宇多丸と堀込高樹 RHYMESTER『Diamonds feat. KIRINJI』を語る

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堀込高樹さんがTBSラジオ『タマフル』にゲスト出演。プロデュースしたRHYMESTERの新曲『Diamonds feat. KIRINJI』について宇多丸さんと話していました。


(宇多丸)スペシャルゲストのご紹介です。9月6日にリリースされるRHYMESTERの11枚目のニューアルバム『ダンサブル』。今月は毎週このアルバムから宇宙初オンエアーとなる曲を発表していますが、今夜はこの日のためにとっておきました。スペシャルウィークですから。数字! 数字といえばこの男を(笑)。

(堀込高樹)本当ですか?(笑)。

(宇多丸)KIRINJIより堀込高樹さんでーす!

(堀込高樹)こんばんは。よろしくお願いします。ありがとうございます。今日はお呼びいただいて。

(宇多丸)いや、とんでもないです。お忙しいところ、申し訳ございません。この時間はだいたいお眠だというね。

(堀込高樹)寝てますね。ちょうど(笑)。

(宇多丸)10時ですよ?

(堀込高樹)まあ、そうなんです。

(宇多丸)そんな早いんですか?

(堀込高樹)朝6時半に起きますから。まあ、それでも早いだろうっていう話なんですけど。

(宇多丸)起きている時間の短さ(笑)。

(堀込高樹)なんかもうね、早くなっちゃってね。

(宇多丸)まあまあね、お子さんなんかもいらっしゃいますからね。ということで、高樹さんをお招きしたのは『ダンサブル』の中で1曲、KIRINJIと、フィーチャリングというかプロデュースをしていただきました。改めて堀込高樹さんのプロフィールを簡単にご紹介いたします。堀込高樹さんはKIRINJIでボーカル、ギター、作詞、作曲を担当。97年、弟の堀込泰行さんとともにキリンジとしてCDデビュー。2013年4月、泰行さんの脱退を受けてKIRINJIとなりましてバンドスタイルに移行。今回の共作のきっかけとしてひとつには2016年8月にリリースされましたKIRINJIの『ネオ』というアルバムに『The Great Journey feat. RHYMESTER』という曲にRHYMESTERを呼んでいただいて。

KIRINJI『The Great Journey feat. RHYMESTER』



(堀込高樹)はい。

(宇多丸)まさかの。いまとなっては……。

(堀込高樹)よかったですよね。あれでなんか一皮むけた感じが。

(宇多丸)いやいや、ありがとうございます。素晴らしい曲ができたなと。ライブも楽しかったですね。

(堀込高樹)そうそう。あのライブの打ち上げの後、ズルズルと残っていて。その時に宇多さんとその話をね。今回の。

(宇多丸)ぜひRHYMESTERの……ちょうどアルバムをずっと作っていたんで。それこそ、僕らもなんかしらちょっと新しいアプローチをしたいなということで。ぜひ今度は高樹さんにRHYMESTERをプロデュースしてもらったらどうなるのか? というあたりで。で、トラックを高樹さんからいただいて。去年の12月ぐらいですかね?

(堀込高樹)そう。「年内にくれ」っていう話で。急がされた割に結構空いたなと思って(笑)。

(宇多丸)違うんですよ……(笑)。もらって、そうなんですよね。本当にすいません(笑)。もらって、「さあ、どうするか?」って。そこでまた時間がかかっちゃったんですけど。で、それにようやく歌詞とかを乗せて。でも何度か結構細かくやり取りをさせていただいて。

(堀込高樹)そうですね。僕もデモテープを何回も作るタイプで。で、はじめのデモテープにもう2人がラップを乗せたのを持ってきて。で、それに「テンポとか、このままでいいのかな?」って。で、「あ、いいですよ」っていう話になったから。で、まあ「テンポ、遅くしない?」っていう話をしたり、「これでいいよ」っていうようなやり取りがあって。

(宇多丸)なんかね、で、遅くしたバージョンで試してみたりとかいろいろとあったんですよね。そう。僕ら的には最初のデモをもらった時のこの……KIRINJIのトラックにしても結構キラキラしたチューンじゃないですか。やっぱりこのアッパー感、高揚感みたいなところは残したいなと。歌詞もそういうような歌詞で、高揚感の方は活かしたいというのはあったんで。で、スピードはそのままに……でも僕はすごい感動したのは、途中でやり取りの中で、とはいえなんか性急な感じはしないかな? みたいなのを受けて。KIRINJIのギターやコーラスをやられている弓木英梨乃さんのカッティングギターがポンと間に入ったことで、トラックとラップの……特に僕の張った感じのラップの間に1個、接着剤というか。あれ、すごいじゃないですか。

(堀込高樹)そう。ギターとあとね、ハットの跳ね方とかベースの跳ね方をちょっとずつ元からズラしたんですよ。ちょっとずつちょっとずつ。で、「ああ、これだと跳ねすぎだな。ここがちょうどいいかな?」っていうのは割とネチネチネチネチと……。

(宇多丸)ってやったら、でも魔法のようにフィットが上手く行って。僕はもう、「ワオッ、高樹さん!」って。もちろん、前からすごい方だとは思いつつ、「いや、やっぱりなんて音楽家として頼もしい男なんだ!」と思いまして。Dとももう、そういう……「ここにギターを間に入れてこうすれば……」みたいな発想がなかったから。「おお、やっぱりすごい!」って。やっぱりバンド的な発想というのかな?

