星野源『Get a Feel』を語る

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星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でアルバム『POP VIRUS』の中から『Get a Feel』を紹介していました。

POP VIRUS (CD+Blu-ray+特製ブックレット)(初回限定盤A)(特典なし)

(星野源)もう何度も言っておりますが、12月19日に発売になりました。先週、発売になりました僕のニューアルバム『POP VIRUS』がですね、約28万枚を売り上げ各チャートで1位をいただきました。本当にありがとうございます! もう本当にありがとうございます。まだ手に入れてない方がいらっしゃると思いますので、ぜひその方は手にとっていただいて。初回版のDVDも超面白いんで。そして音楽、いま自分のやりたいことをすべて詰め込んで、やりたいことをやりきりましたので。ぜひ楽しんでいただきたいと思います。

もう何十年後もずっと聞けるようなアルバムを目指しました。ぜひみなさんのお手元に置いて区ださい。よろしくお願いします。ではそのアルバムの中から今日は1曲、かけていきたいと思います。じゃあ、メールを読みましょう。神奈川県の方。「僕が好きなアルバム曲は『Get a Feel』です。この曲の歌詞に出てくる「『何か』と『それ』は音楽だと思っていつも聞いています。どんな時にもどんな辛い時もめっちゃ楽しい時もどんな国でも誰のもとにも、何かしらの音楽はあるって思った1曲です。音楽は人間の支えそのものだと思います。まとめると『やべえ!』ってことです。年末年始お忙しいことだと思いますが、どうかお体にお気をつけて活動してください。メリークリスマス、良いお年を」。ありがとう!

続いて、東京都17歳の方。「空前絶後のヤバいアルバム『POP VIRUS』、ビルボードジャパン週間アルバムセールス首位、おめでとうございます。私はこのアルバムで『Get a Feel』という曲がいちばん好きです。あまりに好きすぎて先週、まだiPhoneにアルバムを取り込んでいなかったので、我慢できず渋谷のTSUTAYAで1人でこっそり腰を振りながらこの曲を聞きました。そこで今日は絶対にこの曲を紹介してくださることを『I Get a Feeling』したので、ひとつ気になったことを質問をさせてください。歌詞の中に『心揺らせ 16に乗って』という歌詞がありますが、この16という数字はどんな意味が込められているのか教えてください」という。

そうですね。じゃあひとまず曲を聞いていただきましょうかね。そうですね。僕が今回、このアルバムを作るにあったって、まあいろんな曲を……「こんな曲を作りたい、こんな曲を作りたい」って頭の中にボワッとイメージがわくんですけど。その中でも、この曲はですね、日本でこの音像でやる人ってのはほとんどいないなと。ソウルとかR&Bっていう風にアプローチをする人いるけど、この音像、この感じっていうのをやってる人を僕はあんまり知らないなということで。やりたいなとずっと思っていた音像でした。

まあ、そのこういう影響を受けたアーティストがいろいろいるけど、それはもうあのみなさんがね、なんとなく探していただいた方が楽しいと思うんで言いませんが。細かい解説などは曲を聞いた後にさせていただきたいと思います。それでは聞いてください。3年ぶり5枚目のアルバム『POP VIRUS』から星野源で『Get a Feel』。

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星野源『Get a Feel』

はい。お送りしたのは私、星野源ニューアルバム『POP VIRUS』の中から3曲目、『Get a Feel』という曲をお送りしました。さっきのですね、メールにもありましたが。「16」っていう歌詞が出てきますね。「心揺らせ 16に乗って 手をたたき 裏側で 歌い鳴らした いつの日にも I Get a Feeling 何かいて」という。この「16」は16ビートのことですね。で、この曲は16ビートですね。「チキチキチキチキチキチキ……♪」と、そういうリズムで作られています。

で、僕はその16ビートの曲というのがすごく好きで。でもなんか日本の音楽では16ビートっていうのはあまり好まれないっていうような風潮がちょっとありまして。でも「俺はすげー好きなのに、なんでそんなに好まれないんだろう?」っていう。なんで、たとえばロックの「ツッダッ! ツツダッ! ツッダン!」っていうのは8ビートなんです。8ビートはよく好まれるなんていう言い方をされますけども。僕はまあ、どっちも好きですけど。16っていうのがなんかすごく好きで。腰が動いてしまう感じ。

もちろんね、マイケルとかを聞いて育っていますからっていうのもありますが、すごく好きなビートなので、その国に関係なく。そういう意味を込めましてね、「日本は16ビートじゃないだろう」みたいなことを言うのはあんまり好きじゃないんで。どんな国でもどんな場所でもっていう意味もちょっとあります。で、サウンドの話を先にするか。このドラムのパターンなんですけど、これはドラムのカースケさん(河村智康)っていう、いつもお世話になってる人に叩いていただいているんですが。

