モーリー・ロバートソンとプチ鹿島 SPA!女子大生ランキング企画問題を語る

モーリー・ロバートソンとプチ鹿島 SPA!女子大生ランキング企画問題を語る 水曜日のニュース・ロバートソン

モーリー・ロバートソンさんとプチ鹿島さんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で雑誌SPA!が掲載した女子大生「ヤレる」ランキングが問題視されている件について話していました。

週刊SPA!(スパ) 2018年 12/18 号 [雑誌] 週刊SPA! (デジタル雑誌)

(モーリー)明けましておめでとうございます!

(プチ鹿島)明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします。さあ、新春一発目ということで、爽やかに行きましょうよ!

(モーリー)そうですね。おせち料理も食べ終わったことだし、最初の話題といえばやっぱり!

(プチ鹿島)週刊SPA!ですか?

(モーリー)フハハハハハハハッ!

(プチ鹿島)爽やかに行きましょう!

(モーリー)女子大生「ヤレる」ランキングでしたっけ?

(プチ鹿島)これがまあ、物議を醸したというか。この表現ももう緩いですよね。国際的な問題にもなっているという。

(モーリー)そうなんですよ。「#MeToo」以降のこの世界、インターネットでみんながつながってしまっている状態。告発した人もそれを英語で告発して、欧米メディアにインタビュー動画で答えたりしています。そうすると、もうものすごい加速装置が入ってしまい、私がさっき確認したのはニューズウィークの英語版、タイムの英語版にも載っているということで。

(プチ鹿島)はー!

(モーリー)で、この先もニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト……すでにインディペンデントというイギリスの新聞には載っていますし、ニュージーランドのラジオ、オーストラリアの新聞などなど、アングロ・サクソン圏をどんどん駆け巡っています。

(プチ鹿島)僕も今日の夕方のラジオでスタッフと一緒に改めて記事を読んでみたんですよ。そしたら、そもそもが「ギャラ飲みアプリ」の特集記事だったんですね。で、ギャラ飲みというのは女性を飲み会に読んでお金(ギャラ)、タクシー代とかを渡して。それで開催する飲み会なんですけども。そこから派生して、じゃあマッチングアプリで女性を呼ぶ。その人と人とをつなげる、そのマッチングアプリの特集なんですよ。

(モーリー)えっ、それって言わばキャバクラに対してお持ち帰りランキングを出したぐらいの気持ちでやったんでしょうかね?

(プチ鹿島)そうそう。で、推奨の4つのマッチングアプリが掲載されていて。で、ページをめくるとそのうちのひとつの運営者の人がヤレる女子大生っていうのは誰だ? みたいなことを書いているわけですね。そこなんですよ。

(モーリー)なるほど。そうすると、編集部の意図としては本当に引き出しの奥の奥にあった小ネタが、全体がネタ記事だっていうことを当然読者もお約束で読んでいるはずだ。そのお約束の中でさらに、まあ過激だけどまだロープに手はつかまっているような状態だと思っていたものが、実際にその対象者である女性が反論をし、それがネットで広がり、そしていまや国際問題に発展している。それをまったく予期をしていなかった。

(プチ鹿島)だからマッチングアプリでもし女子大生が来たら、たとえばどんな風な会話をすればモテるのか? もしくは最後まで行けるのか? たとえば「女子大生ですから就活の相談に乗ってあげるといいでしょう」みたいな、そういうアドバイスが載っているわけですね。

(モーリー)でもなんとなく、経済をチラつかせる……ギャラでそもそもコンパニオンのようにギャラ飲みをさせていることになんか、経済格差がある。しかも、その人たちがそういう理由で来ているのに就職……あなたの経済的な安定を保証してあげるみたいな、なんかパパ活ともちょっと近いような?

(プチ鹿島)そう。パパ活だし、あとはやっぱり「#MeToo」ですよね。モーリーさんもつぶやいていましたけど。で、僕は原文を読んだ中でちょっとびっくりしたんですけども。さっき、BBCとかでも問題になっているって言っていたじゃないですか。で、その女子大生との成功体験を話している男性のコメントがあるんですよ。それが結局、マッチングアプリでやってギャラ飲みして電話番号やLINEを交換して、1週間後に寿司屋でデートするっていう、そういう約束だった。で、寿司屋で実際に会ってその後に2軒目のバーで酒をしこたま飲ませて、その後にホテルに誘う……。

(モーリー)なんか、伊藤詩織さんのコメントがほしいですね。

(プチ鹿島)そうなんですよ! それを、まるでなぞったかのような。もしかしたら伊藤詩織さんの件というのはあれだけじゃなくて、やっぱり似たような件が他にもあるのか。もしくはあの件をなぞって勝手に書いたのか。いずれにしても……。

(モーリー)編集部は伊藤詩織さんにまつわるいろいろを見て「なんだ、こうやってやればいいんだ」っていう風に、逆にそこからマニュアルを?

(プチ鹿島)だから皮肉にもそこの親父が楽しんでいる、もしくは妄想だとしても、これが需要があるんだろうな、みたいなことが見えちゃったわけですよ。

(モーリー)でね、これがたとえば30年前。女子大生ブームっていうのがあった時、私は当時21歳で。その真っ只中、オールナイトフジにもオーディションまで行って落とされたっていうことがあって。

(プチ鹿島)フハハハハハハハッ!

非常に大きかった女子大生ブーム

(モーリー)それは尊大に振る舞っていた出演者の女子大生……慶応大生だったと思うけども。「あんたの経歴、面白くないわね」とか言われてブチ切れて。「お前の番組なんか絶対に出ない!」とかね、結構声を荒げて席を立ったっていう経験があってちょっとトラウマになっているんですけども。まあ、思い出しているのは女子大生ブームっていうのが非常に大きかった。

(プチ鹿島)言ってみればそこから雑誌と……当時はネットがなかったですから、相性がよかったんですね。

(モーリー)で、当の女子大生たちも「女子大生=タレント」扱いというある時期があったわけですよ。そうすると、みんながそれとなくちょっとフワついてたんだよね。だから、それで阿吽の呼吸というか、こういう編集方針に乗っかるわけじゃないんだけど、いじられて悪い思いはしないっていうのかな? なんかまるで素人なんだけども芸能人のようにある種コモディティーというか、芸能ネタのようにパパラッチされている自分に多少の優越感というか気持ちよさを覚えている、妙な共依存が当時あったんですよ。

(プチ鹿島)で、それをお金を出していまだに女子大生幻想を持っているおじさんが買っている。だから今回、いよいよそこに終止符というか。

(モーリー)あのね、とうとうこういう編集方針の延命措置を外す時が来たんだなって。SPA!の延命措置を外すかどうかっていうことは私は何も言っていません。はい。

(プチ鹿島)ねえ。まあちょっとお正月らしい話題で始めてみました。

(モーリー)今年もがんばりたいですね!

(プチ鹿島)がんばります! こういう番組です!

(モーリー)イエーイ!

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