高橋芳朗 ジャスティン・ビーバーとワン・ダイレクションの違いを語る

高橋芳朗 ジャスティン・ビーバーとワン・ダイレクションの違いを語る ザ・トップ5

高橋芳朗さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中でジャスティン・ビーバーとワン・ダイレクションの音楽性の違いや、欧米アイドルのタトゥーなどについて話していました。

(熊崎風斗)以上、iTunesミュージックストア、本日12時時点のアルバムランキングトップ5でした。こちら本日、お昼の12時時点での最新アルバムランキングです。1位は日本の3人組バンドのback numberがランクインしております。

(高橋芳朗)で、新たにランクインしているものとして注目なのが2位のジャスティン・ビーバー『Purpose』と、4位のワン・ダイレクション『Made in the A.M.』。なので今週はこの両者、ちょっと解説。お話をしたいと思います。

(熊崎風斗)お願いします。

(高橋芳朗)あのですね、ジャスティン・ビーバーとワン・ダイレクション。奇しくもニューアルバムが11月13日に同時リリースになったんです。アメリカとイギリスが誇る人気アイドル。両雄が同じ日にアルバムを発売してセールスを競い合うという異例の事態になっているんですよ。で、現状、アメリカではジャスティン・ビーバー。イギリスではワン・ダイレクションが僅差でリードしているようなんですけど、日本だとジャスティン優勢みたいですね。

(熊崎風斗)このランキングだとジャスティンが。

(高橋芳朗)優勢ということになってますけども。で、今回、双方のニューアルバムを聞いた上でですね、両方とも非常に充実した内容だったんですけども。ジャスティン・ビーバーとワン・ダイレクションの音楽性をちょっと比べてみたいと思います。

(熊崎風斗)知りたいです。

(高橋芳朗)この両者の音楽スタイルの違いをざっくりと比較するならばですね、パパやママとも楽しめそうなワン・ダイレクション。パパやママとは楽しめないかもしれないジャスティン・ビーバーっていう感じですかね。

(熊崎風斗)へー、そうなんですか。

パパやママと一緒に楽しめる音楽か?

(高橋芳朗)ざっくりとですよ。どういうことか?説明しますと、ワン・ダイレクション。ジャンルで言うとポップとかロックなんだけれども。彼らの楽曲は非常に良く練られていて。特に勝負曲となるようなシングルの多くには70年代とか80年代のロック、ポップスの名曲を髣髴とさせるメロディーとかフレーズを巧妙に織り込んできているんですよ。

(熊崎風斗)へー。

(高橋芳朗)しかもこれがね、ちょっとした味付けレベルとかじゃなくて、割と露骨に近い、酷似したフレーズを引っ張って。

(熊崎風斗)詳しい方ならわかるなっていう感じですか?

(高橋芳朗)うん。きたりするから。だからワン・ダイレクションね、結構楽曲をリリースするたびに盗作騒動が起きたりもするんですよ。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)でもそれがワン・ダイレクションの曲をキャッチーにしているのも事実で。ロック、ポップスの名曲の引用が掴みとして機能しているわけです。だからパパやママとも楽しめるワン・ダイレクションっていうのはつまり、そういうことで。お父さん、お母さん世代にしてみれば、懐かしい記憶をね、刺激するようなフレーズがそこかしこに散りばめてあるから、曲の構造的に世代感の対話が成立しやすいんじゃないかな?と思います。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)で、一方のジャスティン・ビーバーはジャンルで言えばR&BとかEDM。エレクトロ・ダンス・ミュージックで。なぜワン・ダイレクションに対してジャスティン・ビーバーの音楽がちょっとパパやママとは楽しめないかもな?っていうと、もうね、トレンドの最先端をいくような、めちゃくちゃとんがったサウンドで勝負してきているから、楽しめないっていうか、ついていけないかもな?っていう感じですかね。

(熊崎風斗)はー。

(高橋芳朗)で、アメリカのポップミュージックシーンって、ブリトニー・スピアーズ、わかりますよね?ブリトニー・スピアーズが流行のヒップホップのサウンドを取り入れるようになってから、もうアイドルとかでも先鋭的な、とんがった音で歌うのが結構当たり前になってきているんですよ。

(熊崎風斗)へー。

(高橋芳朗)で、アメリカのミュージックシーンは特にそういう傾向が強くて。もう売れているだけじゃダメなの。もう、自分で流行を作って、トレンドセッターになって音楽シーンのイニシアチブを握る、掌握してこそのスーパースター。

(熊崎風斗)はー。

(高橋芳朗)だから売れているアーティストほど新しいサウンドを取り入れることに積極的だし。それが美徳とされているようなところがあるんです。

(熊崎風斗)前に前に進んでいくっていう感じなんですね?

