赤江珠緒さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で産休中に赤ちゃんのために作ったオリジナルの子守唄を披露していました。
(ピエール瀧)(相談ハガキを読む)「瀧さん、珠ちゃん、こんにちは。そして珠ちゃん、おかえりなさい。さて、さっそくですがこの度は珠ちゃんにひとつお願いがあり、お手紙を送らせていただきました。以前、育休中の電話出演の際、オリジナルの子守唄(恋の御堂筋)を披露してくださりました。先日、あるネット記事のインタビューでその子守唄が全部で5曲ぐらいあるということを知りました」と。答えたの? そのネットインタビューかなんかで。
(赤江珠緒)そうですね。私がスペシャルウィークで歌ったもの意外にも作っているんですか?って言われたんで、「たしかにいくつかはあります」って。
(ピエール瀧)オリジナルっていうこと? 替え歌だったり?
(赤江珠緒)なんかね、歌が上手くないんで、ちゃんとした歌をなかなか子供に歌えなくて。それで結局自分が適当に作った歌とかを歌っているということです。
(ピエール瀧)なるほど、なるほど。「……全部で5曲ぐらいあるということを知りました。前回の子守唄が個人的に大好きだったのでぜひ他の曲も聞いてみたいなと思ったのですが、ご披露いただくことは可能でしょうか? もちろん、全てが難しければ珠玉の1曲のみでも結構です。また、もしよければ瀧さんとのコラボもぜひ聞いてみたいです」ということで。なんかありますか?
(赤江珠緒)はー。『恋の御堂筋』は、「あーのひとも、このひーとも、首がすわっていなかったー♪」って言いながら、首がすわっていない時代に揺らしたりとか。
(ピエール瀧)その後は?
(赤江珠緒)その後は……「夜は機織れ、とんからりん♪」を寝る時に歌っていたり。
(ピエール瀧)それはオリジナル?
(赤江珠緒)それはオリジナルです。
(ピエール瀧)それ、披露したことあります?
(赤江珠緒)ありますね。『たまむすび』で披露しました。それ以外、披露していないやつだと、『まめだぬき体操』っていうのがあります。
『まめだぬき体操』
(ピエール瀧)フハハハハハッ! 『まめだぬき体操』? あの、足の股関節の運動とかをするあれ?
(赤江珠緒)そうそう。あとね、見た目がもう豆狸にしか見えないんですわ。ピン太郎(※赤江さんの赤ちゃん)が。動物感がすごいのね。で、おんぶして下ろした時とか、寝て下ろした時とかも猟師に撃たれた豆狸みたいにボテッてなっているわけですよ。
(ピエール瀧)なるほど。「これ、カチカチ山で薪を背負ってねえかな?」っていう。
(赤江珠緒)そうそう。そんな感じで見えるんですよね。だからそこで生まれたのが「まーめーだぬき、まめだぬき、猟師に撃たれたまめだぬき♪ 死んだふりして逃げましょう♪ まーめーだぬき、まめだぬき、里におりたよ、まめだぬき♪ 石地蔵に化けましょう♪ 賽銭もらって逃げましょう~♪」っていうのを4番ぐらいまで、ずっと。
(ピエール瀧)あ、いまので1番? それが4番まであんの? フハハハハハッ! ああ、なるほど、なるほど。死んだふりしてなんとかこの場をやりすごす。
(赤江珠緒)この場をね、やりすごして(笑)。
(ピエール瀧)っていうか、ほら。僕が前、赤江さんに「あんたはクイーン・オブ・その場しのぎ」っていうことを言ったじゃないですか。いま、ピン太郎に歌って聞かせている曲って全部その場しのぎの……。
(赤江珠緒)フハハハハハッ!
(ピエール瀧)とりあえず死んだふりをしてやりすごそう。その後は石地蔵に化けてやりすごそうっていう。
(赤江珠緒)そうそう。で、池に落ちたら泥舟出してやりすごそうみたいな(笑)。
(ピエール瀧)ああ、なるほど。
(赤江珠緒)そんな感じで増やしているのとか。
(ピエール瀧)あ、じゃあ泥舟を持ってくるのとかは設定を踏襲しながらっていうことなんですね。
(赤江珠緒)そうそう。いろんなところを入れながら。
(ピエール瀧)狸が泥舟に乗らなくちゃいけないっていう。
(赤江珠緒)そうそう。っていうのを作ったりとか。あとは、『ねんねこねこねこ』。
(ピエール瀧)それも新曲?
(赤江珠緒)これも新曲です。
『ねんねこねこねこ』
(ピエール瀧)『ねんねこねこねこ』。ちょっと聞かせてもらっていいですか?
(赤江珠緒)「ねんねこねこねこ、どんな猫♪ 三毛猫、どら猫、シマ猫よ~♪ ねんねこねこねこ、どんな猫♪ 黒猫、茶猫、化け猫よ~♪」って。これ、猫のレパートリーが……(笑)。
(ピエール瀧)そうだよね。「シマ猫よ~♪」のところ、そこは5文字の猫をがんばって探せよ!っていう。
(赤江珠緒)フハハハハハッ!
