(赤江珠緒)実は私、お正月に『いだてん』のこれから始まるよっていう……。
(ウルトラの瀧)やってた! 俺、見た!
(赤江珠緒)フフフ、なんでそんな嫌そうに?(笑)。
(ウルトラの瀧)あれでしょう? スペシャル番組のやつでしょう? 見た見た。「赤江が出てやがる」って。
(赤江珠緒)出させていただいたのよ。赤江がドラマが大好きっていうことで。それで出させていただいた時、「赤江さん、ドラマ好きでしょう? いま、NHKでまさに『いだてん』を撮っている場所もあるんで、よかったらこの後に見に行かれますか?」ってプロデューサーの方が行ってくださって。「もちろん!」ってホクホクで。
(ウルトラの瀧)ああ、スタジオ?
(赤江珠緒)はい。
(ウルトラの瀧)大河のスタジオ、行きましたか?
(赤江珠緒)はい。大河のスタジオにちょっとだけお邪魔させていただいて。「いいですか?」なんて言いながら行ったんです。そしたら、私が行った時にはちょうど、金栗四三さん、勘九郎さんが水をバーッて。冷水を浴びて。
(ウルトラの瀧)「ひゃーっ!」ってやつね。
(赤江珠緒)「いま、裸でーす!」っていうところだったんで。「あ、すいません、すいません」なんて言いながら。あのシーンでしたね。「ああ、このことだったんだ」って後で……その時はドラマが始まる前だったんで。
(ウルトラの瀧)「なにやってんだろう?」って(笑)。
(赤江珠緒)「なんで水を浴びてるんだろう?」って思いながら見ていましたけども、そういうことだったんだっていうね。面白いですね。
(ウルトラの瀧)だから、知らなかったでしょう? 金栗四三さんとか。ギリ、名前ぐらいは知っているみたいな感じかもしれないですけどね。
(赤江珠緒)いや、でもだから箱根駅伝を考案された方で。金栗四三杯みたいな、そういうのもできているとか、知らなかったですよ。
(ウルトラの瀧)割と日本長距離界の父みたいな感じの人ですけどもね。
(赤江珠緒)そうそう。見てる、見てる。
(ウルトラの瀧)だからそをね、熱心に作りながらというか。なんですけど、やっぱり脚本が宮藤官九郎くんですから。宮藤くんの脚本ってちょいちょいギャグが入ってくるじゃないですか。
(赤江珠緒)ああ、『あまちゃん』の時とかもね。はい。
みんなちょいちょいギャグを入れる
(ウルトラの瀧)みんなそのギャグみたいな感じ、だいぶ染み付いてきて。撮影をしていると、途中でみんなアドリブでギャグを入れたくてしょうがないっていう(笑)。
(赤江珠緒)フフフ(笑)。ああ、そうなんですか? それはありなんですか?
(ウルトラの瀧)まあまあ、ほら、切ればいいから。
(赤江珠緒)やってみて。
(ウルトラの瀧)とりあえず収録は入れておいて、最後に切ればいいじゃないですか。っていう(笑)。
(赤江珠緒)また編集作業がややこしいことになりそうですけども。まあ、でもそんなのも込みで。じゃあ、和気あいあいですね。
(ウルトラの瀧)だからまあね、あれでしょうね。『陸王』とかで出ていた役所さんところのおじいさんが作っていたぞ、マラソン足袋を……みたいな。そのマラソン足袋ですからね。
(赤江珠緒)はぜ屋さんね。
(ウルトラの瀧)「こはぜ屋」さんね。
(赤江珠緒)惜しい、惜しい……(笑)。
(ウルトラの瀧)「ショット、エクスプロージョン!」っていう感じですけどね。
(赤江珠緒)こはぜ屋さんだ、そうだそうだ。いやいや、ただの一視聴者なもんで、ちょっと前の記憶が薄くなってきてまして。すいません。
(ウルトラの瀧)「こはぜ」って何のことか、知ってます?
