町山智浩さんが2022年10月11日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中でフロリダ州の全米最大の老人コミュニティーについて話していました。
（町山智浩）Apple Watchね。
（山里亮太）使ってらっしゃいます？
（町山智浩）僕ね、腕時計ってこの10年ぐらいしてないんですよ。もう必要ないでしょう？ スマホがあるとね。
（山里亮太）そういう人、今多いみたいですね。
（町山智浩）でもね、Apple Watchはつけようかと思って。
（赤江珠緒）どうして？
（町山智浩）還暦だから。あのね、あれは心不全と不整脈を事前に発見できるっていうんですよ。
（赤江珠緒）ああ、そういうことか！
（町山智浩）そう。モニターしてくれるから。で、突然死したりした時に、発見されるでしょう？ 孤独死とかも防げるでしょう？
（山里亮太）突然、倒れたってなったら「倒れた」っていうのをお知らせしてくれるんですよ。通知してくれる。
（赤江珠緒）そうか。そういうのは本当に大事かもしれないね。
（町山智浩）なんか、それこそジョギングする時に山ちゃんがしているって言ってたけど。ジョギングしてる時に、僕はもう死ぬ可能性があるわけですよ。もうこの年だから。
（山里亮太）急に心臓が……とか。いや、みんなありますよ。
（町山智浩）その時にね、結構早めに発見してもらえるかなっていうね。
（山里亮太）そういう理由で（笑）。
（町山智浩）そういう理由でしておこうかなって。僕、もう終活入ってますよ。
（赤江珠緒）えっ、町山さんが？
（町山智浩）そう。この間ね、フロリダに行ったひとつの目的は、フロリダってアメリカ最大の、その老人が一番集まって住んでるところなんですよ。老人コミュニティーだらけなんですよね。フロリダは。あったかいからね。
（赤江珠緒）やっぱり気候がいいから。
老人たちが集まるフロリダ
（町山智浩）気候がいいのとね、いろいろ税金が安かったりして。引退後の人をたくさん呼んでるんですよ。州全体で。で、行ったら一番すごかったのはね、12万人の老人コミュニティーっていうところに行ったんですよ。そこ、要するに巨大な老人の街なんですよ。12万の。そこはすごくて。そこに家を買うと……だいたい4000万ぐらいで買えるんですけど。そうすると、ゴルフ、プール、テニスし放題。タダ。
（赤江珠緒）おおーっ！
（町山智浩）でね、12万人が各区画にわかれていて。ひとつの区画ごとにゴルフコースとプールがひとつずつあるんです。で、待ち時間ゼロ。いつ行ってもいい。
（赤江珠緒）なるほど。町山さん、その三つ、やってましたっけ？
（町山智浩）いや、プールでは泳ぐんですけど。ゴルフは僕、したことなかったんですよ。「ゴルフとかふざけんじゃねえよ。ブルジョアのスポーツだろ？」って思ってたんですけど。そこに行ったら、そのフロリダの人たち「やってみろよ」って言われたんですよね。それでちょっとやってみて。ドライバーを振ったんですけど。ちゃんと当たりました。飛びました。で、「やろうかな？」と思ったけど、「お前、体が硬くて全然……」って。要するにあれ、全身のね、ねじる感じでスイングしなきゃいけないので。「お前、全然体が硬いから、まずストレッチからやった方がいいよ」って80ぐらいの人に言われてるんですけどね。どういうことなんだろう？っていうね（笑）。
（赤江珠緒）そんな街があるんですね。
（町山智浩）あるんですよ。すごいですよ。出生率ゼロ。
（山里亮太）もう振り切ってますね。
（町山智浩）すごいですよ、本当に。それでね、牧師さんとかもいるんですけど。毎日、仕事が忙しいですね。誰かしら、お亡くなりになるのでね。
（赤江珠緒）ブラックジョークみたいだな……。
（町山智浩）すごいところですよ。でね、とにかく男はモテモテ。
（赤江珠緒）ああ、女性の方が多いですか？
（町山智浩）はい。男性が先に亡くなるんでね。という、すごいところでしたけどね。で、行ったらめちゃくちゃ「買わないか、買わないか」って勧められましたけどね。
（山里亮太）でもそれを1回買ったら……4000万円で買ったら、それから施設使用費みたいなのは取られないんですか？ 4000万で買ったら、それっきり？
（町山智浩）施設使用費は毎月、2万円ぐらいなんですよ。
（山里亮太）ああ、でもさっきの施設をそれぐらいで使えるなら……。
施設使用費は毎月2万円ぐらい
（町山智浩）そのかわり、全部使えるんですよ。何でもできるんです。だからね、ゴルフとかほら、高いものだと思うじゃないですか。無料ですよ、無料。すごいな！っていうね。
（山里亮太）これから紹介の時に急に「さあ、今日は町山さん、フロリダからです」ってなったら「あれ？ 買ったんだ！」ってなるのかな（笑）。
（町山智浩）ねえ。すごく考えているんですけども。もう終活に入ったんで、あれなんですが。本題に入ります。
（赤江珠緒）はい（笑）。
＜書き起こしおわり＞