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みうらじゅんと安住紳一郎『MJ’s FES みうらじゅんフェス!』を語る

みうらじゅんと安住紳一郎『MJ’s FES みうらじゅんフェス!』を語る 安住紳一郎の日曜天国
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みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』にゲスト出演。川崎市民ミュージアムで開催中の『MJ’s FES みうらじゅんフェス!』について話していました。

(安住紳一郎)みうらじゅんさんのプロフィールです。1958年(昭和33年)生まれ、現在60才。京都府京都市のご出身です。1980年、漫画家としてデビュー。1997年には「マイブーム」が新語流行語大賞に選出。ゆるきゃらや仏像ブームの火付け役に。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、映画監督など多方面で活躍されています。さて、みうらさんといえば、いまもう、この話でもちきりですね。

(みうらじゅん)ああ、そうですか?

(安住紳一郎)私の知り合いも、大げさではなくて6人ぐらいが「行ったよ!」って。

(みうらじゅん)ああ、そうですか? 展覧会をやっているのが川崎市民ミュージアムっていうところなんですけども。そこの方が川崎市の全小学校に僕のパンフレットを、たのんでもいないのに配っているんですよ。

(安住紳一郎)川崎市の小学校?

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川崎市の全小学校にチラシ配布

(みうらじゅん)川崎市の全小学校に「配りました!」って得意げにおっしゃったんですけども。問題があるんじゃないか?って僕は思っているんですけども。小学生が学校から持ってきたものに、「SINCE」って書いたTシャツの俺の写真が載っていたっていうことで。「事件だ!」っていうことになっているんですよね。これ。

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川崎市の全小学校に配布されたチラシ

(中澤有美子)アハハハハッ!

(安住紳一郎)そうですよね。『MJ’s FES みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展』ですからね。

(みうらじゅん)「フェス」ってつけたのは、川崎の武蔵小杉という駅から、ここはちょっと遠いんですよ。

(安住紳一郎)立派な公立の美術館ですよね?

(みうらじゅん)公立の美術館で。バスに乗らなきゃならないんで。一応「フェス」ってつけておくと、「フェスにしては近いじゃないか」っていう考えが出るんじゃないか?って。ロックフェスって、大概遠いですから。山の中でやっていたりして。それに比べたら、ここは近いですから。

(安住紳一郎)等々力競技場のある公園の中にある?

(みうらじゅん)そうです、そうです。

(安住紳一郎)この公立の美術館。常設展は川崎の歴史とかが展示してあるところに、「みうらじゅん マイブーム全貌展」って……。

(みうらじゅん)そうですね。なんの縁もないんですけどね。川崎と僕は。川崎に住んだこともないんですけども。ええ。

(安住紳一郎)これはまた、うーん。ちょっと違うものを持ってきたという、この川崎市のやる気ですか。

(中澤有美子)そうですね。粋ですね。

(みうらじゅん)あっちもここまでとは思ってらっしゃらなかったんだと思うんですよ。で、1回出品というか、トラックでいろいろとうちの事務所とか倉庫から運んだんですけども、その後に4回か5回ぐらい、また運び直したんですよ。で、小屋がそこはすごい広いんですよ。いままで展覧会、いろいろとやりましたけども、いちばんデカい会場だったんで。そこに見合うだけと思っていろいろと出したんですけども。ちょっとトゥーマッチだったみたいで。みなさんもやっぱり感想としては「情報量が多すぎてクラクラしているだけ」っていうことみたいですね。

(安住紳一郎)アハハハハッ! いわゆる、みうらさんがこれまでにコレクションをしてきたいろいろなものが?

(みうらじゅん)そうですね。いろんなコレクションと、あとはうちのオカンに母の日にあげた肩たたき券とか……。

(中澤有美子)アハハハハッ!

(みうらじゅん)僕、後生大事に持っているんですよ。そういったものが、陳列ケースにきれいに並んでいて。で、学術員の人がちゃんと「だいたい○年に発行されたものだ」って。まあ、「発行」っつっても手書きなんですけども。まあ、それをちゃんとしておられるもので一瞬、「これはアートなのかな?」って錯覚する人が多いと思うんですけども。アートじゃないです。はっきり言って。

(安住紳一郎)でもね、みうらさんのこれまでやってきたことを並べると、これだけになるという。

(みうらじゅん)全て……まあ「全て」って言っても1/3ぐらいなんですけども。それでも。まだ事務所が汚いままなんで。まだ二軍、三軍の予備軍がいるんですけども。

(安住紳一郎)ちゃんとやっぱり公立の美術館なので、展示されるものに対しては出品目録ができていて。「肩たたき券 制作年 ○年 サイズ ○センチ × △センチ IDナンバー」って……(笑)。

