(岩井勇気)で、次は長田さん。「あなたは本当に自由です」って言われただけなの。長田さん(笑)。
(澤部佑)えええーっ?
(岩井勇気)「自由です」って。で、長田さんもね、「いや、ちょっと嫁もいまして。奥さんも厳しくて、遊ぶこととかも結構厳しいんですけど……」みたいな。「でも、家庭はかえりみずに、あなたはなんかした方がいいです。実家のこととかもかえりみずにやった方がいいです」っていう。なんか自由をいろんな言い方でいわれているだけのやつを(笑)。
(澤部佑)フフフ、特に追加の情報はないのね(笑)。
(岩井勇気)「あとひとつ、上に立つ線が手相にあります」って長田さんが言われていて。でもその占い師の人、すげー滑舌が悪くて。「上に立つ線」って言われたのに3人とも全員「ウェイター線」って聞こえていて(笑)。「あなた、ちょっとウェイター線があります」って言っていて。ウェイターになる線みたいな(笑)。「自由で、ウェイターに向いてます」みたいな(笑)。自由なウェイターって意味わかんないじゃん?
(澤部佑)そうね(笑)。
(岩井勇気)全然買い出し帰ってこないみたいな(笑)。
(澤部佑)ウェイターはちゃんと規律を守らないとね。
(岩井勇気)そう。で、俺も占われて。姓名判断されてさ。「あなたは、経営者には絶対になれません」って言われて。俺は(笑)。「とにかく経営者にはなれません」って言われて。
(澤部佑)そこ? 1個ずつ消していくの?
(岩井勇気)そう(笑)。「俺だけひどくない?」ってなってさ。
(澤部佑)「経営者に向いてます」ならわかるけどね。
(岩井勇気)「経営者にはなれません」って言われてさ。で、とりあえず「3人の相性を占ってください」ってなったのね。で、また向井くんから占われてさ。なんか棒みたいなのを何個も持ってジャラジャラやるやつで占われてさ。向井くんは「あなたは他の2人に対してめちゃめちゃ信頼をしていて。いい関係性だ、友達だと思っています。大吉」みたいなのが出たのね。
(澤部佑)うん。
(岩井勇気)で、長田さんは「小吉」って出て。「他の2人に対して家庭との両立が難しいと思っています」って。
(澤部佑)家庭?
(岩井勇気)だから「奥さんに『ちょっと遊びに行かないで』って言われたら2人がないがしろになっちゃいますから。そこの両立が難しいって出ています」って言って。で、俺がジャラジャラジャラ……って占われたら、「あなたは他の2人に対しては完全なるビジネスです」って言われて(笑)。
(澤部佑)フハハハハハッ! ああ、言われた?
(岩井勇気)うん。「付かず離れずの関係を望んでいます」って。「完全にビジネスです」って言われちゃって(笑)。
(澤部佑)本当に好きなはずなのにね。ビジネスだったん?
(岩井勇気)いや、そんなことはないんだけど。なんで俺の時だけ毎回そんなひどいこと言われるの?って。で、「じゃあ、行こう」って中華を食べに行ってさ。それでもう12時すぎぐらいですよ。食べ終わって。で、「鎌倉に向かおう!」って。鯨スタンド・バイ・ミーは全員大人だからさ、普通に電車で行くからね。線路の上は歩いていかないからね。
(澤部佑)大人だからね(笑)。
鯨スタンド・バイ・ミー開始
(岩井勇気)そう。(ベン・E・キング『Stand By Me』の)「デン、デン、デデデン♪」とか言いながら電車に揺られてさ、普通に改札通って(笑)。
(澤部佑)歩かないよね(笑)。
(岩井勇気)で、鎌倉に着いて「バーに行こう」って。
(澤部佑)バー、行くね。前回同様。
(岩井勇気)「とりあえず、情報収集だ!」って言って。
(澤部佑)情報収集っつったらバーなんだ(笑)。
(岩井勇気)バーなのよ。で、カラオケバーみたいなところが開いていて。もう鎌倉、すっごい静まり返ってるのね。カラオケバーみたいなところが開いていてさ。で、他の客がおじさん3人ぐらいいたんだけどさ。もうすごいのね。鎌倉の歌のレベル。カラオケの。とんでもなく上手いの。めちゃめちゃ上手くてさ。
(澤部佑)へー。
(岩井勇気)で、マスターも抜群に上手いわけ。で、50代ぐらいの世代の曲を歌っていてさ。そしたら長田さんがいちばんその世代に近いからさ、「じゃあ俺も歌うわ」みたいな感じで。ちょっとモノマネも入れつつ、氷室とかT-BOLANとかさ。
(澤部佑)そうね。手持ちのネタを。
(岩井勇気)歌うんだけどさ、サビに入ったらマスターが全部ハモりで入ってきちゃうのね(笑)。
(澤部佑)うわっ、ええっ?
(岩井勇気)全部ハモってくるの。「すげーな! 全員気持ちよく歌えるわ!」なんつって。で、ひとしきりバーッてカラオケで盛り上がったのよ。で、他の客ともちょっと仲良くなって。で、もう夜中の2時ですよ。で、「とりあえず朝方、鯨を見に行こう。明るくなってきた時に。だから、鯨の場所を聞かなきゃ。位置関係を聞かなきゃ」ってなってさ。で、マスターに「すいません、マスター。今日はありがとうございました。今日、鯨が打ち上げられたじゃないですか。あれ、どこだかわかります?」って聞いたらマスターがさ、「ああー……鯨か……」ってなって。「ああ、ちょっとヤバいな」ってなって。
(澤部佑)ん?
(岩井勇気)で、これは海に帰されたとか、輸送された後とかなんじゃないか?って。
(澤部佑)ああ、なるほどね。その感じ? マスターの感じが。
(岩井勇気)「ああー……」みたいな感じだったから。でも、予想だにしなかったんだけど。マスターが「ああー……あの、鯨ね、昼にもうバラバラに解体されて土に埋められたよ」って(笑)。
(澤部佑)ええーっ!
(岩井勇気)急なエンディング(笑)。
(澤部佑)まあ、そうするしかないのか?
(岩井勇気)鯨スタンド・バイ・ミーの急なエンディングよ(笑)。しかもバッドエンド(笑)。バラバラに解体されて土に埋められるというヤクザスタイル(笑)。
(澤部佑)いやいやいや(笑)。そうするしかないのよ。大きすぎるから! それ、知ってるんだね。マスターは。
(岩井勇気)マスターは知っているんだって。で、もう研究に使える部分だけ持っていって、あとは全部埋めちゃったんだって。「うわーっ! 鎌倉まで来たのに!」ってなって。で、その後もさ、朝方。もう4時すぎぐらいになって。「海岸だけ、行こう」って。鯨がいた海岸に行って。もう本当に痕跡もなにもないの。波とかも来ちゃっていて。土とかもまっさらになっちゃっているから。もう本当に跡形もない浜辺を見ながらみんなで「デン、デン、デデデン、デン……♪」って言いながらエンドロールが流れていて(笑)。
(澤部佑)フハハハハハッ! 脳内でね。
(岩井勇気)うん。収穫なしの(笑)。
(澤部佑)なかなかそのまま放置されてないよ。そりゃあ。
(岩井勇気)腐っちゃうから埋めたんだって。
(澤部佑)しょうがないじゃん、それは(笑)。
<書き起こしおわり>