渡辺志保 Joyner LucasのKaren Civil糾弾を語る

渡辺志保 Joyner LucasのKaren Civil糾弾を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2021年9月27日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でラッパーのジョイナー・ルーカスがヒップホップ業界のデジタルマーケティングを担当する裏方、カレン・シビルをSNSやクラブハウスで糾弾した件について話していました。

(渡辺志保)今日の1曲目。ジョイナー・ルーカスがJ・コールと一緒に曲を出しまして。『Your Heart』っていう曲なんですけども。で、先週は同じ週になんとJ・コールも新曲をリリースして。『Heaven’s EP』というタイトルでしたけど。今日はこの『Heaven’s EP』も流そうと思ったんですけど、これはビートがドレイクのこの間リリースされたアルバム『Certified Lover Boy』の中の曲『Pipe Down』のビートジャック的な曲なんですよね。

(DJ YANATAKE)そうですね。

J. Cole『Heaven’s EP』


(渡辺志保)だから、まあビデオも一緒にリリースされたんですけども。J・コールはおそらく、なんかこの後にデカいものが控えているんじゃないかなと思って。今日はジョイナー・ルーカスの方をかけるのみで……。

(DJ YANATAKE)なんか『The Off-Season』のデラックス版とか出そうじゃないですか?

(渡辺志保)なにかを予感させますよね。だってわざわざビデオも撮っているし。だからなにかお楽しみが来るのかな?って思っていて。それでジョイナー・ルーカスの『Your Heart』っていう曲。これは「Your Heartをもてあそんだ男の懺悔」みたいな歌なんですよね。だからミュージックビデオも別れようとしている元カノがめっちゃジョイナー・ルーカスの車に火をつけたりとか、ジュエリーをバーッと自分のバッグに入れたりとか、そういう描写があるんだけども。で、ジョイナー・ルーカス絡みで先週、騒がせたニュースがあって。

彼がカレン・シビルっていう女性の裏方の方がいるんですけども。そのカレン・シビルのことをジョイナー・ルーカスがめっちゃディスったんですよ。Twitterとクラブハウスで。それで今日はその話をしたくて。事の発端はジョイナー・ルーカスがクラブハウスで彼が話をしていた時にカレン・シビルも入ってきて。それでちょっと会話がヒートアップしちゃって口論みたいになっちゃったんですけども。で、カレン・シビルは元々Hot97でインターンとかをしていたのかな? で、デジタルマーケティングとかプロモーションですよね。そういうのを手伝っているヒップホップコンサルタントなんですよ。

で、めっちゃ幅広く仕事をしていて。ディプロマッツとか。あと、リル・ウェインがあんなにブレイクしたのもカレン・シビルのおかげという風にも言われていて。あと、二プシー・ハッスルにもめちゃめちゃ尽力していて、彼が亡くなった時にもカレン・シビルが指揮をとっていろんな催し物が行われたみたいな。で、私も元からカレン・シビルのことはTwitterやInstagramをフォローしていて。やっぱり私も一応、ヒップホップ界の裏方の、しかも女性っていうところで。「彼女みたいになりたいな」みたいな。ちょっと憧れな部分はあって、カレンのことをフォローしていたんですよ。

ジョイナー・ルーカスは2014年、15年ぐらいに当時、まだ5000人ぐらいしかフォロワーがいなかったんですって。で、その時に自分の子供ももうすぐ生まれそうみたいなタイミングで「このままだと埒が明かないから、背に腹は代えられない」っていうことでカレン・シビルに6万ドル(約600万円)を支払ってコンサルティングをお願いしたんですって。で、それもめっちゃびっくりしちゃって。600万ですよ? なんか電通とか博報堂クラスじゃんって思って。で、5000人ぐらいのフォロワーのラッパーが600万を払って。その600万でなにをしてくれるのか?っていうと、たとえばいろんなWEBサイトにニュース記事を載せたりとか。