(みうらじゅん)かhんとされているでしょう? そこも面白いですよね。

(安住紳一郎)面白いですよね! あと、18禁コーナーもあるんですね。

(みうらじゅん)やっぱりその展覧会をした時に、「エロスクラップはどうなっているんだ?」っていう問い合わせがあったらしくて。やっぱりこっちもそこは悔しいところで。当然展示したいわけなんです。それも、去年スクラップの方も500巻を超えましたんで。それで展示したいんですけど、いかんせん小学校にいっぱいパンフレットを配っているということもありましたので。まあ、実は奥の方に18禁コーナーがあるんですよ。覗き穴でちょっと見れるぐらいにはなっているんですけど、そこに展示してあるのは、たぶん30冊とか40冊ぐらいだと思います。はい。

(安住紳一郎)でも、第一会場があって、怪獣ブーム、仏像ブーム、フォークシンガーブーム、牛ブーム、アウトドア般若心経。それから高校生、浪人時代、学生時代、イラストレーターブーム。エッセイストブームがあって、ケロリ新聞があって、スクラップブックコーナーがあって。あくまでもこれは第一会場。

(みうらじゅん)そうですね。

(安住紳一郎)で、第二会場はバカ粘土、カスカメ、ヘンヌキ、ヘンザラ、ユノミン、金プラ、ギャップ、プリ貝、二穴オヤジ、ゴムヘビ、フェロモンレコード、天狗などなど。

(みうらじゅん)そうですね。

(安住紳一郎)はかせたろう。

(みうらじゅん)ああ、はかせたろうはね、数年前からやっている活動なんですけども。かつての西洋美術とか日本絵画とかで、裸婦画ってあるじゃないですか。あれのカタログみたいな美術書を買ってきて、そこにきれいにね、マジックでパンティーを穿かせるんですよ。

(安住紳一郎)フハハハハハッ!

(みうらじゅん)で、いちおう「はかせたろう」って呼んでいるんですけど、きれいに穿かせて。西洋絵画でいっぱい女の人がお風呂に入っている絵も、一個一個小さいところにね、きれいにパンティーを穿かせていくっていう活動、パフォーマンスですかね。それも展示されてますね。

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みうらじゅん「はかせたろう」

(安住紳一郎)ああ、そうですか(笑)。いいですよねー。この「80.3×65.2 制作年 2004年 彼女」っていうのはこれ、なんですか?

(みうらじゅん)ああ、これね……やっぱりいいところに目をつけられますね。さすが。それね、僕ははじめて童貞を喪失させてもらった彼女の似顔絵があるんですよ。写真は残っていなかったんですけども。その時はまだ僕は美術大学を志望する浪人生だったんで。「ちょっと書かせてくれ」って彼女の顔を書いた絵があって。

(安住紳一郎)ご本人に再会して?

(みうらじゅん)いや、再会してないんですよ。もちろんしていないですよ。その当時、それを書いて。それを後生大事に。当然、歴代の彼女の中でも意味合いは違いますんで。それもちゃんと額装をして並んでますので。ぜひとも。

(安住紳一郎)いやー、見ていたいですよね。「乙葉 my love」っていうのは?

(みうらじゅん)乙葉ちゃんがすごい好きでね。大きい絵を書いていったんですけども。50号とか100号のアクリルの絵なんですけども。まあ、乙葉ちゃんとか小池栄子さんとか、その当時結構僕がお世話になっていた人をたのまれもしないのに大きく書いて。その後ろに、そうですね。いやげ物を書いたり。いろんなものを合成している絵なんですけど。基本的に、たのまれていないものがごっそりと並んでいるんで。見た人がクラクラするのはそこなんですよね。「イラストレーターブーム」って言っていますけど、僕は一応イラストレーターでご飯を食べているですけど。「ブーム」で片付けていいのか?っていうことですよね。

(安住紳一郎)本業ですよね(笑)。

(みうらじゅん)そうなんですよ。基本的に僕は「イラストレーターなど」って前から言っているんだけど、やっぱりちょっと新聞社の方とかは固いから。「そんな職業はない」って言うから、「など」が取れて「イラストレーター」って書いてあるんですよ。あまり、書いてないんですよ。依頼を受けていないんで。やっていることは「など」なんで。その「など業」がドッとあるっていう感じなんですよね。

(安住紳一郎)そうですよね。1人電通ですもんね。

(みうらじゅん)1人電通です。はい。

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1人電通

(安住紳一郎)これは相当な情報量ですし、見る時間も結構掛かりそうですね。

(みうらじゅん)3時間以上はかかるんじゃないですかね? ビデオとかも流していて。バンドとかのやつもあるんで。「勝手に観光協会」っつって、47都道府県の県のご当地ソングを、そこで生まれてもいないけど、作ってもいいんじゃないか?っていうブームがあって。全県作って、プロモビデオも全県作りました。それがずっと流れていますんで。それを見るだけでも1時間以上かかりますんで。

(安住紳一郎)そうですよね。さらには、学芸員によるギャラリーツアー。

(みうらじゅん)これ、僕も見ていないんですけど……恐ろしいですよね、それね。

(安住紳一郎)これはみうらさんが案内するのではなくて、川崎市の市民ミュージアムの?

