渡辺志保さんが2022年1月14日放送のbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中でLil Durk『Broadway Girls feat. Morgan Wallen』を紹介していました。
(渡辺志保)今日見ていくのは言えストップフィティちゃとですで最近私もですね気になるニュース……ちらほらとネット上を騒がせている曲がありまして。それがリル・ダーク feat. モーガン・ウォーレンの『Broadway Girls』という曲です。リル・ダークというラッパーは皆様もご存知かもしれないですけれども、シカゴを拠点とするラッパーで。メロディアスな語り口がとても特徴的な、元々めちゃめちゃ今もかなりのギャングスタなね感じで売っているラッパーですけれども。
まあ、そんな彼の最新シングルが『Broadway Girls』という曲なんですよね。で、この曲にフィーチャされている男性アーティストがモーガン・ウォーレンというシンガーなんですけれども。彼は元々、テネシー州出身のカントリーシンガーなんですね。で、まあカントリーの男性シンガーということで、もちろん……という言い方はちょっと変ですけれども。白人の男性シンガーです。2021年にアルバム『Dangerous』を発売して。それがアルバムチャート初登場1位を獲得。かつ、カントリーアルバムとしては過去最大のストリーミング総計を記録したというヒットえシンガーです。
モーガン・ウォーレンのNワード問題
(渡辺志保)なんですが彼、モーガン・ウォーレンさん自身がその後、黒人の方に対する差別用語であるNワードを使用したことが問題となりまして、一気にその彼の楽曲をラジオ局が軒並みボイコットしまして。かつ、レーベルとの契約も無期限の停止となってしまいました。しかし去年の夏、シングル『Sand In My Boots』でカムバックを果たしたという、そうしたちょっといわくつきのバックグラウンドがあるカントリーシンガーです。で、年末、彼の名前をすごくネットのニュースで見たんですけれども。なぜかと言いますと、この『Broadway Girls』がヒットして、いくつかインタビューを受けていらして。
その時にですね、「コラボしてみたいヒップホップアーティストは他にいますか?」という質問にですね、サウスのラッパーのマネーバッグ・ヨーの名前をあげていて。あと、「ケンドリック・ラマーと一緒に曲を作ってみたいです」という風に語っていらっしゃったんですよね。そしたら結構、ファンというか、ヒップホップリスナーから……まあ、ちょっと顰蹙を買うような感じになってしまって。ケンドリック・ラマーと、かつてNワードを使って問題になった白人のカントリーシンガーって全然、相容れない感じもするんですけれども。そんな中、リル・ダーク自身が「モーガン・ウォーレンはレイシストじゃないから。俺たちは長い間、ちゃんと話し合って、お互いの理解を深めたから大丈夫だよ。ケンドリックもぜひコラボしてみたらどうか」っていうことを一言、申し入れたというニュースがありました。
果たして今後、どうなるのかということをちょっと見守ってまいりたいと思いますけれども。ちょっとこの後もですね、こういった話をするんですが。まあネット上で広まってしまうキャンセルカルチャーの怖さみ、たいなものは本当にここ数年ね、たくさんいろんな事件で目の当たりにしてきた感じがあるんですけれども。そのキャンセルされた後にどうするか?っていうことも非常に大事だなという風に思っていて。いろいろ、ニュース記事なんかをたどるとですね、このモーガン・ウォーレンもそのNワードを発したビデオがネット上でバイラルになってしまったわけなんですけれども。
その後に本当に速やかに謝罪をしてで。その後も、やっぱりファンが彼を擁護しているわけなんですよね。で、その擁護に対してもインスタグラムで動画を発表して。「その気持ちは嬉しいけれども、僕は過ちを犯したのだから、擁護はしないでくれ」っていうことを言って。そして彼もこうして音楽界に戻ってきた。かつ、ヒップホップ系のアーティストとコラボレーションする形で今、またヒット曲を作ったということで。今後、そういった面を考慮しつつ、どうなっていくのかな?っていうのが個人的に気になっております。
というわけで話題の1曲、聞いていただきたいと思います。リル・ダーク feat. モーガン・ウォーレンで『Broadway Girls』。
Lil Durk『Broadway Girls feat. Morgan Wallen』
(渡辺志保)はい。お届けしたのはリル・ダーク feat. モーガン・ウォーレンで『Broadway Girls』でした。ちなみに、カントリーミュジックをですね特集したドキュメンタリーがネットフリックスでもありまして。ネットフリックスの『世界の”今”をダイジェスト』っていう、原題が『Explained』っていう短いドキュメンタリー番組シリーズがあるんですよね。そこで、カントリー音楽の歴史、そして問題点を探るみたいな。そうした短いドキュメンタリー作品を年末に見たんですが、とても勉強になりましたので。もし時間がある方は見てみてください。
『世界の”今”をダイジェスト』
K-POP人気、仮想通貨、ダイエットの落とし穴、様々な"今"気になるトピックを米国のニュースメディアであるVoxが解説!
1ep 15〜20分くらいなので朝の通勤、お昼休み、寝る前にと、ちょっとしたスキマ時間を有効活用できます?『世界の"今"をダイジェスト』https://t.co/NmQYnfgAif
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) November 25, 2019
<書き起こしおわり>