ROLLY 従兄弟・槇原敬之と影響を受けた音楽を語る

ROLLY 従兄弟・槇原敬之と影響を受けた音楽を語る たまむすび

ROLLYさんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。従兄弟の槇原敬之さんの話や、影響を受けた音楽の話をしていました。

(赤江珠緒)でも、本当にギターとの出会いが中学生の時なんですね。

(ピエール瀧)それ、すごいっすね。

(赤江珠緒)で、練習を。だから独自に最初は練習をされていたんですか?

(ROLLY)その、家・・・僕ね、姉が2人おりまして。僕が末っ子。男の子で。で、家にいたのは母親と婆やと、姉が2人と僕と、従業員の住み込みの女性とかがいて。女ばっかりの中で。

(ピエール瀧)電気屋さんなんですよね。一家がね。

(ROLLY)それでね、3つぐらいの時からブラジャーとかパンティーとかつけてみて。メイクして、『マレーネ・デートリッヒ』とかやってたんです。

(ピエール瀧)(笑)。なるほど。

(ROLLY)『マリリン・モンロー』とか。

(赤江珠緒)周りに女性ばっかりですしね。

(ピエール瀧)まあ、だからそれをやると姉ちゃんたちが大爆笑みたいな?

(ROLLY)いやいやいや、隠れて1人で。っで、それを婆やがこっそり見ていて。『!!奥さまー!』って言って。

(ピエール瀧)『坊っちゃんが!坊っちゃんが!』。

(ROLLY)『坊っちゃんが!』って。家族会議にかけられて、正座させられて。絶対こういうことはやってはいけない!ってなって。『はい。わかりました』と。で、姉が、一雄の変態性を矯正するためなのかどうかわからないですけど、『ザ・ヤンチャーズっていうグループを結成しよう!』って言って。

(赤江・瀧)(笑)

(ROLLY)あの、姉が2人と僕で。その婆やがテレビドラマ、『旅路』っていうドラマを見ていて・・・

(ピエール瀧)ちょうどいいバンド名だなと思って(笑)。

(ROLLY)あの、メロドラマを見て、シクシク泣いていたから、姉が『よし。婆やが泣いている姿を歌にしよう』って。『おばちゃんシクシク、旅路を見てシクシク・・・よし、できた!』って。みんなで、『せーの!おばちゃんシクーシクーシクーシクー♪旅路を見てーシクー♪』って、みんなで歌ったんですよ。

(赤江珠緒)はー。うんうん。

(ROLLY)それが婆やとか家族中にヒットして。ザ・ヤンチャーズの活動が始まって。そうしているうちに、従兄弟の、6才下の槇原敬之が・・・

(ピエール瀧)ねえ。従兄弟ですもんね。

(ROLLY)槇原敬之の両親はうちの電気屋さんで当時働いてらしたので。毎日、いるわけですよ。

(ピエール瀧)あー、マッキーが家に。なるほど。

ザ・ヤンチャーズに槇原敬之参加

(ROLLY)マッキーの、まだもう、生まれたばっかりの。で、ちょっと育ってきて、3つぐらいになってきたから、ノリちゃんもザ・ヤンチャーズになって。ザ・ヤンチャーズ、4人組。

(赤江珠緒)かわいい!なるほど。

(ROLLY)ザ・ヤンチャーズはチャイルドグループでしたが、2人、プロのミュージシャンを排出して。

(赤江珠緒)ですよね!

(ピエール瀧)そうですもんね。そうだよね!

(赤江珠緒)すごい!

(ROLLY)そうなんですよ。で、その頃から楽器とかをやり始めて。本格的にギターをやり始めたのは中学生の頃なんですが。

(ピエール瀧)それを言ったらさ、マッキーも最初の音楽体験はザ・ヤンチャーズってことでしょ?

(ROLLY)あのね、彼はYMOにすごく影響を受けて。坂本龍一さんに。

(ピエール瀧)ねえ。『サウンドストリート』にデモテープとかを送ってましたもんね。

(ROLLY)そのデモテープ、僕がギター弾いてます。

(ピエール瀧)あ、そうなんだ!なるほど。

(ROLLY)で、マッキーは坂本龍一さんに見出されたということですけど、彼が、僕が知りうる限り最も幼少の頃に一番好きだった曲は、楳図かずおの『ビチグソロック』だったんですよ。

(赤江珠緒)(爆笑)

(ピエール瀧)なるほど(笑)。はいはいはい。あと、入り口は破天荒なんだよ!っていう。

(ROLLY)いや、ぜったいそうだと。

(赤江珠緒)そうですか?

