渡辺志保とDJ YANATAKE Febbを追悼する

渡辺志保とDJ YANATAKE Febbを追悼する INSIDE OUT

渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で亡くなったFebbさんを追悼していました。

(渡辺志保)ちょっと最初に、私も一言述べたいなと思うニュースというか、訃報がありまして。先週の2月15日、本当に才能あふれるラッパーであり、ビートメイカーであり、なによりヒップホップを愛していた彼だと思うんですけれどももFebb a.k.a Young Mason。Febbくんが逝去されたという風に伺いまして。私もニュースを知った時に、ちょっともう信じられない思いでね、、当時のレーベルの担当者さんなんかにも連絡して、事情をうかがった背景なんかもあるんですけれども。何気に我々『INSIDE OUT』とFebbくんってすごい付き合いが長くて。

(DJ YANATAKE)そうなんだよね。

(渡辺志保)この番組がスタートしたばっかりの時、2012年の9月だったかな? 過去のメールを掘り起こしたんですけど、その時に既にもうFebbくん、実はこのスタジオに遊びに来てくれて。DJのプレイを披露してくれていたんですね。改めてちょっと、その時のセットリストなんかも残ってたから、見たんですけど。スタイルズ・Pとか、アクション・ブロンソンとかハリー・フロードと、本当にブレないな、なんて感じの。Febbくん、本当にもずっと2012年からFebbくんだったんだな! なんていうような感じの曲をかけてくれて。ちなみにその時、KID FRESINOくんと一緒にblock.fmの2012年、スタジオに遊びに来てくれていてですね。

その後、2013年に我々が初めてのageHaのアイランドのフロアで『ALL INSIDE OUT EVERYTHING』という、何回かイベントやってますけども、その第1回目の時もFebbくん、DJとして参加してくれてたんですよね。

(DJ YANATAKE)そうなんだよなー。

『INSIDE OUT』と縁の深いFebb

(渡辺志保)で、去年もGRADIS NICEさんと作ったアルバム『L.O.C -Talkin’ About Money-』のリリースのタイミングで昨年10月にも『INSIDE OUT』に出てくれてですね。なので、我々としても18になったばっかりくらいの頃からずっと、Febbくんの活動はもちろん見てきたし、応援してきたっていう立場でもありましたから。本当に今回の悲しいお知らせには驚いてしまったんですけれども。Febbくんのラップって、DJももちろん素晴らしい。ビートメイクも素晴らしいし、ラップに関しても言葉にしてしまうとすごい陳腐なんですが、本当に胸に突き刺さるようなリリック言うか。もう1ライン1ラインがすごく研ぎ澄まされていて、やっぱいまだにね、『The Season』とか、Fla$hBackSの作品聞いても、ハッと胸を鷲掴みにされるような瞬間、いくつもありますし。

去年、『INSIDE OUT』に出てくれた時も、放送終了後にちょっといろいろとお話もうかかって。その時も、「いま、こういうビートを作ってるんですよ」とか、「これからこういう風にしたいことがあって」っていうような、本当にいろんな話をしてくれてですね。なので、私も本当にこれからの活動・活躍が非常に楽しみでしたし。本当に何気ない連絡なんかをポロッとくれたりとか。で、そもそも『INSIDE OUT』に出るっていうのもですね、去年夏ぐらいのタイミングで「いま、新作用意してるので、ラジオに出させてください」みたいな連絡を本人から受けたってこともありましたし。これからずっとね、そういう付き合いというか、アーティストとして、ラッパーとして、活動・活躍を楽しみにしてたところでのこの知らせということで。非常に……繰り返しになりますけど、びっくりしたし。うん……悲しい気持ち。

(DJ YANATAKE)まあ、そうだよな。

(渡辺志保)っていうか、悲しさが結構受け止められなかったっていうか。本当に繰り返しますけど、やっぱり10代の頃から見ていて。で、そんな彼が24才という若さでこの世を去ってしまったって、結構……うん。なんか悲しみ。すっごいポッカリと穴が空くじゃないですけども。

(DJ YANATAKE)『INSIDE OUT』のいちばん最初のイベントの時にさ、俺もFebbに出てもらってさ。で、俺も仕切ってやっているわけじゃん。で、クッソ生意気でさ。ドリンクチケットをさ、人数も多かったから2枚あげたらさ、あげた時に「なんだよ、2枚かよ!」みたいなさ(笑)。

(渡辺志保)アハハハハッ! そうね(笑)。

(DJ YANATAKE)「なんだよ、このクソガキは!」とか思っていたんだけど。でもなんか、その後ものいろんなクラブとかで会ったりすると、向こうから俺を見つけてきてくれたりしてさ。「ヤナタケさーん!」とかって来てくれて、挨拶してくれたりとかさ。「俺、ちょっとまたいいのできたんで。ラジオ、出させてください!」とか言ってきたりとか。なんかDMでたまに相談が来たりとか。そういうのもしていたし。結構『INSIDE OUT』的にはいろいろFebbにも世話になったし。

(渡辺志保)そうね。

(DJ YANATAKE)俺、あと先週の土曜日に戦極MCBATTLEっていう、Zeppの……結構俺がいま出れるイベントではいちばんデカいイベントっていうか。そこでDJをやらせてもらって。オープニングで1時間もやらせてもらったんだけど。2500人とか満パンのところで、一応いちばん最後にいまバックでかけているFla$hBackSの『Cowboy』とかもかけさせてもらって。

Fla$hBackS『Cowboy』

本当に、大勢の前でFebbの曲をかけれてよかったな、なんていう風に自分的には思ったんですけどね。

(渡辺志保)そうですね。ちょっと私もその知らせを聞いたタイミングで、たとえばTwitterに書き込んだり、Instagramにポストしたりっていうのを、「1回投稿して消す」みたいなことを2回ぐらいやってしまったんですけど。本当にFebbくんは初期からこの『INSIDE OUT』に出てくれたということもあって、やっぱちょっとこの『INSIDE OUT』で自分の、しゃべりながら言葉にしたいなと思って。あまりTwitterとかでも触れてこなかったところもあるんですけども。でも、本当にご冥福を祈るとともに、でも今後もFebbくんの作品、残した作品がたくさんたくさんたくさんあると思いますので。ファンとしてはね、そっちもまだまだ楽しみに。彼の才能に触れることを楽しみに、日々過ごしていきたいなと思います。っていう感じでFebbくん、本当にいままでお疲れ様でした。ゆっくり休んでくださいという感じです。

<書き起こしおわり>

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