RAU DEFさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』にゲスト出演。PUNPEEさんとラップ楽曲のフック(サビ)にメロディーをつけることの意味や始めたきっかけなどを話していました。
(PUNPEE)RAU DEFくんのお友達も今日は……。
(RAU DEF)ああ、はい。ちょっと来ているんで。
(イゴマル)こんばんは。はじめまして。イゴマルっていいます。
(PUNPEE)イゴマルさんはラウくんとはどういうご関係なんですか?
(イゴマル)ラウくんは僕が1年前に川崎の溝の口っていうところでスタジオをはじめたんですけど。その時にラウくんが僕の友達を通じて来てくれて。で、一発目のレコーディングからうちの一緒にやっているエンジニアでジン・フリークスっていうのがいるんですけど。その人と結構バチバチに……。
(PUNPEE)フハハハハハッ!
(RAU DEF)いやいや、マジで……(笑)。
(PUNPEE)なんでそんなバチバチになっちゃうの?(笑)。
(RAU DEF)いやいや、バチバチとかじゃないでしょ?(笑)。
(PUNPEE)なんでそんななっちゃうの?
(イゴマル)それがはじめてすぎて。たぶん。
(PUNPEE)「バチバチ」っていうのはラップでバチバチにかましたの?
(RAU DEF)ラップでバチバチだったと思うけど。
(イゴマル)ラップでもバチバチだったっすけど……「ここ、違う!」みたいな(笑)。
(PUNPEE)フハハハハハッ!
(RAU DEF)ねー、ヤバすぎ、それ! マジで……(笑)。
(イゴマル)でもまあ、いい感じに(笑)。
(PUNPEE)フハハハハハッ!
(RAU DEF)ラップがバチっているから。ちょっと……製作に入っちゃっているから。
(PUNPEE)ということで今回はRAU DEFさんに遊びに来てもらいました『SOFA KING FRIDAY』。さっきの話の続きじゃないですけど、ドレイクのフックはメロディーだけど、ラウくんもいつからか、フック。サビでメロをつけるようになったじゃん。言ったら最初は結構さ、フックもラップみたいな。
(RAU DEF)うんうん。
(PUNPEE)でも、フックもラップにしたら怒られたこと、あったよね? 「これ、メリハリないじゃん」っつって。あれはなんでメロディーをつけ始めたの?
(RAU DEF)だから結局それは……。
(PUNPEE)なんだっけ? Hypnotyzぐらいの時からそういうのにしたんだっけ?
(RAU DEF)うん。いや、当時からやりたいと思っていたけど、全然メロのセンスがなかったからできなくて。
(PUNPEE)でもさ、やっぱりいまのヒップホップってさ、海外の若い人とかもみんな、メロディーつけられるじゃん。後ろに誰かがいるのかもしれないけど。プロデューサーとか。メロディーのキャッチーさとかがないと結構一発で終わっちゃう人とかいるじゃん。なんかこう、メロディーがなくてクセになるものを作って一発ヒットする人はいるけどさ、その後にさ、やっぱりその人たちもそれを求められちゃうじゃん。でもメロディーが作られると、割と何回かやれるじゃん。だからメロディーってすごい大事だと思うんですけど。
(RAU DEF)うん。
(PUNPEE)どうやってその術を身に着けたの? それは結構企業秘密的な?