(ROLLY)でしたよ。で、僕はそん時、中学生ぐらいになり始めていて。ヤツにロックを伝授しようと思ってね。ピンク・フロイドとかレッド・ツェッペリンとかを聞かせるんですけど。『♪♪♪♪』・・・あ、これレッド・ツェッペリンの真似ね。『ダダーンダダン、ダンツクダンツク、♪♪♪♪』『一雄ちゃん、これ、怖いわ!』って。

(赤江・瀧)(爆笑)

(ROLLY)ピンク・フロイドとかは怖かったらしくて。

(赤江珠緒)マッキー(笑)。

(ROLLY)そうしているうちにYMOを見つけて。『一雄ちゃん、急いで口でせえ』って(笑)。『一雄ちゃんのこれ、ロンドンブーツやな!』とか。

(ピエール瀧)ああー、なるほど。そっちにマッキーは。『こっちなら怖くない!』ってことになって。

(ROLLY)YMOにノリちゃんは行って。僕はレッド・ツェッペリンとか洋楽の方に行ったとかね。そんな感じなんすよ。

(赤江珠緒)へー!ちょっとまだマッキーには、早かったのね。年齢的にね。レッド・ツェッペリンは。

(ピエール瀧)でも、ROLLYさんはツェッペリンとか聞いてから、ギターを始めたの?ギターを始めてから、そっちに入ったの?

(ROLLY)いや、ギターを始めたのは、僕、吉田拓郎さんの影響なんですよ。僕はものすごいフォーク・・・

(ピエール瀧)じゃあ、アコギだったんだ。

(赤江珠緒)フォーク?へー!

(ROLLY)そうですね。あの、まあ初めは高石ともやの『受験生ブルース』とかね、井上陽水『夢の中へ』とかを初め、練習していたんですけども。そうしているうちに、ちょうど、それより前に寝、小学校6年生のある土曜日の夕方に、土曜日の夕方ってよく、邦画の再放送をやっていたんですね。

(赤江珠緒)ああ、やっている。はいはい。

(ROLLY)そうすると、ある日ね、三島由紀夫原作の『音楽』っていう映画をやっていたんですよ。それがどういう映画か?と言いますと、ウルトラセブンの役をやっていた、モロボシ・ダンの方。あの方が心療内科、脳神経科の先生で。患者さんを治療するという映画です。

(赤江珠緒)ほうほう。

(ROLLY)で、『これをちょっと飲みなさい』ってなにか酸っぱい水を・・・

(ピエール瀧)先生がくれるわけですね。酸っぱい水。

(ROLLY)ちょっと酸っぱいお薬を飲む。そしたら、なんか変になってくるのね。その人が。で、『これから、自由連想法を行います』って言って。この酸っぱい水を飲んだ人が『なんだか先生・・・あっ!ハサミちゃん!ハサミちゃん!』って言って。『自分の足がハサミになっています。ハサミをずっと切っていきますと、空につながって。ああ、空が割れて、そこから、ああー!男の人の、あれが!』とかいう。

(赤江珠緒)へー!三島由紀夫の『音楽』。そんな!?

(ピエール瀧)ぶっ飛び映画だったってことですね。

(ROLLY)で、それのBGMが、おそらくクラシック演奏家のバルトークというね、前衛音楽家のものみたいなものだったので。『これはすごいものを見てしまった・・・』って。そうすると、来週は寺山修司記念館原作の『書を捨てよ町へ出よう』。そして、その次の週は『田園に死す』とか。もう、アート・シアター・ギルド。ATG映画が毎週やっていて。そこで、極めつけが芥川龍之介原作の『地獄変』っていうやつでしたね。

(赤江珠緒)ええ、ええ。

(ROLLY)天才画家が、本当の地獄をお殿様に、『「これが本当の地獄だ!」っていう画を描け!』って言われて。『本当の地獄とは、なんだろうか?んんんー!』って考えて・・・

(赤江珠緒)ROLLYさん、シアター編、盛り上がっているんですが・・・

(ROLLY)もうそろそろ、時間ですね?

(赤江珠緒)アルバムの・・・せっかくね、来ていただいたのに。ちょっと、お時間が・・・

(ピエール瀧)もう、こんな時間!?(笑)。

<書き起こしおわり>

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