町山智浩 映画『ゼロ・デイズ』を語る

町山智浩 映画『ゼロ・デイズ』を語る たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で実際の国家間のサイバー戦争を描いたドキュメンタリー映画『ゼロ・デイズ』を紹介していました。

(町山智浩)で、もっと大変なことが実際にアメリカで起っているわけだ。でも。それ(ポケモンGO)以上に。

(山里亮太)もっとすごいこと?

(町山智浩)そう。テキサスのダラスでね、警官が……要するに警官が黒人を結構、本当にひどい殺し方をしていたんで。2回連続でね。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)それに怒った人たちがデモをしていたら、今度は警官を狙撃するという事件がありましてですね。まあ、大変なことになっていますよね。はい。で、しかもその狙撃犯をダラス警察はロボットで爆殺したっていうね。

(山里亮太)すごいですよね、それ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)もうめちゃくちゃですよね。

(赤江珠緒)だからね、前回、町山さんがね、もっと遠隔操作でしたけども。

(山里亮太)ドローンを。

(赤江珠緒)うん。そんなお話がありましたけど。遠隔操作でっていう……

(町山智浩)あれ(映画『アイ・イン・ザ・スカイ』)、要するにドローンは飛行機にミサイルを載せて、それでテロリストを殺すっていう話をしたわけですけども。

ドローン攻撃を描く映画『アイ・イン・ザ・スカイ』

町山智浩 映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で無人機ドローンによる遠隔攻撃を描いた映画『アイ・イン・ザ・スカイ』を紹介していました。 (町山智浩)で、独立記念日なんですけど。あんまりそうめでたい感じじゃないですね。 (山里亮太)なるほど。い...

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)実際に大量に殺して。それこそオバマ政権が何千人もやっているという話をしましたけども。これ、「実際は地上戦車でドローン戦車みたいなのもあるよ」っていう話をしたら、本当に使われましたね。今回ね。

(赤江珠緒)ねえ。

(町山智浩)ドローン警察ですよね。

(山里亮太)すごいな。戦争とかじゃなくて、普通に警察が使っちゃうんですね。

(町山智浩)いきなり爆殺ですからね。

(赤江珠緒)怖いわー。

(町山智浩)これはすごいですよ。もう『ロボコップ』とか言ってたけど、ロボコップはまだ大人しかったですね。

(山里亮太)そうですね。肉弾戦してましたからね。ロボコップはちゃんと。

(町山智浩)そう。「お前を逮捕する!」とかちゃんと言ってましたからね(笑)。いきなり爆破したりしないですからね。ロボコップはね。まあ、ひどい世の中にいつの間にかなっているっていうことですけど。今日、紹介する映画はですね、またこれもすごくて。知らない間にとんでもないことになっているぞっていう話なんですが。『ゼロ・デイズ』というタイトルのドキュメンタリー映画です。はい。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)これ、監督はアレックス・ギブニーという監督で。この人、ドキュメンタリー作家なんですが、ものすごい大量に映画を作っている人で。『たまむすび』でもご紹介したサイエントロジーの内部告発映画の『ゴーイング・クリア』もこの人が監督で。とんでもない内容でしたけど。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)あと、いま現在日本で公開されているジェームズ・ブラウンの『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』もこの人の監督作なんですよ。この人、年に2本ぐらいドキュメンタリーを作っているすごい多作家なんですけども。で、この『ゼロ・デイズ』はですね、まだ日本公開は決まっていないと思いますが……「ゼロ・デイ」というのはコンピューター用語でですね、コンピューターって弱いところ、あるじゃないですか。弱点が。ハッキングされたりするね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)それの対策がまだできていない状態のことをゼロ・デイって言うらしいんですよ。

