高橋芳朗 The Kinks『You Really Got Me』を語る

高橋芳朗 The Kinks『You Really Got Me』を語る ザ・トップ5

音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』で洋楽初心者向けのおすすめ曲を紹介。The Kinks『You Really Got Me』について話していました。

(高橋芳朗)僕の選曲コーナーに行きましょうか?

(熊崎風斗)そうですね。お願いします。

(高橋芳朗)熊崎くんに洋楽に興味を持ってもらおうということで企画したコーナーですけども。今回はこんなネタを用意しました。あの、8月にフランスで開催されたポール・スミスの2016年 春夏コレクション。まあ、ファッションショーですね。

(熊崎風斗)ポール・スミスさん。

(高橋芳朗)ポール・スミスの来年の春物・夏物ファッションショーの時にモデルさんがランウェイを歩く時に流していた音楽のトラックリストをね、入手しましたよ。ある筋から。

Paul Smith Man – Paris Fashion Week Spring/Summer 2016

(熊崎風斗)ありがとうございます(拍手)。うわっ、全部英語だ。

(高橋芳朗)そりゃそうですよ。知ってるアーティストとか、います?

(熊崎風斗)ちょっとね、この英語であってもなんか・・・

(高橋芳朗)ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)とかね。ホワイト・ストライプス(The White Stripes)とか。

(熊崎風斗)名前だけ聞いたことがあるっていうのはあるんですけどね。

(高橋芳朗)結構ね、王道なロック選曲で。びっくりしたんですけども。で、今日、このトラックリストの中からですね、キンクス(The Kinks)っていうバンドの『You Really Got Me』という曲をご紹介したいと思います。1964年の作品です。

(熊崎風斗)64年。はい。

(高橋芳朗)で、このトラックリストを見ながらちょっと思ったんですけど。考えてみたら、ポール・スミスってロックに絡めた企画、よくやっているなっていうイメージがあって。渋谷の明治通りのところのポール・スミス、あるじゃないですか。あそことか、去年、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)とコラボしてスカーフみたいなのを作って。明治通りのお店のショウウィンドウのところにレッド・ツェッペリンのレコードとかをいっぱい並べて。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)かなり派手な打ち出しをしてたんですけども。一昨年もデビッド・ボウイ(David Bowie)とコラボTシャツを作ったり。あと、結構毎年サマーソニックともスタッフの衣装提供をしたりとか。コラボグッズを売ったりとか。割りとね、ロックスピリッツのあるブランドだなっていう気がいたしました。

(熊崎風斗)へー。はい。

(高橋芳朗)で、このトラックリストからポール・スミスさんのロック趣味を推測してみると、ギターのリフがかっこいい曲。

(熊崎風斗)なるほど。

(高橋芳朗)リフ一発で持っていけるような曲。に、ロックの美意識を見出しているところがあるんじゃないかな?って思いました。

(熊崎風斗)ポール・スミスさんは。へー。

(高橋芳朗)リフってわかります?繰り返し、繰り返し。ジャッジャッジャーッ♪ジャッジャッジャジャーッ♪ジャッジャッジャーッ♪ジャッジャーッ♪(Deep Purple『Smoke on the Water』のイントロ)とか。

(高橋芳朗)そうそう。あれがリフです。

(熊崎風斗)それがかっこいいってことですか?

(高橋芳朗)それの、かっこいいリフの曲を多く並べている。揃えている感じなですかね。で、『ロックの醍醐味はやっぱりこのリフにあり!』っていう方も結構多いと思うんですよ。

(熊崎風斗)ああ、そうなんですか。へー。

(高橋芳朗)で、一度でもロックに魅了された人だったら、いまはたとえばジャズを聞いてますっていう人でも、時々このロックのハードでワイルドなギターリフを補給したくなるというか。摂取したくなるみたいなところはきっとあると思っていて。もうなんか、細胞レベルまで染み付いているって言ったら大げさだけど。俺の細胞が、ギターのリフを求めている!みたいな。そういうところがあると思う。

(熊崎風斗)へー!

(高橋芳朗)で、そういうわけでですね、今日はそのポール・スミスさんのファッションショーのトラックリストからですね、先ほども言いました、ロック史上最強のリフとも言われておりますこの曲を聞いてもらいたいと思います。キンクスで『You Really Got Me』です。

『You Really Got Me』

(高橋芳朗)キンクス、1964年の作品『You Really Got Me』を聞いていただきました。なんか、聞いたことがあるって?

(熊崎風斗)そうなんですね。名前とか歌詞、歌っている方とかっていうことの情報は知らなかったんですけど。耳馴染み、ありますね。

(高橋芳朗)まあ、すっごい有名な曲ですから。

(熊崎風斗)なんで聞いたことあるんだろう?

(高橋芳朗)CMとかで使われてたからね。

(熊崎風斗)ですかね?聞き覚え、結構ありますね。

(高橋芳朗)で、2週間前の放送でザ・フー(THE WHO)を紹介したじゃないですか。その時に、『ザ・フーとビートルズとローリング・ストーンズで英国三大バンドって言われることがある』って言ってましたよね?

高橋芳朗 THE WHOを語る
音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、TBSアナウンサー熊崎風斗さんの名前の由来となったバンド、THE WHOについて、初心者向けにわかりやすく紹介していました。 (高橋芳朗)じゃあちょっと、行きましょうか。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)ここにキンクスを入れて、英国四大バンドっていうくくりで紹介されることもある、それぐらい偉大なバンドなんです。キンクスは。

(熊崎風斗)はー!

(高橋芳朗)いちばん、でもイギリスっぽいバンドかな?っていう感じがしますね。ポール・スミスに合うんじゃないかな?っていう気がしますけど。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/32139

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