博多大吉さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でアガるプロレス入場曲について特集。ピエール瀧さん、安東弘樹さん、赤江珠緒さんと、選曲した4曲についてあれこれ話していました。
(博多大吉)はい。みなさんお疲れだと思うんで、今日はこちらをやらせてもらいます。博多大吉プレゼンツ、アガるプロレス入場曲!
(ピエール瀧)イエーイ!
(博多大吉)やっぱり、「何をやる?」って言われて考えた時に、やっぱり安東さんも来られると。で、瀧さんと同世代。僕は4つぐらい下になるんですかね? みなさんの。ただ、共通の話題は何だ?って、やっぱりプロレスかなって思ったんです。
(ピエール瀧)見てた、見てた。
(博多大吉)子供の頃は?
(安東弘樹)もう、だから猪木さん、馬場さんの結構、でも晩年になるんですかね? 僕らの子供の頃っていうのはね。
(ピエール瀧)だから安東さんとか僕は、タイガーのデビュー戦を見てる世代ですよ。
(安東弘樹)ああー、佐山さん。
(博多大吉)初代タイガーマスク。
(安東弘樹)だからまあ、全盛でしょうね。
(博多大吉)だからかならずプロレス中継は当時、見ていたと思うので。で、その番組でよくかかっていたプロレス入場曲を、改めてちょっと聞いてみようかなということで。
(赤江珠緒)なるほど。これ、見ていない私とかでも面白いなと? 大吉先生。
(博多大吉)ん、なに? 面白いかどうか?
(赤江珠緒)はい。
(博多大吉)大至急、相方を呼んで。じゃあ。まず、ネタをやる。番組終了後、ネタをやらせてください。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)そっからスタート。
(博多大吉)はい。
(ピエール瀧)でもね、たぶん赤江さんも1回や2回は聞いたことがある曲だと思う。
(博多大吉)名曲ばっかりなんですよ。で、バラエティー番組とか、いろんな番組でよくかかる曲ばかり揃えました。このへんを取って、まあ橋Pは「置きにきたね」って言ったんですけど。そういう企画でございますから。ここはご了承いただきたいと思います。
(赤江珠緒)うんうん。はい。
(博多大吉)じゃあ、さっそくまいりましょう。1曲目は、なんだと思いますか?
(赤江珠緒)えっ? 皆目見当がつかないんですけど……
(博多大吉)まずはですね、『スピニング・トー・ホールド』あたりから、行ってみようじゃないかと。
(ピエール瀧)出た! テリーね。テリー。
(博多大吉)テリーとドリーのザ・ファンクスという兄弟コンビ。この2人の入場曲。得意技がスピニング・トー・ホールドといいましてね、もともとは暴れる牛をおとなしく指せるために、牛の足関節を、父親のドリー・ファンク・シニアが決めていた。そこから技が……
(赤江珠緒)ええっ! 本物の牛に?
(博多大吉)まあ、全ての情報は『プロレススーパースター列伝』というね、いま思えば120%嘘で固められた漫画の情報ですけども。
プロレススーパースター列伝
ザ ファンクスの話
父親がマスクかぶるシーンが好き pic.twitter.com/BzEhPrOj0x— ぶぅ 難消化デキストリン (@mrbuu) 2016年3月6日
(赤江・瀧・安東)(笑)
(赤江珠緒)そうなんですか。
(安東弘樹)でも、当時少年たちは「へー、そうか!」っていうね。
(赤江珠緒)えっ、ドリーとテリーが兄弟なのは間違いないんですか?
(博多大吉)間違いないです。
(ピエール瀧)スピニング・トー・ホールドもかけたこと、ありますよ。僕は。本当に。友達とかに。
(赤江珠緒)へー!
(博多大吉)結構比較的簡単に真似しやすい技なんで。
(ピエール瀧)そして、あまり痛くないっていうね。
(安東弘樹)(笑)
(博多大吉)コツがあるんです。ファンク一家しか知らないコツがあるんです。
(ピエール瀧)決めるところがね
(博多大吉)瀧少年ではわからない。
(赤江珠緒)ああ、やっぱり秘伝の、みたいなのがあるんでしょうね。うん。
(博多大吉)で、まあ入場テーマ曲は日本のロックバンドCREATIONさんが演奏しているんですけども。ギターとかね、結構かっこいいですよね。
(ピエール瀧)かっこいいですよ。
(博多大吉)聞けばわかると思います。赤江さん。安東さんはもう、もちろん知ってますよね?