(赤江珠緒)弱点。うん。

(町山智浩)弱点がまだ対策が見つかっていないとか、対策がまだ用意されていない状況をゼロ・デイって言って。要するに、対策ができない。やられたらやられっぱなしっていう状況をゼロ・デイって言うらしいんですよ。で、そこを攻撃するのをゼロ・デイ攻撃って言うんですね。で、これ「ゼロ・デイズ」って複数になっているので、対策なしまくりっていうか、どうしようもないっていう状況を意味しているんですが。これ、まずですね、去年の7月にアメリカとイランの間で合意があったことが前提になっています。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)これですね、核開発をずっとイランはしている。それで、核兵器を作るんじゃないか?って恐れられていたんですけども、「アメリカがもう経済的な封鎖を止めるから、(イランは)核兵器を開発できるような量のウランを精製しない」っていう約束をイランにさせたんですね。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)で、これは遠心分離器っていう機械でウランを濃縮していくんですけど。それを10年間はやる量を1/3に減らして原発用に使うだけの量にするというルールを決めたんですよ。アメリカとイランの間で。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)結構歴史的な合意だったんですけども。この裏に何があったか?っていうと、実はイランとアメリカの間でサイバー戦争がずっと行われていたんだっていうことを暴いている映画がこれなんですよ。

(赤江珠緒)ええっ?

イランとアメリカのサイバー戦争

(町山智浩)これね、すでにいくつか日本でも報道されていることがあってですね。まず、いまから6年前の2010年11月にですね、アメリカでテロとかの対策をする、上院議員の国家安全保障委員会でサイバーセキュリティー(サイバー防衛)を担当する担当官のショーン・マクガークっていう人がですね、「いまスタックスネットという非常に危険なワームが発見された」という風に報告をしたんですよ。

(赤江珠緒)ワームってなんですか?

(町山智浩)ワームっていうのはね、具体的にはサナダムシのことです。で、コンピューターの中にサナダムシのように入っていくプログラムのことですね。寄生虫みたいにして。

(赤江珠緒)ああー。

(町山智浩)ウィルスみたいなものですね。ただ、中で勝手に動いていくんですよ。だから寄生虫ですね。お腹の中に入っちゃうやつみたいな感じで。で、スタックスネットっていうのはですね、工場とか発電所とかね、ガスとか電気とか石油のパイプラインとか。あと、鉄道とかの管制システムあるじゃないですか。鉄道とか航空機とかの管制システム。その中に入り込んで、制御装置(シーケンサー)を破壊する、暴走させるワームだっていうんですよ。

(赤江珠緒)はー。

(町山智浩)で、「それ(スタックスネット)が入ると都市機能は完全に壊滅するだけじゃなくて、死者も出るだろう」と。

(赤江珠緒)そうですね。飛行機とかね。

(町山智浩)飛行機とかも落ちるしね、鉄道とかも激突するし、パイプラインとかも暴走して噴き出したりして。原子力発電所も暴走して爆発するだろうと。それが発見されたんだという風に報告をしたんですよ。で、これはアメリカの対サイバーテロの局長が「発見した」と言ったんですけども、恐ろしいのは「これはアメリカにとって大変な脅威ですが、アメリカが開発したものです」と。

(赤江珠緒)えっ? アメリカが作ったの?

(町山智浩)と、いうことなんですよ。で、これはイランとのサイバー戦争の中でアメリカがイランの核開発を妨害するために作ったサイバー兵器だったんですよ。スタックスネットは。ところが、それが暴走して、もうアメリカも手のつけられない状態になっているという話なんですね。この映画は。