(RAU DEF)いやいや、そんなことないですけど。まあね、みなさんご存知の通りね、僕も学校とかそういうのに行ったわけではなくて。サビをメロにしたりとか、感覚でできるようになったというか。でも、それはずっとやりたかったことだし。うーん。でも「やりたいな」って思えたののは……そういう風にヒップホップとかでも自分で。当時からあったじゃないですか。ラップするやつはラッパーで、ボーカルは女の人、R&Bっぽい人が入ってくるみたいな曲の構成が……。
(PUNPEE)90年代の最初の頃ぐらいの。まあ、ラッパーは歌ったら歌ったでダメとか言われていたもんね。
(RAU DEF)そうそう。そういうのもあってありえないと思っていたけど、そういうのをありにしたのがドレイクだったし。それを見ていたけど、でもいちばん近い人で言ったら……ドレイクは日本語じゃないじゃないですか。当時からかっこいいと思っていて、いまも思っているけど、それは日本語じゃないじゃないですか。
(PUNPEE)うん。
(RAU DEF)いちばんそれがわかりやすく見えたのはハマダハスラーっていう人がいて。その人がめっちゃ上手く自分の音楽を作っているなと思っていて。その人に会って思って。ラップとかも自分で……全部セルフだったというか。
(PUNPEE)あのミックスは結構話題になっていたよね。『Stay Hungry, Stay Foolish』っていう、ham-R氏の。
(RAU DEF)そうですね。
(PUNPEE)あれってフリーダウンロードでやっていたんだっけ?
(RAU DEF)たぶんそうだと思う。
(PUNPEE)まだいまも落とせるのかな?
ham-R『Stay Hungry, Stay Foolish』
(RAU DEF)わかんないけどかっこいい。そういう音楽を作っていたから。「ああ、そうか。日本語でもこんぐらいできる人がいるし、音楽……メロとかを録るのがちょっと難しいからとか、ラッパーが歌ったりすることがおかしくないんだ」って思えたというか。それを日本語で聞いてやっと。ドレイクはかっこいいと思っていたけど「ああ、やってみたいな」とか「かっこいいな」って思ったというか。
(PUNPEE)ああ、じゃあハマダさんがひとつのきっかけ?
(RAU DEF)そうかもしれない。大きいかもしれないっす。
(PUNPEE)へー。そうなんだ。それは結構気になっていて。なんか久しぶりにふと曲を聞いた時、「あっ、すげえ。メロディーつけてるぞ、RAU DEFが!」って思った時があって。それはHypnotyzだったかな?
(RAU DEF)いろんなやつ、くだらないのが多いからね。メロのやつとか。『SOFA KING FRIDAY』、みんな聞いてますか?
(PUNPEE)フハハハハハッ! 聞いてるよ(笑)。また出したら遊びに来てね。
(RAU DEF)みんなとりあえずSNSには「いままでのゲストの中でいちばん面白かったです」って書いてほしいです(笑)。
(PUNPEE)フハハハハハッ!
(RAU DEF)でもかっこいい音楽……2018年現在の俺がかっこいいと思う音楽を自分なりにプレイしてみましたっていうことなので。ぜひみなさん、お近くのCDショップに言ってください。いや、マジでそこらへんのラッパーと一緒にしないでくださいっていうことで。
(PUNPEE)アハハハハハッ!
(RAU DEF)以上です。
(PUNPEE)というわけで、最後にせっかくなので。ラウくんさ、俺と何曲か曲を作っていてさ。どう? ラウくんにとって俺ってどんな感じ?
(RAU DEF)まあ……ヤバいビジネスパートナーっすね(笑)。
(PUNPEE)フハハハハハッ!
<対談音源おわり>
(PUNPEE)はい。というわけで2週に渡ってお送りしてきたRAU DEF『DELICACY』リリース『SOFA KING FRIDAY』スペシャル、いかがだったでしょうか? 最後に来てくれたイゴマルさんもありがとうございました。ワンマンは果たしてやるのかどうかわかりませんが、気長に待ちましょう。というわけでその前に出した、去年の『UNISEX』っていうアルバムから、最後にこれまた自分とやった『STARZ』という曲をかけて終わろうと思います。というわけで退屈しのぎの退屈な30分間、今回もあなたの親愛なる隣人の凡人、板橋区のダメ兄貴PUNPEEがお送りしました。RAU DEF『DELICACY』発売中。ということで、また次週も適当に過度に期待をせずにお待ち下さい。さよなら、さよなら、さよなら……。
RAU DEF『STARZ feat. PUNPEE』
<書き起こしおわり>