(堀込高樹)ああ、そういうのはあるかもしれないですね。

(宇多丸)感動しました。で、さらにね、弓木さんがコーラスで入って。あとコトリンゴさんもコーラスで入っていただいてというね。またあそこで女の子の声がいいんですよね。なんかね。

(堀込高樹)「苦手ですか?」みたいなね。あ、いま言っちゃいましたけど。

(宇多丸)これ、途中でね。歌詞がね。まあ、これだけ言うと高樹さんが変態っぽい感じになりますけど、そういう歌詞があるんです。

(堀込高樹)もうね、Mummy-Dは悶絶していました。「変態か、お前は!」っていうぐらいに(笑)。

(宇多丸)いや、でもたまんない。やっぱね、KIRINJIにおける女性2人使いの、高樹さんの「さすが、萌えポイントわかってんな!」と(笑)。

(堀込高樹)(笑)

(宇多丸)これ、おじさんがウヒャウヒャ言って。あんまりよくないね(笑)。せっかくいい曲ができたのに、なんか変態的な意図のみが(笑)。

(堀込高樹)気持ち悪くなっちゃった。すいません(笑)。

(宇多丸)でもね、本当に僕ら的にも。不思議なもので、いま後ろで流れている『The Great Journey』の方は、ちょっとテーマも変わっているし。ラブホテル街でさまよう男女っていう。ある意味、RHYMESTERでもおかしくないような感じで。で、たぶんこっちの『Diamonds』の方がKIRINJIっぽいっていう感じがありますよね。

(堀込高樹)なんでですかね?

(宇多丸)これは僕、論理的な理屈はあって。やっぱり高樹さんはKIRINJIに新しい風、血を入れたくて僕らを呼ぶからRHYMESTER色が強くなる。で、僕らはいままでのRHYMESTER色ではないものを入れたいって呼んでくるからKIRINJI色が強くなるって、論理的にはそういうことだと思いますけど。

(堀込高樹)そうですね。たしかにね。

(宇多丸)でもね、やっぱね、こんだけきらびやかなチューンはなかなかないんで、どういうことを歌うか? からして結構ね、やっぱりそこは悩みましたね。

(堀込高樹)アルバムを先に聞かせていただいて。結構ほら、割とパツン、パツンっていう感じのトラックが多かったから。お上品すぎちゃったかな?って思って。

(宇多丸)いやいやいや、上品がいちばん。シャツ感です、シャツ感。ねえ(笑)。

(堀込高樹)シャツ感(笑)。

(宇多丸)でもやっぱりこのキラキラしたものすごい、本当に週末とかにぴったりな。僕はパッと聞いてもう、いちばん僕の好きな世界観ですけど。週末にちゃんとおしゃれして街に出かけていく。でも、ちょっとその街の中で、自分は1人でちょっと不安な感じとか。その感じで行きたいなと。で、Dと話していてやっぱり、たとえば『桐島、部活やめるってよ』の……最近Dと映画の話とかをよくしていて。あのテーマで、「何かが好きってすごくいいことだよね」みたいな。じゃあなんか胸に「好きなもの」という輝きを持っているみたいなさ。で、僕は割と思春期の若者ぐらいの気分の感じなんですけど、Dは子供に呼びかけるような。

(堀込高樹)そんな感じがしますね。

(宇多丸)で、要は僕の歌っている歌詞の子が大人になってDの立場のお父さんになっているのか、もしくはDの歌で子供に向けたメッセージを、その子供がなにか音楽とかが好きな子供になって1番に戻るのか、みたいな。なんかそういう構造もできていいな、なんて話を出来上がってからDと(笑)。

(堀込高樹)いや、でも聞いてわかりましたよ。僕、すぐに。

(宇多丸)ああ、そうですか。ありがとうございます。というね、ウヒャウヒャ言っているだけじゃなかったという。あ、ちなみにもう1個だけ。高樹さんはどんな女性に蹴られたいですか?

(堀込高樹)蹴られたい?(笑)。

(宇多丸)今日の11時の特集でね。

(堀込高樹)誰かな? 蹴られたいかどうかはわからないけど、僕は昔から、中村れい子さんっていう人が好きで。

(宇多丸)中村れい子さん?

(堀込高樹)ちょっとセクシーな女優さんで。あんまり最近、出てこなくなっちゃったんですけど。

中村れい子


(宇多丸)割とちょっとキツい感じの美人ですよね。に、蹴られたい?

(堀込高樹)まあまあ、あえて言えばですけどね。

(宇多丸)コトリンゴさんとかにキツい一発を食らったらどうですか?