(赤江珠緒)なんと……もうアメリカはいっつもそうやって兵器を開発しては、世界が……

(町山智浩)そう。いらんことしいの人なんですけども(笑)。で、もともとイランはアメリカの傀儡国家だったんですね。1953年にアメリカが無理やりクーデターを起こして王国を建ててですね。石油利権が欲しいものでね。で、79年までアメリカの傀儡王国が続いていたんですけど、79年にイスラム革命が起こって。その傀儡王国だった頃に原発を開発させちゃったんですね。アメリカは、イランに。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)要するに、友好国だからっていうことで。で、核開発技術を全部提供していて。ところが、イラン革命が起こってしまったんで、その核開発技術がそのままイランに残っちゃったんですよ。敵国のイスラム国家に。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、その後ずっと核開発がイランで進んでいってですね。で、2006年に、あの過激な大統領いましたね。アフマディーネジャード大統領が「イスラエルを消滅させる」って言ったんですよ。演説で何度も。で、イスラエルはイランが核を持っているから核兵器で攻撃されるんじゃないか? という風に怯えたんですね。で、その演説の翌年の2007年から2012年にかけて、イラン国内で5人の核物理学者とミサイル技術者が次々と暗殺されたんですよ。自動車を運転していたら、バイクに乗った男が爆弾を車にひっつけて爆発させたりして、次々と5人のイランの核の専門家が殺されたんですけども。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)これはイスラエルの諜報部のモサドの犯行だと言われているんですよ。で、これに関しては2014年3月にオバマ大統領がはっきりとネタニヤフ首相に「これ以上暗殺するな!」と叱っているぐらいなんですよ。

(赤江珠緒)ええーっ?

(町山智浩)ひどいでしょ? で、その一方でなにをやっていたかというと、ブッシュ大統領が2003年にイラクに侵攻しちゃったじゃないですか。それで、「核爆弾を開発しているんじゃないか?」っていう疑いをかけてイラクを攻撃したら、イラクは核を持っていなかったんですね。

(赤江珠緒)いわゆる「大量破壊兵器」っていうね。

(町山智浩)そうなんですよ。でも、実際に持っていたのは北朝鮮とイランなんですよ。ところが、インチキでイラクを攻撃しちゃったもんだから、イランと北朝鮮にまで攻撃できないですよね。ブッシュ政権は。彼らは確実に持っているのに。で、北朝鮮は放ったらかしになっちゃったんであんなことになっちゃったんですけど、イランに関してはサイバー兵器をブチ込むっていう作戦が取られたんですよ。

(赤江珠緒)ええ、ええ。

(町山智浩)ブッシュ政権によってスタートして。で、この『ゼロ・デイズ』という映画の中では、その当時の国家安全保障局とCIAの局長だったマイケル・ヘイデンっていう人がインタビューに答えて、全部しゃべっちゃっているんですよ。

(赤江珠緒)ええっ?

(町山智浩)すっごく変なドキュメンタリーでね。

(赤江珠緒)こんな国家機密中の国家機密じゃないですか。

(町山智浩)国家機密なのに、「いや、こういうのを作ってね……」みたいな話をしていて。で、そこですごいのはこのアレックス・ギブニーが「じゃあこのサイバー兵器を作ったのはあなたですね?」って言うと、「いえ、なにも言いません」って、突然言わないんですよ。このマイケル・ヘイデンCIA局長は。だからこれは、嘘をつくと結局偽証罪みたいなことになるから言えないんだけども、「言いません」っていうことで「やりました」って認めている形になるんですよ。

(赤江珠緒)否定はしてないんですもんね。

(町山智浩)そう。だって「他がやった」とか「私はやっていない」とかは言わないんですよ。「言えません」って言うんですよ。すごい不思議な映画なんですけど。で、その核技術者を暗殺している最中に作られたのがそのサイバー兵器のスタックスネットなんですけど、2010年にまず最初にベラルーシの、ワームとかハッカーを対策する会社がイランの核開発所のコンピューターのセキュリティーを担当していたんですね。ベラルーシの方で。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、そこで発見されるんですよ。スタックスネットっていうのは。で、まさかそれがアメリカが作ったものだとは思わないから、アメリカのセキュリティー会社の、日本でも存在する会社ですけど、シマンテックっていう非常に有名な会社があって。そこに調査を依頼するんですよ。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)で、シマンテックの方で調べてみたら、このスタックスネットが発見されるんですよね。で、これはイスラエルの要請でアメリカが作って、ブッシュ大統領からオバマ大統領に移行して、オバマ大統領がそれを発動させているんですよ。2010年ですから。で、実際にそのイランの方の核精製施設ってやつですけども。ナタンズっていうところにある遠心分離器がそれで暴走してるんですよ。実際に。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、ただここまでだったらよかったらしいんですけど、ここでいちばん怖いのは、この映画の中で実際にそれを開発した人たちのインタビューが出てくるんですね。顔は出さないんですけど。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)彼らは、それだけで終わらせる予定だったらしいんですよ。つまり、このスタックスネットっていうワームはものすごく攻撃力を強くしちゃうと、核精製用のコンピューターの制御装置の外側に出ちゃうらしいんですよ。

