(星野源)今日は松重豊さんとお送りしています。
(松重豊)すいません、遅くまで。申し訳ない。
(星野源)いやいや、ありがとうございます。
(松重豊)ダラダラとしゃべってしまいまして。
(星野源)楽しい。楽しいよー! いいんです。もう、ビデはなくていいですから。
(松重豊)いやいや、そっちは大事だよ! それを待っているお客さん、いっぱいいるんだから!
(星野源)ビデなんてなくていいんですから。
(松重豊)チェリーが待っているでしょう!
(星野源)「松重」と「ビデ」、どっちを取ると思っているんですか、僕が?
(松重豊)ビデと比べられてもしょうがないな……。
(星野源)フハハハハハッ! 残念ながら最後のブロックです。ねえ。トム・ミッシュを聞いて。楽しいですね。
(松重豊)そうですね。素晴らしいミュージシャンと。本当にうれしいですね。
(星野源)ちょっとじゃあラストを。いいですか?
(松重豊)はい。今日は僕、日本ばっかり行っているんで。これもShingo Suzukiさんっていう……Ovallという、mabanuaさん、関口シンゴさんと3人でやられているんですけど。本当にフランスでサラリーマンをやられていたんですけど脱サラして。ミュージシャンになりたいって日本に戻ってこられて、池袋でプラプラしているところをmabanuaさんと関口シンゴさんに「このおっさん、なんとかしてあげようか」って。30をすぎてからミュージシャンになられたという。
(星野源)へー! そうですか。
(松重豊)その方のね、『The Abstract Truth』っていうアルバムの中の『Sunrise feat. Marina P and Blanco Nice』という曲なんですけども。ちょっと聞いてみてください。
Shingo Suzuki『Sunrise feat. Marina P and Blanco Nice』
(星野源)心地よい!
(松重豊)気持ちいいですね。
(星野源)いいですねー!
(松重豊)なんかこう、本当にメロディーラインがすごく美しくて。本当にね、あんまりアルバム自体は個人名では1枚しか出ていないんですけども。
(星野源)このアルバムしか。
(松重豊)で、Ovall自体もしばらく活動を休止いていたんですけど、去年ぐらいからまた再開して作り始めたんで。ちょっとまたこれからも楽しみだなと思って。もうベテランなんですけどね。そういう、個別ではいろいろと活動なさっているし。本当に好きなミュージシャンです。ありがとうございました。
(星野源)僕、Ovallも松重さんに教えてもらって。はじめて聞いて。よく聞いてます。
(松重豊)ありがとうございます。
(星野源)いや、いいわー。千葉県34才の方。「いままで聞いたことのない音楽、そして松重さんの包んでくれるような低音ボイス。松重さんとの会話にうれしそうな源さん。ただひたすらに深夜の空間に響き渡るメロディーが心地よかったです」という。
(松重豊)すいません。本当にオールナイトニッポンじゃなくなってきたかもしれない。
(星野源)いや、いいんです。全然こんな感じですよ。むしろいつもよりも元気なぐらいです。空間的には。
(松重豊)ああ、じゃあよかった。
(星野源)ありがとうございます。ばっちりです。岐阜県の方。「数年前、朝の情報番組で松重さんが『家でコーヒーを淹れるのが好き』とおっしゃっていたと思うんですが、コーヒー豆の種類や淹れ方のこだわりはありますか?」という。
(松重豊)コーヒーね。僕、コーヒー大好きなんですよ。
(星野源)コーヒーの話でも盛り上がりましたね。
(松重豊)コーヒーの話で盛り上がって。今日もコーヒーの専門家の方とお話をしたんですけども。
(星野源)へー!
(松重豊)そうなんですよ。鎌倉にすっごい美味しいコーヒー屋があって。もうそこのマスターにね、ちょっとブレンドも作ってもらったんですけども。まあ、めちゃめちゃ美味くてね。
(星野源)それはブレンドが美味しかったんですか?
(松重豊)そうそう。そこのね、24周年記念ブレンドっていう。ヴィヴモン ディモンシュっていうカフェがあるんですけど。
(星野源)あっ、ミキサーの大沢さん、知ってる? よく行ってる? 家が近い?
(松重豊)あそこのコーヒー、美味いよね!
(星野源)へー!
(松重豊)めちゃめちゃ美味いの。
(星野源)行きたーい!
(松重豊)もうそこ、スイーツとか料理は奥様が作られていて。ご夫婦でやられていて。
(星野源)すっごいいいですね、それ!
(松重豊)とにかく音楽に関しての造詣もすごい深い。ブラジル音楽をすっごく……ご自身でコンピレーション・アルバムを100枚ぐらい作られているし。
(星野源)へー!
