吉田豪と宇多丸 神宮球場でのプロ野球始球式を振り返る

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吉田豪さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。8月9日に神宮球場で行った始球式について、宇多丸さんと振り返っていました。

(吉田豪)なんか、いじめみたいな紹介のされ方をさっきしていましたよね?

(宇多丸)「この人は絶対に面白い」っていう(笑)。

(吉田豪)「この人は絶対に面白いことを言います」みたいな(笑)。ひどい……。

(宇多丸)フフフ、まあでもさ、言っちゃえばそういう役として出るわけですけどね。これはね(笑)。

(日比麻音子)雑中の雑な振りをしてしまって(笑)。

(吉田豪)ひどいかわいがりじゃないですか。「言ってみろよ!」みたいなね(笑)。

(宇多丸)TBSにおける、わかんないけど、『たまむすび』でもなんでもいいですけど。コラムコーナーに出ている人って基本的にはたしかに絶対に面白い話をする人として登場しているわけですからね。

(吉田豪)でも、そう言われてやれないっていう……(笑)。

(日比麻音子)はじめてお会いするのに無茶な振り方を……(笑)。

(宇多丸)いやいや、でも吉田さん、今日はね、絶対に面白い鉄板の話とうかがっていますよ。今日はどんなお話をしていただけるのでしょうか?

(吉田豪)はい。今日は始球式の話をしに来ました。

(宇多丸)やはりか。ねえ。話題の始球式ですよ。ということで、吉田豪さんと言えば基本的には人の所業をウォッチする。

(吉田豪)そうですね。この前のニコ生とかもずっとウォッチして「コンバットRECが叩かれてるな」とかウォッチしながら。「RECっていうのは酔っ払って面倒くさくなってからがRECなんですよ!」っていう(笑)。

(宇多丸)そうそう。まあ僕らが知るコンバットRECなんだけど。でもね、反省メールが来たりとかね(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ! あれはへこんでそうだなって思いましたけども(笑)。

(宇多丸)そんなこともないだけどね。むしろ僕は彼を酷使しすぎて悪かったなと思っているんですけど。まあ、そんな感じで……だから油断ならないんですよ。僕のちょっとした迂闊な発言とかも全部チェックしているから気をつけなきゃいけないんですけど。そんな吉田さんがついにウォッチされる側になってしまった。

(吉田豪)そうですね。

(宇多丸)衆人環視の中でなんと、始球式。始球式ですよ。吉田豪さんが始球式!

(吉田豪)いちばん遠い単語ですよね。まったく結びつかない(笑)。

(宇多丸)まあ、アイドルとかそういうタレントさんがやるような。あとは政治家とか。そんな感じですけども。なんでこんな経緯になったのか? 始球式をやられたのは8月9日、神宮球場での東京ヤクルトVS横浜DeNA戦。

(吉田豪)ちなみにもうひとつ、ネタを追加すると8月9日って「野球の日」で。子供が無料だったんですよ。行ったら子供ばっかりで、ただでさえアウェーなのがさらにアウェーで。

(宇多丸・日比)フハハハハハッ!

(宇多丸)普通さ、だったらもっと子供が喜ぶ人をブッキングすりゃあいいのに! なんなんだ?っていうことなんですけど。

(吉田豪)直前に僕、投球練習をするために子供の輪の中を歩いていったんですけど、まあカメラには食いつくけど当然僕には「誰? このおじさん……」みたいな感じで。

(宇多丸)そうだよね。いやいや。これ、なんでやることになったんですか?

(吉田豪)もともと、なぜか最近僕、秋元康さんが監修を担当している『EXD44』っていう他局の番組がありまして。なぜか最近、『ラストアイドル』っていう番組で秋元さんにハマって以来、そこから呼ばれがちになって。そこが新たな企画として吉田豪をスターにする計画を立ち上げて。

(宇多丸)ついに。これはもう公言されているわけですか? 吉田豪をスターにする計画っていうのは。

(吉田豪)番組主導でそういうような企画が立ち上がったっていう話になっていて。

(宇多丸)「次のマツコ・デラックスにする」っていう?

(吉田豪)そうですね。秋元康さんが実際にそう言っていたらしいっていうんですよ(笑)。でも、僕に直接言われていなんですよ。僕の知らないところで全て話が進んでいるんですよ。

(日比麻音子)知らないところで次期マツコ・デラックスにするっていう? おおーっ!

(宇多丸)でもさ、いろいろと……。

(吉田豪)ねえ。マツコさんは始球式、やってないと思うんですよ。絶対に。

(宇多丸)マツコさんは始球式やっていない。あと、別にマツコさんは秋元さんのプロデュースでブレイクしたわけじゃあない(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ! 自力で行った人ですよ!

