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星野源『おげんさんといっしょ』生放送の舞台裏を語る

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星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で、NHKで放送されて大反響だった自身の音楽番組『おげんさんといっしょ』についてトーク。生放送の裏話などを披露していました。


(星野源)こんばんわ~、おげんさんよ~。もう、おげんさんの反響がものすごいです。本当にみなさん、ありがとうございます。見ていただいた方。で、見れなかった方で録画していた方はぜひ見ていただきたいと思います。私、星野源のはじめての、初冠音楽番組『おげんさんといっしょ』。今日、メールがたくさん来ていますので、どんどん紹介していきたいと思います。今夜もよろしくお願いします。おげんさんのオールナイトニッポン!

どうも、おげんさんよ~。あ、どうも。星野源です。ねえ。おげんさん、本当になんかすごく、本当に僕の友達とか仕事仲間とかもものすごいたくさん連絡が来まして。もうめちゃくちゃ「面白かったよ」っていろんな人に言っていただけて、本当に幸せでございます。ありがとうございます。今日はたくさんメールが届いておりますので、どんどん紹介していきたいと思います。そして世間的には、ゴールデンウィークが終わってしまったと……ざまあ! ねえ。こちとらゴールデンウィークなんてございませんから。仕事、仕事、アンド仕事ですよ。でも、その仕事の中で、とても楽しい仕事がありましたね。本当にだから『おげんさんといっしょ』、こういう休みの時っていうのもよかったかもしれないですね。みんな家にいたかもしれないし。

たとえば、実家に帰る人とかもいて。そこでも、NHKさんはどこでも見れますから。そういうのもあったかもしれないですね。本当にいろんな方から連絡をいただけて本当にありがとうございます。で、僕の友達がいまアメリカに行ったりしていて。で、ハワイに行っている人がいて。そっちでも放送されたの。『おげんさんといっしょ』。それで、「見たよ! いま見た!」みたいな、そういう連絡をもらってすごくうれしかったです。ねえ。ありがとうございます。そんな感じで、今日はおげんさん要素が多めになりそうな感じでございます。

その『おげんさんといっしょ』という番組の中でマイケル・ジャクソンについて話そうみたいなコーナーがあって。僕、マイケル・ジャクソンが大好きで。で、1曲目にやったのが『SUN』という曲だったんですけど、その『SUN』という曲はマイケル・ジャクソンに捧げる歌といいますか。小学生の時からずっと好きだったマイケルについての歌だったりもして。そういうのもあって、マイケルの映像を一緒に見るみたいなコーナーがあったんですけど。そこで僕、本当はもう1個映像を用意していて。それが、僕がその時に「すごく大好きな曲が『Rock With You』という曲なんですよ」っていう話をしたんだけど。本当はその『Rock With You』のミュージックビデオも見る予定だったんだけど、まあちょっと盛りだくさんだし、いろいろあるから『Rock With You』は今回はやめましょうと。

でも、「『Live In Bucharest』というマイケルがステージに飛び出て来て、そこから2分弱ずっと止まっているっていうのをフルで見ましょうよ」なんつって。で、事前に一応用意してもらっていたんですけど、リハーサルの段階でちょっと、「じゃあ今回はやめましょう」なんて言って。なんで、今日は『Rock With You』をフルでしっかりかけたいと思います。今日の1曲目はマイケル・ジャクソン『Rock With You』。

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Michael Jackson『Rock With You』



お送りしたのはマイケル・ジャクソン『Rock With You』でした。

(中略)

どうも、星野源でございます。メールが来ています。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』、見ました。最高であっという間の1時間でした。ゆるい雰囲気で楽しくやっているみなさんを見ていて、見ているこっちもニヤニヤしながら見させていただきました。マイケル・ジャクソン紹介のコーナーも、『みんなで真似して止まってみよう!……無理! とてもあんな長い時間、止まれないね』と言ってマイケルのすごさを改めて身をもって知ることができたのが楽しかったです。番組が素晴らしいのはもちろんですが、あの豪勢なセットを取り壊すのはもったいないでしょうから、今後もこの番組が二度、三度と続いて何度もあの豪勢なセットが使われることを願っております」という。いいですね。ありがとうございます。

マイケル・ジャクソンと一緒に止まってみよう

そう。それがすごいやりたかったのは、「マイケルと同じ時間、止まってみよう」っていうのがやりたくて(笑)。で、『おげんさんといっしょ』は音楽番組なんですけど。僕、放送でも言いましたけど、間違ってもいい音楽番組というのをやりたくて。で、前も話しましたけど僕、音楽番組が昔から大好きで。「出る」ってなった時もね……『ミュージックステーション』もすごい大好き。もちろん『紅白歌合戦』もそうで。いろんな番組がありますけど。で、すっごいやっぱり緊張感もあるし。「よっしゃ、やったるで!」みたいな感じで「ワーッ!」って上手く行った時の達成感もすごいし。