(ピエール瀧)なんかさ、あるっしょ?
(赤江珠緒)ちょっと猫とか飼ったことがなくて。他に猫ってなんかあったかな?って思って。うん。そういうのを聞かせてました。
(ピエール瀧)なるほどね。「茶トラ猫♪」とかさ。
(赤江珠緒)ああ、そうそう。そうね。
(ピエール瀧)それはどんな時に歌ってあげるの?
(赤江珠緒)それはまさに冬場におんぶして寝かす時に布団とかを更にかけて。おんぶした上から。するとこう、ねんねこみたいにあったまっているじゃないですか。これって昔、ねんねことか言ってなかったかな?って思って背負っている時に口から自然に「ねんねこねこねこ……♪」って言っていたんです。
(ピエール瀧)ああ、なるほど。やっぱりでも、あれよね。うちもそうでしたけど、赤ちゃんがやってくると曲がどんどんできてくるよね(笑)。
(赤江珠緒)そう。これはやっぱりね、大人として労働歌が必要なのね。
(ピエール瀧)ああ、そういうことか! ヨイトマケ的なことだ。
育児のための労働歌が必要
(赤江珠緒)そう。重労働じゃない。やっぱり、育児って。で、同じ運動、動きをずっとしなきゃいけないから、大人としては飽きてくるから。ずーっと揺さぶっているだけとか。そこにやっぱり歌がないと持たないっていう。労働歌ですよ。
(ピエール瀧)なるほど。すごい真理にたどり着いているじゃないですか。
(赤江珠緒)フフフ(笑)。そうですか。
(ピエール瀧)いやー、やっぱりお母さん、大変っすもん。まあ赤江さんもこうやって戻ってきていますけども、1年間大変だったと思いますよ。本当に。
(赤江珠緒)繰り返し、繰り返しだからね。やっぱりね。
(ピエール瀧)何回ブチ切れた?
(赤江珠緒)そう。やっぱりね、ブチ切れたこと、ある。
(ピエール瀧)ブチ切れたでしょう?
(赤江珠緒)うん。あるあるある。
(ピエール瀧)何回か、自分でもおかしくないか?っていうぐらいブチ切れるでしょう。何回ブチ切れた?
(赤江珠緒)2回(笑)。
(ピエール瀧)2回ブチ切れた。聞かせて、その話(笑)。誰に? 亭主にブチ切れた?
2回、ブチ切れた
(赤江珠緒)いや、違う。最初の2ヶ月ぐらいは実家にいたんですわ。里帰りのまま。実家で育てていたんですね。そしたらなんか、首も座っていないし。で、2時間とか3時間おきに授乳で。で、やっぱり睡眠不足なんでしょうね。自分が起きたい時じゃない時に起こされるから。
(ピエール瀧)あとはもう、自分の時間を全部赤ちゃんに向けてなくちゃいけないからね。この時期ってね。
(赤江珠緒)うん。で、なんかもうこれで正しいんだろうか? みたいな、正解もわからない中でフラフラになりながらオムツを替えていました。その時にうちの父親・カツアキが「お前、オムツをあんまりきれいに替えれていないな」みたいな。「大丈夫か? ずれているぞ」みたいな。
(ピエール瀧)じいちゃんが。はいはい。
(赤江珠緒)普通の何気ない会話で。まあ、カツアキとしては普通ですよ。「ちょっとそれ、オムツがずれているぞ。テープをもっと横にピチッと貼れ」みたいな。それだけでもうすっごく悲しくなって。ダーッて号泣。
(ピエール瀧)フハハハハハッ! やっぱね。
(赤江珠緒)「ええーっ!」って。
(ピエール瀧)うん。「なんでそんなこと言うのよー!」って。
(赤江珠緒)そう。「一生懸命やってんのに!」みたいなので、号泣。
(ピエール瀧)なるなる。
(赤江珠緒)いま考えたら、なんでそんなことで泣いたんだ? みたいな。
(ピエール瀧)そうでしょう。なるんすよね。お母さん、その時にもう追いつめられたような感じになるからね。
(赤江珠緒)「一杯一杯なのに、ここでそんなことを言われても……」みたいな。オムツを替えて父に背中を向けながら、号泣(笑)。
(ピエール瀧)さめざめと……(笑)。まあね、良かったっすよ。笑い事として話せるからね。
(赤江珠緒)本当に、本当に。
(ピエール瀧)だからね、たぶんこれを聞いているみなさんもね、新米お母さんで号泣時期に来ているでしょうけども。
(赤江珠緒)来ている方もいらっしゃるかもしれないね。
(ピエール瀧)そこを乗り越えれば、あとで笑えますからね。本当に。
(赤江珠緒)そうそう。笑えますよ、はい。
(ピエール瀧)こんな風にね、赤江さんみたいにラジオの前でいけしゃあしゃあと下手くそな歌を披露できるようになりますから(笑)。
(赤江珠緒)フハハハハハッ!
(ピエール瀧)この図々しさも芽生えます。お母さんになると。
(赤江珠緒)そうですか(笑)。これ、プラスなのか? はい(笑)。
<書き起こしおわり>