5lackとPUNPEE スケートボードから学んだことを語る

5lackとPUNPEE スケートボードから学んだことを語る SOFA KING FRIDAY

5lackさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』に出演。PUNPEEさんと自身の初期キャリアや、スケートボードから学んだことについて話していました。

SLIDER(スライダー) Vol.35 (NEKO MOOK)

(PUNPEE)お送りしたのは5lackで『-緩-(ゆるむ)』でした。前々回のアルバム『5 SENCE』というアルバムに入っていた、自分も結構好きな曲です。でも前回の放送の『踊狂』とか『Feelin29』とかと一緒で、これも「かん」って読む可能性もあるっすね。「緩」って書いて。

そんな感じでかけさせていただきました。先週に引き続き、今回も5lackさんがゲストということで、5lackスペシャルの後半に行こうと思うんですけども。先週、メッセージは読めなかったので最初に何件か読もうと思っております。ちなみにプログラムが始まってから1000何通とかメールをもらっているんですけど、全部なんとなーく取っておいてあるんで、いつ読まれるかわからないっていう。なんかしゃべることがなくなったら、急に半年前のやつを読もうかなとか、そういうことも考えているので。毎週時間のある方は聞いていただけたらと思います。

メッセージっすね。東京都世田谷区の方。「PUNPEEさん、こんばんは。いつも楽しく拝聴しております。先日、5lackさんがInstagramのストーリーで『タイムマシーンにのって』と『夜を使いはたして』をカラオケで歌ってましたが、PUNPEEはカラオケに行きますか? 行ったらどんな曲を歌ってますか? 自分はPUNPEEさんの曲はかならず歌ってます。寒くなってきましたのでお体、ご自愛ください」。はい。

なんかインスタで弟がこの前、5lackが歌っていたっつって。結構意外だなーっていう感じで思って。面白かったです。カラオケは、言ったらなんだろう? ちょっと前とかラッパーがカラオケに行って歌うっていうこと自体が「ちょっとそれ、ラッパーたる者としては軟派じゃない?」みたいなこととか、時代によってはよく言われていたんですけども。まあ普通に生まれて生きてきていたら、小学校時代とか普通にカラオケ行くし。自分は……あんまり何を歌うかって言われても……『赤いトラクター』とかですかね。小林旭さんの。

そうじゃないですか? はい。あとは山形の方。「5lackさんって怖いんすか?」っていう。はい。それは続きで確認していただけたらと思いますので、後半どうぞ。

(5lack)『SOFA KING FRIDAY』って、ソファーに座っているから?

(PUNPEE)ああ、そうそう。「ソファーに座って聞いてね」みたいな。

(5lack)はいはい。

(PUNPEE)で、リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガーといえば兄弟なんですけども。私、PUNPEEと5lackも何年だ? 20年近く兄弟でやっているわけなんですけども。最初に、「もう来年で20年になる」って言っていたけど、まだ20年じゃないんじゃないの? 始めたのは13歳ぐらいじゃないの?

(5lack)12だよ。小学6年生だから。

(PUNPEE)その時にMDを作ったってこと? あれは。

(5lack)いや、中学。

(PUNPEE)そう。最初に作ったのは自分が全部トラックを作って。MDに入れた曲なんだけど、それにラップを乗せた13曲入りのをMDだけで作って。そこからグジャグジャグジャッていろいろとやったりとか。自分たちのIRC(板橋録音クラブ)というクルーで作ったりしていたんだけど。途中っていうか、最初に板橋録音クラブ・IRCをやっていた時に4人、MCがいて。で、自分がバックDJだったんだよね。

(5lack)うん。

(PUNPEE)そこにはGAPPERもいたんだけど。あとはベルとニコマっていうのがいたんだけど。最初に辞めたよね?

(5lack)うん。辞めた。

(PUNPEE)辞めた時とか、覚えている? 覚えてないっしょ?

(5lack)覚えてる。

(PUNPEE)なんの時だったっけ?

(5lack)「辞めた」っていうか、なんかソロでやっていて。活動力っていうかやる気がありすぎちゃって。

(PUNPEE)自分がっていうこと?