で、現場の空気っていうのがすごく好きなんですよ。みんな、もう本当に命をかけてやっているっていう。出演者のみなさんもそうだし、スタッフのみなさんもいい表情とかを逃さないようにものすごいカメラをめちゃくちゃ動いているし。そういう、めちゃくちゃ気合いの入った音楽っていうのもすごく好きなんですけど、それともう一種類好きな音楽っていうのがあって。それが、リハーサルスタジオとかで生まれる、「もう本番じゃないからいろいろやっちゃってみよう」みたいな感じで適当にみんながやっているんだけど、なぜかそこにはそこにしかないグルーヴみたいなものが生まれる時があって。そこが音楽のもう1種類の喜びみたいなのがある気がすごくしていて。

で、そういうものを音楽番組で出したいなと。僕がもし、自分の音楽番組なんかできる日があったらやりたいななんてぼんやり思っていたら、今回NHKさんが「星野源さんの冠でやりませんか?」って言ってくださったので。で、いろいろこう、提案をしてみたわけです。で、その中でゆるくて、緊張感っていうよりもダラダラしながら、間違ってもいいから、なんかハプニングとかをありというか、面白さに変わるような音楽番組にしたい。その中で、自分の格好もお母さんの格好だったりとか、家のセットの中で演奏をしたりとか。キッチンのシーンとか、最高でしたね。改めて見直しましたけど、やっぱり最高で。そういうのも、いろんな要素が音楽というものの伝え方とかを僕がイメージしているものにみなさんが近づけようとしてくださって。

その中で、「止まってみよう」っていうのって、やっぱりいまのテレビで「止まる」っていうのがどれだけタブーというか、みんなが怖がっているかっていうのがすごく感じるわけです。日々プロモーションで出させていただく時に。でも、その中で「マイケルと一緒に止まってみよう」っていう企画はやっぱり面白いというか。それって、自分が『おげんさんといっしょ』でやりたいことの企画としても面白いし。でも、マイケルも一緒だから別に変じゃないっていうか(笑)。止まっても変じゃないというか、企画としても成立していて、かつこの番組のテンションを表せられる企画なので。

なので、やっぱりすごくやっていて楽しかったし、「うわー、ダメだわー!」なんていうのも、いまのテレビの「普通」っていうものと『おげんさんといっしょ』はこれからやっていきたい「普通」っていう。『おげんさんといっしょ』でこの場でやりたかった「普通」っていうのの塗り替えていく作業っていうか。そういうのができたような気がして、とても僕も楽しかったです。

続いて、35才東京の方。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』、リアルタイムで見ました。本当に楽しい1時間であっという間に終わってしまいました。翌日、録画したものを小学生の娘が見ていると、マイケル・ジャクソンに釘付けになり、『もっと見たい!』と言いました。源さんの好きな音楽がそれを知らない世代にも知るきっかけとなった素敵な音楽番組だと思いました。ありがとうございました」。いや、こちらこそ。それはやっぱりうれしいですね。なんて言うか、いろんな音楽の伝え方ってあると思うんですけど。たとえば、新曲っていうものをよりいろんな人に聞いてもらいたいっていう音楽番組。僕は本当、日頃お世話になっておりますけども、そういう番組の力と、あと懐かしい曲をやるっていう。もう色褪せないクラシックみたいな曲をカバーしたりするような番組もあるし。

で、そんな中で、やっぱりこれからの多様化っていうのも含めて、俺が好きな音楽っていうものを1時間やるっていうのって結構、すごくいいというか。で、いろんな番組がありますけど、その人とか個人的に好き。でも、みんなよく知らないかも……っていうものを熱っぽく語ったりとか。それを実際に見てみたりすることによって、すごく面白いっていうことって僕、すごく大好きで。『アメトーーク!』とかもそうだと思うんですけど。なんか、よく自分が知らないことを熱く語っている人を見るだけで面白いみたいな。で、それを音楽でもやってもいいような気がしていて。個人的な音楽っていうものを、内輪じゃなくて。「内輪受け」っていう言葉が僕はあんまり好きじゃないので。で、内輪で面白いっていうものを広げていった方がもっと僕は面白いと思っているので。で、内輪の温度のままね。それは広げられるものだと思う。内輪のまま。

