安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で大好きな多摩川競艇と、競艇場へアクセスする電車、西武多摩川線の人間模様について話していました。
(安住紳一郎)小平市の女性の方。ありがとうございます。「私の住む街・小平には自衛隊学校と警察学校があります。どちらも若者の通う学校ではなく、出世するため、偉くなるための学校。よくわからないけど。そして毎日、男の統制の取れた雄叫びが聞こえてきます。1キロぐらい離れていても雄叫びは空気を振動させます。私は夜、ランニングをしているのですが、毎度のように走るコースで酔っ払った学校のみなさんに遭遇することがあります。後ろからそのみなさんに追いつくと、必ず最後尾の人が『歩行者! 歩行者!』と言います。それは前にどんどん伝達されます。『歩行者! 歩行者! 歩行者!』。そして映画『十戒』のように我が道ができます。『どうも。どうもありがとう』と言いながら走り抜けます。爽快です」。
(中澤有美子)へー! あ、モーセみたいに真ん中を通れるということですか?
(安住紳一郎)たぶん、あれじゃない? 夜、学校って言ってもエリート養成ですから。もう25、6……30ぐらいの人たちなのかな? が、あれじゃないの? 歩道を選挙しているから、後ろから歩行者が近づくから、「よし、道を開けなさい」みたいなことを前の人に伝えるんじゃないですか? それで「歩行者! 歩行者!」って。うれしいよね。
(中澤有美子)そうですね。申し訳ないような、うれしいやら。
(安住紳一郎)道を開けてくれるっていうことですよね。小平。あのへんはね、面白いですもんね。学校がいろいろあってね。私が愛してやまない多摩川競艇場って、ありますでしょう?
(中澤有美子)(笑)
西武多摩川線の人間模様
(安住紳一郎)あそこに電車で行くと、JRの中央線の武蔵境からね、西武の支線(西武多摩川線)が出ていますでしょう。あれ、もともと砂利を運ぶために作られた線路なんですけども。
(中澤有美子)砂利を?
(安住紳一郎)3両編成ぐらいでね、是政の方に向かいますけどね。ビール工場があったりとかする方にいきますけども、終点の1つ手前に競艇場前駅があるんですよね。で、そこから武蔵境の方に帰る時なんかはもう、多摩川競艇っていうと結構ね、かなりお疲れのみなさん方が多いわけですよね。もう、ヒゲがボーボーみたいな。人生疲れましたみたいな感じの人の最後のインスパイアの場所だから。
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)それでもう、「あーあ……」みたいな感じで、茶色いジャンバーにグレーのズボンみたいな。もう、「はー、ほとほとです……」みたいな感じで3両編成の電車に乗っているわけじゃないですか。それでもう、「この車両、すごいな。競艇場帰りのおじさんだけなんだ!」みたいな感じで出発すると、その次の次の駅ぐらいで警察大学校かなにかがあって。もう「日本の治安を私が守ります!」みたいなキラッキラしたような、剣道とか柔道とかをやっている筋骨隆々みたいな人が背筋を伸ばしてまっすぐ入ってくるわけよね。行進のように入ってくるわけね。その瞬間にもうヨレッヨレのおじさん対警察大学校のエリート警察官の正面衝突みたいなのがあって。
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)で、多摩川線がガーン!って開くともうお互いでお互い、あまりにも違う人種同士で「ごたーいめーん!」みたいな感じになっちゃって。お互いがハレーションを起こしちゃって。なんか、「ええっ!?」みたいな感じになっちゃって(笑)。混沌とした感じの電車。
(中澤有美子)へー!
(安住紳一郎)それで終わらないんですよ。その次の次の駅に行きますと、今度はあれですよ。東京外国語大学の学生さんかな? インターナショナルな感じでね、もう「将来のグローバリズムは私が進めます!」みたいな感じのね。そういうみなさま方が今度そこにまたジャーン!って。「ごたーいめーん!」って入ってくる。
(中澤有美子)おおっ! 入り乱れて(笑)。
(安住紳一郎)入り乱れて(笑)。「うーん、へー! あれれれれ?」みたいな(笑)。「テーレレーレレーッ♪」みたいな。そして武蔵境に到着。「はー……」みたいな。いっつも私、武蔵境に着くと「ふぅ~っ!」って。自分の人生、考え直さなきゃ!って。
(中澤有美子)すごいですね(笑)。
(安住紳一郎)最終的には競艇が好きなんで、大好きなんですよ。多摩川競艇場の。
(中澤有美子)ねえ。よく行かれますよね。
(安住紳一郎)はい、はい!
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)アジフライ、大好き。あそこの多摩川競艇場に売られている170円のアジフライがとても美味しいんですよ。あ、決して真似して行かない方がいいですけども。で、「どこの冷凍食品メーカーなのかな?」と思ってダンボールに書かれているところに問い合わせをしたことがあるんです(笑)。
(中澤有美子)そ、そこまで?(笑)。
<書き起こしおわり>