星野源『おげんさんといっしょ』家族キャスティングを語る

星野源『おげんさんといっしょ』家族キャスティングを語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で初の冠音楽番組『おげんさんといっしょ』の家族の顔ぶれについてトーク。お父さん:高畑充希、長男:細野晴臣、長女:藤井隆、ねずみ:宮野真守というキャスティングについて話していました。

(星野源)明後日、5月4日。なので、もう日が越えているんで明日っちゃあ明日なんですが。5月4日(木)、NHK総合で夜10時50分から放送される私、星野源の初冠音楽番組『おげんさんといっしょ』。これがですね、詳細がいろいろと判明しまして。たくさんたくさんいろんな人が騒いでくださっているようで、ありがとうございます。メールが来ております。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』、放送もうすぐですね。そしてこの1週間で家族の顔ぶれなどいろいろな情報が解禁され、あまりの情報の膨大さと顔ぶれの豪華さについていけていません。お父さん役が高畑充希ちゃん。長女が藤井隆さんというだけで意味がわからなくて、素で『はあ?』と言ってしまいましたが、長男が細野晴臣さんということで完全に私の情報処理の限界を超えました。あまりにも豪華なこのキャスティング。とりあえずおげんさんからご説明願います」ということで。ありがとうございます。

番組のコンセプト

そうなんです。ええと、NHKの方から「源さんの番組、やりませんか?」っていう風に声をかけていただいて。スケジュール的にもギリやれそうということで、「じゃあぜひやりたいです」なんて話をして。「どんな番組、やりたいですか?」なんて言っていただいたところから、たくさん自分の意見を聞いてくださいまして。っていうかほぼ、その通りになりました(笑)。すごいですね。なるんですね(笑)。とりあえず、「僕はタレントさんではないので、いわゆるバラエティ番組っていうのは無理です」っていうお話をして。タレントさんってね、本当にすごい職業だと思うので。そうではなくて、「音楽番組なら、僕は音楽家なんでやれると思います」なんて話をして。

で、音楽番組なんですけど、許される音楽番組……間違っても怒られないというか。たとえばね、生放送だと特に、なんかたとえば歌詞が間違っちゃったりとか。あと、音が止まっちゃったりとかすると、なんか「放送事故! うわーっ!」みたいになるじゃないですか。なんか、そういうんじゃなくて、何が起きても「うん、いいんじゃない?」ってなる、なんかすごくダラダラした音楽番組っていうのをやりたいなと。で、なんでか?って言うと、僕、たとえばそういう音楽番組、すごく大好きで。昔からずっと見ているんですけど、緊張感のある音楽番組で一曲入魂でね、アーティストの方々が歌うのがすごく見ていて大好きだし。自分も上手く歌えた時とかはすごく達成感があるし。めちゃくちゃやっぱりドキドキはするんですけど。そういうところの良さ……本当に命をかけているじゃない? あの場って。

そういう良さとは別に、リハーサルとかで起きる、「決まったことをできるだけより良くやろう」じゃなくて、なんか決まっていないっていうか、リハーサルでいろいろと試しながらやっている時に起こるあのマジックみたいな。で、ちょっと間違っちゃってるんだけど、なんかこれいいよねみたいな。で、リハーサルだからこそ、いままでやっていなかったことを急にやれるみたいな。そういう空気感のある音楽番組っていうのをやってみたいなと思って。だから、バンド演奏もありますし、弾き語りもあるっていう。いろいろな周囲の音楽を……って言っても、自分の曲がどうしても、申し訳ないんですけど中心になっちゃうんですけど。いろんな形があって。でも、その中でも、ものすごくダラダラしつつ音楽の話をダラダラ~っとして(笑)。ダラダラ~っと音楽を、「やりますか~?」なんつって音楽をやって。で、ニコニコするっていう(笑)。

「そういう番組をやりたいです」っていう話をして、「じゃあ、どうしたらダラダラできるかね?」なんて考えていったら、お母さんだったんですね。僕がお母さんになる。で、『おかあさんといっしょ』っていうロゴのままで『おげんさんといっしょ』っていうロゴを作っていただいて。僕がじゃあ、まずお母さんだろうと。で、じゃあその旦那さんは女性の方がいいなっていうことに自然となるじゃないですか。そりゃあもう、なるじゃないですか。