そういう気持ちで選曲で『絹街道』っていう曲を細野さんと一緒にやれたりもして。で、すごくうれしかったです。細野さんもたぶんライブ……ライブでもたぶんあんまりやられていない曲だったって言っていました。『絹街道』に関して。で、テレビでもご自身で、自分のバンドっていうか、「矢野顕子さんと一緒に演奏をしたことはあった」という風にはおっしゃっていましたけど。でも、ご自身がしっかり歌うというのはなかったようで。でも僕はものすごく影響を受けていて、すごくポップで大好きな曲だと思っていたので。これをきっかけに知る人が生まれたりとか。それこそ、マイケル・ジャクソンもこれをきっかけに知るという人が生まれるとは、とってもとっても素晴らしいことですよね。楽しかったですね。そういうのが、なんかいい空気があったね。寺ちゃん(※構成作家 寺坂直毅さん)ね。スタジオの中もね。そういうのも、とてもうれしかったです。ありがとうございます。

メールを今日はたくさん読みますよ。おげんさん。神奈川県の方。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』、見ました。なんだか一緒にその空間に混ざったかのような不思議な感覚になりました」。もうそういうのを目指していたので、本当にうれしいですよ。「……タカシ子が登場した時の衝撃はだいぶ大きかったです。タカシ子のキレッキレダンスに脱帽。『SUN』の鍵盤ハーモニカバージョンはとても雰囲気がよくて、リピートして見たいくらいです。細野さんとのデュエットも、しっとりバージョンの『恋』も何もかもが最高でした」ということで、ありがとうございます。いやー、そうですね。タカシ子。タカシ子!(笑)。

藤井タカシ子

いや、本当にね、最高でしたね。本当に出演者のみなさん、ありがとうございました。おげんさん。私、お母さん役でしたね。で、お父さんが高畑充希ちゃんでした。かわいかったね。あのお父さん姿(笑)。で、長女がタカシ子ですね。藤井隆子(笑)。藤井さん、本当にありがとうございました。そして、ねずみ(笑)。家の中に住みついているねずみ。司会をしていただきましたけども、宮野真守さん。ありがとうございました。そして、息子が細野晴臣さんということでね。本当にありがとうございます。で、タカシ子もですね、リハーサルでオープニングを軽く、音声とかカメラの確認も含めて、オープニングでちょっとしゃべって、僕と充希ちゃんがいて。そこに藤井さんが入ってくるというのをやりましょうっていった時に、1回リハでやったんですよ。

そしたら、僕、進行表の中には「隆子」って書いてあったんだけど……これはきっと「たかこ」って読むんだろうなって思って。……「タカシ子」がいいなと思って、そのリハで藤井さんが入ってきてね。「もう、おげんさん。早く始めるわよ」みたいなことを言いながら入って来てくれた時に「タカシ子!」って言ったら、「えっ……タカシ子?」っていう感じになって(笑)。でも、そこから「私、タカシ子で行くわ」って言ってくれて。スタッフの人が、ねずみが読む名前も「たかこ」で統一しちゃっていたから、「タカシ子で行きます?」っていう雰囲気になった時に「私、タカシ子で行くわ!」って藤井さんが言ってくれて(笑)。なんて優しい人なんだと。

で、もう本当に素晴らしかったですね。なんか、細野さんもあんなに楽しそうな細野さんを音楽の現場で見るっていうのは本当になかなかなくて。その、僕が普段接していて素の細野さんの、世界中から「音楽の神様」って言われているような人なのに、普通の感覚を忘れていなくて。とっても、全然歳も離れているし、ものすごい若造の僕にも同じ目線まで下りてきてくれてお話してくれる人で、優しい人なんですよ。でも、やっぱり音楽の現場ではすごく、当たり前なんだけど、とてもシビアだし厳しい人だとは思うんですけど、あんなに楽しそうな細野さんはなかなかやっぱり見れなくて。マネージャーさんもすごく驚いていて。で、打ち上げまで細野さん、参加してくださって。で、すごく楽しそうにお話をしてくださって。

で、1曲目の『SUN』でね、「キッチンで1カメでやりたい」っていう話をしたんですよ。僕。で、そのキッチンの中でギュウギュウになって。楽器も歌もピンマイクで録っているんですよ。だから、しっかり僕の歌もマイクがあるっていうよりかは、しゃべるマイクで音を録っていて。で、楽器も生で聞こえる音量でみんなでやるっていう。で、狭い空間でみんなで近づいて、本当に生音のグルーヴをみんなに伝えたいっていう目的で。「じゃあ、キッチンだろう」っていうことで、キッチンでみんなに収まってもらったんですけど、あのシーンを細野さんが……細野さんはまだ出番じゃなくて待機している時だったんですけど。僕はその様子は見れなかったんですけど、後で打ち上げで細野さんがお話してくれて。やっぱりどうしても出番までは楽屋で待っていて、モニターで見るのが普通なんだけど、「あまりに楽しくてスタジオまで見にきちゃったよ」って言ってくれたんですよ。

で、「僕はいままでテレビで見た演奏シーンの中でいちばんいい演奏だった」っていう風に言ってくれて。もう本当にうれしくて。で、僕も家に帰って見直した時に「なんていい音なんだ!」って思って。それもやっぱりNHKのみなさん、スタッフの方々の結晶といいますか、いままでの歴史もあるし。あと、その感じを表現したいってみなさんがすごく思ってくださっていたんだと思うんですけど。だから、それがなんかすごく成功していて。だからすごく、それもすごく自分にとっても面白いと思っていたけど、改めて見るとすごく発見というか、改めて実感をすごくしました。

音楽を演奏する時にカット割りって、楽器を抜いたりとか、演奏している人のいい表情を抜いたりして、より音楽を伝えるためにカット割りってするものなんだけど。で、1カットで正面からだけでやるっていうことってこんなに楽器が聞こえるんだっていうのがすごく、改めて実感をしたというか。で、やっぱり聞きたい楽器のところに自分でフォーカスできるっていうのはすごく面白いなと思ったし。それは、でも大昔はそうだったはずなんですよ。テレビが出て、まだ1カメとかで生放送をしている頃は絶対にそうだったはずで。でもそれを、みなさん改良に改良を重ねて、いまのそのすごく凝ったカット割りっていうのがスタンダードになったいま、1カメっていうものの定点が新鮮に感じるっていうことなんだと思うんですけど。

それが、なんか自分でもすごく発見だったし。でも、その両方があるっていうのは……ちゃんと抜くカット割りがある演奏の部分と、そうじゃない1カメの部分が両方あるっていうのも、すごくもう音楽をやっている者として、あんな中にいるのは幸せだったし。見ていても、すごく刺激的だなと思いました。これ、めっちゃ話している? あ、すいません(笑)。話していますねー。で、僕、昔からそういうアプローチが好きで。ごめんね、いっぱい話して。音源でもね、大昔の……いまの音の録り方って、たとえばドラムだったらスネアドラムのところにマイクが1本あって、シンバルのところにマイクが1本あって。もう、太鼓の数だけマイクが付くわけです。で、それをミックスして、ステレオで鳴らす用に作ると。で、歌もそれぞれ、1つマイクがあって。ギターもギターの音を録るためだけに3つぐらいマイクを使ったりするわけです。

で、本当にすごいたくさんの数のマイクを使ってミキサーでミックスするという、これはもう本当にマジ、神業だと思うんですけど。やれる人はすごいなと思うんだけど。でも、録音技術が始まった頃は1本のマイクだけで録っていたんですよ。バンド演奏とかも含め。だからそれはどうやって録っていたか?っていうと、楽器の音量の大きさに従って距離をあけていたんですよ。で、いちばん音がちっちゃいものは、いちばんマイクの近くにいて。で、中くらいの楽器の音量のものは真ん中ぐらいにいて。いちばん音が大きい打楽器とかはいちばん遠くにいるっていう。で、歌をいちばん大きく聞かせたい時は、歌う人がいちばん前にいるという、そういう風な録り方をもともとしていて。で、それを僕もやりたいと思ってSAKEROCKとかでやったりしている曲もあるんですね。

で、やっぱりそういうのをやると、すごく発見があって。楽器というものがまた違う生き生きとした感じになるっていうか。なんかそれってすごく生々しいものにもなったりする。でも、そういうのを経て、もう1回ものすごく技術のある、いろんなマイクを使っている音を聞くと、またそれがよい音に聞こえているっていう。やっぱり「いいな!」ってなるっていう。その、どっちもいまやれる時代だと思っていて。だからそれをひとつの番組の中で、今度は映像というもので、しかも音楽番組でやれたっていうのはとても、僕は気持ちがよかったですね(笑)。とっても気持ちがよかったです。

