鉄道BIG4の1人、ホリプロのマネージャー南田裕介さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。東京-大阪間の移動で、『自分ならこうする』というおすすめルートを紹介していました。
(赤江珠緒)さあ、まあそれはさておき、じゃあね、いま乗れるようなルートということでご紹介いただこうと思うんですが。鉄道マニアの南田さんに、『僕ならこうやって行く』と題して、最短ルートで行ってしまうとあっという間なのを、違うルートで楽しもうじゃないかという旅をご紹介いただけると。今回は。まずは、どちらに行きましょうか?
(南田裕介)まずはですね、東京から大阪まで行くことをご提案したいと思います。
(ピエール瀧)まあ、もう品川から新幹線に乗って2時間半ちょっとでしょ?
(南田裕介)いまならね、なんならいちばん最速は2時間20分台ですからね。あっという間に着くんですけど。まあ、それだとですね、ちょっともったいない。
(赤江珠緒)もったいない(笑)。
(ピエール瀧)線路の上に乗っている時間が少なくないですか?と。
(南田裕介)そういうことですね。せめて、ひかりにしたいんですけども。せめて、ひかり。あえて、こだまというね。そこで迷うんですけども。まあ、それを1回忘れたとしてもですね、いろんなルートがありますので。私がご提案したいのは、普通の鉄道好きの行き方はですね、東京から新大阪まで金沢経由!
(ピエール瀧)なんでよ?
(南田裕介)金沢経由!
金沢経由で新大阪まで
(赤江珠緒)大阪に行くのに、北に上がっていくの?
(南田裕介)これ、E7系、W7系に乗れますし。新幹線で、なんなら富山・金沢方面まで、およそ2時間半で到着できるわけです。
(赤江珠緒)行けますね。日本海側に行っちゃうの?
(南田裕介)そういうことです。これね、新幹線。北陸新幹線系統はですね、特に軽井沢を出るとですね、山の中を走るんですよね。そのね、木漏れ日の中を新幹線が行く感じっちゅうのがですね、これはぜひ、お試しいただきたい。
(ピエール瀧)なるほど。最新車両と木漏れ日っていう。
(南田裕介)木漏れ日が、こうね。パーッと。
(赤江珠緒)たしかに東海道新幹線、あんまり木漏れ日はないですもんね。海沿いをザーッ!と走りますし。
(ピエール瀧)周り、塀で囲まれてますしね。一応ね。遮音壁っていうんですか?
(南田裕介)よくご存知で。
(赤江珠緒)そうか。それが楽しめると。
(南田裕介)で、しかも、富山、または金沢で途中下車をしてですね、富山地方鉄道。あるいは新高岡で下車して城端線。そういったところを堪能できると。
(赤江珠緒)在来線に乗り換えるんですか?(笑)。
(南田裕介)在来線をちょっと堪能してから、ちょっとまた行くっていうことですかね。
(ピエール瀧)それってでも、コスト的には?
(南田裕介)コスト的にはね、ええと、プラス4000円弱で。
(ピエール瀧)えっ、どういうこと?東京から新大阪まで・・・
(南田裕介)だいたい1万4450円ぐらい。で、いま北陸新幹線系統の金沢まわりで行くと、プラス3150円で。
(赤江珠緒)えっ、そんなもんなの?
(南田裕介)そんなもんです。だから、私もそれ気づいたのがちょっとね、あまりにも遅すぎて。もっと早く気づいていれば、毎回、富山まわりで帰っていたのに!
(赤江・瀧)(笑)
(南田裕介)昔は富山まわりでも、ほくほく線っていうね、大活躍した路線があるんですけど。それもいま、使われなくなったんですけどね。そういった意味では、普通の鉄じゃなくて、ちょっと濃い鉄の方の行き方は、いまは東京から越後湯沢まで行って、越後湯沢からほくほく線っていう、北越急行線っていうですね、ところを通って、直江津を通って上越妙高。そして、富山、金沢、サンダーバード。または富山からワイドビューひだ号で高山線まわりで名古屋方面に出て・・・
(赤江珠緒)また名古屋に出てから(笑)。
(南田裕介)で、関西本線、紀勢本線とかっていう。
(赤江珠緒)えっ?そこはもう関西にピュッと入れるサンダーバードがありますけど・・・
(ピエール瀧)時間で言ったらだって・・・
(南田裕介)時間はかなりのロスがあります。
(赤江・瀧)(笑)
時間はかなりのロスがある
(南田裕介)かなりのロスがありますし。ですからこれ、集合の時間。新大阪に集合の2日前ぐらいに出発しなきゃいけないんです。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)そうでしょう?集合の2日前に出発しなくちゃいけないんですね。
(南田裕介)あの、紀勢本線まわりまで。御坊からね、紀州鉄道とか乗りたいですから。
(赤江珠緒)えっ、紀勢線っていうのは?
(南田裕介)紀勢線っていうのは名古屋からですね、三重県の亀山まで行きまして。まあ、ここはショートカットして伊勢鉄道を通るのが一般的なんですが。そこからいわゆる熊野市ですとか。新宮、紀伊勝浦。
(赤江珠緒)うわっ、さらに南紀の方まで足を伸ばして?
(南田裕介)っていう、紀伊半島を一周して。なぜならね、御坊から出ている紀州鉄道っていうところにですね、キテツ1型っていう珍しいディーゼルカー。レールバスが走っているんですよ。これ、もう二軸のね、いわゆる本当のちっちゃいレールバスなんですけど。これが走っているのは、もうここだけになって。絶滅危惧車両なんです。
(赤江珠緒)絶滅危惧種。
(ピエール瀧)なるほど。それを楽しめるのがっていうことですか。
(南田裕介)そういう形で、2日前に。だから、我々っていいますか、私、鉄研とかは入ってなかったんですけども。鉄研に入っていた方に聞くと、いわゆる合宿所までの道のりは現地集合・現地解散が基本だという。
(赤江珠緒)はー、そうですか。
(ピエール瀧)(警告の笛を吹く)ピーッ!
(南田裕介)ああっ!
(ピエール瀧)なんの話をしてるか、わからない。合宿所って何?っていう(笑)。
(南田裕介)ちなみにね、遠回りすると、運賃計算のルールとして、遠くに行けば行くほどキロ数の金額が反比例して安くなりますので。遠ければ遠いほど、キロ単価が安くなるんですね。どちらかと言うと、往復するよりも一周した方が。ですから、行きはたとえば金沢行く時に、行きは長野まわりで、帰りは米原まわりで帰ってくるっていうと運賃がそこそこ抑えられるんですね。
(赤江珠緒)なるほど。
(ピエール瀧)同じ所を行って来いするよりも、グルッと回った方が、単一の一回の旅行みたいにした方がいいってことなんですね。
(赤江珠緒)料金的に。
(南田裕介)料金的に。これ、通称一筆書きと言います。これが好きな人は、これが好きでずっとやっているっていう。
(赤江珠緒)ああー、うちのいま、甥っ子が一筆書き乗車、しております。
(南田裕介)あらあらあら!
(赤江珠緒)そうなんですよ。
(南田裕介)そうですか。
<書き起こしおわり>
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