星野源 ブレッド&バター『ピンク・シャドウ』を語る

星野源 ブレッド&バター『ピンク・シャドウ』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』でブレッド&バター『ピンク・シャドウ』を紹介。山下達郎さんのライブ盤『ピンク・シャドウ』との聞き比べをしていました。

バーベキュー

(星野源)さあ、久々にイエローミュージックのコーナーをやりたいと思います。イエローミュージックは僕の好きな音楽で、この曲を聞いてよ!っていう。で、海外の影響がありながらも日本の音楽っていうのを素晴らしく提示されている音楽というのを「イエローミュージック」と呼んでいまして、それを聞いていただくというコーナーでございますが……2曲、聞いてもらうパターン。パティーンをちょっとやりたいんですが。僕がハタチよりは前だったと思うんだけど。高校を卒業して一人暮らしをしてすぐに、中古CDとか、お金がないですからレンタルCDとかをして、当時はMDとかにダビングして聞くみたいなことをやっていましたが。その中で、ハタチぐらいだったかな? 中古CD屋さんでブレッド&バターという2人組の『Barbecue』というアルバムがありまして。それを買いまして。

で、僕は高校生の時から細野晴臣さんがすごく大好きになって、細野さんは本当にいろんな種類の音楽をやられているので。その細野さんが活動をされていた時期っていうのを掘ると、本当に周りにいろんな仲間の人とかがいたりして。で、「細野さんがなぜこういう音楽をやったのか? そのきっかけはこの人だった!」みたいな、そういう風にたどっていく音楽っていうのがめちゃくちゃいっぱいあるわけですよね。その中で、細野さんが組んでいた、最初はキャラメル・ママという名前でしたけども、その後にティン・パン・アレーというバンド。いろんなボーカリストのバックで弾いたりとか。もうスタジオミュージシャン、ベーシストとしていろんなところで弾かれたりした時期に、このブレッド&バターの『Barbecue』というアルバムもありまして。

で、その中で、これもたしか細野さんというか、演奏はティン・パンだったと思うのですが……ドラムも林立夫さんで、ギターも鈴木茂さんだったと思います。この演奏は。ごめんなさい。いま、ちょっとクレジットが手元になくてあれなんですけども。で、このブレッド&バターの『ピンク・シャドウ』という曲が僕、すごく好きで。当時から、何度も何度も聞いていたんです。ソウル感がするというか、このアルバムの中でいちばんソウル感があるような感じがして、よく聞いておりました。ではまず、このオリジナルの方を聞いていただきたいんですが。ブレッド&バターで『ピンク・シャドウ』。

ブレッド&バター『ピンク・シャドウ』

いや、いつ聞いてもいいですねー。ブレッド&バターの『Barbecue』というアルバムの中に入っている『ピンク・シャドウ』という曲でした。それで、なんで今日これをかけたか?っていうと、僕、結構前だと思うんですけど、この曲を普通に選曲していたりしてたんですが……なんでこれをかけたくなったかと言うと、前も言いましたけども達郎さんのアルバムを1枚目から買って、1枚ずつ聞くブームというのがありまして。

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で、それがあとちょっとで終わるんですけど(笑)、1枚ずつCDで全部買ってですね。で、でっかい音量でステレオで聞くっていうのが非常にいま楽しくて。で、それをやった時に、『IT’S A POPPIN’ TIME』っていうライブアルバムがありまして。これは結構、本当に若い時ですよね。達郎さんのアルバムの3枚目とかかな?

アルバムの3枚目ぐらいだったと思います。1977年ぐらいのライブを録音した2枚組のアルバムなんですけども。「これは本当にライブなんですか?」っていう感じなんですよ。クオリティーというか、演奏もすごすぎて。で、ライブのメンバーが、達郎さんがギターを弾きながらボーカルをやられていて、村上ポンタ秀一さんがドラムをやられていて、岡沢章さんがベースをやられていて、松木恒秀さんがギター。で、キーボードが坂本龍一さんというメンバーでございます。

その中で、もちろんオリジナル曲もあるんですけど、「ライブアルバムということで日本の作品のカバーをいくつか演奏しようと思った」ということで、それがブレッド&バターのこの『ピンク・シャドウ』という曲を達郎さんが演奏されていて。ちょっとテンポが早いんですよ。なんで、それをライブでやったということも含めて、しびれてしまいまして。「かっこいい!」ってなって。もともと、その楽曲ももちろん大好きだし、また違った魅力がこのライブテイクにはあるので。キメとかもかなり違う感じなんですよ。それもぜひ、じっくり聞いていただきたいと思います。

山下達郎さんのライブ音源でございます。『IT’S A POPPIN’ TIME』の中に収録されています。『ピンク・シャドウ』。

山下達郎『ピンク・シャドウ』

フゥーッ!(拍手)。このお客さんの感じもすごいいいんですよね。六本木ピットインで、1978年でしたね。私、生まれる前です(笑)。すげーかっけー! いやー、いいですねえ。なんか、いいよね。この全体的に、あまり広すぎない場所で濃密なライブっていう感じがしてとても好きです。ちなみにサックスを吹かれていた方は土岐英史さんということで、土岐麻子さんのお父さんでもありますね。ジャズサックス奏者の方ですね。メールが来ております。(メールを読む)「同じ曲なのに早さ、曲調、歌い手が違うだけでこんなにも違うんですね。どちらも素敵。カバーの世界は最高です」ということで、ありがとうございます。

(メールを読む)「ついにブレッド&バター登場! 動画で『ピンク・シャドウ』を何度も見ました。ハイトーンボイス、いいですね。バックでカースケさんが楽しそうに演奏されていました」。あっ! カースケさんも一緒にやっているだ! いいですねえ!

そんな感じで久しぶりのイエローミュージックのコーナー、いかがだったでしょうか? なんかこういうの、2時間ぐらいやりたいですけどね(笑)。ただ、「これ好きなんですよ!」って言っているだけのやつ。じゃあ、こんな感じで。ぜひ気になった方はチェックしてみてください。ブレッド&バターの『ピンク・シャドウ』はこの『Barbecue』に入っているバージョンが僕はいちばん好きで。他のは結構ミックスが違ったりとか、全然違うアレンジだったりするので。それも含めてチェックしてみてください。ありがとうございました!

<書き起こしおわり>

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