渡辺志保 BAD HOP武道館公演を語る

渡辺志保 BAD HOP武道館公演を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でBAD HOP武道館公演の模様について話していました。

(渡辺志保)まあ、なんとなんといっても記念すべき11月13日の火曜日、あのBAD HOPが初の単独武道館公演で見事成功を収めました! BAD HOPのみなさん、改めておめでとうございます!

(DJ YANATAKE)おめでとうございます!

(渡辺志保)素晴らしかったです。先行のDVD付きのチケットがもう即完したじゃないですか。そこでもう誰もが勝利を確信してたと思うけれども、実際にね、武道館まで足を運んでみて、どんな感じや?って思いながらあたりをキョロキョロと……「ああ、あんな人も来てる。こんな人も!」「あ、ANARCHYさんもAK-69さんもいる!」みたいな感じでミーハー気分でキョロキョロとしながら拝見したんですけども。

まあ、本当にもう上から下までみっちりお客さんが入っておりまして。で、私ね、オフィシャルレポートを書かせていただいたんですね。そのレポートがちょっといつ、どういった形で発表されるか分からないんですけども、仔細な真面目なレポートはそっちでみなさん、ぜひ読んでくださいねって感じなんですが。もう本当ね、月並みな言葉ですけど凄かった。

YZERRくんとかT-PABLOWくんも公演中にMCで言ってましたけれども「全部自分たちで考え抜いたライブだし、自分たち……俺たちにケツ持ちなんかいねえから! ミスったら俺らが借金背負うだけだからよ!」って言いながら、全部セルフメイドで作り上げたショーなわけですよね。で、客演とかダンサーさんも誰1人おらず、唯一BAD HOP以外でステージの上に登場したのがDJ CHARIっていう(笑)。なんかすごい心から応援したくなるような瞬間もありましたけれども。

なんといっても私はそのMC8人の「絆の強さ」みたいなものをやっぱり本当にひしひしと感じました。たとえばミーゴスとかもさ、クエヴォ、テイクオフ、オフセットっての3人は血縁関係なんですよね。おじさんと従兄弟の関係で。クエヴォがいちばん年上だったかな? 忘れちゃったけど、まあとにかく血縁関係なんですよね。なので、あれだけ絆も強くってアドリブもあんだけ息があっていてさ。みんなの最新の『CARPOOL KARAOKE』なんかもすごい大爆笑だったけどさ。

ああいう感じでテクニックとかカリスマ性もあるけど、それ以上にやっぱりあの3人の絆の強さ、そして血の濃さというか。そういったところが彼らの人気にもそのまま反映されてるのかなと思うし、そういうところにファンの人が惹きつけられるのかなと思うんだけど。やっぱりBAD HOPのステージを見て、同じようなことを感じました。別に彼らは血縁関係ではないけどさ、小さい頃からずっと同じ環境で一緒に育って同じ夢を目標にしてラップをしてるっていうところで、すごい絆の強さを感じましたし。

絆の強さを感じた

で、私と一緒に夫もね、見に行ったんですけども。夫もこの初夏、5月、6月に私と一緒にTDEのレーベルのツアーをわざわざニューヨークのマジソンスクエアガーデンまで見に行ったんだけど。「あの時のTDEの結束力みたいなものをそのままBAD HOPに感じた」っていう風に言ってですね、本当にTDEのツアーもスクールボーイ・Qがいて、SZAがいて、ケンドリック・ラマーがいて。後ろの方に社長さんがずっと見守ってる感じで、TDEの絆がブワーッと感動の波になって押し寄せてくる瞬間というのがショーの間でいくつもいくつもあったんだけど。

同じようなことがBAD HOPの武道館公演でも現実になってましたし、メンバーの方もね、あの「日本武道館もとても素晴らしいステージだけれども、俺たちはもっと大きいステージへ行きたい!」という風にT-PABLOWくんが最後、MCで語っていて。もう本当にだから今回、武道館に行けなかった、チケットを買えなかったっていう方はもう心配しないでください! メンバーがもっとでっかいステージを用意してますから!っていうね。まあ、知らないけどね。具体的なプランは全く知らないですけども、より大きなステージにね、絶対に立ってくれると思いますので。その日がいまから楽しみだなって感じです。

(DJ YANATAKE)うん。俺は行けてないんだよ。仕事で本当に残念ながら行けなかったんですけど、聞く話によると「次はBAD HOPワールドで会いましょう!」みたいなことを最後にT-PABLOWが言って終わったという。「それってなんなんだ?」みたいなのがファンの間で話題になっているって聞きましたけどね。まあ、『ASTROWORLD』にかかっているとしたらですよ……なんか、遊園地的な(笑)。

