プチ鹿島さんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で、河野太郎外相が記者からの質問を「次の質問どうぞ」と繰り返し無視した記者会見について話していました。
(プチ鹿島)あと、私が気になったニュースは昨日から言われている河野太郎大臣の記者の質問を無視っていう。「次の質問どうぞ」って。
(モーリー)4回言ったんだっけ?
(プチ鹿島)そうです。要は日露交渉の進捗を聞かれて、まあそれは公の場では言わないっていう、そういうことなんですけど。でも、そういう断る時の言い方ってあるのに「次の質問どうぞ」っていう。で、あの動画、映像を見ました?
(モーリー)動画は見てないけど、スチールは見た。
「次の質問をどうぞ」河野外相 会見で質問を繰り返し無視 | NHKニュース https://t.co/ij6PB7Lsx0
— みやーんZZ (@miyearnzz) 2018年12月13日
(プチ鹿島)結局、強気で振る舞っているんだけど、その間にいつも1杯ずつ水を飲んでいるんですよ。だから実は緊張しているんじゃねえか? みたいな。結局あれって、いちばんマイナスになっているのはそれこそさっきのロシアとか。「ああ、やっぱりあの国の外務大臣、強気を装っているけどこの質問をされたら緊張して水を飲んでるじゃねえか」って。むしろマイナスだったと思うんですよね。世界中に発信されるから。
(モーリー)で、同じ頃にロシアの外務大臣は「島の返還? 一切そんな話は出ていないし、ありえない」って言っていて。
(プチ鹿島)だから昨日、河野さんがあれをやっちゃったことで、ロシアからの情報公開がすごいじゃないですか。だからもう、完全に下手を打っているわけですよ。そこの情報戦でもう負けているじゃないですか。
ロシアにバレた
(モーリー)つまり、ロシアがアメリカや西洋に対していつも、プロパガンダを仕掛けているわけですよ。専用のRTとかいうテレビ局も持っていて。だから、そういうロシアの体質を「いや、日露友好の精神に基づいて……」っていうのはちょっとお人好しかもしれないですね。むしろ、日本側からもある種のプロパガンダを含めて。
(プチ鹿島)そう。だからある種のはったりみたいなことを……。
(モーリー)うん。「話し合いは良好に進んでいます。それ以上は言えません」とか。そんなのでいいよね。
(プチ鹿島)それぐらいが政治家の腹芸だと思ったら、むしろ記者たちはバカにしつつ、でも緊張した素振りを見せて。全部バレてるじゃん?っていう。
(モーリー)ああ、ちょっと僕はあの報道を見て、河野さんが少し気の毒だった。っていうのは、安倍政権、安倍総理ご本人の思いかもしれないけど、「せめて2島から始めれば友好で、いつかは4島を……」っていう夢を描いているわけじゃない? ところが、どっちかっていうと現実的には「0島返還」なわけですよ(笑)。だから、誰も言えない(笑)。
(プチ鹿島)当然、ものすごくいま、研ぎ澄まされた瞬間を実際に河野さんは迎えていると思うんですけど。でも、どこかそれは腹芸というか、はったりでね。そこが政治家の……。
(モーリー)あのね、河野さんは政権入りする前はたしか反原発の発言をしていた時代もあったじゃない? だから気骨がある方なんですよ。ところが、職務に忠実でなければいけないっていう縛りがあるじゃない? それでもうひとつ、ミャンマーでロヒンギャ問題で協議した時、ミャンマー政府は「ロヒンギャっていう民族は存在せず、あれはベンガル人だ」って言っているんですよ。で、それにちょっと寄り添った発言をして、「ロヒンギャ」っていう言葉を使わなかったんだよね。たしか、僕の記憶が正しければ。そこにもね、いや、安倍政権の弱さを河野さんが背負うのは気の毒だなって思ったんですよ。たぶん心の中ではロヒンギャって言いたいんだと思うんですよ。
(プチ鹿島)だから、そこですよね。僕もちょうど8年前、実は河野さんをお招きしてトークライブしたことがあるんですよ。そこではやっぱり3.11の前だったから、持論をもうものすごくやって、若いお客さんとかが盛り上がるわけですよ。で、それらをものの見事に封印してるじゃないですか。そこはなんか、どうなんだろうな?って。
(モーリー)まあ、大人のね……だから結論、清濁併せ呑んだんでしょうね。いまは「濁」の方が多いけどね。
<書き起こしおわり>