PUNPEEの小・中学生の頃の夏休みの思い出を語る

PUNPEE かっこいいラッパー名を語る SOFA KING FRIDAY

PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中で小学生、中学生の頃の夏休みの思い出を話していました。

8月の17日。8月も半ばになってまいりましたが、9月もきっと毎年暑いのでこのクソ暑い暑さが続くのでしょう。暑い夏が続く間は熱いものを吹き飛ばすような涼しげな選曲をさせていただこうと思っておりますので、覚悟しておいてもらえたらと思います。

メッセージです。「PUNPEEさん、こんばんは。この前、町田FLAVAのライブに見に行かせていただきました。6、7年前のユニットで見た以来、久しぶりに見ましたが最高でした。よく遊びに行くFLAVAの空間にPUNPEEさんがいるのは不思議な感覚でした。疲れてる中、写真撮影に応じていただき、ありがとうございました。ラジオを聞いている中学生の息子のためにもサインを書いていただき、ありがとうございます」。息子さんのためにサインを書いた記憶がですね、あまりございません。きっといろいろと飲んでいたのでしょう。

「……『宝物にします』と言ってました。息子は夏休み中ですが、毎日ゲームに映画にダンス三昧で最高の生活としてますね。PUNPEEさんは中学生の頃にどんな夏休みを過ごされていましたか? なにか思い出に残っていることはありますか?」。

中学の時は夏休みはだいたいばあちゃん、じいちゃんの家に行ってました。茨城と岐阜ですね。茨城のばあちゃん、じいちゃんの家は厳しかったんですよ。母方の方の祖父・祖母の方で。茨城の結構山の奥だったので近くにホットスパーっていうスーパーしかないんですね。でもそこに歩いて15分ぐらいで行った時の涼しさと、東京にも絶対売ってるのに違うおもちゃとか違うお菓子に見えるんですよ。それを弟と買いに行って。間に1個だけデカい通りを渡ってから向こうに行くとホットスパーだから、そこの道を結構大きいトラックが思いっきりすげえスピードで田舎道だから走るんですね。そこを渡るのが結構いつもハラハラしていた記憶がありましたね。

方や岐阜の方のばあちゃんはですね、もうとにかく自由で。夜の10時からパチンコに行くみたいな。3キロぐらい離れたパチンコ屋に行くっていう。そこはもう深夜の1時まで起きてようが、クーラーつけっぱなしで3時間プールに行って帰ってこようが何も言われないっていう、まあ中学生、小学生時代の自分にとっては楽園のような場所で。ユートピア。今度STUTSが出すアルバムも『Eutopia(ユートピア) 』っていうセカンドアルバムができたみたいで。おめでとうございますなんですけども。

まさにそのユートピアっていう感じで。近くにゲームセンター……ちっちゃいゲーム機が4、5個あるゲームセンターとおもちゃ屋があって。だいたい毎日のようにそこに行くとばあちゃんが何か買ってくれるんですよ。多分前の日のパチンコで当たった報酬で。で、12時ぐらいに帰ってきて、それから犬の散歩とか行くんですよね。モモっていう犬だったんですけども。そんな思い出がありますね。あと、厳しかった茨城の方ではゲームも30分しかやっちゃいけなくて。タイマーがセットされていて。もらったスーパーのチラシの裏側を使って、そこをメモ帳にするためにそれを切りなさい。切ってメモ帳を作りなさいって。それが毎日の日課みたいな感じでやってたけど、両方とも自分にとっては良かったような気がしてて。

厳しい方とゆるい方。「なんでこんなにも違う家があるんだろう?」なんて思いながら、でもそれはその家それぞれのあれだから、みんなそれぞれ違う風に育つのはしょうがないんだろうなとか小学校の時に思ってた記憶があります。なので中学生の息子さん、ステッカーとCDをお送りするので、よかったらそちらも家宝にしてもらえたら幸いでございます。でも昔、うちの親も厳しくて。ゲームを1時間とか決まった時間しかやってなくて。30分以上とかやってその時間を過ぎると、思いっきり髪を掴まれて外に放り出されていた記憶があって。もう鍵を閉められて。「うわーっ! おかあさーん!」みたいな感じで言って、でも入れないみたいな。

当時は結構、みんなそれをされていた記憶があるんですけど、いまやったらあれなのかな? あんまり結構厳しい類になっちゃいますかね。それで、10分ぐらい言っていても入れてくれないと……「あけてよ、おかあさーん! あーけーてー! こごえるー! 死ぬーっ!……もういいや。時間、無駄だな」みたいな感じになって。結構冷めた小学生だったのかわからないですけど、「この『入れてくれ』って叫んでる時間、無駄だな。喉にも悪いし……」とか思って。とぼとぼ歩いて、商店街に手羽先をくれるなんか手羽先屋さんがあったんですけど。そこへ行くと、「また外に出されたんだ、この子供」みたいな感じで手羽先をくれる手羽屋があるんですね。巣鴨の地蔵通りっていうところにあるんですけど。

そこにもらいに行ってムシャムシャ食べて、「ああ、もうそろそろ1時間ぐらい経ったかな?」みたいな。あと、浮浪者の方で「大王様」と「女王様」っていうのがよく近くの郵便局で寝ていたから、その大王様とかと話したりして(笑)。小学2年生の時に。話して、「ああ、もうそろそろ1時間経ったかな?」ってとぼとぼ歩いて帰っていって。家に入れてもらったりとかしましたね。なので、自分もそうやって外に出されていろいろコミュニケーションを取る術を学んだので。ゲームのやりすぎも考えようだと思うので。いま思うと親はいい処理をしてくれたと思います。そんな小・中学生でした。

というわけで、ここで1曲自。自分はそんな何も考え将来のことを考えず、ゲームをやり、たまに音楽を遊びで聞いたりとか。ドンケツとかキックベースとか本を読んだこともなく、お金がなかったのでずっとゲームのデモプレイバージョンを見ていたわけですか。なんか夏の文学少年的な曲、この前ceroさんの『Traffic』で1曲、DJ的な感じでかけた曲をお聞き区ださい。かせきさいだぁさんで『じゃっ夏なんで』。どうそ。

かせきさいだぁ『じゃっ夏なんで』

<書き起こしおわり>

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