(安東弘樹)そうですね。
(博多大吉)赤江さんもおそらく聞いたことがあると思います。聞いてください。ザ・ファンクスの入場曲『スピニング・トー・ホールド』!
ザ・ファンクス『スピニング・トー・ホールド』
(赤江珠緒)うんうん。聞いたこと、あります。ありました。この曲で入場されてくると。
(博多大吉)そうです。で、曲を聞いてわかる通り、非常に爽やかな、いい曲じゃないですか。イコール、ファンクスって日本では超ベビーフェイス。
(赤江珠緒)ああ、いいものみたいな。
(博多大吉)それまで、だいたい日本人の相手は外国人で。外国人は結構悪役が多かったんですけども、ファンクスは日本人からも圧倒的な支持を。
(ピエール瀧)あの、赤江さん。『キン肉マン』のテリーマンの元ネタです。
(赤江珠緒)テリーマン! そっか。たしかにちょっと似てますよね。
(博多大吉)似てるも何も、テリーですからね。ドリーマンはいませんよ。ドリーマンはいませんけど、テリーマンは……
(赤江珠緒)こっちがテリーですか? で、こっちがドリー? わかりました。そうだ。やっぱりテリーマンに似てますもんね。へー!
(ピエール瀧)これ、安東さんとか当時、プロレスを見ていて実況のアナウンサーとか、そういうの思わなかったですか?
(安東弘樹)ああ、僕本当にアナウンサーとして、アナウンサーを意識したことがなくて。僕、アナウンサーになる試験、あるじゃないですか。面接で。「どのアナウンサーになりたいですか?」って聞かれた時に、「すいません。テレビに出ている人で、誰がアナウンサーかわかりません」って答えたぐらい、アナウンサーに意識が行ったことがなかったんですよ。
(ピエール瀧)ふーん! なるほど。
(安東弘樹)あれ? これ、答えとして間違っていますか?
(ピエール瀧)いやいやいや。
(博多大吉)それなのに採用が決まるって。
(ピエール瀧)だから報道のね、しっかりしたニュースを読むような人になりたいっていうのもあるし、あとはやっぱりスポーツ中継。古舘さんとか、ああいう感じの。なめらかに、どんどん矢継ぎ早に言葉を発していくっていう。ああいうものに憧れたりっていうのもあるじゃないですか。
(安東弘樹)僕はもうとにかく、生活のためです。
(博多・赤江)(笑)
(安東弘樹)いちばん最初にアナウンサー試験があるんです。就職活動の中でいちばん最初がアナウンサーなんです。ほぼ、これはずっと長年そうなんですけど。もうとにかく、生活のために……
(博多大吉)生活のために、アナウンサーだってなったんですか。
(安東弘樹)だからもう、一般職は全部落ちましたね。アナウンサー以外も受けて。まあ、その話はいいとして……
(博多大吉)はー! むしろ、アナウンサーしか受からなかった?
(安東弘樹)もう、おっしゃる通りです。
(博多大吉)へー! 聞かなきゃわからないですね。
(赤江珠緒)ねえ!
(博多大吉)さあ、ちなみにテリーとドリー。特にテリーが大人気で。日本中に親衛隊がいたんですよ。女の子が。チアガールみたいなボンボンを持って。会場を埋め尽くして。日本で引退試合をして。まあ、2年ぐらいしてすぐに復帰してね。「ええーっ?」ってみんなが。「あのフォーエバーは何だったんだ?」みたいな話もありましたけども。
(ピエール瀧)まあ、プロレス界はよく、そういうのありますからね。
(博多大吉)そうです。そうです。プロレス界の引退は、あれ、嘘ですね。
(ピエール瀧)嘘ですからね。あれは、お客さんを集める理由です。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)何回もやればいいんです。何回も別れを告げればいいんです。
(赤江珠緒)何回でも(笑)。はい。
(博多大吉)さあ、ということで超ベビーフェイスのザ・ファンクスを聞いてもらったんで、次は悪役から行きたいと思います。タイガー・ジェット・シンの入場テーマ曲『サーベルタイガー』の方を聞いていただこうと思います。あの、アブドーラ・ザ・ブッチャーって知ってます? 赤江さん。
(赤江珠緒)はい。ブッチャーさん、知ってます。
(博多大吉)ブッチャーとタイガー・ジェット・シンが当時、二大悪役ですよ。凶悪超人の二人組みたいなもんです。で、ブッチャーは『吹けよ風、呼べよ嵐』っていうピンク・フロイドのテーマ曲で入ってくるんです。
(赤江珠緒)はい。
(ピエール瀧)デンデデンデデンデ……♪ってやつね。
(博多大吉)で、ざっくり言うと、ジェット・シンもその曲で入ってきていた時期もあるんですよ。団体が変わるとそんな感じになったりとか。ピンク・フロイドの『吹けよ風、呼べよ嵐』っていう悪役専用のテーマ曲がもうメジャーになりすぎて。「悪役と言えばこれで入ってくる」みたいな時代もあったんですけど。やっぱり僕の中で、タイガー・ジェット・シンの入場曲はこの『サーベルタイガー』というですね、当時出たてのシンセサイザーで作られた曲で。
(赤江珠緒)へー!
