スポンサーリンク

松尾潔 Eric Benet『Sunshine Remix ft. Tamia』を語る

松尾潔 Eric Benet『Sunshine Remix ft. Tamia』を語る 松尾潔のメロウな夜
スポンサーリンク
スポンサーリンク

松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』でエリック・ベネイの『Sunshine Remix ft. Tamia』、そしてマック・ミラーの『My Favorite Part ft. Ariana Grande』を紹介していました。

(松尾潔)さて、いまザーッとね、アメリカのブラックミュージック30年、40年ぐらいを雑に、大まかにまとめるような言い方をしましたけども。最近、この番組で何度も繰り返し使っている言葉のひとつに「90’s R&B」。そして「90年代懐古」というフレーズがありますが。これもブームではなくて、ひとつのジャンルとして定着したんじゃないか? というのを番組でも以前、お話しましたけども。その定着ぶりに上手く自分の居場所を見出した、そして復権した人がエリック・ベネイ(Eric Benet)ではないでしょうか?

90年代のメロウなR&Bの立役者の1人であり、そしていまなおアメリカ本土はもちろんですけども、ヨーロッパ、アジア……とりわけ韓国、日本で絶大な人気を維持している素晴らしい男性ソウルシンガーですね。そのエリック・ベネイ、キャリアも20年以上たったいまになって、その名も『Eric Benet』というアルバムがもうすぐリリースされますが、そこからの先行シングルとなりました『Sunshine』という曲。これがいま、アメリカのラジオ局でいい流れを作っておりますね。

スポンサーリンク

Eric Benet『Sunshine』

いま、その流れに乗ってリミックスまで登場しちゃいました。リミックスではデュエット仕立てになっておりまして。元は1人でエリック・ベネイが歌っていたんですけども、男女デュオ。このお相手に抜擢されましたのがエリック・ベネイの代表作のひとつ、1999年のR&Bナンバーワンヒット『Spend My Life With You』でパートナーを務めておりましたタミア(Tamia)でございます。

そう。タミアもね、この番組で去年ですか。お話しましたが、久々に出したアルバムがR&Bチャート一位と、本当に驚異的な復権ぶりを見せております。そんな、この歳……40才を超えていまがいちばん美しいかもしれない美男美女、エリック・ベネイとタミアのデュエットをお楽しみいただきましょう。曲は『Sunshine Remix』。

スポンサーリンク

Eric Benet『Sunshine (Remix) ft. Tamia』

スポンサーリンク

Mac Miller『My Favorite Part (feat. Ariana Grande) 』

2曲続けて男女デュエットをお楽しみいただきました。まずはエリック・ベネイ feat. タミアで『Sunshine Remix』。そして、マック・ミラー feat. アリアナ・グランデ(Mac Miller feat. Ariana Grande)で『My Favorite Part』。

いずれもリリースされる、そしてリリースされたばかりのアルバムに収められております。エリック・ベネイの方はセルフタイトルド・アルバム『Eric Benet』。マック・ミラーの方は『The Divine Feminine』っていうんですけどもね。


Divine Feminine

マック・ミラーという人は白人男性若手ラッパーみたいな。スペックが全部、ともすれば長年ブラックミュージックを聞いている人からすると軽く見られてしまいそうなところなんですけども。この人は本当に実力があると思いますね。アリアナ・グランデのファーストアルバムでも『The Way』という曲を一緒に。ブレンダ・ラッセル(Brenda Russell)のネタ(『A little Bit of Love』)の曲を一緒にやっていましたけども。

この人は自分で曲も作れるし、器用にラップもするし。歌の方もなかなかですね。ここはもう、なんかラッパーと言うよりもやや変則的ではあるけれど、男女のデュエットとして立派な新しい形を見せてくれていると思います。『My Favorite Part』。その前にご紹介したエリック・ベネイとタミアのデュエットですけども。エリック・ベネイは来月10月15日に50才ですよ。エリック・ベネイが50才か!ってさっき僕は思ったんですけども。「ん?」って思って。タミアを去年ご紹介した時に、「タミアも40才になる時代ですね」って言ったんですよね。当然ながらタミア、ひとつプラスしていま41才なんです。ねえ。90年代R&Bの人気者2人がもういまや熟年っていうんですか? 僕、たしかタミアの時に「熟女」っていう言葉を去年使って、なんかそこにためらいを覚えたものですから。「美」をつけて「美熟女」って言ったらちょっとお叱りの言葉をいただいたっていう記憶があるんですけども(笑)。

松尾潔 2015年 ベスト・メロウソング トップ20
松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の2016年第1回目の放送で、2015年のR&Bシーンを振り返り。松尾さんの個人的な2015年のメロウソングチャート トップ20を紹介していました。

まあ、いまメディアでは割と普通に使われておりますが(笑)。で、エリック・ベネイの場合はなんでしょう? 美中年ですよね。まあ、そんなに「美」って言いたいのか?っていう感じなんですけども。でも本当に僕ね、若い時からエリック・ベネイっていうのはいい男だなって。まあ直接ね、何回も会っていますし。男っぷりがいいな! なんて思っていたんですけども、いまがいちばんかっこいいな、なんて思っちゃいますね。この歌いっぷりとか。あと、やっぱり彼の最近の仕事ぶりを見ているからでしょうね。

自分でレーベルを立ち上げで、そこでゴアペレ(Goapele)とかカルヴァン・リチャードソン(Calvin Richardson)といった音楽好きにはもう以前からそのポテンシャルを認められているけれどもなかなかそれに見合った商業的な成功がまだ出ていないというような人たちを「うちで歌いなよ!」みたいな感じでどんどんエリック・ベネイ、自分のレーベルから作品をリリースして。また充実したものを出してくるんですよ。エリック・ベネイね、本当に昔のことを言うようですけども、人気女優……トップ女優と言ってもいいですね。ハル・ベリー(Halle Berry)の夫として、「奥さんに比べてあの夫はなんだ?」みたいなことを言われたりとか(笑)。

一時はね、もうダメな夫の典型みたいに言われていたことが信じられないぐらい。もう、念のために言いますけどもね、ハリーとはセパレートして新しい伴侶を得ていますが。もう本当に、「ああ、こういうアーティストのキャリアの積み重ね方ってあるんだな」っていう。あと、やっぱり思い立った時がその人にとってのチャンスなんだなってことを見せてくれる、そんなエリック・ベネイですね。『Sunshine』という曲。これ、元の曲は非常にオーセンティックなR&B、エリック・ベネイ節っていう感じでしたけども、このリミックスではエムトゥーメイ(Mtume)の1984年の大ヒット『You, Me And He』をサンプリングしております。

まあ、『You, Me And He』というぐらいで、これは何をか言わんや。三角関係を描いたドロドロのトライアングルラブソングだったわけなんですが、そこをネタに使ったところもちょっと技ありという気がしますね。もう、おじさん力ですよ。エリック・ベネイ。まあ、それに比べますとね、このマック・ミラーとアリアナ・グランデ。2人の年齢を足してもエリック・ベネイに届かないんじゃないかな?っていうぐらい若い20代前半のデュエットなんですけどもね。まあ、こういった人たちにも男女のデュエットという形式が継承されているっていうのが本当に心強いですね。この世界はまだ安泰だなという気がいたします。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました