久保ミツロウさんと能町みね子さんがニッポン放送『オールナイトニッポンGOLD』の中で、女子サッカー選手 澤穂希さんの結婚についてトーク。結婚報道などで感じたことを話していました。
(久保ミツロウ)まあ、Twitterでもちょっとつぶやいたんですけど。澤さんと私も結婚したかった。
(能町みね子)(笑)。澤さんと久保さんが結婚したかった?
(久保ミツロウ)そう。
(能町みね子)はー。澤さん、いい人だもんね。
(久保ミツロウ)そうなの(笑)。
(能町みね子)なに?それ、どうしたの?これはなに、どう広げたらいいの?
(久保ミツロウ)(笑)。いや、あのね・・・
(能町みね子)まあ、結婚されましたね。澤穂希さん。
(久保ミツロウ)澤穂希さん。女子サッカー日本代表の澤穂希さん。ご結婚されたじゃないですか。まあ、そんな私は詳しくないですよ。知り合いじゃないですから。だけど、『澤選手が結婚』っていう報道を見た時に、なんかこう、ああ、『澤さんと結婚できる人、すげーいいな』って思ったんですよ。
(能町みね子)ああ、うらやましいなっていう。
(久保ミツロウ)そう。で、なんだろうな?まあ、澤さんじゃなくても、誰か身近な友達とか。まあ、芸能人とかでもいいですけど。なんか、その人が結婚した時によって出てくる自分の心の中の言葉って、まあたまにひどいものがあったりするんですよ。
(能町みね子)(笑)。あるんですか?ひどいの。
結婚を知った時に出てくる心の中の言葉
(久保ミツロウ)うーん。たぶんそれは、そこで口に出して出てきちゃうものとしては言葉を選ばなきゃなとすごい思うんですけど。『えっ、この人、こんな人と結婚するんだ』とか。『この人って、すぐこういうダメそうな男の人と結婚しそうだよね』とか。
(能町みね子)『もっといい人、いるじゃん』みたいな余計なことを思いますよね。
(久保ミツロウ)思ったりとか、あるじゃないですか。なんか、『本人は仕事をしっかりしているかもだけど、なんか男選びはちょっとね・・・』みたいな思い方もあるじゃないですか。
(能町みね子)はい。
(久保ミツロウ)でもそれって、まあぶっちゃけ結局自分がその人に対して何も信頼してないってだけの証なんですよね。相手の素質を勝手に言いぬいているような、気取っていても、『えー?あの子が結婚するなら私も・・・』とか、私はあんま思わない方なんですけど。やっぱり女友達が結婚した時に『私より先に結婚するだなんて・・・』っていう感じのアヤで物語を作られること、多いじゃないですか。あれが嫌で。
(能町みね子)あんまり思わないですよね。それ。
(久保ミツロウ)思わないんですよ。で、その友達が好きで、いい人だなと思って仲良くしてるんだったら、その人が結婚した時に、『ああ、こんな子と結婚できるなんて、結婚生活楽しそうだし、結婚できた旦那さんの方がうらやましいな』って思うっていう方が、心の中でもっと変なことを思っていたかもしれないけど、口に出す感情としてはいちばん私はこのきれいごとを大事にしていきたいんですよ。
(能町みね子)きれいごと(笑)。
(久保ミツロウ)きれいごとっていうかね。そういうのをなんか、すごく思うわけですよ。その澤さんの結婚に対して、嫌な言い方をしている人とかのツイートとかを見ていると、『そりゃあ、お前が勝手に他人を見下してたりするだけを、言葉にあらわしちゃイカンよ。思うのはしょうがないかもしれないけどさ・・・』っていうのをね、ぼんやりと今回思った。
(能町みね子)あれ?もうひとつ、なんかなかったっけ?あれはいいの?
(久保ミツロウ)いや、あるんだけど、長くなる。
(能町みね子)その先はいいの?
(久保ミツロウ)あと、旦那さんの発言がかっこいいの(笑)。
(能町みね子)ああ、そう。旦那さん、本当にかっこいいよね。
(久保ミツロウ)そう。なんか、澤さんが渾身の『ご報告』をされたじゃないですか。
(能町みね子)渾身の(笑)。
(久保ミツロウ)あの、結婚のご報告をされて。『30代の一般の男性です』と手書きでファックス、書いてあったのに速攻、その日の夜のうちに相手が特定されているっていうね(笑)。
(能町みね子)そうでしたね。
(久保ミツロウ)そう。なんか『そのプレイはあんまりだな』って思ったけど。まあ、特定されたけれども、そこにメディアに顔を出してね、旦那さんが言葉にしてたんですけど。そこで、『澤選手のどこに惚れましたか?』って聞いてたんですよ。そこでね、結婚した旦那さんに、奥さんになった人に向けての『どこに惚れましたか?』って、あの、本当に失礼じゃない?
(能町みね子)うーん。まあ、よく聞かれるけどね。
報道陣の質問で感じたこと
(久保ミツロウ)よく聞くけど、改めて、澤さんの旦那にまでそういうことを聞くんだって。たとえば、佐々木希が結婚!ってなったとするじゃないですか。これから私、ちょっと失礼なことをいいますけど。佐々木希さんと結婚をする旦那さんに、報道陣が駆け寄ってきて『佐々木希さんのどこに惚れましたか?』って聞いたとしましょう。
(能町みね子)はい。
(久保ミツロウ)その時に私、たぶんそれをテレビで見たら、もう速攻思いますよ。『顔に決まってるだろ!』って(笑)。
(能町みね子)(笑)
(久保ミツロウ)だけど、それってすごい失礼じゃないですか。
(能町みね子)言っちゃったー。うーん。そうですね。
(久保ミツロウ)だって、佐々木希さんは他に素晴らしいところもあるけれども。なんか、そういう嫌なものをすごい引き出す言葉じゃないですか。
(能町みね子)そうだね。なにを言っても、嫌だね。
(久保ミツロウ)なにをやっても嫌じゃないですか。
(能町みね子)『佐々木希の性格に惚れました』とか言っても、みんなが思うモヤモヤとした、『顔だろ?』っていう念がすごい伝わっていくよね。
(久保ミツロウ)そういうのも出てくるし。じゃあ、そうじゃない美人で売りにしてない人がそういう記者会見で旦那さんにそれを聞いたら、『じゃあ、顔じゃないどの部分があったんですか?』っていうように聞いている感じがして嫌だし。
(能町みね子)そういう風に、勝手に邪推しちゃうよね。
(久保ミツロウ)そう。私の中の見えない悪意センサーがピコーン!ピコーン!ってしてくるわけね。振れ幅が。針が、ブンブンブンブン振ってくるわけよ。で、『これ、自分は思いすぎ。思いすぎ』って思って。澤さんの記者会見とか見ていると、今度、『胃袋をつかむような料理とか、あったんじゃないですか?』って聞き方して。
(能町みね子)本当、それ嫌だわー!
(久保ミツロウ)なんで、女が、『結婚にプラスになるような行動はされたんですか?』みたいなことを聞かれなきゃいけないの!?っていう。
(能町みね子)なんで基本、そういう料理を作って惚れさせたことになってんの!?とか。すごい嫌だ。そういうの。
(久保ミツロウ)もうなんか、ウワーッ!って。たしかに、家庭的でつくすタイプだっていう風に友達の方から澤さんは言われてたりとかするけど。それは友達が言うならいいけど。それを本人に、なんか『胃袋をつかむ料理はあったんですよね?』みたいな感じで。いやらしい!
(能町みね子)やだよ。
(久保ミツロウ)いやらしい!っていう、私の悪意感知センサーがビコーン!ビコーン!ってしたけど。それに対して、『いや、そんなことないですよ』ってサラッと言う澤さんがかっこいい。
(能町みね子)大人だよね。
(久保ミツロウ)大人だし、っていう。
(能町みね子)素晴らしいですよ。日本代表は違うんですよね。
(久保ミツロウ)いや、まあでもそこに2人の会見は、ちゃんとしっかりまっすぐ言っていて。つくづく、私は澤さんの結婚に関して、本当に澤さんのことを信頼して。『きっといい人を選んだんだろうな』って勝手に思っているっていうのが明確になったんですけど。なぜ、それと同じことをヤラワちゃんには思わなかったのかな?っていうのを考えると、私の中の・・・わーわーわーっ!
(能町みね子)あー、なんだろう?わー、なんだろう?
(久保ミツロウ)私が悪い!私がいま、全部悪い。これは・・・お腹が痛いよー。お腹が痛いよー。はい、能町さん。
(能町みね子)ごめん。話、ちょっと戻していい?あのさ、澤さんがね、昔、いいとものテレフォンショッキングに出たんですよ。私、その時のタモさんの一言目が忘れらんないんだけど。
(久保ミツロウ)なに?
(能町みね子)なにを言うだろう?って思うじゃん?タモさん、澤さんに対して。澤さん着席して一言目。『髪、多いよねー』。
(久保ミツロウ)(爆笑)
(能町みね子)最高じゃないですか?
(久保ミツロウ)すっごいね。
(能町みね子)外見のところだけど、傷つかないところだよ。いいセリフだよねー。
(久保ミツロウ)ああ、でも髪、きれいなんだよね。澤さん。すんごい。
(能町みね子)ああ、そうなんだ。そこまで注目したこと、なかったな。
(久保ミツロウ)多いけど、あのね、セットするとめっちゃ縦ロールがきれい。
(能町みね子)へー!そんなこと、なんで知ってんの?
(久保ミツロウ)いや、テレビで出てた。
(能町みね子)ああ、そうなんだ。
(久保ミツロウ)うん、そう。きれいだった。
<書き起こしおわり>