吉田豪 カルメン・マキとキノコホテルの楽曲カバー騒動を語る

吉田豪 カルメン・マキとキノコホテルの楽曲カバー騒動を語る 上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!

吉田豪さんがニッポン放送『上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!』特番に出演。Twitterで起きたカルメン・マキさんとキノコホテルの楽曲カバーに関する騒動について話していました。

(上柳昌彦)ということで、オトパラが終わって今年の4月から3のヶ月、まあ2ヶ月半ですが。吉田豪さんが行かれて面白かった現場の話ということで。よろしくお願いします。

(吉田豪)はいはい。まあ、行かれた現場でもなんでもないんですけどね。面白かった出来事が起きた場所っていうと、僕の場合、主にTwitterになるんですよ(笑)。

(上柳昌彦)はいはい(笑)。

(吉田豪)で、最近の話題で言うと、それだなっていう。昨日の出来事ですよ。いつものように僕、いろんなね、ネット上の騒動をリツイートするのが僕のライフワークなんですよ。で、よく、なんだろうな?『放火魔』とか言われるんですけど、それ、誤解なんですよ。僕は火をつけないんですよ。

(上柳昌彦)炎上はさせてない?

(吉田豪)僕は小さな火事を見つけると、江戸時代の火消しみたいな感じとかで、纏を持って騒ぐんですよ(笑)。

(上柳昌彦)ここで大変なことが起こってるぞ-!って。

(吉田豪)あの、消火作業はしないっていう(笑)。『火事だー!』って言いふらすっていうのが僕の仕事で(笑)。

(上柳・松本)(笑)

騒動の経緯

(吉田豪)それをやっていたんですよ。ええとですね、キノコホテルというバンドとカルメン・マキさんがちょっとバトルというか、要は楽曲のカバーをする時は作家の・・・まあその、作曲家の許可を取るだけじゃなくて、歌手にも挨拶して筋を通すべきか?騒動っていうのがあったんですよ。

(上柳昌彦)うんうんうん。

(吉田豪)キノコホテルっていうバンドがカルメン・マキさんの歌をカバーして。

(上柳昌彦)レディースバンドでしたっけ?

(吉田豪)そうです。そうです。ガレージというか、GSっぽい感じのバンドで。まあ、かなり愛を持ったカバーをしてるんですけど。で、作曲家の方にも許可を通してやっているんですが。『私に挨拶がないじゃないか!』みたいな感じになって。まあ、そういうのがあって。で、キノコホテル側も『面倒くさいから、あの曲やるの、やめました』って言って・・・みたいな騒動がどんどん大きくなっていって。で、僕がそれをずーっとリツイートしてたら・・・

(上柳昌彦)カルメン・マキさんも、そのTwitterでお書きになる感じですよね?

(吉田豪)そうですね。カルメン・マキさんが結構書いて、キノコホテルは最初のそれぐらいで沈黙していたんですけど。そしたらね、『なにやら吉田某とかいう人が裏で今件を煽動しているようですね。ウィキ見たら私の息子のような年齢でそれなりに苦労もしてきたようですが自称「書評家」と言われる通り本質的には音楽とは関係ない、少なくとも全く「音楽的ではない人」とお見受けしました。昔はこういう人のことを芸能ゴロといいました』って。カルメン・マキさんから認定されて。

(松本秀夫)芸能ゴロ?

(吉田豪)ついに僕、新たな肩書が増えたっていう(笑)。

(上柳昌彦)(笑)

(松本秀夫)『ゴロ』っていうと、なんかねえ・・・

(吉田豪)でも、あれなんですよ。僕の中ではゴロのイメージがすごいいいんですよ。

(松本秀夫)あ、そうですか?

(吉田豪)あのですね、『あしたのジョー』にゴロマキ権藤というすごいかっこいいキャラクターがいまして(笑)。アウトローなんですけど、死ぬほどかっこいいんですよ。あれに憧れた世代なんで、『ゴロ』ってすごいいいんです。

(松本秀夫)じゃあ、人に言われると『俺もゴロになったわ』って?

(吉田豪)俺もゴロに、ついに来たか!っていう(笑)。感慨深さがあって。で、それがいまね、いろいろとまとめになっているんですけど。この両者の言い争いから、いろいろ音楽関係者が入ってきて、みたいな。いろんな風になった、いままとめの最終形態、まとめの最終的なオチが、『吉田豪が悪い』になっていて(爆笑)。

(上柳・松本)(爆笑)

吉田豪黒幕説

(吉田豪)吉田豪黒幕説でオチがつきそうになってね(笑)。ええっ!?っていう。一切僕、コメントもしてないんですよ。リツイートしかしていないのに(笑)。

(上柳昌彦)リツイートだけを。

(松本秀夫)自分のコメントは一切出していない?

(吉田豪)一切出してないですよ。僕。今回の件にはなにも言ってないんですよ。

(上柳昌彦)発言はゼロなんですね?

(吉田豪)ゼロです(笑)。

(上柳昌彦)はー!

