ピエール瀧が語る 阪神タイガース入団テスト受験・不合格の話

ピエール瀧 高1の夏に石野卓球の家で受けた衝撃を語る たまむすび

ピエール瀧さんがTBSラジオ『たまむすび』金曜日に出演。玉袋筋太郎さんと、18才の時に甲子園球場で阪神タイガースの入団テストを受験し、不合格となった話をしていました。

(玉袋筋太郎)阪神タイガースの入団テストを受験。もちろん不合格の筋!

(ピエール瀧)そうだねー。

(玉袋筋太郎)あれさ、野球少年っつーのはさ、どれぐらいで『俺ってプロ行けねーな』って思うわけ?

(ピエール瀧)いや、高校始まって。大会とかで他のチーム見たりとかさ、強いチームを見たりするわけよ。で、うちは高校の時に関東遠征って来て、横浜高校とやったり、堀越とやったりとか。桜美林とやったりとかするわけ。そうすっと、そこの練習とか層の厚さとか見ると、もうこれ完全に無理だなと。

(玉袋筋太郎)(笑)。静岡の、アパッチ野球軍は。

(ピエール瀧)そう。公立のね、県立のそんな進学校がね、甲子園なんか行けるわけねーなっていうのがね、すぐ肌感覚でわかるんですけど。このね、阪神の入団テストっていうのは、これちょうど阪神が優勝した85年の話なんですけども。その時、僕18才で。で、阪神の入団テストの会場が、甲子園球場だったんですよ。

(玉袋筋太郎)いいねー!

甲子園球場での阪神タイガース入団テスト

(ピエール瀧)で、甲子園球場ってことは、合法的に甲子園球場、入れるじゃないですか。

(玉袋筋太郎)合法(笑)。非合法で入ろうって、そういう考え、やめましょう(笑)。

(ピエール瀧)そうでしょう?非合法で入ると、新聞載っちゃうじゃないですか。

(玉袋筋太郎)載っちゃう。合法的に入れるから。

(ピエール瀧)それで合法的だってことで、さっき言っていた卓球を紹介してくれたピッチャーのやつと2人で、じゃあ行こうぜ!と。で、鈍行乗り継いで行って。そこで阪神の入団テストを受けたんです。もう行ったらさ、もうさ、記念受験みたいなおっさんの方が多いわけよ。要は。

(小林悠)おっさん(笑)。

(ピエール瀧)マジで来てる子もいるんだよ。秋田の高校のセカンドを守ってたんだけど、俺、甲子園出たんだよねって言ってるやつとか来てたりとかして。で、そういう人たちがプロの夢を捨てきれなくて来てたんですけど。それがたぶん2割ぐらい。残りの8割は、俺も含めての冷やかし。

(玉袋筋太郎)冷やかし受験。

(ピエール瀧)目当ては甲子園球場っていう。で、まあそこで50メートル、遠投をまずやって。1次テスト。で、ふるいにかけられる。50メートルが7秒5ぐらいかな?で、遠投が8メートル。硬球で。でも、うちら現役でやっていたばっかりだから、やっぱりそれはクリアしますよね。もうおっさんとか、本当にね。50メートル、バーン!って走って『はい、12秒!』みたいな感じで。

(玉袋・小林)(笑)

(ピエール瀧)『不合格!』『でへへへ・・・』って帰ってくるの。おっさんが。

(小林悠)うれしそうに帰ってきた(笑)。

(玉袋筋太郎)砂。甲子園の砂、持って帰って。

(ピエール瀧)砂、持って行って。本当に。砂目当てだから。あのおっさんたち。砂を肴にね、今晩飲もうっていう。

(玉袋筋太郎)(笑)。砂をアテに。

(ピエール瀧)でも僕、一応2次まで行って。ノックとバッティング受けて。だから阪神の本物のメットかぶって、ゲージ入って。阪神のバッティングピッチャーの方が投げてくれる球を球場でパコーン!って打ってきましたよ。

(玉袋筋太郎)あれ?打ったなら合格じゃねーんだ?

甲子園球場でバッティング&ノック

(ピエール瀧)いや、その様を見て、バッティング。そしてノックも受けるんですけど。それを見て、その中からスカウトの人が『また後日、来てくれる?』っていう人を選ぶんですよ。で、ピッチャーはピッチャーでブルペンとかでビュンビュン投げてるんですけど。その日、たぶん200人以上いたのかな?受験者が。で、後日来てくれる?って呼ばれた人がたしかね、2人か3人で。で、後日来た人も、結局合格なかったですから。この年はセレクション、入団テストで入った人はゼロなんですよ。

(玉袋筋太郎)ゼロなんだ。狭き門だよね。

(ピエール瀧)いや、そうだね。激上手いんだよ。本当、他のやつとか。見てても。でもね、ぜんぜん無理だっていう。

(小林悠)これ、もうやってないんですよね?こういうことは。

(ピエール瀧)いま、どうなんでしょうね?

(玉袋筋太郎)どうなんだろう?ちょっと前っていうか、ずいぶん前だけど、うちの井手らっきょさんも日ハムの入団テストを受けて。受かったんだよね。

(小林悠)えっ!?

(玉袋筋太郎)受かったんだよ。でも、年齢で弾かれちゃった。

(瀧・小林)(笑)

(玉袋筋太郎)年齢で弾かれちゃったの。でも、満たしてたんだよ。本当全部。そうそう。そんなこと、あったね。じゃあ、もちろん砂、持ち帰りましたね?

(ピエール瀧)もちろん砂、持ち帰りました。

(玉袋・小林)(笑)

(玉袋筋太郎)砂だもん。砂、目当てだもん。

(小林悠)どうやって持ち帰るんですか?なんかジッパーみたいなの、持っていくんですか?

(ピエール瀧)グローブとかしまっていたバッグに山盛りで入れて。本当に。7・8キロ、持ってきたんじゃないかな?

(玉袋・小林)(笑)

(玉袋筋太郎)造園業じゃねーんだから!砂の器ですよ。宿命ですよ、これ。宿命。

(小林悠)重くてしょうがない。

(玉袋筋太郎)いや、笑っちゃうよな。

<書き起こしおわり>

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