みうらじゅんさんがTBSラジオ『伊集院光のTSUTAYAに行ってこれ借りよう!』に出演。自身の映画評本『みうらじゅんの映画ってそこがいいんじゃない!』と『みうらじゅんのゆるゆる映画劇場』を紹介しつつ、つまらない映画を見た際の対処方法を語っていました。
(伊集院光)さあ、引き続きみうらじゅんさんです。よろしくお願いします。
(みうらじゅん)よろしくお願いします。
(伊集院光)本が、しかも映画に関する本が、立て続けに2冊。
(みうらじゅん)そうですよ。僕ね、日本映画批評家大賞をとってるんですよ。意外と知られてないでしょ?
(伊集院光)知られてないです。真面目な賞ですよね。
(みうらじゅん)そのタイトルから、真面目な賞だと僕も思ってるんですけど。たぶんほとんど水野晴郎さんがやっていた賞で。事務局になにか手紙を出したら、水野晴郎さんところと住所、一緒でした。
(伊集院光)(笑)
日本映画批評家大賞受賞理由
(みうらじゅん)一応、水野先生に『理由はなんですか?』って逆に聞いたんですけど。『シベリア超特急を世に知らしめてくれたことだ』っておっしゃってたんで。それと、『北京原人 Who are you?』。その2本でたぶん僕、受賞したんだと思うんですけど。
(伊集院光)じゃああの、後半の説明、ばっさり切って、一応『受賞』だけ書いておいた方がいいですね。おそらくね。
(みうらじゅん)まあ、そうですけど。その功労賞をとった人間が書いた批評の本なんで。
(伊集院光)3日に発売されたばかりの方がですね、『みうらじゅんの映画ってそこがいいんじゃない!』。
(みうらじゅん)そう。あの、やっぱり『おかえり、はやぶさ』とかを見た後ね、ちょっと鬱憤は当然、たまります。人間だから。にんげんだもの。
[関連リンク]みうらじゅん 映画『おかえり、はやぶさ』の見どころを語る
(伊集院光)(笑)。ごめんなさい。みんなにすすめたことを忘れないでください(笑)。
(みうらじゅん)『修行映画』っていうジャンルなんで。『これさ、つま・・・』まで出た時に、『そこがいいんじゃない!』ってやっぱり自分に言い聞かせるんですよ。
(伊集院光)なるほど、なるほど(笑)。
(みうらじゅん)『つま・・・』の部分が『そこが』に引っかかるから、2倍返ってきて。『そうだ!つまらないのがいいんじゃないか!』って、なるんですよね。人間って。
(伊集院光)みんなもし、その『つま・・・』が出てきちゃったら、かならず・・・
(みうら・伊集院)『そこがいいんじゃない!』
(伊集院光)って言えば・・・
(みうらじゅん)呪文ですから。これ。
(伊集院光)特撮の糸が見えていた・・・
(みうら・伊集院)『そこがいいんじゃない!』
(みうらじゅん)って言えばね、全ての映画は報われる!っていう映画の本なんです。ええ。
(伊集院光)なるほど。そして、今度10日にはですね、『みうらじゅんのゆるゆる映画劇場』。
(みうらじゅん)本当に、しょうがないでしょ?
(伊集院光)考えないでつけてますでしょ?『ゆるゆる映画劇場』。
(みうらじゅん)ゆるキャラがね、ちょっと流行ったもんでね。『ゆるゆるがいいんじゃねーか?』ってことで。それも、『おかえり、はやぶさ』を筆頭に。みんながこう、避けて通った道を俺が、ど真ん中を歩いた記録の映画評ですね。
(伊集院光)そういう連載をまとめたりとか、あと文庫化したりする時に、読み返したりすわけじゃないですか。どう思うんですか?
(みうらじゅん)プーッ!って笑いますね。やっぱり自分の文章でも。『よくやってんなー、こいつ!』っていうことですよね。ええ。
(伊集院光)ぜひあの、みんなも映画を見た後、『そこがいいんじゃない!』って言えるように。
(みうらじゅん)そうですよ。
(伊集院光)なるためにもですね、ご覧になっていただきたいと思います。ということで、本日のゲストみうらじゅんさん。どうもありがとうございました。
(みうらじゅん)ありがとうございました。
(阿部哲子)ありがとうございました。
<書き起こしおわり>