(博多大吉)サーベルの音なんかも入っている曲なんです。
(赤江珠緒)これ、ターバン巻いてるんですか? この方、タイガー・ジェット・シンさんは。
(博多大吉)巻いてます。
(ピエール瀧)これ、口にサーベルをくわえてるじゃない? 入場の時にサーベルを持って。サーベルを振り回しながら、客席を暴れながら入ってくるんですよ。
(赤江珠緒)(笑)
(博多大吉)当時、客席はどこも超満員ですから。なかなか、人が動けないような超満員の会場に、ターバン巻いて、サーベルを口にくわえたでっかいインド人がドドドッてやってくるんです。この曲にのせて。
(赤江珠緒)はー!
(博多大吉)そら、怖いですよ! さあ、みなさんもぜひ、逃げまわってください。
(ピエール瀧)逃げる準備をして、お聞きください。
(博多大吉)タイガー・ジェット・シン『サーベルタイガー』!
タイガー・ジェット・シン『サーベルタイガー』
(赤江珠緒)曲の途中のね、みなさんの解説がよかったですね。
(博多大吉)ちょっとね、瀧さんが実演もやっていただいて。
(赤江珠緒)「このへんでパイプ椅子が!」とか言いながら。
(ピエール瀧)「ガシャンガシャンガシャーン!」。
(安東弘樹)ほぼ完成されたモノマネですよ、これは。
(博多大吉)これは怖いですよ。いや、タイガー・ジェット・シンって本当、怖かったんですよ。
(ピエール瀧)それがね、バーン!って客席に乱入してきた時に、日本語が通じない感じっていう(笑)。
(安東・大吉)(笑)
(ピエール瀧)「日本語で言っても、わかんねえだろうな、こいつ」っていうやつが大暴れしているわけですよ。インド人ですから。
(赤江珠緒)たしかに。インドの方ですもんね。へー!
(博多大吉)僕が覚えているのが、水曜スペシャルかなんかに猪木さんが倍賞美津子さんと一緒に出ていて。スタジオのトークショーですよ。突然、ジェット・シンが乱入してきて。みんなから抑えられるっていうシーンがあったんですよ。
(ピエール瀧)なるほど。
(博多大吉)たぶんあれから、テレビ局って警備が厳しくなったと思うんですよ。なかなか入れなくなって。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)シンがやりにきたんだ! というわけで。
(博多大吉)シンはどこにでも現れたんです。新宿の伊勢丹の前で猪木を襲ったりとか。
(赤江珠緒)えっ? それ、なんですか? その新宿伊勢丹前でっていうのは?
(安東弘樹)襲撃事件っていう。
(赤江珠緒)これは、事件が?
(博多大吉)あの、猪木さんが当時の奥様とショッピングを楽しんでいたところ、偶然居合わせたのかな? ジェット・シンが襲ってきて、ガードレールにぶつけたりとかしてっていう。
(赤江珠緒)ええっ?
(ピエール瀧)なんて無法なやつなんだ!っていう。
(博多大吉)その後、いろんな人が始末書を書いたらしいですよ。いろんな人が始末書を書いたらしいですけど。そのぐらい、危ないんです。この人は。
(赤江珠緒)そうなんですね。
(ピエール瀧)シンは。だって、サーベルを持って入場してくるんですよ。ただ、決してサーベルの先では突こうとしないんです。
(博多大吉)だから最後、紳士なところがあるんです。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)サーベルの柄のところで殴るっていう。持っているところでガシーン!って。
(赤江珠緒)良心が少しはあるっていう。
(ピエール瀧)いやー、そっちの方がダメージがデカいんじゃないですか? 普通よりも。
(安東・大吉)(笑)
(博多大吉)うん。先で突くのは全然、あれでしょう。ないでしょう。
(ピエール瀧)プスッて刺さるだけですから。柄でガッツンの方が。
(赤江珠緒)タイガー・ジェット・シンってそういう人か。ふーん!