メールを読みますね。福島県17才女性。(メールを読む)「先日の『おげんさんといっしょ』、リアルタイムで見ました。ゆるく、だけどあっという間でたくさん笑った1時間でした。おげんさん、お父さん、長女・タカシ子、長男・晴臣、ねずみ、バンドの息子・娘たち……」(笑)。そうそう。バンドのみんなも一応息子と娘っていう設定でしたね。「……みなさん、素敵でした。『SUN』はノリノリで踊ったし、『老夫婦』はグッと来てしまったし……」。あ、そうなんですよ。リクエストをみんなが送ってくれて、その中で『老夫婦』という曲を歌わせていただきました。「……『絹街道』はとにかくかっこよかったし、しっとりバージョンの『恋』は深夜の気分にぴったりでした。音楽とくだらないことがギュッと詰まっていましたね。『もっと見たい』と素直に思いました。だからまた、ぜひやってください。本当に最高で素敵な一夜をありがとうございました」。ありがとうございます。いや、うれしい。

静岡県の方。(メールを読む)「待ちまくった『おげんさんといっしょ』、最高でした。なにが最高かというと、場面切り替えをカメラで追ってくれたこと……」。そう。なかなかないよね。やっぱりトークコーナーからそのままダラダラッと歌に行くっていうのは。気持ちよかったね。あれ(笑)。やっていてもすごい気持ちよかった。「……おかげでみなさんの自然な姿を見ることができ、私もその場に一緒にいるような息遣いを感じたことです。特に『絹街道』を歌う直前、タカシ子が『好きな細野晴臣さんの曲はつみきみほさんのサヨナラのあくる日』と言うと、先に外のセットに移動しかけていた細野さんがクルッと家の中にいるタカシ子に向かって『あ、それなんだ』(と言っていた気がしますが、ちゃんと聞き取れませんでした)と会話に入る感じがすごく普通で、すごく胸が高まりました。自然体こそ、親近感も魅力も感じます。歌も企画も全てに興奮しましたが、終始テレビの中と外の距離を感じず、本当に一緒に普通に楽しめた時間でした。またおげんさんちに遊びに行きたいです」。ありがとうございます。

そうそう、あの瞬間は「おっ!」って思いましたね。細野さん、俺もね、「ああ、それそれ」みたいな感じだったと思いますね。たしか。僕も目の前にして振り返っていましたね。ちなみに、細野さんが履いていた靴があるんですけど、あれはあの番組のために細野さんが自分で「こういうのがいい」って買いに行ってくれた靴です。自前です。もう、すごくない?(笑)。なんて素敵なんだ。そう。そういうのも、タカシ子も細野さんのことを大大大好きなので。そうなんですよね。いやー、面白かったね。本当に。

あと、そうそう。なんて言うか、結構リハーサルでも全然しっかり通すっていうよりも、段取りだけ確認しようっていうね。で、「段取りがちょっと多いかもしれない」なんて話になって、結構抜いたんだよね。あれでもね。で、もう僕も宣伝の動画とか本番でも言っていたけど、「みなさん不安がっていて企画を入れようとするんです」みたいなことを言っていたけど、そりゃ不安だよっていうね。で、僕がなんとなく思い描いている「こういうのをやりたいんだ。で、これはきっと気持ちがいいし、面白いと思う」っていうのって、やってみないとわからない空気なんですよ。だからそれも、リハーサルの段階では、全部通すと面白くないじゃないですか。だから全部通せないし。段取りだけやっていると、みんなわからないわけで。共有できないっていう。

でもその、始まった瞬間にスタジオにいるみんなが笑顔にすごくなっていってるっていうか。「楽しい」みたいな。で、『SUN』とかをやっている時も、カメラさんとかもみんな、手拍子してくれているの。なかなかないんですよ。そういうのって。で、見学に来ているすごいたくさんの人がいて、その人たちも手拍子してくれたりとかして。あの空気っていうのは本当に幸せだったし、なかなかないですよね。本当に幸せな……はじめての冠番組があんなに楽しい番組で本当に幸せでした。見てくださったみなさん、ありがとうございます。そしてね、第二弾があるかどうかはわかりませんが、もしあったらぜひ、また見ていただきたいと思っております。そんな感じですかね。

(中略)

メール、たくさん来ているんで紹介します。福岡県30才の方。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』、細野さんが『間違えちゃった』って最後に言った一言が、『ああ、源さんはこんな風にみんなで自然に作り上げる音楽を伝えたかったんだな』って感じました。テレビだけどテレビっぽくなくて、すごく身近に感じて楽しかったです」。ありがとうございます。そうそう。そうなんですよ。細野さん、『恋』で……そう。細野さんがテレビで生演奏で他の方の曲のベースを弾くってないんですよ。で、同じ世代の方の曲のベースを弾くっていうのはたまにあるんですけど。それこそ、矢野顕子さんとかのはありますけど。若い世代の人の曲をベースで参加してくださるっていうのはもう本当にないから、ものすごい貴重な映像なんですけど。で、そこで最後に「僕、間違ってもいい番組をやりたかった」って言った後に、「間違えちゃった」って細野さんが言ってくれて。でも、そういうのを普通に言い合える番組にもしたかったし。