(松本秀夫)ただ、騒ぎを大きくした張本人が。

(吉田豪)『こういうことが起きてますよ』っていうのを広めただけですね。だからどっちかに肩入れもしてないんですよ。むしろ、正直言って。

(上柳昌彦)なるほどね。

(吉田豪)どっちの気持ちもわかるんですよ。正直。

(上柳昌彦)カルメン・マキさんがそんなにこう、マメにTwitterをやっているっていうことも驚きましたしね。

(吉田豪)かなりマメに。

(上柳昌彦)で、またそのキノコホテルが選んだ曲っていうのは、カルメン・マキさんが作詞作曲をした曲ではないみたいですね。作詞作曲の方は別にいらっしゃるわけですね。

(吉田豪)そうです。そうです。で、そちらの許可はちゃんと取っている。実は挨拶もしてはいるんですけど。

(上柳昌彦)あ、カルメン・マキさんにもお会いになっている時はあったんですか?

(吉田豪)偶然会った時に、そのスタッフの方が挨拶はしているっていうのがあったんですけど。ねえ、それがCD化されるとは聞いてなかったとか、いろいろそういうややこしいことがあって。

(上柳昌彦)っていうのをリツイートしているうちに、『悪いのは吉田豪だ』と(笑)。

(吉田豪)この騒ぎを大きくして面白がっているやつがいる!

(上柳昌彦)あの芸能ゴロが!

(吉田豪)あの芸能ゴロが(笑)。

(上柳・松本)(笑)

(上柳昌彦)それで『いやー、俺も芸能ゴロになったんだ』っていう風に思ったという。

(吉田豪)ついに!っていう(笑)。肩書に入れようかと思って(笑)。

(上柳昌彦)逆効果ですね。この人を喜ばせているだけですね。

新しい肩書

(吉田豪)最近、いろんな肩書が増えたんですよ。会わない間に。実は。あの、今回出てないですけど、あえて書かなかったんですけど、鳩山由紀夫さんの方を取材して。叩かれている時に僕がいかにあなたが好きか?っていうことを言ったら・・・

(松本秀夫)あの、クリミアの方とかに行って?

(吉田豪)そうです。あの直後だったんですけど。

(上柳昌彦)行かなきゃいい時に行って、言わなきゃいいことを言っているっていう。

(吉田豪)そういうところがいかに好きなのか?っていう話をしたら、すっかり心を開いてくれて。『僕も宇宙人って言われるけど、あなたも宇宙人っぽいよね』っていう。

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(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)肩書『宇宙人』も入ったんですよ(笑)。

(松本秀夫)(笑)

(上柳昌彦)それはめでたいですね。

(松本秀夫)芸能ゴロ、宇宙人。

(吉田豪)宇宙人から『宇宙人』と呼ばれたっていう(笑)。

(上柳昌彦)また、いまあえて鳩山由紀夫さんに話をじっくり聞こうっていうムーブメントはない中で。

(吉田豪)しかも褒めるっていうね(笑)。

(松本秀夫)(笑)。そして心を開かせる。さすがです。

(吉田豪)『みんなそう思ってくれたらいいんだけどね』っていう。

(中略)

(上柳昌彦)で、いま選曲表を見たんですけども。これ、おかけになるんですね?

(吉田豪)当然、流れを踏まえた選曲と言ったらね、清水健太郎か、そっちだろ?ってなりますよ(笑)。

(上柳昌彦)いちばん最初にご紹介した、ねえ。

(松本秀夫)芸能ゴロと言わしめた。

(吉田豪)そうですね。カルメン・マキさんの、知られざる名曲ですね。

(上柳昌彦)が、お歌いになっていて。作詞作曲は別の方がやっていたんだけども、キノコホテルというレディースバンドの方がそれをコピーをし、カバーをし、そしてCDも出していたわけですね。

(吉田豪)そうです。2年前にね。

(上柳昌彦)作詞作曲の方には一応ちゃんと了解を取っていたから、著作権とかそういう問題では大丈夫なんですね。

(吉田豪)で、『素晴らしい名曲なので伝えたい』と言ってカバーした曲なんです。もちろん。

(上柳昌彦)リスペクトしてたんですね。ただ、カルメン・マキさんの耳にそれがちゃんと届いていなかった。

(吉田豪)あと、まあCDが届いていない。

(上柳昌彦)とかっていうのがあり、まあちょっとそれはどうなのか?ってなったのを、リツイートしてみんなに拡散していた吉田豪が悪いってなったっていう曲ですね?

(松本秀夫)(笑)

(吉田豪)そうです!

(上柳昌彦)なっげー説明なんですけど。

(吉田豪)(笑)。芸能ゴロが選びました!はい。

(上柳昌彦)じゃあ、聞いてみますかね。ということで、この曲を聞いて、お別れでございます。吉田豪さん、どうもありがとうございました。

(吉田豪)はい、どうも!

(上柳昌彦)プロインタビュアー吉田豪さんでした。はい。ではキノコホテルです。曲は『ノイジー・ベイビー』。

<書き起こしおわり>

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