(宇多丸)あとはやっぱり吉田豪さんとマツコさんのスタンスとか諸々の違いとかも含めて、なんかもういろいろとおかしいだろ!っていう感じが(笑)。

(吉田豪)で、始球式自体も秋元さんのプロデュースなわけじゃないんですよ。秋元さんが企画をする番組でスタッフが「じゃあ、スターにするために……」みたいな感じで動いて。

(宇多丸)ブッキングしてきちゃった?

(吉田豪)そういう感じですね。意外とだから始球式を取るのって大変らしいんですよ。それがなぜかいいタイミングで取れちゃって。それがよりによって野球の日で。

(日比麻音子)子供がいっぱいいる日。

(宇多丸)で、どうでした? まず、だってよく受けましたよね?

(吉田豪)そもそもだって僕、中学生? 小学校ぐらいの時にゴムボールで野球をやって以来、たぶんやっていないんですよ。野球という文化が本当に遠くて。

(宇多丸)実際にね、プロのマウンドとかすごい遠いじゃないですか。届かせるだけでも一苦労っていう。

(吉田豪)アイドルがノーバウンドで投げているのがどれだけすごいことなのか、よくわかりましたよ。

(宇多丸)だからまず「断る」っていう選択肢もあったと思うんですけど、お受けされたという。

(吉田豪)これもシャクに触るんですけど、そういう企画を持ってこられたら乗っちゃうじゃないですか(笑)。

(宇多丸)まあまあ、ねえ。

(吉田豪)面白いことになったというのが絶対にあるから。「断るのはシャクだ」っていうのがあるんですよ。ただ、珍しく僕、即答できなかったんですよ。「すいません。ちょっと考えさせてください」って。で、珍しく掟ポルシェとかに相談して(笑)。

(宇多丸)フハハハハハッ! で、掟さんはなんて言ったんですか?

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掟ポルシェからのアドバイス

(吉田豪)正直僕、これって正解がないじゃないですか。だからなにをどうしたら番組的にOKなのかがわからない。それなりに練習してそれなりにやるのが正解なのか、それとも全く練習しないでひどいことになるのか。でも、それは野球に対して失礼じゃないのかとか。いろいろと悩んで。「掟さん、これどう思う?」って聞いたら「そんなの、正解なんかないんだよ! 出たところがオチなんだからもう、やればいいんだよ! 乗っかるべき!」って言われて。

(宇多丸)たしかに、たしかに。吉田さんがあの場に出ることそのもので成立しているから。

(吉田豪)「悩む必要はない」って言われて。

(宇多丸)さすが、男前。

(吉田豪)男前なんですよ。で、背中を押されて「やってみよう」って思ったっていう。

(宇多丸)そこから、準備とかはされたんですか?

(吉田豪)投球練習を番組側に組まれてやったんですよ。40球ぐらい投げたのかな? それで完全に肩が壊れて。

(宇多丸・日比)フハハハハハッ!

(宇多丸)逆効果(笑)。

(吉田豪)逆効果(笑)。2日前に全力で……しかも、いい球を投げる瞬間まで何度もリテイクというか。「もう1回、お願いします」が入るんで。「すいません。もう限界なんですけど……」って言った後も「あと10球ぐらい!」みたいな。もう、本当にその後、僕はマッサージとか全く行かないタイプなんですけど、珍しくマッサージに行ったんですよ。マッサージの人が「これはヤバい!」って言うぐらいの感じで(笑)。「これ、ちょっといろいろと断絶してます」ぐらいのことを言われて。

(宇多丸)ええーっ!

(吉田豪)「ちょっとヤバいです。しばらく野球とかやっちゃダメです。しばらく通ってください」って言われたんですけど。「いや、明日は来れるんですけど、明後日僕、またやらなきゃいけないんですよ」って。

(宇多丸)もう本当にプロのあれだよね。投げなきゃいけないっていう。

(吉田豪)「すいません。明後日はどれぐらい投げたり野球をやったりするんですか?」って言われて。「野球というか……ええと、数球投げるだけです」っていう。マッサージした人も意味がわかってないっていう(笑)。

(宇多丸)まさか始球式とは思わないっていう(笑)。

(吉田豪)「数分やるだけなんですよ」っていう(笑)。

(宇多丸)まあ、じゃあちょっとだましだましやってみよう、みたいな。それも災難だし。あと、なんか髪を染めてらっしゃいました?

(吉田豪)番組側が……まあ、どこまで言っていいのかわからないんですけど。今週末に放送されるのがこの30分丸々吉田豪始球式企画で番組をやるらしいんですよ。

(宇多丸)ああ、そう! へー! じゃあ、これからもっと……僕は投げているところしか見ていないけど。いろいろと出てくるわけですね。

(吉田豪)詳細が。それこそ僕が髪の毛を染めるところから密着されているんで。

(宇多丸)そういうのはやっぱり失礼があっちゃいけないみたいな、そういう?