(松重豊)それでいてコーヒーもすっごい最高に美味しくて。その方に今日、松重ブレンドっていうのを作っていただいて。それが美味いから。今度うちに来たら飲ましてあげる。最高の淹れ方を今日、俺教わったから。
(星野源)行きます、行きます。そうですか。ありがとうございます。
(松重豊)ネルドリップで。一杯ずつ丁寧に淹れてあげる。
(星野源)ねえ。ネルドリップでね。「ネルドリップというのがいいよ」と教えてもらいましたから。僕。お城の中で(笑)。
(松重豊)フフフ、お城の中でね。本当にね。
(星野源)で、僕はまだネルドリップできていないんで。味を知りたいです。最上級の美味しさを知りたいです。遊びに行かせてください。
(松重豊)本当に近い方は鎌倉のヴィヴモン ディモンシュ。これ、言いにくい、覚えにくいですけども。ここのコーヒーはすごい美味いです。堀内さんという方が作られているコーヒーです。
[お知らせ] 選曲・監修CD『鎌倉のカフェから〜While roasting coffee beans』が9/20(水)にランブリングレコーズより発売されます。焙煎の合間に聴いていた音楽を集めました。全15曲を収録。¥2000+税。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/74DEBkavYz
— 堀内隆志 (@takashihoriuchi) 2017年9月7日
(星野源)ちょっと行こう。っていうか、連れて行ってください。
(松重豊)いいよ。鎌倉、行く?
(星野源)鎌倉、行きます。ぜひぜひ。
(松重豊)でも、すっごい人が多いよ。ものすごい人だよ。
(星野源)全然大丈夫です。
(松重豊)人、大変でしょう?
(星野源)いやいやいや、松重さんも。僕は全然大丈夫です。
(松重豊)そうか。2人で堂々と行けば。
(星野源)堂々と行きましょう。
(松重豊)いいですね。
(星野源)楽しそう。
(松重豊)オムライスがまた美味いんだよ。
(星野源)ああーっ! 好きーっ! オムライス、好き! いいなー! ねえ。もうこんな話をして。もうビデはいいんじゃない?(笑)。
(松重豊)いやいや、そっちも大事ですよ。ビデ、大事。ずっと悶々と待っている人もいるから。
(星野源)じゃあ、僕が心安まった曲を。割とノリがいいのを選ぼうとしたんですけど、この流れで行った時に心地よいので終わった方がいいかなと思いまして。これ、じゃあちょっとリオン・ブリッジズというのを。
(松重豊)知らないですね。
(星野源)じゃあちょっと……。
(松重豊)これは最近の方ですか?
(星野源)これは今年です。このアルバム。この人もたしか若い。あとで年齢を調べます。『Good Thing』というアルバムの中から1曲目の『Bet Ain’t Worth the Hand』という曲を。この最初のマイケル・キアヌーカもそうですけど、トム・ミッシュもそうですけど。いまの若者がこれをやっているという。
(松重豊)若いんだ、この子も。
(星野源)若いです。なんかもう未来は明るいっていうかね。本当に。
(松重豊)20代。若いな。
(星野源)これ、本当にこれから楽しみですよ。音楽は。
(松重豊)本当ですね。
(星野源)どうぞ。リオン・ブリッジズ『Bet Ain’t Worth the Hand』です。
Leon Bridges『Bet Ain’t Worth the Hand』
(星野源)いかがですか?
(松重豊)かっこいいっていうか、これいまの人がやっているの? すごい。
(星野源)フフフ(笑)。ねえ。29才ということで。すごくないですか?
(松重豊)20代の若者がこんなソウルの名盤みたいなのを。
(星野源)そうそう。松重さん、歌が始まった途端に「うわっ、鳥肌立った!」って言ったじゃないですか。僕も初見で聞いた時に、はじめて聞いた時におなじタイミングで涙がギュッと、涙目になるっていう。「うわっ! これだ!」っていう。
(松重豊)ねえ。ブワッと鳥肌が立ちましたよ。いまでも思い出すと鳥肌が立ちますけども。
(星野源)これをだからいまの若い人がやっているって思うと……。
(松重豊)すごい!
