吉田豪 ムツゴロウ・畑正憲の知られざる素顔を語る

吉田豪 ムツゴロウ・畑正憲の知られざる素顔を語る 上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!

(吉田豪)そうです、そうです。あれがだから、あの時の話から入ったら、本当、『私が死にかけても助けにこなくていいから、カメラを回し続けてくれ』ってスタッフに言って。

(上柳昌彦)あー。ライオンに指を噛まれて、それでもずっとしゃべってたんでしたっけ?

(吉田豪)もうあっさりと対処した上に、その時の話も、『素人じゃないのに。恥ずかしい。でも、このぐらいは傷のうちに入りません』っていう。

(上柳昌彦)傷のうちに・・・でもあれ、指先とか痛いでしょう?

(吉田豪)指、なかったですよ(笑)。痛いなんてもんじゃないですよ。

(上柳昌彦)東大ですよね?東大の獣医・・・?

(吉田豪)そうです、そうです。

(上柳昌彦)農学部っつーのかな?獣医学科っていうのかな?そこのもう、超スペシャリストですよね。大学院まで行ったのかな?なんか、すごい人なんですよね。

(吉田豪)なのに、生活費をパチンコと麻雀で稼いで、みたいな人ですからね。無頼ですよ。

(上柳昌彦)よく奥様も・・・だから奥様がすごいですよね。またね。

(吉田豪)で、この頃の話・・・だから基本的に、こういう動物がらみの豪快な話と、あとギャンブルの話と、女性絡みの話のみ聞くっていうのをテーマにしたんですよ。

(上柳昌彦)女性絡みもいろいろ、盛んな?

ムツゴロウさんの女性絡みのエピソード

(吉田豪)盛んっていうか、やっぱりエピソードが面白いんですよね。あの、ブラジルで、たしかブラジルだったと思うんですけど、ボディーペインティングやってたんで。『俺もやりたい!俺も絵とか書くから、やらせろ!』って言って。『俺がその道具、買うぜ!』って言って大金を渡してもらって。『裸の女性にね、こうやってね、絵の具を塗っていくとね、オチンチンが固くなるんだよね!』みたいな(笑)。言わないでいいことを、本当言うんですよ。

(上柳昌彦)ムツゴロウさんがですか?

(吉田豪)ムツゴロウさん、基本そういう最後に興奮したのがいつで・・・とか。1回、小熊のドンベエっていうのを飼っていましたけど。あれがメス熊で。『俺と交尾をしようとせがんできて、あの時できなかった自分について反省している』みたいな(笑)。『あいつがあんなにやりたがってたのに・・・』みたいなね。

(上柳昌彦)赤裸々だ。ほー!

(吉田豪)家族の関係もかなりおかしいですからね。娘さんに、パンツを履いている時と、そうじゃない時のキンタマの温度の違いを体温計でずっと計っていて。自分じゃあ見れないからって、娘さんにそれを見てもらってたとか。

(上柳昌彦)(笑)

(吉田豪)なんかもうね、そういうことばっかり出てくる人なんですよ。

(上柳昌彦)ははー・・・それは畑さん、ムツゴロウさんのインタビューで出てきたことなんですね?

(吉田豪)まあ、元々調べてて。そういう話ばっかり聞いたんで。単行本にも出てないような話だからムツさんがどんどん興奮してきて。『あなた、なんでそんなこと知ってるの!?』とか言いながら、よろこんでどんどんどんどん話しだして。

(松本秀夫)ああ、聞いてほしい部分なんだ。

(吉田豪)聞いてほしくてしょうがないんですよ。あんまり聞かれないような話ばっかり聞いてくれたからテンションが上がって。どんどん興奮して2時間以上話し続けて。

(上柳昌彦)それはやっぱりね、フジテレビとしてはそういうムツゴロウさんは、ちょっと知ってるから抑えたい。

(松本秀夫)そりゃあテレビの、あの番組のコンセプトから言ったらね。

(上柳昌彦)事務所の方々も、そこはちょっと抑えておきたいとこを、吉田豪さんがどんどん・・・

(吉田豪)で、ムツさんはそういう話がしたくてしょうがない。それがよくわかったのが、2度目の取材。2005年だったんですけど。『ガーリー』っていう女性向けのかわいい雑誌で。ムツさんと安田大サーカスの対談があって。

(上柳昌彦)(笑)

