多丸)EOMEで『レラリンルンリンラン』をお聞きいただいております。でもすげえ普通にいい曲で。そのウザ絡みの片鱗も感じさせない……。

(吉田豪)いまんところ全曲いいんですけど。全曲いいから僕、配信で買っているのに物販でまたCDを買うわけですよ。そのたびに嫌な思いをするっていう……(笑)。

(宇多丸)フハハハハハハッ! それさ、嫌な思いをするまでウザ絡みするって珍しいですね(笑)。

(吉田豪)珍しいですよ。ある種、珍しいキャラですね。

(宇多丸)どういうことなんだ?っていうね。

(吉田豪)僕、隣の運営さんとか知り合いだから仲良く話していると「えー、なんか私たちとももうちょっとちゃんと話してよー」って。「ああ、面倒くさい!」っていう(笑)。

(宇多丸)アハハハハハッ! そんなオラついてるんですか?(笑)。

(吉田豪)オラついてますよ。

(熊崎風斗)そんなの、曲からは全然わからないですよ。

(宇多丸)でも、これは音楽誰が作っているんですかね?

(吉田豪)全然詳しくはわからないですけど。単純にルックスもダンスのキレも全部いいんですよね。あとはキャラの問題なんですけど。

(宇多丸)ついにアイドルがファンからウザがられる世界に突入っていう(笑)。そしてもう1曲、お願いします。

(吉田豪)最後に急遽変えました。FAREWELL, MY L.u.vという名古屋のアイドルグループがいるんですけども。ダンス&ボーカルグループなんですけども。はっきり言っちゃうと、ジャクソン5っていうかFolderっていうか、ああいう感じです。『I want you back』とか『ABC』のカバーとかをやっていて。で、メンバーがハロプロ研修生になったりとか、ダンスとかのスキルも高いという。面白い曲をやっていて。で、最近、ライブで配布されたのかな? ちょっとレアな音源があるので、これを聞いてほしくて。FAREWELL, MY L.u.vで『gloomy girl マイクチェックVer.』。

FAREWELL, MY L.u.v『gloomy girl マイクチェックVer.』


(宇多丸)FAREWELL, MY L.u.v『gloomy girl マイクチェックVer.』をお聞きいただいております。いや、普通にめちゃめちゃかっこいいじゃないですか!

(吉田豪)宇多丸さんがずっと大絶賛していた(笑)。

(宇多丸)90年代R&Bに影響を受けたJ-POPのラインというか。ICEとか。それのすごい完成度が高い感じで。これ、普通にこれ系のジャンルとしても完成度が高い。普通にかっけー!

(吉田豪)初期はもっとジャクソン5だったんですけど、急激に大人な感じになったという。

(宇多丸)しかもジャケも全部、完全にブルーノート風だったりとか。狙ってますね。完全にね。

(吉田豪)狙ってます。

(宇多丸)いやー、レベルが高い! これは、最高です!

(吉田豪)これは、差し上げます。ダブったので。

(宇多丸)なかなか手に入らないみたいなので。

(吉田豪)その他、うさぎのみみっく!!とかいろいろダブったやつを今日、持ってきたので。差し上げます!

(宇多丸)アハハハハハッ! ありがとうございます!

(熊崎風斗)CDが5、6枚、いま宇多丸さんに渡されました。

(宇多丸)いやー、これはでも、とにかくいっぱい買って……っていうのが吉田さんですからね。

(吉田豪)最近、だから制作資金が足りないからクラウドファンディングやるグループが多いんですけど。困るのがレアな音源がほしいから買うじゃないですか。それプラス、完成したCD5枚とかのパターンがあって。

(宇多丸)ああーっ。

(吉田豪)いらないじゃないですか。配布するしかないんですよ。

(宇多丸)ああ、そう? だから布教をするしかなくなるっていう。

(吉田豪)今日が、それです(笑)。

(宇多丸)ありがとうございます(笑)。

(熊崎風斗)そういうことだったんですね、これ(笑)。

(宇多丸)いやー、でもやっぱりいま、本当に楽曲制作スキルがみなさん、上がっていて。もうこれレベルがインディーで聞けるのはびっくりですね。すごい。すごい時代になりました。

(吉田豪)宇多丸さんに届けた甲斐がありました。

(宇多丸)あと、ますますアイドルっぽさというか、アイドルジャンルの境目がなんだかよくわかんなくなっているっていうことも感じますね。

(吉田豪)本当に(笑)。ここだけじゃあ全くわからない。

(宇多丸)なにがアイドルなのかも、もうよくわからない。それが面白いんだけど……っていう時代でもある。勉強になりました。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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