(吉田豪)番組サイドが「どうすればバズるかを考えた結果、吉田豪が黒髪だとみんなビックリ!」みたいな(笑)。「ビックリしないですよ、そんなもん!」っていう(笑)。

(宇多丸)フハハハハハッ! なんか、ただ単に「ああ、さすがの吉田さんも固くなっているな」みたいな(笑)。

(吉田豪)僕が高校の卒業式の時に髪を黒くしたみたいなもんですよ。世間の受け取り方は(笑)。

(宇多丸)なるほどね。そういう仕込みもあったり。

(吉田豪)ただ、でも本当に投球練習の密着とかも全部そうですけど。僕がその時、スタッフにも言ったんですよ。「僕、たぶん密着してもそんなに面白くならないですよ」っていう。

(宇多丸)まあ、いつも仕事してますからね。

(吉田豪)人を面白くしたり、面白さを見つけてくる能力はあるかもしれないですけど、僕自身が面白いわけじゃないし。僕が追い込まれて面白いことになるタイプでもないと思うんですよ。

(宇多丸)いやー、でもこれはわからないですよ。秋元さんが見込んだんですから。意外や意外……。

(吉田豪)そっちの才能も(笑)。

(宇多丸)フハハハハハッ!

(吉田豪)意外とそれはないんですよ。ない自信はあって。だからこそ、すごい不安だったんですよ。密着していても取れ高がないのがすごいわかって。

(宇多丸)「なんかすいません……」っていう。

(吉田豪)そうそう。だからなんかサービスしなきゃみたいな気持ちになっていっちゃうっていう怖さがあって。

(宇多丸)ああーっ! テレビトリック! これは危ないですよ。

(吉田豪)そう。危ないんですよ。ちょっと感じたんですよ。カメラが回っているところでなんかやらなきゃ……っていう気持ちになっているの、これって(AVの)強要案件とかに近いぞっていう。「ノー」と言いづらくなってくるんですよ。いろんなことが。

(宇多丸)まあね。「自分でやられたんですよね?」っていう、その空気がやっぱりね。

(吉田豪)「怖い、これ!」っていう。

(宇多丸)でも、基本的に吉田さん、取材をされて原稿を書いて……っていうのだから地味っちゃあ地味ですよね。

(吉田豪)地味ですよ。

(宇多丸)大ポカするとかでもないですからね。酒を飲んで暴れるとかでもないですし。

(吉田豪)それこそ、TBSラジオ関係で言うと『たまむすび』の時に1回、僕が20年ぐらいカラオケをやっていないっていうことで、20年ぶりのカラオケを無理やりやらされたことがあって。

(宇多丸)なんか最近、そういうの多くないですか?(笑)。

(吉田豪)あれは3、4年前ですかね? 赤江珠緒さんとの『3年目の浮気』のデュエットを強制的に入れられて歌ったんですけど、僕の問題がそういう時って「やめてくださいよ!」とかすごく嫌がりもしないし、ものすごい上手いわけでもものすごい下手なわけでもなくて。なんか……それなりなんですよ(笑)。

(宇多丸)アハハハハハッ!

(吉田豪)いちばん笑いが起きない展開になるんで。「始球式もそうなりますよ」ってずっと言っていたんですよ。

(宇多丸)はいはい。で、実際にね、そこそこできてましたもんね。届いていたし……(笑)。

(吉田豪)そうなんですよ。それが問題なんですよ(笑)。

(宇多丸)でも肩が調子悪かったのによく……緊張はちなみにされていたんですか?

(吉田豪)だから大変なんですよ、実は始球式って。一切押しちゃいけないし。6時プレイボールで57分ぐらいに投げて。余計なことは一切できない。で、僕らしさでできることは何か?って考えた結果、「マウンド上でツイートする」だけだったんですよ。それが唯一のあがき。ただ、そこで写真を撮ってツイートとかをしたら失礼だから文面を完全に完成させてボタンを押すだけでいい状態にして、一瞬でツイートを。「いま、マウンド上です」でツイートして。

(宇多丸)それでなんだ。なんでこんなのが可能なのかと思ったら。

(吉田豪)唯一のあがきがあれで。ただ、それをちゃんとやるということとノーバウンドで投げるだけがミッションだったんで、たぶん人生でいちばん多くの人に見られていたこととか一切気になっていないっていう。

(宇多丸)ああー、そうか。タスクがね。

(吉田豪)そう。やらなきゃいけないことが多すぎて。

(宇多丸)じゃあ緊張というよりはそっちに……。

(吉田豪)そっちの緊張だけですね。

(宇多丸)それはいい持って行き方をしたということですね。なるほどね。いや、でもたしかにおっしゃる通り、思ったよりつつがないっていうのはね、やっぱりありましたよね。

(吉田豪)練習よりも普通にできちゃっていたんですよ(笑)。

(日比麻音子)肩がバキバキになっているのに(笑)。

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