(吉田豪)まあ、動物っぽい感じ、みたいな感じで呼ばれて。

(松本秀夫)企画した人、すごいですね。

ムツゴロウと安田大サーカス対談

(吉田豪)そしたら、対談部分で団長が歩み寄るわけですよ。『本当に僕、子どもの頃からムツゴロウのゆかいな仲間たち、大好きでずっと見てたんですよ』とか。

(松本秀夫)普通はでも、そっからやっぱりいきますよね。

(吉田豪)もう、なんの興味も示さないんですよ。そう言われても。

(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)『はいはい。また始まったわ』みたいな。

(上柳昌彦)まあ、会う人、会う人、それですよね。

(吉田豪)『本当つまんない!』みたいな感じの(笑)。本っ当に心のないリアクションをずっとしててたのが、クロちゃんが麻雀ができるって聞いた瞬間にスイッチが入って。『(早口で)なに?あなた、麻雀ができんの?ねえ。いま、いくら持ってんの?』。

(上柳昌彦)『いま、いくら持ってんの?』(笑)。

(吉田豪)金賭ける気満々っていう(笑)。

(上柳昌彦)よしなさいって!本当に、もう。へー!

(吉田豪)だって対談の唯一のNGが、麻雀のレートの話でしたからね。そこだけバレるとみんなが引くからっていう(笑)。

(上柳昌彦)はー!

(松本秀夫)じゃあ、やっぱりテレビに出てらっしゃるところっていうのは本当に作って、お仕事でやってらっしゃる、もう・・・

(吉田豪)まあ、だから動物好きなのは間違いないんだけど、そこばっかり拾われるのも困りますよ。また、動物好きの方向性も違うじゃないですか。あの人、だってかわいい、かわいいって言いながら、食べちゃったりする人じゃないですか(笑)。違うんですよ。

(上柳昌彦)うん。

(吉田豪)なんだっけな?どこの国の話かは忘れましたけど、アフリカとかそっち系行った時に、コーディネーターもつけずにどんどんどんどん歩いて行って、現地の人の家とか行っちゃうらしいんですよ。

(上柳昌彦)あー、もうなんか、そういうところもすごいですよね。

(吉田豪)なんのアポも取ってなくて。

(松本秀夫)コーディネートなしで現地の?

(吉田豪)乗り込んで。で、現地の食べ物を食わしてくれみたいな感じで。で、言うんですよ。『ああいうところの人はね、お金がないから、お金をそうやって払うとね、よろこんでくれるんですよー!』って(笑)。

(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)ええっ!?っていう話を普通にするんですよ(笑)。

(上柳昌彦)動物と現地の人が同じところにいる感じですよね(笑)。

(吉田豪)『かわいいねー!』っていう感じで(笑)。

(上柳昌彦)『(ムツゴロウさんのモノマネで)お金をあげるとねー、よろこんでくれるんですよねー!見てください!』って。よく考えるとね、酷い話ですよね。

(吉田豪)酷いですよ(笑)。完全アウトですよ、これ(笑)。そういう人です。だから、当然そういう話は雑誌でするのは楽しいんだろうけど、これは単行本に載せるとマズいっていう判断は働いたんですよ。

(上柳昌彦)なるほどね。

(吉田豪)雑誌で消えていく分にはいいけど、単行本で残されると困るから。

(上柳昌彦)まあ、周囲の方もそのへんは、相当スタッフの方も気をつかう部分、あるでしょうね。

(吉田豪)でもなんかね、ただ載せないっていうのも申し訳ないと思ったみたいで。僕にちゃんとメッセージくれて。98年とか99年の段階ですけど、『あなたは必ず成功する』みたいなメッセージを一緒にいただいて。

(上柳昌彦)へー!そうなんですか。

(吉田豪)大絶賛付きで。そうなんですよ。

(上柳昌彦)ほー!そういう面もおありなんですね。

(吉田豪)で、2度目に会った時も、『あの時はすいませんでした』みたいな感じで。言いながらも、その安田大サーカスとの撮影で、ムツさん軽いから、クロちゃんとヒロくん、2人で足を持ち上げて・・・みたいなのをやると、足を持ち上げられたムツさんがなにを言うかというと、『ああー!オシッコもれちゃう!オシッコもれちゃう!』とか(笑)。どうしようもないんですよ(笑)。

(上柳昌彦)足を持ち上げて、逆さになるってことですか?

(吉田豪)ええと、なんかこういう感じですね。M字開脚みたいな感じで。

(上柳昌彦)なっちゃうんですね。

(松本秀夫)まあ、もちろんギャグなんでしょうけど。あの、言いますかね?それをね(笑)。

(吉田豪)いい齢したおっさんがね。最高ですよ、でも。どんどん好きになりますよ(笑)。

(上柳昌彦)(笑)

(吉田豪)いいなーっていう(笑)。

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