あとは「Opening Performance」って書いてあったので、たとえばデカいツアーなんかがあった時、その前座にその人をブッキングするっていうこととか。あとは「Local Radio Show」とか書いてあったから、いろんな地域のラジオの番組にブッキングしたり。あとはDJミックスの時にかけたりみたいな。本当にヤナさんとか私がやっているようなことを……。

(DJ YANATAKE)だいたい志保さんがやっていることじゃん。あれ? ほぼほぼやっていますよね。

(渡辺志保)「えっ、ほぼほぼやっている? カレン・シビルは600万? 嘘でしょう?」みたいな(笑)。

(DJ YANATAKE)あとはもう600万円をくれる人を探すだけじゃないですか(笑)。「やりますよ!」って。

(渡辺志保)「私、結構言い値とかノーギャラとかでやってるんですけど……あれ?」みたいな(笑)。

(DJ YANATAKE)まあ気持ちの部分、ありますからね。

カレン・シビルに6万ドル支払う

(渡辺志保)気持ち。そうなの、そうなの。なんだけど、当時2015年ぐらい。自分の子供も生まれそうだっていう時なのにカレン・シビルに600万払ったけど、なにもせずに振り込みが終わったら自分の前から消えてしまったみたいな感じで告発していたんですよね。しかも当時、それをアピールしようとしてもメディア……XXLだとかビルボードだとか、名前を出してましたけども。「メディアはみんなカレン側について俺のことを守ってくれなかった」みたいなことを言っていて。で、その後だったかな? キャムロンもかつて、カレンのことをディスっていたんですよ。

「金を払ったのになんにもしねえ」みたいに言っていて。かつ、怖いなって思うんですけど、過去のDMとかテキストのメッセージとかもスクショを撮られてジョイナー・ルーカスが晒しているの。私もだから「あれ? 私もこういうブッキングとか、やっているぞ?」って思って。今後、不誠実なこととかをしたらいつ、誰に晒されるかわからないなって思って。今までカレン・シビルのことをめちゃめちゃ尊敬していて、今も尊敬をしていますけども。彼女の功績ってデカいので。でも、なんか襟を正そうと、そんな気持ちになりました。

(DJ YANATAKE)なるほど。でもね、叩かれるのはあれですけども。それだけアーティストと向き合っている人っていうことですよね。

(渡辺志保)で、なんかミーク・ミルだったかな? 「彼女にも問題はあるけど……」と言いつつも、カレンのことを擁護していて。「あの人はファックドアップした、どうしようもないめちゃくちゃなラッパーでもちゃんと体裁よく見せることができる天才だ」みたいなことも言っていて。だからそういう意味では彼女の手腕っていうのはデカいし。あと、そのデジタルマーケティングっていうところが当時は新しかったんですよね。SNSとか、あとはネットで発表するミックステープとかがワーッとなった時期にカレンも自分のキャリアを伸ばしていった人ですから。だから、いろんなことが勉強になると思って。本当にアーティストの方たちやレーベルの方たちには本当に誠実に仕事を着実にやっていこうと思ったわけです。

(DJ YANATAKE)でも我々も全然知らない人から「拡散をしてください」とか来るじゃないですか。

(渡辺志保)ああ、来るね、来る!(笑)。

(DJ YANATAKE)なんで知らない人のを……まあ、かっこよければ勝手に聞いて勝手に拡散するんでね。

(渡辺志保)そうそう。だし、実際にラジオに呼んだりしてますけどね。カレン・シビルさんは600万もらっているっていうことで。だから、またアメリカのヒップホップ業界って本当に本当に我々の想像を絶するぐらいデカいんだなっていうのが垣間見れましたね。

(DJ YANATAKE)ボーンと行ってくださいよ、志保さんもね(笑)。

(渡辺志保)ああ、600万ね(笑)。カレン・シビルは600万、もらってブッキングしているからね(笑)。そんなわけでジョイナー・ルーカスの新曲『Your Heart』を聞いていただきたいと思います。

Joyner Lucas & J. Cole『Your Heart』

<書き起こしおわり>

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