(博多大吉)さあ、ということで外国人選手が続いたんで。続きまして、日本人選手の入場テーマということで。前田日明さんの『キャプチュード』を久しぶりに聞いていただこうかなと思います。この曲のタイトルから、前田さんの開発した変形のフロント・スープレックスをキャプチュードと名付けたそうだということで。これ、曲が先にあったんですね。
(赤江珠緒)うん。
(博多大吉)この資料はちょっとスタッフさんに作っていただいたんですけども。前田日明さん、最初の頃なんか、『ダンバイン』のテーマとか。いろんなので入ってきた時期があって。なんか、なかなかテーマ曲が決まらなかった。
(ピエール瀧)迷走していた瞬間があった。
(博多大吉)あったんですけど。やっぱり格闘王と呼ばれだしてからの、この『キャプチュード』は本当にかっこいいので。ぜひ、聞いてください。前田日明さんの入場曲『キャプチュード』!
前田日明『キャプチュード』
(博多大吉)さあ、今回はビッグマッチバージョンとでも言うのかな? プロレスの入場テーマ曲っていろんなアルバムが出ているんですけど。ちょっとずつ、なんでしょうね? 著作権の関係かなんかわかんないですけど。ちょっとずつ、微妙に違って。会場音源バージョンとか、いろいろ無数に。『キャプチュード』も何パターンもいろいろあって。これが原曲になるの?
(赤江珠緒)ふーん!
(博多大吉)あと、会場テレビマッチ用の『キャプチュード』とか。
(安東弘樹)なるほど、なるほど。
(赤江珠緒)ここにありますけど、会場ではこういう時にかけ声とかかけるんですか?
(博多大吉)だからこのテーマに乗せて、「まっえっだっ! まっえっだっ!」って。
(ピエール瀧)で、キターッ! みたいな。
(博多大吉)非常に前田コールを送りやすかったんですよ。『キャプチュード』って。やっぱり『ダンバインとぶ』で来られましても、やっぱり日本語の歌詞が入っているので。
(赤江珠緒)ああー!
(博多大吉)「オーラバトラー♪」とか入っているので。「まっえっだっ!」って言いにくいんですよね。
(ピエール瀧)アニメの曲だしね。
(赤江珠緒)そうかそうか。
(博多大吉)いろいろあるんですよ。ちなみに、芸人にも出囃子っていうのがありまして。プロレスの入場曲を使っている方も何組かいるんですけど。ちなみに、プチ情報です。『キャプチュード』を使っているのはFUJIWARAのお二人。
(安東弘樹)ああー!
(博多大吉)吉本の劇場で『キャプチュード』が流れたら、フジモンと原西さんが出てくるっていう。
(ピエール瀧)っていうのが、そうか。肌感覚でわかると。
(赤江珠緒)華大さんは?
(博多大吉)僕らは福岡の曲です。福岡のグループが作ってくれた『福岡walker』っていう曲。それぞれがありますんでね、そこはちょっと。そこも寄席の楽しみとして聞いてみてはいかがでしょうか?
(赤江珠緒)はい。
(博多大吉)さあ、ということで次がラストになるんですけども。最後はもう、これしかないでしょう。不沈艦スタン・ハンセン!
(ピエール瀧)スタン・ハンセンですよ。スタン・ハンセンは衝撃でしたよ。
(赤江珠緒)うん。スタン・ハンセンさんは聞いたことがあるし、見たことがありますね。
(博多大吉)見たことがある?
