玉袋筋太郎さんと安東弘樹さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、この日のゲストの石井ふく子さんを迎えるにあたり、インタビュー前の下準備、下調べの大切さについて話し合っていました。
(玉袋筋太郎)そういう時、どうするんですか? VIPな人とか偉い人とか、取材することあるじゃないですか。安東さんとか。そういう時はやっぱり入念に下調べして?
(安東弘樹)そうですね。できるだけ平静にというか、普通通りにやるようには心がけるんですけど。やっぱり……ああー、でも事前の準備とか俺、しない方かな? よくないな……
(玉袋筋太郎)なに反省してるんですか(笑)。
(安東弘樹)素で飛び込んでいくタイプ……いや、でもちゃんと調べて……
(玉袋筋太郎)野面で行く?
(安東弘樹)いや、でもそこは調べた方がいいですね。思わぬところから話、広がりますからね。昔、田村正和さんにインタビューさせてもらった時。まだ入社2、3年目ですかね。でも、たまたま事前に調べた時に、いただいた資料ではなく、なにかの雑誌で『慕情』というアメリカの映画がお好きだというのを読んだことがあって。
(玉袋筋太郎)はいはい。
(安東弘樹)で、インタビューの時に、「映画みたいなドラマにしたい」っておっしゃっていて。ドラマのプロモーションのインタビューだったんで。その時に、「ああ、『慕情』がお好きですよね」って言ったら、急に田村さんが滑らかになって。「ああ、『慕情』知ってる? 見たことある?」って。僕もまあ、見たことがあったので。ちょっとその話で盛り上がって。やっぱり下調べって本当に大切だな!ってその時に思いましたね。
(玉袋筋太郎)下調べですよね。いや、だって俺もいろいろ政治家の人にインタビューする番組、1年ぐらいやっていたんですけど。すごいですもんね。大宅文庫から来る資料が。こーんなのをもう。政治家は言葉で活字、残っちゃっているから。
(安東弘樹)ああ、そうですね。
(玉袋筋太郎)まあ、いい話もあるんだけど、ほとんどがスキャンダルだったりするんですよね。それを全部、見る。
(安東弘樹)なるほど。触れちゃいけない部分もありますもんね。
(玉袋筋太郎)触れちゃいけないのを知っていて、知らないふりをして、振るとかね。
(安東弘樹)ああ、なるほど(笑)。
(玉袋筋太郎)確信犯で。俺と博士。悪い奴らだよね!
(安東弘樹)まあ、お二人はそうですよね。そこがまた、視聴者も望んでいるところではあると思うんですけど。
政治家インタビューの下準備
(玉袋筋太郎)うん。だから、九州のヤマタク(山崎拓)さん、いたじゃないですか。ヤマタクさん、ゲストで来ていただいたんですよね。で、その時に女性スキャンダルがあったんですよ。それをもう、じっくり読み込んで行って。「先生、学生時代に何かアルバイトとかしてたんですか?」っつって。アルバイトの情報も知っているわけですよ。
(安東弘樹)なるほど、なるほど。
(玉袋筋太郎)そのやっていたアルバイトが、駅のホームで駅弁を売っていたと。駅弁。
(安東弘樹)なるほどね(笑)。
(玉袋筋太郎)それを言わせたいがために、わざとそのアルバイトの話を振って。
(安東弘樹)悪い2人だな!
(玉袋筋太郎)「駅弁ですか、先生?」「先生、駅弁が好きなんですね!」なんつっちゃって。そういうのをやるんじゃないよ(笑)。
(安東弘樹)まあ、そういういろんなね、ヤマタクさんはディテールが結構報道されていたので……
(玉袋筋太郎)ディテール(笑)。
(安東弘樹)それをまあまあ、ネタにしつつ……なんてお答えになったんですか?
(玉袋筋太郎)いや、だから「駅弁だ」って。
(安東弘樹)ああ、ちゃんと堂々と。
(玉袋筋太郎)で、「駅弁、どういう形でやったんですか?」っつったら、立ち上がって駅弁を売る格好を……売る格好だよ。だけど、それがまあ、自然に駅弁に見えたんですね!
(安東弘樹)ああー、それはわかっていて?
(玉袋筋太郎)わかっていないんじゃ……そこは……
(安東弘樹)純粋に。純粋な方なんですね。
(玉袋筋太郎)いや、だからって(今日のゲストの)石井(ふく子)先生を何かハメるとか、そんなことはないんですよ。歓迎でございますよ。もう。
(安東弘樹)そうですね。本当に、緊張します。お待ちしています。
<書き起こしおわり>