(赤江珠緒)えっ? 怖いですね。

(町山智浩)そう。もともとその中に入れるのも、その核精製器のコンピューターはネットにつながっていなかったらしいんですね。だから、スパイを(施設の)中に入れてUSBのフラッシュドライブの中に(ワームを)入れておいて、そこからこのスタックスネットっていうワームを入れているんですよ。

(赤江珠緒)ガチャッて差し込む感じで。

(町山智浩)そうなんですよ。だからいかにそのイスラエルの二重スパイがすごいかってことですけど。中に入ったっていうことですから。で、中に入ってガチャッてやって1回暴走させたらそれで終わりっていう予定だったんですけど、そしたらイスラエルの方が満足しなくて。勝手にそのプログラムを書き換えて強力にしちゃったらしいんですよ。

(赤江珠緒)ひえーっ!

(山里亮太)アメリカの知らないところで。

(町山智浩)アメリカの知らないところで、8200部隊という特殊なサイバー部隊があって。そこがそのスタックスネットを強力にしたやつを使って2度目の攻撃を仕掛けたらしいんですね。その核精製用のコンピューターに。そしたら、そこから流出したんですよ。2010年に。

(山里亮太)なるほど。

(町山智浩)で、一気にネットに流出しちゃって、すでにその段階で4万以上のコンピューターが感染したらしいんですよ。で、ロシアとかにも行っちゃったらしいんですけど。で、ここでこの映画で怖いって言ってるのは、「もうロシアと北朝鮮にスタックスネットは行っちゃったよ」っていうんですよ。

(赤江珠緒)うわー……

(山里亮太)あ、そうか。向こうが武器として使ってくるかも……

サイバー戦争時代の脅威

(町山智浩)そうなんですよ。だからこれ、核爆弾と同じで、原爆をひとつの国が作ったら、まあ他の国も作っちゃうわけですよね。で、今回も全く同じことになっちゃっていると。で、しかもアメリカの対テロ局の人たちが「大変なことになっちまった」って言っちゃってるんですよ。どうしよう? と。

(赤江珠緒)なんなんですかね。ええーっ?

(町山智浩)いやー、だから彼らは「そういうつもりじゃなかった。イランの核精製施設のコンピューターの中だけで終わるはずだったんだ。だけど、イスラエルのバカどもが強力にしたもんだから流出した!」って怒っているんですけどもね。

(赤江珠緒)いやー、とはいえ、なんか、ねえ。

(町山智浩)とんでもない話です。

(赤江珠緒)そうですね。核とかと本当に同じ流れなんですね。

(町山智浩)同じなんですね。また、同じことを繰り返しているんですけどね。で、実際に原発とかを暴走させられたら、核爆弾と同じことですよね。

(赤江珠緒)うんうんうん。

(町山智浩)で、結局これがあった後に、またね、イラン側が今度はアメリカに対して報復サイバー攻撃をかけているんですよ。2011年、要するにアメリカがスタックスネットをかけた翌年から2年間ぐらい、アメリカ中の銀行とかにイランからのサイバー攻撃があったんですよね。これは結構日本でも報道されたんですけども。投資銀行のJPモルガン・チェースとか、銀行のウェルズ・ファーゴとか。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスとか、あとAT&Tっていう電話会社。そういうところにものすごい数の攻撃があって。シティバンクとか。それは、イランの報復攻撃だって、今年の3月にアメリカがイランに対して訴訟をするって言ってるんですよ。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)でもそれは、ずっと実はスタックスネットに対する報復だったんですね。だから知らない間にサイバー戦争はすでに起こっていたんですね。

