渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でリル・ピープとXXXテンタシオンの死後に発表されたコラボ曲『Falling Down』を紹介していました。
(渡辺志保)続いて私からもう1曲、お届けしたいと思います。いまとなっては2人とも亡くなってしまったんですけどもリル・ピープとXXXテンタシオンのコラボ曲がなんと、お互いの死後に発表になった。もともと……これは『Falling Down』っていう曲なんですけども。もともとはリル・ピープがロンドンであのアイラブマコーネンと作っていた曲らしいんですね。それで違うタイトルがついていて、『Sunlight on your skin』だったのかな?っていう違うタイトルがついていたんだけども。
それで「こんな曲を録っています」っていうさわりの部分を当時、リル・ピープがInstagramに投稿したらそれをファンが勝手にYouTubeに上げてしまって。なんだけど、そのYouTubeを聞いたXXXテンタシオンが「この曲に俺もバースを乗せたい」ということで。実際にマコーネンさんはインタビューで「すごくオーセンティックな方法で作られた曲です」という風に答えていたように、そういう風にして作られた曲なんですが、いろいろと権利問題とかいろいろあって当初よりもリリースがだいぶ遅れてしまった。
で、この曲はドロップされる時にちょっといいなと思ったのがテンタシオンのお母さん、クレオパトラさんが「私とリル・ピープのお母さんより ファンのみなさん、楽しんでね」みたいなコメントをつけてInstagramにUpしたんですよね。
で、ちょっと亡くなったラッパーのお母さん同士がそうやってユナイトするっていうのは私、2パックとビギーのお母さんがかつてMTVのVMAのステージに一緒に立ったことなんかを思い出したりしました。
で、ちなみに私、先週フロリダ出身のすごい若い男の子とお話をする機会があって。彼はテンタシオンとスモーク・パープと一緒に学校に通っていたというぐらいの子なんですけど。本当に彼に聞いた話だとテンタシオンはもう15、6ぐらいの時から「本当に俺はラップしかないんだ」っていうことで。家でみんなで集まってもずーっとレコーディングをしていたという。で、いまみたいに成功するとは全然思っていなかったんだよねっていう話をしていまして。
ちなみにXXXテンタシオンといえば結構当時付き合っていた彼女がDVを受けたとか、お腹に赤ちゃんがいるのに暴行されたというような形で裁判を起こしていましたけど、それについてどう思うか?っていう風に聞いたら、「テンタシオンは全くの無実だから」っていうことを力強く言っていて。本当にそばにいた人にしかわからないことっていろいろとあるよなって思いながら話を聞かせてもらいました。
というわけでちょっと、もうね、この曲を聞くとリル・ピープもXXXテンタシオンもヒップホップみたいなジャンルとかボーダーを超えて自分たちの心の内、胸の内を歌で表現したかったんだなっていうことが非常に伝わる曲だと思ったのでここで聞いてください。リル・ピープ&XXXテンタシオンで『Falling Down』。
Lil Peep & XXXTENTACION『Falling Down』
<書き起こしおわり>