(赤江珠緒)うん。いとこの家で見たことがある気がする。テレビで。
(博多大吉)ハンセンの入場曲『サンライズ』という。これはもう、絶対に知っている。
(ピエール瀧)絶対に聞いたことあるでしょう。
(赤江珠緒)誰しもが。
(博多大吉)バラエティー番組で乱闘が始まったら流れる曲になっています。
(赤江珠緒)ああー。
(安東弘樹)わかりやすいですね。
(博多大吉)これ、元になっている曲は日本のブラスロックバンド、スペクトラムさんの『サンライズ』なんですけども。この前の前奏と間奏を編曲した上で、さらに前奏にケニー・ロジャースの『So In Love With You(君に夢中)』という曲をくっつけて作られたと。
(ピエール瀧)あっ、合わせ技なんだ。じゃあ、これ。
(博多大吉)2曲がドッキングしてるんです。だからこのへんの、なんて言うんでしょう? 著作権とか、もう無法地帯っていうね。
(安東弘樹)まさに無法地帯。
(博多大吉)ダメでしょ? こんなことしちゃ。
(ピエール瀧)さらに切り貼りまでしちゃうっていう(笑)。
(博多大吉)でも、ひょっとしたら日本でいちばん有名な外国人選手入場テーマって、これじゃないですかね。
(ピエール瀧)あとはまあ、(ミル・マスカラスの)『スカイ・ハイ』とか。
(博多大吉)あ、『スカイ・ハイ』もありますね!
(ピエール瀧)双璧でしょうね。でもね。
(赤江珠緒)そうですか。覚えておく。『サンライズ』。
(博多大吉)では、聞いてください。スタン・ハンセン『サンライズ』!
スタン・ハンセン『サンライズ』
(赤江珠緒)うん! なるほど。
(博多大吉)ハンセンも入場が荒いんですよ。ブルロープっていう綱引きの綱みたいなのをめっちゃ振り回すんですよ。
(赤江珠緒)これを?
(博多大吉)あとで理由を聞いたら、極度の近視なんですって。ハンセン。
(赤江珠緒)ええ。
(博多大吉)だから入場中に、なんか襲われたりしたら嫌だから。とにかく振り回しながら。「俺に近づいてくるんじゃねえぞ!」って。
(ピエール瀧)あれは襲っているんじゃなくて、防御っていう。
(赤江珠緒)バリアーみたいな。
(博多大吉)ディフェンスとしての。
(安東弘樹)目が悪くてわかんないから。
(博多大吉)だからファンが触りに行っても、相手レスラーの可能性があるから、本気でバチーン!ってロープで引っ叩いちゃうっていう。
(赤江・安東)(笑)
(赤江珠緒)ええっ? コンタクトを入れるとか、なんか……(笑)。
(博多大吉)当時はまだ、使い捨てコンタクトとかそういう技術がなかったから。
(ピエール瀧)やっぱり試合中にコンタクトを落としちゃって。「あわわ……どこどこどこ?」っていうのも。
(赤江珠緒)「踏まないで! 踏まないで!」みたいなのもね。
(ピエール瀧)やっぱりこの曲を聞くと、『たまむすび』的には町山さんを思い出しますね(笑)。
(博多大吉)なるほど。町山さんの。ちなみに、芸人さんで言うとこれ、西川のりお・上方よしお師匠の出囃子が『サンライズ』です。
(赤江珠緒)ええーっ?
(博多大吉)NGKで『サンライズ』が流れてきたら、のりおが来るっていう。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)そうなんだね。だからこれで入場してきて、リングに上がって、「ウィーーーーッ!」って。
(博多大吉)テキサスロングホーンを。
(赤江珠緒)響き渡りましたね(笑)。
(ピエール瀧)はい。僕、たまにやるじゃないですか。これ、『たまむすび』でも。
(赤江珠緒)やるやる。あ、ここから来てたんですね。
(ピエール瀧)これなんですよ。
(赤江珠緒)いろんなことがつながりましたね。
(博多大吉)いやー、でもいいものですね。名曲っていうのが。やっぱりこの曲でレスラーのこと、レスラーの当時の記憶とか、全部覚えているから。いま、たとえばハンセンのテーマが流れても、東京ドームは爆発するぐらい盛り上がるんですよ。
(赤江珠緒)ああ! この曲と相まって。記憶が。
(博多大吉)プロレスラーにとって、入場曲って本当に大事なので。これからも機会があれば、紹介していきたいなと。『たまむすび』水曜日でね。
(赤江珠緒)(笑)
(博多大吉)木曜日の瀧さんの前では、ちょっとプレッシャーだから。音楽的な話は。
(赤江珠緒)大吉さん、ものすごくリクエストが来てるんですって。
(博多大吉)そうですか。やらないでしょ? でも。
(赤江珠緒)うん。イージーリスニングがあるからね。水曜日はね。
(博多大吉)すぐポール・モーリアとすり替えるんですよ。僕のかけたい曲を。
(赤江珠緒)そうです(笑)。今日のおもしろい大人は、大吉プレゼンツ アガるプロレス入場曲でした。
(博多大吉)どうもでした。
<書き起こしおわり>
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