(みうらじゅん)真面目に語られるんだと思うんですよね。僕も見てみたいです、それ、本当は。

(安住紳一郎)そうですよね。あと、ベビーカーツアー。

(みうらじゅん)それも見てみたいですよね。

(安住紳一郎)これは普通、多分美術館に子供を連れて行くとうるさくなるだろうと思って、足が遠のいている人が堂々と来るという。

(みうらじゅん)来られるというシステムでしょうね。はい。もう子供はね、結構チンチンのこととかもよく描いてあるんで。喜ぶとは思うんですよね。

(安住紳一郎)はー! それにしても、ものすごい膨大な展示の数々。

(みうらじゅん)そうですよね。僕いま、そこを「家」って呼んでますんで。もう今後もずっと常設であることを願ってやまないんですけども。

(安住紳一郎)そうですね(笑)。常設になると、完全にそこはもうみうらさんの部屋ですよね?

(みうらじゅん)そうですね。僕、そこに住んでいても全然構わないんで。横に常設でバイトーっていう川崎市が常設している、あれはたぶん新潟だと思うんですけど。ちょっと小屋みたいなのが建っているんですよ。僕、あそこに住めるなと思って。前から、設営していた時に思っていたんですけども。今日もこれから行くんですよ。昼からトークショーがあって。

(安住紳一郎)ねえ。いとうせいこうさんとのトークショーがあるということで。

(みうらじゅん)3時ぐらいからあるんですよ。

(安住紳一郎)午後2時からですね。

(みうらじゅん)ああ、すいません。ありがとうございます(笑)。

(安住紳一郎)3月25日まで、川崎市民ミュージアムで開かれています。一般で800円。大学生・高校生・65才以上は600円となっています。

(みうらじゅん)ここをやっぱり、僕は還暦だから「60」にすべきでしたね。ここはちょっと思いましたね。

(安住紳一郎)そして中学生以下は無料!

(みうらじゅん)すごいですね。いちばんやっぱり多感期に見てほしいですよね。「こんなバカでもやっていけるんだ」っていう感じなんですよね。一応、この状態を「バ還暦」って呼んでいるんですけども。バカでも還暦は迎えられるぞ!っていう証明を僕、1人でがんばって主張しているんですけども。

(中略)

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川崎市民からの反響

(安住紳一郎)川崎市民ミュージアムの関係者の方からお便りをいただいおります。

(みうらじゅん)すいません。なんか悪口を言っちゃったかな? ごめん。悪口じゃないよ。

(安住紳一郎)「川崎市民ミュージアム、開館の準備室時代から働いていたものですが、こちらは当時珍しい、いわゆる博物館、美術館に映画や漫画、グラフィック、写真などのコレクションを収集・展示することを目的に作られたものなので、みうらじゅんさんの展示があっても不思議ではありません。開館時には手塚治虫先生の展示をし、先生にも来館していただきました。「公立なのに」みたいに安住氏がおっしゃっているのには、むしろ違和感を覚えます」という。

(みうらじゅん)クレームですね、これ。すいませんでした(笑)。

(安住紳一郎)すいませんでした。神奈川県川崎市の女性の方です。「みうらじゅんフェスに2回、行ってきましたが、まだ見切れなかったというのが正直な感想です。私は川崎市民なのですが、この前子供の小学校に行く機会があり、いつもは健康ニュースなどが貼ってある廊下の掲示板にみうらじゅんフェスのポスターが貼ってあって感慨深かったです。我が子は私の影響でみうらさんが何をなさっているか知っていましたが、チラシが配られた時は『なんだ、このおじさんは?』とクラスの低学年男子が騒いで盛り上がっていたようです。他にも町内会の掲示板など、あちこちに川崎市内ではみうらさんを見かけるようになっております。私も会場で買ったシンスTシャツを着て地道に宣伝をしています。次回は子供を連れ、情操教育に馳せ参じようと思っております」。

(みうらじゅん)ありがとうございます。もうね、川崎では僕、たぶん道祖神の扱いだと思いますよね。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。いいですねー。川崎市の方。「川崎市の小学校で教員をしています。じゅんさんのおっしゃる通り、たしかにパンフレットを配りました。2年生のクラスなのですが、パンフレットの表紙にデカデカと載った知らないおじさんのサングラス姿に教室がざわつきました」。アハハハハッ!(笑)。

(みうらじゅん)フフフ(笑)。サングラスをかけてちょっと長髪だと、いま振り込め詐欺のイラストに似ているんですよ。それをちょっと、どうにかしてほしいんですけどね。

(安住紳一郎)そうですよ。やっぱり小学生も早い段階からぜひみうらさんの世界を知るべきですよね。

(みうらじゅん)そうですね。たぶん親から「気をつけろ」って言われている顔だから。僕。記号が。

(安住紳一郎)たしかに小学校1年生はまだ、みうらさんの世界は知らないと思うんですけどね。

<書き起こしおわり>

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