(堀込高樹)怖いですね(笑)。

(宇多丸)リンゴさん、あんまりそんなタイプじゃないですからね。

(堀込高樹)あんまりいじらない方がいいと思います(笑)。

(宇多丸)ああ、そうかそうか。怒られるか。わかりました(笑)。でも、リンゴさんのコーラスも本当にかわいらしくて。ありがとうございました。それでは、お聞きいただきましょう。宇宙初オンエアー、RHYMESTER11枚目のアルバム『ダンサブル』より『Diamonds feat. KIRINJI』。高樹さん、ありがとうございました。すいません、短い時間で。

(堀込高樹)いえいえ(笑)。

RHYMESTER『Diamonds feat. KIRINJI』


(宇多丸)やったー! はい。ということでRHYMESTER feat. KIRINJIで『Diamonds』をお聞きいただきました。曲を聞きながら、最中もずっといろいろとお話をさせていただいて。僕としては2曲、お互いで作りましたけども。まだやりたいんですけど! みたいな(笑)。

(堀込高樹)いや、いくらでもできそうな気が。あと今回は割とこの曲はこれに歌メロが乗ったらKIRINJIでもすぐできそうな感じがありますから。

(宇多丸)すごいKIRINJIですよね。

(堀込高樹)だから、アルバムを聞いてトラックがどれもかっこよくて。「ああ、なんかこんな風にリズムとか組めたらいいな」とか。

(宇多丸)おおっ、ヒップホップトラックに刺激を。

(堀込高樹)もうちょっとヒップホップのラップのトラックみたいなものも作ってみたいような気になりましたね。

(宇多丸)それ、ぜひお願いします。結構ね、最初はもうちょっとニューウェーブっぽいっていうかさ、そういうラインも案としてはあったじゃないですか。とか、もっとゴリゴリの……本当に高樹さんがヒップホップを解釈したらどうなるか? とかね、ちょっと面白いかもしれないですけど。

(堀込高樹)でもダサかったらね(笑)。「ダッセーな!」って言われたら。ありえますよ。十分に。

(宇多丸)そしたら、その時は手前でできるだけ気づくようにします(笑)。「これ、正直……」って(笑)。まあ、ちょっとわからないけど。でもそれ、トライをし甲斐があるっていうことじゃないですか。

(堀込高樹)そうですね(笑)。

(宇多丸)ちょっと引き続き、どういう形かわかりませんけども。よろしくお願いします。ライブなんかも、どういう形になるかわかりませんが。高樹さん、近々のお知らせごとなどありましたら。

(堀込高樹)もう発売しているんですけど、Negiccoさんに『愛は光』というNegicco『愛は光』という曲を。

Negicco『愛は光』



(宇多丸)素晴らしい! これは、もう。

(堀込高樹)なかなかいいみたいで。

(宇多丸)最高です! 『それもきっとしあわせ』と『愛は光』は対に、アイドルソングとしての光と影になっていて。完璧ですね。最高ですよね! この話をしだすと、1時間かかるので。やめておきますけども。

(堀込高樹)これでね、1回ちょっとコーナーを作ってほしいぐらいですけども(笑)。

(宇多丸)本当に、本当に。ぜひぜひというか。最高でございました。

(堀込高樹)あとV6もやったので。

(宇多丸)V6は2曲ぐらい?

(堀込高樹)1曲です。それもよかったら聞いてみてください。

(宇多丸)でも、すごいですね。プロデュースづいていてということで。

(堀込高樹)なんかね、今年前半はそうだったんで。後半はちょっとKIRINJIをがんばります。

(宇多丸)おっ、楽しみでございます。我々RHYMESTERに関してはリリースツアーのチケット第一次販売が始まっております。詳しくはRHYMESTERオフィシャルサイトをご覧ください。あと、そうだ。『Future Is Born』という今回の『ダンサブル』のリード曲があって。その曲のミュージックビデオ、ちょっと前に撮ったんですけど、明日の午前10時にYouTubeで公開されますので。で、YouTubeバージョンになっております。途中で私の……。

(堀込高樹)最近流行りの。

(宇多丸)最近流行りの小芝居が入っているというそういうやつなんで。でもね、この『Future Is Born』のとにかくオールドスクール再現。ヒップホップが生まれたての黎明期のブロンクスのブロック・パーティーを再現しているシーンがあるんですけど、これ、もう本格アドバイザーを入れて。これは相当完成度が高いと思いますよ。完全にもう『ゲットダウン』ですね。ちょっと期待していただきたいと思います。

RHYMESTER『Future Is Born feat. mabanua』



で、来週はいよいよ宇宙初オンエアーシリーズの最終回『カミング・スーン』という曲を宇宙初オンエアー。プラス、なにかしら聞けますということですね。よろしくお願いします。はい。じゃあここらで高樹さん、すいません。お眠のところを。帰って寝てください。

(堀込高樹)大丈夫です(笑)。また呼んでください。

(宇多丸)ぜひお願いします! 堀込高樹さんでした。

(堀込高樹)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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