(赤江珠緒)起こっていたんですね! だってドキュメンタリーだからこれは実際なんですもんね。

(町山智浩)実際にあるんですよ。だからイランとアメリカが慌てて核合意にたどり着いた形らしいんですよ。これ以上やったら大変なことになるということらしいんですね。で、その中でまた怖いのが出てきてね。「その核合意がもし締結されなかったら、どうするつもりだったんだ?」っていうインタビューが出てくるんですよ。すると、「我々は最終兵器をカマすつもりでした」って言うんですね。そのアメリカの国家安全保障局(NSA)っていうスタックスネットを作ったチームが言うんですよ。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)それはニトロゼウスっていう爆弾だと。ニトロゼウスっていうのは(イランの)首都テヘランだったらテヘランのありとあらゆるコンピューター機能に一斉にスタックスネットをぶっかけて、全てのインフラストラクチャーを破壊する攻撃をする予定だったらしいんですよ。

(赤江珠緒)うーん。

(町山智浩)これはだから、サイバー戦争における核爆弾ですよね。

(山里亮太)そうですね。全部やっちゃうもんね。すげーなー。

(町山智浩)だって、車の信号から地下鉄システムから飛行機の管制から要するに石油精製所のパイプラインから。何から何まで全部暴走するんですから。で、もちろん病院がやられる可能性もあるんですね。病院で生命維持装置とかも全部ダメになるわけですよね。

(赤江珠緒)そうか。もう世の中、こんな事態になっているんですか。

(町山智浩)知らなかったですけども。でも、すでに報道されていて、結構コンピューター関係の人たちの間では知っている話らしいんですね。これね。

(山里亮太)もうサイバー界の核戦争直前だったわけでしょ? もう。

(町山智浩)そうなんです。それでいまも北朝鮮もその技術を持ってるし。ロシアも持ってるし。どうすんの?っていう話でしたね。『ゼロ・デイズ』っていうのは。

(赤江珠緒)そうですか。今後、もうこのいらん種は世界中に撒かれてしまったっていうことですね。

(町山智浩)撒かれている。そう。だから人工のデータがいつ、完全に消えるかわからないですね。だからいまほら、紙の銀行のデータをなくして、コンピューターだけにしましょうって言われているじゃないですか。紙の記録、あれ、取っておいた方がいいですよ。紙の記録。

(赤江・山里)そうですね!

(町山智浩)ねえ。何もかも、消されちゃう可能性ありますよ。本当に。

(赤江珠緒)本当ですね。

(町山智浩)っていうね、とんでもない。もう……ポケモンGOのエロゲ化も大変ですけどね。

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(赤江珠緒)いやいやいや(笑)。またちょっとレベルの違う話なんですけども(笑)。

(町山智浩)全然違いますけどもね(笑)。

(山里亮太)それはぜひ、がんばってほしいな。インターネット関係の方。うん。

(赤江珠緒)いや、アレックス・ギブニー監督、すごいな。

(町山智浩)大変ですよ。このサイバーテロをかまされたら、もうね、エロサイトとか見れませんよ!

(赤江珠緒)いやいや(笑)。

(町山智浩)大変な事態ですから!

(山里亮太)と、止められちゃうんすか!? 俺、戦います。がんばって。

(町山智浩)ねえ。戦いましょう! よくわかんないですけど(笑)。

(山里亮太)守りましょう!

(町山智浩)という、こんな世の中なのに東京都知事選とか、こんな間抜けなことでいいんですかね? 本当にねえ。

(赤江珠緒)ねえ。

(町山智浩)恐ろしいことですが。世界だけが先に進んでいる感じがしますが。あっ、違う。ポケモンGOで先に行ってるんだ。はい。任天堂だけですね。はい。

(山里亮太)任天堂の株をチェックだ。

(町山智浩)なにを言ってるか、よくわかりませんが(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。ありがとうございます。今日はアレックス・ギブニー監督の最新ドキュメンタリー『ゼロ・デイズ』を紹介していただきました。町山さん、ありがとうございました。

(町山智浩)どもでした。

<書き起こしおわり>

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