DJ JINさんがJFN『Joint&Jam ~global dance traxx~』の中で亡くなったECDさんを追悼。ECDさんとの思い出を話していました。
(DJ JIN)毎週この時間は「DJ JINのヴァイナル・ギャラリー」と題して私の秘蔵レコードを紹介しています。先日、ヤフージャパンのトップニュースにも出ていたのでご存知の方も多いと思いますが、日本のヒップホップシーンで以前から活動を続けてきたラッパー、ECDさんがお亡くなりになりまして。享年57才だったんですけども。
(ジェーン・スー)若いよね。
(DJ JIN)本当にね、ここ数年はガンで闘病中なんていう、そういうことも知っていたんですけども。ついに、この日が来てしまったなということで。そのECDさんと言えば、本当に90年代の頃からライムスターと共にと言いますか、仲間と言いますか。まあ、先輩と言いますか。そんな存在だったので、ちょっとここで取り上げたいなという次第でございます。
(ジェーン・スー)はい。
(DJ JIN)ECDさん……我々は本名で「石田さん、石田さん」なんて呼んでいたわけですけども。そのECDさんが残したクラシックな楽曲。日本のヒップホップ史にその名を刻む『MASS 対 CORE』とかね。
(DJ JIN)あとは『ECDのロンリーガール』とかね。
(ジェーン・スー)うん。
(DJ JIN)そういった名曲があったりとか。あとはECDさん、石田さんといえば96年に
行われた日本のヒップホップが全国区となっていくきっかけになった一大イベント『さんぴんCAMP』を主催をしたりだとか。気骨の人というかね。やっぱりストロングスタイルな、そういった信念のある男だったなという印象がありまして。で、何年か前に東京・新木場のageHaっていう超巨大なクラブで石田さんとばったりお会いすることがあって。
(ジェーン・スー)おおっ!
(DJ JIN)で、その頃にリリースされたECDの『憧れのニューエラ』という曲があって。それ、自分は好きでよくかけていたから、「『憧れのニューエラ』がすっごい好きで、DJでめちゃめちゃかけてるんですよ」って。そしたら石田さんがね、ちょっとはにかんで。照れながら、「ああっ!」みたいな。「やっぱりシャイだな、石田さんだな~」なんてね。やることはすごい気骨あふれる、信念の男なんだけども、いざ会うとすごいシャイでっていうのが、ザ・ECDっていうかね。そういったことが思い出されるという。
(ジェーン・スー)うん。
(DJ JIN)ということで曲の方に行ってみましょう。ECDで『憧れのニューエラ』。
ECD『憧れのニューエラ』
(DJ JIN)お届けしたのはECDで『憧れのニューエラ』でした。
<書き起こしおわり>