家族の顔ぶれ

それで、僕は本当にご挨拶ぐらいしか実はしたことがないんですけど。僕、昔舞台で歌っているところを拝見したことがあって。古田さんとか小泉今日子さんとかが出ている舞台で高畑充希ちゃんが出ていて。もう、すごかったんですよ。その舞台の高畑さんが。もう全員を引っ張っているっていう感じがしたんです。もうそうそうたる出演者のみなさんを引っ張っている感じがすごくして。「なんてすごい人なんだろう」って思ったら、その後に朝ドラに出ることになったりとか。それでどんどんどんどんビッグな方になられていって。その時から、「いつかお仕事ご一緒できたらいいな」なんて思っていて、今回ダメ元で声をかけたら「ぜひ」という風に声をいただいて。それで、お父さんになっていただいたと。

で、「やっぱり子供がいるといいな」なんて話をして、長女はもう藤井隆さんしかいないだろうと。藤井隆さんしかいないという。で、ものすごく快諾してくださって。「やりたーい!」っていう風に言っていただきまして。で、長男はやっぱり細野晴臣さんしかいないだろうと(笑)。なんでそうなるのか?ってちょっとわかんないけど、僕の中ではなんかそうなんです。うん。で、細野さんはそういうのがすごく大好きというか。細野さんはご自身で自分のことを「コメディアンだ」って言っているので。ものすごい、世界中から「音楽の神様」って言われている人なんですけど、そういうおふざけだったりとかがすごく好きな方で。で、細野さんもOKしてくださいました。

で、僕がたとえば司会ってなっちゃうとなんか辛いじゃないですか。「辛いじゃないですか」っていうか、責任が出てきちゃうじゃないですか。だから「司会をやりたくないです」と(笑)。「ダラダラさせてください」と。「じゃあ、やっぱり司会の方が必要ですね」なんて話をして。僕、「パペットと一緒に番組をやりたい」っていう話をしたら、「そのおげんさんの家に住みついているネズミとかいいですね」と。で、そのネズミの声を声優、そしてアーティストの宮野真守さんにお願いしたら快諾してくださりまして。そんなメンバーでお送りします。そんな感じなんですよ。すごく自然でしょ? こうやって聞くと。ねえ(笑)。

なんかね、やっぱりでも、これNHKの方はしょうがないんですけど、やっぱり企画を不安だから盛り込みたいんだと思うんです(笑)。だから、うまそーな画像とかを募集したりとかしてるんです(笑)。

で、くしゃみとかもね……「なんかコーナーを考えた方がいいと思います」っていうので、「僕はなんかくしゃみを見たいんで」っていう話をして。

そういうのもちょっとやっぱり、テレビ的なところがどうしても出て……僕はもう、できるだけテレビ的なことは排除したいんですけど。あの、なんでかって言うと、僕、あれなんです。東日本震災の時にUstreamで……もういまはなきUstream。Ustream、なくなっちゃいましたね。Ustream自体がもういま、ないんですけど。当時、Ustreamで『サケノサカナ』っていうサカナクションの山口一郎さんとUstream番組をちょっとしてからやったんです。結構不安な時期というか。で、僕、その当時まだ一郎さんとはそんなに親しくなかったんですけど、なんかふと電話したくなって電話をして。「なんか一緒にやりませんか?」っていう話をして。で、そこでアイデアで、「いわゆる企画がちゃんとあって、そういう番組みたいなのもありますよね」なんて話もあったんですけど。

で、やっぱりそこでやりたかったのは、そうじゃなくて「だただた一緒の時間を過ごす」っていうことをやりたかったんですよ。で、その放送も特に何もしなくて、ちょっと弾き語りがあるぐらいであとはダラダラするっていう。僕はその時間ですごく救われたんですよ。あの不安だった日々が。で、ただ一緒に生で放送して、みんなとつながっているような感覚になって。みんなでちょっと「不安だね」なんて言っているあの時間があったおかげで、僕はすごく気持ちが楽になったんですよ。そういうのもあって、もし番組をやるならそういう雰囲気の番組を……見ているだけでちょっとホッとするような番組になったらいいなという気持ちも込めて。そんなコンセプトになりました。

なので僕は全力でダラダラしようと思うんですけど、でも意外と結構ね、詰め込まれている感じになりそうなんで。ちょっとどれぐらいダラダラできるかはやってみないとっていう感じなんですけど。なのでぜひみなさん、あったかいお茶みたいなのを用意しながら(笑)。お酒とかを飲みながらとかでもいいですよね。みなさん、ぜひ見てください。5月4日(木)、NHK総合で夜10時50分から放送です。『おげんさんといっしょ』、ぜひ見てください。よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>


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