電気グルーヴのお二人が2023年2月18日放送のニッポン放送『電気グルーヴのオールナイトニッポン』の中で約30年ぶりのオールナイトニッポンに臨む心境を話していました。
(ピエール瀧)さて、お待たせいたしました。ということで、我々がこの時間から担当となりますよということで。私、電気グルーヴのピエール瀧と申します。
(石野卓球)私の名前はフワちゃんです。
(ピエール瀧)ああ、そうですか。ピエール瀧とフワちゃんでお送りする?
(石野卓球)そう(笑)。
(ピエール瀧)55周年を。チャレンジすんね、ニッポン放送(笑)。
(石野卓球)石野卓球です。
(ピエール瀧)卓球くんでございます。ということで、我々電気グルーヴがこの時間帯のオールナイトニッポンを担当するわけでございますけれども。ええと、調べてもらったところ、30年ぶりと。
(石野卓球)すごいね。
(ピエール瀧)ねえ。電気グルーヴのオールナイトニッポンが終了したのが1994年と。
(石野卓球)約30年ぶりだね。
(ピエール瀧)それは1部が終わった時だよね。だからね。で、始まったのはもうちょっと前で。
(石野卓球)91年でしょう? 6月だって。
(ピエール瀧)6月から土曜日のこの時間。
(石野卓球)そうだ。土曜2部だったね。
(ピエール瀧)で、前がユーミンということで。ユーミンの後を受けて我々電気グルーヴが土曜の2部をやっていたのが91年ということで。
(石野卓球)まだバブルの残り香もあった頃じゃない?
(ピエール瀧)あったのかな?
(石野卓球)あった、あった。
(ピエール瀧)バブル。たぶん今、聞いてる若い人とか「バブルって本当にあったん?」ってことになっているでしょうけども。バブル、一応あったんですけど、俺らは全然恩恵を受けてないっていう。本当に。
(石野卓球)景気の良かった時代だよね。
(ピエール瀧)だからその頃に始まったのが電気グルーヴのオールナイトニッポン、2部で。翌年の1992年の10月20日から火曜日の1部へ昇格ということになりました。そして94年3月に終了しましたよということで。
(石野卓球)94年までやってたんだね。俺、体感ではもっと短かったような気がしたけども。
(ピエール瀧)2年もやってねえんじゃねえかみたいな感じだったんですけど。意外にやっていますね。
(石野卓球)だから他の人たちに比べたらね、本当に一瞬ですよ。だって長寿番組じゃねえや。なんだっけ?
(ピエール瀧)鳥獣戯画?
(石野卓球)鳥獣戯画。鳥羽僧正だっけ?(笑)。
(ピエール瀧)鳥羽僧正(笑)。
(石野卓球)鳥羽僧正なんて、相当古いよ?
(ピエール瀧)相当古いよね。だから鳥羽僧正に比べたら、もうここに載っているラインナップなんて、もうみんなペーペーのペーペーですよ。
なぜオファーが来たのか、よくわからない
(石野卓球)あと、なぜ今回うちらにまた依頼が来たのか、よくわからないんだけど。
(ピエール瀧)そうでしょう? 言っても30年ぐらい、AMのレギュラー番組やってないわけで。
(石野卓球)電気グルーヴとしてはね。君はやっていたんだよね?
(ピエール瀧)あの、お昼の番組ね。
(石野卓球)逮捕される前は。
(ピエール瀧)逮捕される前はやっていて。逮捕されたことでクビになりましたけども。
(石野卓球)そうそう(笑)。放送中に現行犯逮捕だもんね?
(ピエール瀧)フハハハハハハハハッ! ああ、乗り込んできて?
(石野卓球)生放送中に。
(ピエール瀧)ああ、そんなドラマチックだった? マジで? 俺の知ってる逮捕と違うんだけど。お前の中ではそうなってんの?
(石野卓球)パラレルワールド(笑)。
(ピエール瀧)マジっすか! 本当に?(笑)。
(石野卓球)オンエアー中に。俺、聞いていたもん。
(ピエール瀧)「あっ、逮捕された!」って?
(石野卓球)いや、「今日、逮捕される」っていうリークで(笑)。
(ピエール瀧)なるほど(笑)。じゃあ、教えてくれよ。それだったらさ(笑)。「お前、今日放送中に逮捕されるぞ」っていうのを。
(石野卓球)言ったところで逮捕されるのは変わらないから。
(ピエール瀧)いや、行かなければいいわけじゃん?
