星野源と細田守　小学生の時に影響を受けた映画を語る

星野源さんと細田守さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で小学生の時に見て影響を受けた映画について話していました。

今夜の #星野源ANN は、大ヒット公開中の映画『未来のミライ』から細田守監督、上白石萌歌さん、麻生久美子さんをゲストにお迎えしました！皆さんがお話された映画の見どころにもご注目頂きながら、是非劇場でお楽しみ下さい！#未来のミライ

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— 星野源 official (@gen_senden) 2018年7月24日

（星野源）細田さんへの質問が来ております。広島県の43才男性の方。「細田さんがアニメーション映画の監督を志すきっかけとなった出来事ってありますか？」。

（細田守）うーん……そうですね。でもね、やっぱり小学生ぐらいだったですかね。なんかこう、すごくいろんな人と話すんですけど10才とか11才ってすごくその時に自我というものが自分の中でものすごいはっきりするっていうか、ピントが合う時期ってあるじゃないですか。「自分は自分だ」みたいなことが。星野さんもそういうのってありました？

（星野源）うんうん。好きな音楽とかが固まってくるっていうか。

（細田守）ああ、でもそうですよね。なんか、そういう時に見たものってすごく……ほら。ひよこがはじめて見たものを親だと感じるみたいなのと近いのかもしれないけど、そうやって自我が10才、11才ぐらいで固まった時、僕がたまたまその時に目の前にあったものがアニメ映画だったんですよ。

（星野源）へー。どんな作品だったんですか？

（細田守）夏にね、劇場でやっていた『銀河鉄道999』っていう、りん・たろう監督のね、1979年の映画。

（星野源）へー！

（細田守）と、あともうひとつは同じ年、1979年の12月。冬にやっていた『ルパン三世　カリオストロの城』という宮崎駿監督のその2本を夏・冬とこう立て続けに見ちゃって。「うわっ、すごい！」っていう風に思ってしまって。

（星野源）劇場に見に行ったんですね。

（細田守）劇場に見に行ったんです。で、そこからやっぱりすごく……僕はもともと作る人が好きだったんですけど、作品も素晴らしかったけどこういう作品を作る人はなんてすごいんだっていうことをはじめて思ったのがそのお二方で。

（星野源）へー！

（細田守）で、そこからやっぱり目指し始めたっていうのが。憧れたっていうのかな？

（星野源）その時にはすでに絵というか、描いていたんですか？

（細田守）絵は描いていました。結構やっぱり、わりあいインドア派な子供だったので。結構ね、ほしいものとか行きたい場所とかがあると、実際に行くわけじゃないけど絵を描くとね、なんか自分のものにしたような気持ちになるっていうのかな？　絵を描く人だったらちょっとわかるかもしれないけど。絵を描くってそういうところがあるんですよね。なんかその、誰か憧れている人とか好きなキャラとかでもいいんですけど、そういうのを描くとなんか自分と近くなったような気持ちがするじゃないですか。

（星野源）ふーん！

（細田守）僕の場合はそういう風景とかだったですけど。まあでも、そういうものを自分のものにしたいなっていうような。で、絵は描いていたんだけど、そこからやっぱり映画を作るっていうのがね。絵を描いて映画ができるんだっていう風にそのお二人の監督によって思わされたという。そこからでしたね。

（星野源）細田さん、前もおっしゃってましたもんね。テレビというか映画を作りたいっていうような。映画志望だったっていうような。

（細田守）たぶんそれも、その2本が映画だったからだと思うんですよね。やっぱりその影響、小学校の時の影響っていうのはいまもこうやってあるというのが人生、面白いですよね。

（星野源）そうですね。僕もその小学生の時に『ブルース・ブラザーズ』っていう映画を見て。それで音楽とコメディーと演技、なんて面白いんだ！っていう。

（細田守）ああ、そうですか。

（星野源）見られたこと、ありますか？

（細田守）もちろん、もちろん。超名作ですよね。

（星野源）ジョン・ベルーシが教会でJB（ジェームス・ブラウン）が歌っているところを見て光に当てられて「Light！」って言うところがあるんですけど。「これだ！」みたいな。「これをやるぞ！」みたいな。それと同じ状態に僕はその場でなったみたいな（笑）。「これだ！」って。それでダン・エイクロイドが実は脚本も書いていたみたいなことを知って……みたいな。

『ブルース・ブラザーズ』教会シーン

（細田守）ああ、そうか。『ブルース・ブラザーズ』か。そうか。星野さんの。

（星野源）それは割とルーツというか。

（細田守）それは何才ぐらいだったんですか？

（星野源）小学校の……あれは僕が生まれた年の映画だと思うので。81年ぐらいで。テレビでたぶん見たんだと思うんですよ。小学校3年とか4年とか。

（細田守）そうですよね。やっぱり小学生4年に見るものっていうのはみんなこれね、なにか一生を左右するよっていうことですよね。

（星野源）そうですね。ありがとうございます。

＜書き起こしおわり＞