細野さんも「間違えちゃった」

で、歌っている時も思ったけど、改めて聞いた時にベースが抜ける瞬間があるんですよ。で、「間違った」ってなって抜けるんだけど、その戻り方がすごく大胆な戻り方をして。それが、楽曲のグルーヴにつながっているんですよ。もう完全にいいグルーヴになっていて。で、それって音楽の魔法の一つで、「間違いでない」っていうことの証明でもあって。それがもうグルーヴになるんだっていう。

で、ボブ・マーリーの『No Woman, No Cry』のライブバージョン、名曲のバージョンがあるんですけど、それに途中でハウリングの音が入っているんですよ。で、そのハウリングの音がないのは寂しいぐらいの。ハウリングがあった方がいいぐらいになるんですよ。で、ハウリングってPAの人たちからすると絶対に出したくない音なんですけど、音楽でいい雰囲気のライブっていうものになると、ハウリングすらもいい効果になってしまう。それは、よい音楽のひとつの形でもあるなと思いました。なんでそういうのもね……まあ細野さんが超天才っていうのもあるんですけど。ベーシストとして。そういうのもね、記録に残ってよかったですよね。そういう瞬間が。

熊本県42才女性の方。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』の『SUN』、そんな背景もあったんですね。ピンマイクなのか。改めてそんなところにも注目をして見てみよう」ということで。ありがとうございます。いやー、そうですね。あと、そうそう。さっき途中まで話そうと思って話が逸れてそのままにしちゃったんですけど。そういう風に、みんな不安っていうか、どういうもの、空気になるかっていうのが僕の中にしかないっていう中で宮野真守さんとか、あと藤井隆さんとかみんなですけど。充希さんもそうですけど。細野さんもミュージシャンのみんなもそうですけど、すっごくその、僕の中にしかないものを作ろうとすごくしてくださったのが本当にありがたかったですね。

宮野さんも何度も僕のところに来てくれて、「どういう感じですか? こういう感じでいいですか?」って。で、リハで軽くやった時に台本感っていうのがどうしても、司会なので出てしまうってなってしまった時に宮野さんがそれにすごい気がついてくださって。で、「どういう方がいいですか?」っていう話をすごく聞いてくださったりとか。それで、いい塩梅っていうものを見事に本番で出してくださって。で、その場の空気の生の流れもありながら、でもしっかり進行もしてくださる。

で、タカシ子も、すっごくたくさんはっちゃけてくださっているけど、本当に音楽とか空気っていうものを常に考えてくださって。そんな中でやってくださって。だから、なんて言うんだろう? 充希ちゃんもそうですけど、肝の座っている人しかいないんですよ。あの、我ながら「なんて素晴らしいキャスティング!」って思いましたけど。ミュージシャンもそうですけど、肝の座っている人しかいなかったんですよ。あの中で。だからもう本当に、僕はもう安心してダラダラすることができました。本当にありがとうございます。もう本当にお礼しかないっていう。本当にありがとうございます。みなさん。

(中略)

ちょっとおげんさんについての感想メール、バンバン来ています。ありがとうございます。大分県35才の方。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』の『SUN』はピンマイクで演奏と歌声を録っていたんですね。普段、テレビ局でADをしているのですが、いまの時代あり得ないことです。びっくりしました。しかも昔はマイク1本が当然だったなんて本当に目からウロコです。番組が始まってからあの『SUN』まで、本当に生感がすごくて、音もガンガン体に響いてきて、それはなんでだろう? と思っていました。そういうことだったのか。源さんのやりたいことが詰まった番組だったんですね。NHKの本気も感じたすごい番組でした。またぜひ番組をしてほしいです」ということで。ありがとうございます。

(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』、楽しかったです。エンディング、時間余りましたね。直後のローカルニュースのアナウンサーがモニターを見てちょっと笑っちゃっていたのがすごい新鮮でした」。いいよね。ああいうの、いいよね。すごく好き(笑)。楽しかった、あの瞬間。茨城県16才女性の方。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』に出ていたハマ・オカモトさんがインスタに写真を上げていて、そこに『細野さんと一緒にベースを弾けたことの幸せ。おげんさん、ありがとう』と言っていましたよ」。いやー、そうですよ。ハマくんは感謝しなさい、本当に(笑)。というのは冗談です。嘘です。すいません(笑)。