(渡辺志保)あるのかもしれないですね。そうね。(ツイートを読む)「こんばんは。武道館、ヤバかったですね」ということで、ヤナタケさんが用意された祝花の写真をUPしてくれております。

(DJ YANATAKE)ありがとうございます。いまRTしちゃった。いつもね、志保と連名でたまに出しますけども。今回、出したかったもんね。

(渡辺志保)そうよ、祝いたい気持ちでいっぱいっていう感じでしたね。その後、私も行っていないんだけど、アフターパーティーも結構ヤバかったみたいで。

(DJ YANATAKE)らしいね。BXカフェでやるつもりが急遽2階のハーレムになったんでしょ? 上じゃあ入り切らなくて。

(渡辺志保)そうそう。それでKANDYTOWNのGOTTZくんとKEIJUくんもステージに立った瞬間があったみたいで。なかなか盛りだくさんだったみたいよ。で、さっきヤナタケさんもちょっとおっしゃっていたけど、このあいだ……アメリカ時間の昨日の日曜日、トラヴィス・スコットがさ、自分の故郷で『ASTROWORLD FES』っていう、彼はもともとテキサス州ヒューストン出身で、最新アルバム『ASTROWORLD』っていうのはそのヒューストンにもともとあった遊園地の名前なんですね。

それを自分のアルバムのタイトルに今回冠したという。それで、まあ『ASTROWORLD TOUR』っていうのをこの間、始めたばかりなんですけど。自分の地元、かつ元々アストロワールドがあったその場所で、いまはもうなきアストロワールドの場所でわざわざ自分で『ASTROWORLD FES』っていうのを開いたんですよ。そこでリル・ウェインとか本当にいまをときめくデザイナーのヴァージル・アブローとかトリッピー・レッドとかも招いて。で、かつ、出演者のところには「Houston Allstars」って書いてあったんですけど。スリム・サグであるとか、リル・キキであるとかとか、ポール・ウォールとか。あとは「R.I.P DJスクリュー」ってみんな言ってましたけども。

そういう地元の先輩たちを招いて、自分の地元で念願の夢だった地元フェスをやったということですね。で、それがなんとヒューストン市に認められて「ASTROWORLD DAY」っていうのができたということです。11月18日は今度から「ASTROWORLD DAY」になったということで。すごい、いい話や!

(DJ YANATAKE)だから、それがどこまでBAD HOPワールドと関係あるのかはわからないけど、いつかね、BAD HOPがなんかやった日が川崎市の記念日かなんかになるかもしれないんで。いまの志保さんの解説、なので覚えておいてくださいよ! これがリンクする日が来るかもしれない。

(渡辺志保)ねえ。来るかもしれない。だからさ、よくあるじゃないですか。ラッパーの名前を冠した道ができたとかさ。「○○ストリート」とかね。すごいよね。

(DJ YANATAKE)いいですねー。あいつらの手形が川崎の駅とかにね。ラゾーナ川崎にね。パンダエキスプレスの前にね、やつらの手形を飾ってほしいですよ。

(渡辺志保)そういう日が来るかもしれない。でも本当に歴史が変わる瞬間を見たっていう感じでした。

(DJ YANATAKE)でもあんだけ「川崎!」とか言っているからね、川崎のね……いや、なんか本当に聞くところによると、僕は昨日大阪とかに行ってたんですけども。だからなんかBAD HOPファンの子とかが「川崎に行ってみたい! 川崎には何があるんですか?」みたいな。

(渡辺志保)ああ、そうか。なるほどね。聖地巡礼みたいな感じになっているのかな? 私、行ったことないからわかんないけどさ、たとえば「ジェイ・Zがはじめてニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンでライブした時ってこういう感じだったのかな?」とかって思っちゃいましたね。うん。

(DJ YANATAKE)だからちゃんとクラブチッタとかでイベントをやったりもしているから。まあ、あれですけども。さらに彼らが活躍すれば、川崎もさらに盛り上がるっていうことで。素晴らしいですよね。

(渡辺志保)かつ、BAD HOPと同世代のリスナー、ヘッズの方は本当に彼らと同じ時代に生きているっていうことを誇りに思ってほしいぐらい、私は心を動かされました。というような感じです。

<書き起こし>

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