(石野卓球)ああ、その日に? まあ、行っちゃったから。
(ピエール瀧)行っちゃったから、まあそういうことになりますけどもね。ということで、その我々によくぞニッポン放送が任せますねと。
(石野卓球)でね、うちらががやってた頃と今じゃさ、全然違うじゃんか。当時だとインターネットとかもないし。あとコンプラとかも当時、なかったから。
(ピエール瀧)コンプラね。そうだもんね。全員が自由に暮らしていた時代ですよね。はい。
(石野卓球)まだ貨幣とかなかった時代だから。
(ピエール瀧)貨幣制度もなかったですよ。
(石野卓球)インターネットカフェもなかったし。
(ピエール瀧)あと、人の土地も腕ずくで奪うっていう。
(石野卓球)弱肉強食のね(笑)。
(ピエール瀧)弱肉強食の時代でしたからね。はい。だから当時の91年ぐらいは「コンプライアンス」っていう単語は当時、なかったですけど。当時も一応ね、向こうにも座ってますけども。ディレクターの加藤さんから「これはやっちゃダメ」ってことは言われてましたけども。それぐらいの、もう軽い注意事項ぐらいだったですよね。それがもう今や、この2023年。そのコンプライアンスの恐ろしさたるやね。
(石野卓球)だから俺、最初にこの話が来た時に、30年ぶりになぜうちらなんだ?っていうのと、あとこのコンプライアンスが厳しい時代にうちらにやらせるっていうことは、なにかしらの力が働いていて、足を引っ張ろうっていう。ドッキリじゃないけども。
(ピエール瀧)「あいつらを炎上させよう」っていう?
(石野卓球)そうそうそう! で、「あいつら、ノコノコと現れたぞ。灯油をかぶって……」っていう(笑)。
(ピエール瀧)55周年だっていうことで、「55」って書いてある灯油を(笑)。
(石野卓球)だから俺はいまだに信用してないよ。
(ピエール瀧)そうだね。向こうにも偉い人から偉くない人まで、何人か座っていますけども。あいつらも全員、グルでしょうね。
(石野卓球)お前の逮捕だけじゃまだ物足りないっていう。「もっと罰を!」っていう(笑)。
(ピエール瀧)「もっとどん底に!」っていう?(笑)。無間地獄に。
(石野卓球)それをみんなで楽しもうっていう。
(ピエール瀧)っていうやつなんだ。それは、センスいいねえ!(笑)。
(石野卓球)これ、実際にオンエアーされてるかどうかも怪しいもんでさ。
(ピエール瀧)そうでしょうね。だから今、ということなんでこれ、本当に生放送じゃないんですよね。
(石野卓球)うん。危ねえから。
(ピエール瀧)うん。だからそれは我々の安全もありますよ。本当に。
(石野卓球)これ、録っているのは1992年です(笑)。
(ピエール瀧)その話ですからね。昔のやつを引っ張り出して、切り貼って。
(石野卓球)そうそう(笑)。昔のやつだからコンプラ関係ないっていうわけでもないよね? そういうわけじゃないよね? よく昔のアニメとかが再放送された時にさ、最初に注意書きでさ、「作品のオリジナリティを尊重し、当時の表現のままにしてます」っていう。それを最初に言っとけば、これは録音だから大丈夫なんじゃない?(笑)。
(ピエール瀧)なるほど。っていうことなんでね(笑)。皆さん、その感じでね、ゆるやかに聞いてくださいよということなんですよね。ということでね、今日は2時間お送りいたします。
(石野卓球)このタイトルコールをまたするとは思わなかったね。
久しぶりのタイトルコール
(ピエール瀧)そうだね。俺もさ、「オールナイトニッポンか」って思って。タイトルコールをどうやって言っていたか、全然思い出せないんですよ。同時に言っていた? それとも「電気グルーヴの」をどっちかが言って、「オールナイトニッポン」をセットで言っていた?
(石野卓球)「オールナイトニッポン」をセットで言っていた気がするんだよね。最初も合っていたっけ?
(ピエール瀧)わかんない。「最初からは2人でやってない」って今、加藤さんから声が来ましたけども。
(石野卓球)だから瀧が「電気グルーヴの」とかじゃないの?
(ピエール瀧)お前じゃないの?
(石野卓球)俺だっけ?
(ピエール瀧)俺? 俺が言っていた? じゃあ、久しぶりに……(笑)。
(石野卓球)気恥ずかしいよな(笑)。
(ピエール瀧)いや、本当。ものすごい気恥ずかしさがある。
(石野卓球)だってたまにうちら、ふざけて言うやつだもんね、これ(笑)。
(ピエール瀧)そうそう。なんか本当、古女房を抱く感じっていうか(笑)。その気恥ずかしさが……古女房の布団の中に入っていく感じが(笑)。「なんか、あったけえ」だって(笑)。「意外にあったけえ」っていう感じの(笑)。さあ、ということでじゃあ、行きましょうか。電気グルーヴの……。
(瀧・卓球)オールナイトニッポン!
<書き起こしおわり>