メンタルトレーナー義田貴士が語る 早実 清宮幸太郎の心の強さ

メンタルトレーナー義田貴士が語る 早実 清宮幸太郎の心の強さ たまむすび

スポーツジャーナリストでメンタルトレーナーの義田貴士さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。早稲田実業の1年生、清宮幸太郎くんのメンタル面の強さやその秘訣について話していました。

(ピエール瀧)いや、いまで言うとね、清宮くんですよ。なんですか?あの、10打数7安打7打点っていう(笑)。

(赤江珠緒)高校1年生ですよ。

(ピエール瀧)もう、ドカベンの山田太郎ですよ。本当に。

(義田貴士)ねえ(笑)。僕、実は清宮くんが小学校4年の時の試合を見たことがあるんですよ。ちょっとうちの子どもと一緒に対戦相手で。まあ、もうその時からもう、別格ですもん。1人だけ、なんか中3の子がなんでここにいるんだろう?って思ったぐらい。

(赤江珠緒)(笑)

(義田貴士)もうスイングスピードも速いし、大きいしっていう。

(ピエール瀧)あの清宮くんを見て、どうですか?やっぱり初戦でね、あんまり打てなかった時に、二回戦から、『3年生のピッチャーだけど俺より下だと思って打席に入る』っていう。いや、そう考えるのは簡単かもしれないけど、実行に移しにくいじゃないですか。

清宮幸太郎の『ルーティーン』

(義田貴士)あの、メンタル的に言うと、もう彼が素晴らしいのは打席に入った時に、ピエールさんが言ったように、もう見下しているんですね。それができるっていうのは、これ、よく用語で『ルーティーン』って言うんですけど。まあ、よく見てください。今度。打席に入った時のバットの構えとか、打つまでの、構える前までの動作がほとんど一緒なんです。

(赤江珠緒)はー!

(義田貴士)背中をちょっと反らしたりとかっていう動作が。

(赤江珠緒)じゃあイチローさんみたいに。

(義田貴士)全部一緒なんです。

(ピエール瀧)まあだから、イチローの、最初出てきて、しゃがんでキュッキュッて伸ばして・・・って、ああいうものを持っているっていう。

(義田貴士)そうです。あれは意識されているのか、ちょっとわからないですけども。なので、たぶん打てる。大丈夫っていう風に思えて打席に入れるんですよ。

(赤江珠緒)だって会場にあれだけ人が集まっているのに、高校1年生なのに『注目されるのはうれしいです』っていうのが、すごいですよね。

(ピエール瀧)やっぱりそのルーティーンって、1人の世界だから。誰も入ってこない儀式をやることで削ぎ落とすというか。余計な考えをってことですかね?

(義田貴士)要は、結局ボールも変わんないし。たとえば18.44メートルの距離もなにも変わらないんですが、心だけが変わるんですよ。まあ、ステージが上がれば上がるほどっていう中で、その不安なものっていうのを取り除くために、いつもいつも同じ動作をするってことで、『あ、ひょっとしたらいつも同じだから。いつもと同じように打てるかも』って心が思えるんですよ。だから、ゴルファーの人とかがルーティーンをやるっていうのはそうですよね。

(赤江珠緒)そうかー。

(ピエール瀧)そうですよね。でも、言っても清宮くんなんて1年生なわけで。1年生の時にレギュラーで出るってことは、『先輩のために打たなきゃ』っていう思いが多少はあると思うんです。でも、それがあの子、どうやらないというか(笑)。『これから3年間、はい、俺のチームね!』っていう感じ(笑)。と、いう風に僕としては目に映るんですよ。

(義田貴士)なるほど。はい。たぶんそういうあたりも、今度上に行けば行くほど学んでいくような気がするんですけど。やっぱりこう、背負うとか。チームをとかっていうことだと思いますよね。

(ピエール瀧)清宮くんにとっては、この1年の夏よりも3年の夏の方がプレッシャーになるでしょうね。

(義田貴士)まあ、おそらくそうでしょうね。ただ、あの清原選手、桑田選手とかみたいに、1年の時からずーっと出ていてっていう方、いらっしゃるじゃないですか。これはもう、野球界にとっても、とっても素晴らしいことですね。これだけ注目されているんですから。1年で。

(ピエール瀧)そうですよね。

(赤江珠緒)いやー、楽しみですね。

<書き起こしおわり>
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