(赤江珠緒)そうか。足を留めるピンのことだ。
(ウルトラの瀧)そう。足袋のかかとのところに金色の金具、ついているじゃないですか。あれのことを「こはぜ(小鉤)」って言うんですよ。だからこはぜ屋。
(赤江珠緒)はぜ屋だと「爆ぜる」っていう(笑)。
(ウルトラの瀧)「爆ぜ屋」だと「ドーン!」っていう感じですよね。「たーまやー!」って。
(赤江珠緒)アハハハハハハッ! そうですか。面白い!
(ウルトラの瀧)面白いですか?
(赤江珠緒)面白いですよ。見て。やっぱり。
(ウルトラの瀧)そうですか。現代劇じゃないですか。戦国時代とかでもないですし。
(赤江珠緒)たしかに。いままでの大河ドラマ好きは合戦とかが好きっていうのもありますから。合戦シーンが見たいみたいなのもありますけども。でも、それとは別物としてね、楽しんでおりますよ。
(ウルトラの瀧)ねえ。刀を抜いたりはしないですから。そういうのもちょっと今年1年、楽しそうは楽しそうですから。いや、でも知らないこと、いっぱいあるんだなって思いますね。近代史の方が逆に知らないかもっていう気がしますね。
(赤江珠緒)そうですね。あと、やっぱりオリンピックとかもあって当たり前っていう意識になっているんで。そうか、始まる前とかってマラソンとかも生き死にとかね。それとか、そもそもスポーツに対して競い合うっていうことのその概念がまだ認められていないっていうか。「競い合ってどうする?」みたいなことをおっしゃっている方もいるでしょう? ドラマの中で。「スポーツってそういうもんじゃないんだ。体を鍛えるものだ」みたいな。そういう概念もいまとは全然違う、時代のその考え方みたいなのが見えてきて。
(ウルトラの瀧)まあ、あるでしょうしね。セリフでもあったでしょうけども。「勝利至上主義ではいかん」みたいな感じのセリフもあったでしょう? 「ああ、この当時から一応、その概念はあるんだな」みたいなところもあったりしてねっていう。それは結構面白いですけどね。だから昔は船で行くわけですよ。いまは飛行機で行ってますけども。
(赤江珠緒)うんうん。そうか。そりゃそうだ。
(ウルトラの瀧)ネーフーですよ。ネーフー&汽車で行くわけですからね。
(赤江珠緒)ヘトヘトですな。行くだけでねえ。
(ウルトラの瀧)そういうことでしょうね。というのがまあこれから1年かけてやっていって。僕もちょいちょい出てきますけども。だからその播磨屋さんっていうのが本当にあったんですよね。大塚に。
(赤江珠緒)ほう!
現在の播磨屋
(ウルトラの瀧)で、この間中村勘九郎さんと話をしていて。「そうなんすか」「僕、見学に行ってきましたよ。播磨屋さんに」「マジっすか? いま、どうなってるんですか?」って言ったら、いまの播磨屋さんはなんかマンションみたいになっていて。マンションだか建物だかになっていて。一応「ここが播磨屋さんでしたよ」っていうプレートかなんか、そういう記念碑みたいなのがあるらしいんですよ。一応。そのマラソンとかスポーツシューズ発祥と言えば発祥になるわけじゃないですか。
(赤江珠緒)ああ、はい。
(ウルトラの瀧)で、そこのお店だった場所っていうところにプレートがあるらしいんですけど。「そうなんですか。どうなっているんですか? どんな感じなんですか?」って言ったら、「あの、エアコンの室外機の裏に隠れてました」って(笑)。
(赤江珠緒)フハハハハハハッ!
(ウルトラの瀧)そんな感じのところの歴史をいま、掘り下げようとしています。
(赤江珠緒)ああ、そうかー。でも街を歩いてみると意外とああいう立て看板とかプレートとか、読んでみると「ええっ?」っていうことありますからね。
(ウルトラの瀧)ありますからね。そして今回も黒坂辛作さん……ゾンビになります。
(赤江珠緒)フフフ、言っちゃってよかったんですか?
(ウルトラの瀧)ここだけの話ですよ……。
(赤江珠緒)言っちゃっていいんですか? 瀧さんの役。最後はやっぱりゾンビになる?
(ウルトラの瀧)なりますね。はい。
(赤江珠緒)『とと姉ちゃん』の時も大変でしたもんね。
(ウルトラの瀧)うん。
<書き起こしおわり>