(高橋芳朗)そうそうそう。だから結果的に、いちばん売れてるものがいちばんアヴァンギャルドだったりするような事態も起こることもあるっていうね。そのね、マウントの取り合いがアメリカのポップミュージックシーンの面白さでもあるんですけども。こういう考え方が結構割とヒップホップとかね、ブラックミュージックの影響によるところが大きいんですけどね。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)で、今回のジャスティン・ビーバーのニューアルバムも当然そういうスタンスで作られているから、もうめちゃくちゃかっこいいです。

(熊崎風斗)へー。はい。

(高橋芳朗)最近、ほら。ジャスティンっていうとメディアでもね、お騒がせセレブ的な扱いばかりで。

(熊崎風斗)そうですね。私が知ったのもそういうイメージで知りました。

(高橋芳朗)そういう感じでしょ?だからみなさん、あの『ベイビー♪ベイビー♪』って歌っていたところで止まっていると思うんですよ。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)彼がどういう音楽を最近志向しているか、知らない方も多いと思うので。今日はちょっと、そのジャスティン・ビーバーのニューアルバムから1曲、聞いてもらいたいと思います。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)で、今日お届けするは『Sorry』という曲になります。これ、ジャスティン・ビーバーがたぶん彼女を裏切るような行為をしたんでしょうね。たぶん。タイトル通りですね、ひたすら彼女に謝罪しまくる内容になっているんですよ。で、今日はこの歌詞をちょっと日本語に訳して要約してきたので。熊崎くんに朗読してもらいたいんですけど。

(熊崎風斗)ええーっ!?

(高橋芳朗)いいですか?

(熊崎風斗)わかりました。

(高橋芳朗)感情を込めて。放っといても感情、込もると思いますけど。お願いします。

(熊崎風斗)いいですか?(歌詞朗読)『君は怒っているよね?僕がバカ正直すぎて。僕が謝るのがあまり上手くないってこと、君は知っているはずさ。まだ間に合えばいいけどな。どうか、僕の目を覚まさせて。あと1度だけ、許してもらいたいんだ。ごめんと言うには遅すぎる?君をがっかりさせたのはわかっているよ。ごめんと言うには遅すぎる?今夜、僕に償いをさせて。2度目のチャンスに賭けてみたいんだ。ごめん。ごめん。ごめん。ごめん』

(高橋芳朗)ジャスティン・ビーバーで『Sorry』です。

Justin Bieber『Sorry』

(高橋芳朗)ジャスティン・ビーバーのニューアルバム『Purpose』から『Sorry』を聞いていただきました。あの、今回のジャスティン・ビーバーのニューアルバム『Purpose』。これ、ジャケットを見ていただくとですね、ジャスティンが上半身を裸でお祈りしているようなポーズで写っているんですけども。

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(熊崎風斗)バキバキですね。ジャスティン・ビーバー。

(高橋芳朗)体じゅう、びっしりタトゥーが入っているのを驚く方も多いと思います。

(熊崎風斗)本当ですね。

アメリカの若いセレブのタトゥー需要の増加

(高橋芳朗)あのね、ワン・ダイレクションにも結構大胆にタトゥーを入れているメンバー、いますけど。ここ数年ね、このジャスティンみたいに結構アメリカの若いセレブ中心に、確実にタトゥーの需要が増えてきているというか、過激化している。そういう印象、ありませんか?たとえば、マルーン5のボーカルとか、腕にびっしり、こうタトゥーが入っていたりするんですけども。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)これね、たとえば『JACKASS』とかね、スケーター的なエクストリームなストリートカルチャーの影響ももちろんあると思うんですけど。さっきほら、売れているアーティストが新しいサウンドを取り入れることに積極的という話と同じで。結構ヒップホップの影響によるところも大きいと思います。はい。

(熊崎風斗)ふーん。

(高橋芳朗)もういまね、アメリカのラッパーとかね、顔にタトゥーとか入れるの当たり前になっているんですよ。あの、マイク・タイソンがさ、左目の横のところにタトゥー入れてたりするでしょ?

(熊崎風斗)そのイメージですけどね。顔って。マイク・タイソンの。あんな感じなんですか?

(高橋芳朗)あれよりももっと過激ですね。

(熊崎風斗)もっといくんですか?

(高橋芳朗)はいはい。たとえば、リル・ウェインっていうラッパーとか、グッチ・メインというラッパーとかがいるんですけど。彼らとか、結構いってますよ。

(熊崎風斗)えっ?もう顔の過半数がタトゥーで?

(高橋芳朗)目元とかに結構ね、大胆にガッと。なんか彫ってたりとかするんですよ。うん。それもまあ、『退路を断つ』って言ったら変ですけど。まあ陳腐な言い方をすれば、本物のワルだぜ!みたいなところをね、証明しているような。いま、画像を出してもらいましたけども。

(熊崎風斗)わー、いま!

(高橋芳朗)こんな感じですよ。

(熊崎風斗)本当だ。えっ、だってこれって、そう簡単に取ったりできるって・・・・

(高橋芳朗)もう取らない。もうまさに、退路を断っているわけなんですよ。

(熊崎風斗)そういう逃げ道っていうのはないっていうことなんですね。

(高橋芳朗)そうですね。やったるぞ!っていう感じですよ。

(熊崎風斗)すっごいな・・・

(高橋芳朗)どうですか?熊崎くん。タトゥー入れるとしたら?

(熊崎風斗)(笑)。僕がですか?

(高橋芳朗)(笑)。かけ離れてますけども。

(熊崎風斗)日本語の文字系とか、よく入れている方、いらっしゃるじゃないですか。

(高橋芳朗)よくありますよね。漢字一文字とか。はいはい。

(熊崎風斗)漢字一文字より、英語系を入れたいですけどね。

(高橋芳朗)何て入れます?

(熊崎風斗)『Love & Peace』。

(高橋・スタッフ)(爆笑)

(熊崎風斗)なんでそんな笑いが起こるんですか!?そんな笑うところ?

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/32139

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