(5lack)そうそう。なんか人を呼んで……その時、あったじゃん? パー券じゃないけども、ノルマみたいな。まあ、いまもあるんだろうけど。

(PUNPEE)フフフ、でもさ、5lackは友達が呼べたからね。

(5lack)そうね。

(PUNPEE)説明をすると、「イベントに出させてやるからこれだけチケットを売れ」って言われるイベントばっかり出ていたんだよね。で、そのお客さんが呼べなかったら、その分のチケット代金は自分たちで負担するっていう。

(5lack)そう。それが基本だったでしょう? その時のイベントっていうのは。

(PUNPEE)そう。基本だったんだけど……5lackは友達を呼べたから。呼べたし、年齢もいちばん下だったから、ねえ。特にその時は払ったりもしていないもんね。

(5lack)うん。

(PUNPEE)でもさ、あの時さ、ほとんど全員フリーで入れていたじゃん? だからあれ、結局俺らが全部払っていたんだよね(笑)。全然そこでプラスにはなっていないっていう。そういうイベントに出て。で、割と最初に「ビートボックスがすごい」っていうことでちょっと話題になっていたよね。その時ね。

(5lack)ビートボックスもやっていたし。

(PUNPEE)「ビートボックスがすごいやつがいる」って。で、太華くんっていう当時エイジアで働いていた人とつながったりとかして、いろいろと、ねえ。

(5lack)そうそう。

(PUNPEE)だからなんかさ、俺らめっちゃがんばってるけどヒョイヒョイ……みたいな感じで結構当時からフットワーク軽くいろんなところへすぐに行けた、アクセスできていた印象があったね。あの時は。

(5lack)ふーん。とりあえず、進めるところまで進んでいたよね。道があったら。

(PUNPEE)うん。それはでもさ、いまのスタンスもそうだけどさ。シュッている5lackっていう感じって、やっぱりスケーター的なところからの出処っていうところが大きいと思う?

スケーター的なスタンス

(5lack)ああー、でもなんかスケボーって最初、公園に行ってさ。で、ビデオとかもその時はまだ、いまほど簡単に……YouTubeとかもないしさ。ビデオを買いに行かなきゃいけないしさ。

(PUNPEE)うんうん。そのスケボーのビデオをね。

(5lack)そんなのがどこに売っているのかも、最初はわからなかったりとかして。で、スケボーの本とかもあんまり売っていないしさ。でもなんか、買ってみたらロングボードの本だったりしてさ(笑)。

(PUNPEE)フハハハハハハッ! ああ、まあね。サーファーの方たちの。

(5lack)で、公園とかにとにかく行って。で、しかもその時のスケーターっていまよりももっと、結構ヤンチャそうだったし。そういうお兄さんたちがかっこよくて。で、話しかけたりとかしない限りは教えてもらえないし……っていう延長で、なんかチャンスを掴みに行くっていうか。そういう攻めるっていうのは、俺だけじゃないけども、鍛えられているっていうか、まあそういうのが基本のスタンスには。

(PUNPEE)ああ、そのスケーターの時からあったっていう?

(5lack)うんうん。ストリートでそうやって自分から行かないと……みたいな。それって音楽とかこういうシーンでも、いまだにそういうことができないとさ。

(PUNPEE)そうだね。言ったら、最初にヒップホップのおすすめを教えてもらったのもそのスケーターの先輩とかだったもんね。SHAKKAZOMBIEとかさ。

(5lack)そうそう(笑)。

(PUNPEE)あと、なんだっけ? なんかいろいろと教えてもらっていたよね。

(5lack)BUDDHA BRANDとか。

(PUNPEE)ああ、ブッダもそうだった?

(5lack)俺はそうだったね。で、「そういうのってこういう雑誌に載っているぜ」とか。それでどんどん広がって……。

(PUNPEE)浮間公園。

(5lack)浮間公園(笑)。で、それがどんどん音楽の方でもクラブとか行ってみようってなったり。

(PUNPEE)ああ、なるほどね。

(5lack)で、かっこいいラッパーがいて。話しかけたりとか。そういうのがずっと続いているよね。

(PUNPEE)ああー、じゃあスタンスとしては結構、いまもその時のはある?

(5lack)うん。いま話していて、そういうのがあるんだろうなって。もしそういうことを一切してこない生活だったら、いまだにシャイかもしれないし。

(PUNPEE)それがなかったらね。

(5lack)そう。だから別にいま、街とかで全然知らない人とかでもさ、たとえば「電車のホームでめちゃくちゃかっけー!って思う人がいたら、話しかけてみて」って言われたら、別に全然話しかけられると思うし(笑)。

(PUNPEE)ああ、なるほどね。

(5lack)でも、そういうのって普通、よくよく考えたら結構無理かもしれないじゃん?

(PUNPEE)でも、なんか共通のものがあったらどんどん話しかけていったりとか、踏み込んでいこうっていうところはスケボーをやっていたところがあるかもしれないね。来てる、みたいな。

SHAKKAZOMBIE『64 BARS RELAY (feat. DABO,XBS and SUIKEN)』

<書き起こしおわり>

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