ハマ・オカモトInstagram


いや、本当になんて言うか、僕は細野さんを昔から大好きでね、一緒に曲を作らせていただいたりとか。あと、自分の曲でね、『YELLOW DANCER』の中の『Nerd Strut』というインストの曲があります。あれ、細野さんが弾いてくださって。で、あとハマくんがOKAMOTO’Sになる前から、実はオファーしていて。ズットズレテルズっていうバンドをやっている頃から好きで。「このベースはヤバい」と思って。で、結構本当にシングルの『フィルム』のB面の時ぐらいからかな? ベースでお願いしていて。ずっと長いんですけど。細野さんとたぶんご一緒するのははじめてだと思うんですよ。

で、ずっとくっつけたかったっていうか、会ってほしかったんですよ。で、打ち上げの席でも隣の席にしたくて(笑)。もうなんか、想い合っているカップルをくっつけるお節介な人みたいな感じで、「ちょっとしゃべりなよ、もっと……」みたいな(笑)。で、細野さんはね、たぶん存在は知っていると思うんだけど、あんまりハマくんのことをよく知らないから。でも、ハマくんはすごく知っているからっていうのもあって、たくさん話してほしくて。で、微笑ましく打ち上げ中見ていて。ハマくんも『絹街道』っていう細野さんのあの曲、完コピしてますからね。細野さんが当時弾いていたベースを。しかも、楽譜を見ないで全部体に入れてから来ているので。そういうプロフェッショナルが集ったあの番組でございました。本当に、バンドのみなさんも最高でしたね。

いつもの僕のバンドメンバーに加え、林立夫さんという本当に素晴らしいレジェンドなドラマー。僕も大好きですけども。何度も、研究に研究を重ねましたけどね。SAKEROCKの時も、いまもやってもらっている(伊藤)大地くんっていうドラマーにも「とにかく立夫さんを再現してほしい」と言って。「無理だよ!」みたいな。でも本当に、なんかあの人にしか叩けないみたいなグルーヴみたいなのもあるし。素晴らしかったですね。ありがとうございます。幸せ。本当に。

(中略)

あ、おげんさんのリアクションも来ております。(メールを読む)「おげんさんの突然生まれるグルーヴの話で思い出しましたが、『Night Troop』で源くんの笑い声が心地よいなと思っていたところがあって……」。そうなんですよ。CD音源なんですけど、笑い声が入っているんですよ。「……後に、ギターの長岡亮介さんがミストーンをしたのが採用されたとTwitterで知った時、この楽しそうな空気感がいいなと思い、いまでも『Night Troop』のその部分を聞くと微笑んでしまいます」という。そうなんですよ。そうそう。『Night Troop』っていう曲は『Crazy Crazy』のカップリングかな? に、入っていて。これでちょっとやりたかったのはそういう空気感を出したいなということで。

だいたい歌って、全部録り終わった後に改めて1人で録ることが多いんだけど、これはみんなで一緒にブースに入って歌を録音しました。そしたら、ギターの亮ちゃんがちょっとミスったんだけど、それでみんなでクスクスっと言っているのが僕のマイクにも入って。で、ちょっと面白い感じになったんですよ。それもすごくいいグルーヴになって。そうなんですよ。そういう感じ、楽しいよね。

北海道36才の方。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』の話をたくさん聞けてうれしいです。『おげんさんといっしょ』で個人的にいちばん好きだったのが、石橋英子のおさげ姿です」。これよね~。石橋英子さんっていうね、いつも僕、バンドでマリンバとキーボードとフルートをやってくれる方がいて。もう本当に、もうすごいいろんな技術を持っている素晴らしい方なんですよ。おさげ、かわいかったね~。セーラー服にね。ものすごく、本人は恥ずかしそうにしていましたけども(笑)。いや、よかった。

みんなのやっぱり学生服姿がよかったね。本当に。なんか、それこそドラマーで林立夫さんという超大御所がいましたけど。なんかみんながひとつになる感じがあって、いいよね。垣根がなくなるっていうか。制服っていうか詰め襟。学ランとセーラー服ってとてもよかったですね。