このパターンは僕が作ったドラムパターンというのがあって。それがあのSAKEROCKの『慰安旅行』っていう曲の「チーチー、ツドドッ、ツドドッ♪」っていう、そういうドラムパターンがあるんですけど。それを基本にしてこの曲を作ってます。

何だろう? ソウルとかR&Bのとある年代のムードみたいなものをやろうと思った時に、それをまんま真似するのではなく、自分の作ったビートっていうのでそれをやってみたいというのがあったんで、僕がハタチの時にドラムを自分で叩いて作って。「このリズムでやってほしい」って言ってやった曲、作曲した曲が『慰安旅行』っていう曲だったんですけど。そのビートを自分で、自分の中でサンプリングして。それを自分の頭の中で繰り返しながら曲を作って、それでこういう風に録音しました。

で、歌詞に関しては、さっきもメールにもありましたけど「何かいる」とか「それ」とかそういう歌詞が出てきますけど。僕は本当、昔からなんだろうな。「なんかいる」っていう……その、お化け的な、なんか霊感とかそういうことでもなく。なんかスピリチュアルのそういう感じでもなく、「なんかいる」っていう感じがあって。それはなんか、ちっちゃい頃から僕が親から「おばあちゃんが守ってるからね」って言われて育ったっていうのもちょっとありますけど。「天国で見守ってるからね」みたいなことを言われて育ったっていうのもあるけど。

なんか自分の人生で辛い時とか、なんだろう? 節目とか、すごく緊張した時とか。その瞬間はそのことでいっぱいいっぱいで感じてないんだけど、後から振り返ると「なんかがそばにいてくれたような気がする」っていう、そういう風に思うことが何度もあって。なんかそういう感じを歌にしたいな、歌詞にしたいなと。で、世の中には瞳にも映らないし、鼓膜にも届かない。そういう存在があるんじゃないかなっていう。それってなんだろう。なんか割と、うーん。なんかすごいものとか神々しいものとかそういうのじゃなくて、なんか割と適当な感じっていうか。まあ、この歌にある感じです(笑)。

まあ、この歌にある感じなんで、曲を聞いてもらえればっていう感じなんですけど。そんな感じですね。この曲、僕もすごい気に入っていて。この流れがすごい好きなんですよね。『Pop Virus』『恋』と来て、『Get a Feel』って来て。この後に『肌』っていう曲に行くんですけども。今回、その曲順っていうものにもものすごくものすごくこだわって。マスタリングっていう作業の時もずっと外を散歩しながら、歩きながら。曲順をうんうん考えながら。そして各音の調整もしながら、すっごい時間をかけて作りました。

で、本当に曲順っていうだけで音楽の聞き方ってのは全く変わってくるので。なんでかっていうと、どうしても単体で音楽を聞くという……なんて言えばいいんだろうな? 音楽の聞き方っていうのかな? それってすごく、「いまの日本」っていうとあれだけども、「外国と比べて」っていうことじゃなくて。僕、外国のことよくわかんないから。「外国はこうだから、こう」ってことじゃないんだけどいま、日本に住んでいて、こ日本で音楽家として感じることとしては、楽曲1曲でその曲の本質というか、音楽をそのまま……音楽の音楽たるものをそのままちゃんと受け取れる人っていま、ほとんどいないと思っていて。

たとえば事前情報とかタイアップとか雰囲気、ミュージックビデオの画とか、そういうものがないと音楽っていうものをそのまま受け取れる人って本当になかなかいないと思っていて。なので、そこでいちばん聞いてる人が「この曲はどういう曲なんだ」っていうのが分かりやすいってのがアルバムで曲順の中で聞くっていうことが、その世界観っていうものをいちばん理解できる、いちばんリスナーに対して媚びへつらうことなく作品として提示できるやり方なんじゃないかなと思っていて。

なんで、『恋』という曲が今回は聞こえ方が全く違うっていうメールをたくさんいただいてるんですけど。本当にちょっとしかミックスも変えてないのにこんなに違うっていうのは、やっぱりあの曲の捉え方っていうのが全然、その都度によって変わるということなんだと思うんです。

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なので今回曲順に関してもものすごくこだわって作ったので、ぜひアルバム通して聞ける……僕ね、アルバムを通して聞ける盤っていうのがすごく好きで。そういうのが、なんだろうな。自分がオーディオセットを一新したっていうのもありまして。いい音でアルバムを通して聞くっていうのが非常に楽しいという。なので今回、音に関してもすごくこだわりましたし。いい音っていうのもそうだし、曲順っていうのも曲感っていうのも非常にこだわって作りました。ぜひみなさん、楽しんでいただければと思います。そんな感じで『POP VIRUS』曲解説でした。これ、しばらく全曲ね。1週に1曲ずつとか、そういう風にやっていこうと思いますので。まだまだ続くということで、次回もお楽しみに!

<書き起こしおわり>

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