(星野源)いいですよね。
(松重豊)楽しみだな。どんどんどんどん音楽の幅、裾野を広げてくれますね。本当に世界中で。
(星野源)で、またいま本当にクラシックな曲調でしたけど。ディスコティックな曲もあったりして。
(松重豊)いきなりそういうのがあるから、「ああ、いまの人なんだ」って思えるところもあるんですね。
(星野源)それもまたいいバランスなんですよ。だから、ちゃんといまの音として鳴らしているのがいいんですよ。
(松重豊)でもいまの曲はまたレコードで聞くべきところで……。
(星野源)そうなんですよ! フフフ(笑)。本当に。家で聞いていて「わーっ!」みたいな。「気持ちがいい!」って。
(松重豊)ああ、それは家で最高のステレオ、オーディオで聞けば涙がじわっと来るでしょうね。
(星野源)でも僕、最初に聞いた時はAppleMusicでイヤホンで聞いたんですよ。でも伝わるわけじゃないですか。レコードじゃないと伝わらないとかじゃなくて、本当にそういう普通の環境、どんな環境でも伝わる音楽だっていうのがすごくいいなって思います。
(松重豊)リオン・ブリッジズ。マイケル・キアヌーカ……アメリカの人ですか?
(星野源)アメリカの人。はい。いや、ありがとうございました。こんな感じで残念ながらお別れの時間ですよ。
(松重豊)あとはもうエロでどんどん。日本中の若者のシモ心をかき立てていただいて。私は早々にお暇いたします。
(星野源)ちょっと最後、質問だけ答えて頂いてもいいですか?
(松重豊)どうぞ。
(星野源)東京都の方。「カラオケの18番を教えてください」。カラオケ、行きます?
(松重豊)行きますね。ええと、星野源の『SUN』かな?(笑)。
(星野源)マジっすか? フハハハハハッ! 聞きたい!
(松重豊)いや、恥ずかしいから聞かせないけど。
(星野源)聞かせて! 君の歌を聞かせて!
(松重豊)フフフ(笑)。いや、マジでよ。
(星野源)へー。うれしい!
(松重豊)18番じゃないけど、家族で「最後に歌おうか」みたいなことは。
(星野源)えっ、締め? やった!
(松重豊)締め的な感じで。ええ。
(星野源)うれしい。なんかクラブイベントでも締めに流れているらしいので。締めっぽいんですかね? 終わりにかかる曲っぽいんですかね?
(松重豊)うん。「今日の飲み会、楽しかったな」的な感じになるんで。
(星野源)へー! うれしい。
(松重豊)歌ってます。
(星野源)ありがとうございます。なんか、ありがとうございます。
(松重豊)いやいや、とんでもない。一緒に今度、歌いましょうか。
(星野源)そうですね。カラオケ行きましょう。
(松重豊)行くの、本当に?
(星野源)いや、僕行きますよ。普通に歌ったりするんで。たかじんさんとかも歌うし。
(松重豊)そうなんだ。結構マニアックなのあるんだよね。カラオケ。
(星野源)意外とね。最近、特に。シングルのB面の曲とかも入っていたりしますよね。
(松重豊)そうそう。だから曲数の多いところに行きましょう。
(星野源)わかりました。行きましょう。じゃあ、コーヒー屋に行って、カラオケ行って、松重さんの家に行って。で、うちにも来て、みたいな(笑)。
(松重豊)はいはい。いいよ。1日じゃ終わらないな(笑)。
(星野源)楽しい(笑)。友達(笑)。
(松重豊)忙しいんだから、またね。
(星野源)忙しいですけどね。お互いにね。
(松重豊)お互いに。じゃあ。
(星野源)そうだ。『孤独のグルメ』の最終回も見ました。美味しそうだったー!
(松重豊)まあ、あの番組にも出ていただいて。
(星野源)ぜひぜひ。わかりました。
(松重豊)で、FM横浜にも出ていただくということで。
(星野源)あ、そうです。それも本当、ぜひ。
(松重豊)今日は楽しゅうございました。ありがとうございました。
(星野源)こちらこそ。なにか告知など、ありますか?
(松重豊)告知? 告知は……特にないです。
(星野源)フハハハハハッ!
(松重豊)あ、『検察側の罪人』という映画がね。だから星野くんとやっている映画はまだ言えないんだけど。『検察側の罪人』と、あとは『コーヒーが冷めないうちに』という映画が。塚原あゆ子監督の。
(星野源)『アンナチュラル』の。有村架純ちゃんが主演ですね。じゃあ、そんな作品も見ていただいて、そして『深夜の音楽食堂』を聞いていただいて。そして『星野源のオールナイトニッポン』も聞いていただいて。
(松重豊)チェリーネームもどんどんFM横浜にメールを寄越してくださいませ!
(星野源)アハハハハハッ! 今日は本当にありがとうございました。
(松重豊)ありがとうございました。
(星野源)松重豊さんでした!
(松重豊)どうもー!
<書き起こしおわり>