東京都の主婦の方。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』、本当に楽しかったです。たしかにみんな肝が座っている。世界観にハマっていました。私の発見は高畑充希ちゃんの音楽の乗り方がすごくよいこと。音楽センスのよさを感じました。それを見抜いた源さん、すごい」。ありがとうございます。いや、ね。先週も言いましたけど、僕、はじめて舞台で見て。それは結構前で。『とと姉ちゃん』よりも前で。そこで、「なんてこの人は面白いんだ」っていうか。演技がね。そこで、歌っているところはそんなに多くはなかったんですけど、歌声もすごくて。で、面白いことができそうだなってぼんやり思っていて。そこから、あれよあれよという間により……その時もすでに有名な人でしたけど、よりスターになられて。

で、この番組をOKしてくれるっていうところがすごいですね。『おげんさんといっしょ』をOKしてくれるという、やっぱり肝が座っているし、面白いことをやってくれる方なんだなと。やっぱり乗り方も歌も本当に素晴らしかったですね。だからもし第二弾があるなら……っていうか、第一弾の時点で僕、もう歌わなくていいんですよ、もう(笑)。その場にいてニコニコしているだけでいいっていうか。だからあの、本当はみんなに歌ってほしかったんですけど、どうしてもね、やっぱり企画上、僕が歌わないといけないという。1回目だしね。単発だったけど、とりあえず自分でちゃんと矢面に立たないといけないので。僕の歌を中心にお送りしましたけど。もし、なんか次があったら、もちろんタカシ子の歌も聞きたいし。そんな感じでお送りできたらいいなと思いますよ。みなさん、本当に見てくださってありがとうございます。

もう1通、行けるかな? 横浜市21才女性の方。(メールを読む)「『おげんさんといっしょ』、見ました。はじめはあの豪華すぎるメンバーとあの格好でどんな番組になるのか全く想像がつかなかったのですが、見終わった後は『もうあのメンバーとあの格好じゃないと考えられない番組だ。なんてすごい世界観を生み出したんだ、源さん!』と感動しました。ラジオのように出演者のみなさんを身近に感じられて、一緒にワクワクできる本当に素敵な1時間でした。おげんさんロスです」と言ってくださって。ありがとうございます。

そうなんだよね。服もそうだし、セットも本当に素晴らしかったですね。本当に細かいんですよ。インド料理屋さんの名前が「Yellow Magic」。中華料理屋は「麻モ飯店」。ねずみの中の人、宮野真守さんが「マモ」と呼ばれているから「麻モ飯店」。本当にすごいですよ。で、レコード屋が「とと堂」という名前でしたね。いやー、本当に細かく……で、あの中には『あまちゃん』の中で使用された看板とかもこっそりあったりとかしてね。

こだわりの豪華セット


本当に、「NHKすげー! こんなところまで凝っているの!?」っていうね。1回も映らないところなんかいっぱいあるんだよ。あの軒の下にネコがいるの、知ってた? みたいなさ(笑)。ネコがいるんだよ、あれ、下に(笑)。すげーんだよ。全然映ってねえの。で、やっぱりあそこで重要なのは、みんなNHKの方がこだわっていたのが、東京タワーじゃなくてスカイツリーなんですよ。だからあれは現代だっていうことなんです。それが本当にすごいこだわりですよね。素晴らしい。


それがもう、本当に素晴らしいんですよ。「いまなんだ!」っていうことですよね。だからあれはノスタルジーじゃなくて、これからの未来を見ている番組だということですね。いやー、いい番組だな(笑)。みんなぜひ、投書してくださいね。「番組やって!」なんつってね。よろしお願いします。

(中略)

エンディングの時間でございます。メール、一通だけ。東京都の方。「『おげんさんといっしょ』、拝見しました。斬新な番組でしたが、なぜか懐かしいのはねずみの動きのおかげだと思いました。私はいま31ですが、『おかあさんといっしょ』はもちろん、『がんこちゃん』『にゃんちゅう』『ハッチポッチステーション』など人形を使ったNHKの番組を見て育ちました。ねずみの動きはまさに記憶の中のそれ。しかも、生放送なのに宮野さんの発言にぴったり合った動き。NHKが歴史の中で築いた技術に感動しました」。本当にすごかったね。本当に、もう見えるんですけどね。中の人がね。こっちから。

本当に素晴らしい。でも、改めて画面で見ると、マジでしゃべっているように見えるんだよね。聞いてから動かしているのにね。すごいよね。だから、聞いてから動かしているんじゃないのかな?って思ったんです。もう、先読みしてるのかな?っていうか。だから、そういうね、本当に技術力の結晶の番組でしたね。『おげんさんといっしょ』。見ていただいた方、本当にありがとうございました。また次回、ぜひあるといいなと思います。そんな感じで今週も本当にありがとうございました。星野源でした。また来週~! ありがとう。おげんさんよ~~~!

<書き起こしおわり>

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