漫画『グラゼニ』の原作者 森高夕次さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。2015年9月に起きた阪神-広島戦 延長12回表のホームラン誤審と、山田哲人選手・柳田悠岐選手の年俸の見通しなどについて話していました。
(ピエール瀧)ということでね、『グラゼニ』っていうこの野球漫画。年俸のこととか、いろんなね。中継ぎピッチャーの悲哀ですとか。辞めていく選手等々の、プロ野球の裏側の話。スターというより、裏の話を書いているという。
(赤江珠緒)ねえ。面白いですよね!いや、深いところを。でも、普段は、『えっ?そこまでは考えてなかった』みたいな。ファンの方でもね。そういうところがお話になってますからね。で、森高先生は東京ヤクルトスワローズがご贔屓ということですけども。
(森高夕次)はい。
(赤江珠緒)いま、このセ・リーグは?
(ピエール瀧)もう、ちょっといま、落ち着いてはいられないでしょ?
(森高夕次)そうですね。僕ね、ちょっと今日、持ってきたんですけど。3、4日前にですね、誤審問題。これ、大変だと思いませんか?
(ピエール瀧)これね!
(森高夕次)だって、最後優勝1勝差で決まるかもしれないっていう時に、この9月の半ばに誤審で。これ、延長12回の表に出てるんですよ。これ、上手く行ってれば、広島、勝っていたわけですからね。
2015年9月12日 阪神-広島戦 延長12回表のホームラン誤審
(ピエール瀧)サヨナラ勝ちだったんですね。あ、サヨナラ勝ちじゃないか。
(森高夕次)これは表の。これね。だから、もし・・・これ、阪神に有利に働いているわけですよ。でも、これがじゃあ、3位・4位争いで広島が不利になっちゃってるわけですから。
(ピエール瀧)うん。
(森高夕次)0.5ゲーム差でもし、広島が行けないとか。優勝争いもこれによって変わってきたら・・・
(ピエール瀧)だから3位阪神、4位広島になっていて、その差が0.5だった時のことっていうことですよね?
(森高夕次)そうですよ。これ・・・大変なことだと思うんですけど。
(赤江珠緒)そうだ。
(ピエール瀧)ただ、漫画原作者としては、こんなに美味しいネタはないと(笑)。
(森高夕次)だからこれはドラマとして、すごく心をくすぐられるんですよ。これで優勝が決まったり、3位・4位が決まったりっていうのは、これ人生として、これ、本当に漫画だなっていう気がするんです。
(ピエール瀧)ねえ。それによって年俸が変わる人もいるでしょうしね。
(森高夕次)そうですね。
(赤江珠緒)そうか。だからいま、この時期において4チームがまだ優勝を狙ってくるということですよね。
(森高夕次)そうですよ。だからあとは、本当にさっきの年俸の話なんですけど。いま、僕はソフトバンクとヤクルトの編成の年俸のにらみ合いっていうか。まあ、山田哲人と柳田はトリプルスリーとか。山田哲人、三冠王とかかかっているんですよ。で、柳田はもう優勝チームなので、MVP、結構決まりかな?と。
(ピエール瀧)うん。
(森高夕次)山田哲人も三冠王プラス30盗塁。で、ひょっとしたらMVPっていう可能性もあるんで。その時に僕は、ソフトバンクは柳田に3億だすと思うんですよ。いま、2人ともね、8千万、9千万で給料同じぐらいなんですよ。
(赤江珠緒)はー!
(ピエール瀧)なるほど。
(森高夕次)で、ソフトバンクはお金持ち球団なんで柳田に出すと思うんですけど。その時に、ヤクルトは微妙だと思いません?
(ピエール瀧)いやー、でもまあ、優勝は久しぶりでしょうから。日本一になった時はいちばん困るでしょうね。これね。
(森高夕次)いや、でも三冠王と30盗塁。で、MVPがね・・・
(ピエール瀧)たしかに、そうですよね。三冠王プラス盗塁王なんて、もう前例ないですもんね。だって。
(森高夕次)ない。それで、MVPまできた日には、これ、ヤクルトは山田哲人に3億だすのかしら?とかね。
(赤江珠緒)いやー、そうですね!
(ピエール瀧)いや、3億でも足りないぐらいの感じも・・・
(森高夕次)このにらみ合いがですね、最高におかしいんじゃないかな?っていうね。いや、にらんでいるかどうか、わかんないですけど。僕だけがにらんでいるんですけど。
(ピエール瀧)そうですよね。これ、だから『差額はヤクルトで』ってもし払ったら、
タンクローリー何台分かになりますよ。本当に(笑)。
(赤江・森高)(笑)
(赤江珠緒)ヤクルトで?『飲んでください』と。
(ピエール瀧)『飲んでくれ』ってことになったら。
(赤江珠緒)現物支給で(笑)。
(ピエール瀧)っていう。ねえ。いや、たしかにそうですね。ヤクルト優勝争いしてますから。それ、ちょっと気が気じゃないぞと。
<書き起こしおわり>
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